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130.5話-1
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棚にしまわれた瓶に手を伸ばす。私の片手に収まる程小さい瓶は褐色で、中の虹色をしたドロリとした液体が光を厭う事が分かる。中を見た覚えは無いけれど、どんなものかは確信している。この部屋に微かに漂う香りが、この液体の香りだという事も知っている。以前私が手に取った時緩めた蓋は、締め直される事なく戸棚に戻されていた。この部屋で作業しているうちに、揮発性のこの薬を私はかなり取り込んでいたのだろう。
明日から各自部屋を急いで片付けなくてはならない。キッチン用品の一部は最後まで出しておくけど、大物は早めに仕舞う予定で、そうなれば当然のように最後の晩餐をやる事になる。
フユが腕によりをかけた料理と、カークが何処からか持ってきたアルコールのような飲み物。それらを多少騒がしく、楽しく飲み食いした後のせいかハルは熟睡していた。
私一人、だから、多分話してもらえる。
「何をしている?」
音もなく、けれど予想通りDは、セレスは現れた。
「夜中に他人の研究室でコソ泥か?どういうつもりだ?」
驚きと焦りと哀しみがその表情からだけでも読み取れた。読み取れるようになっていた。
「やっぱり来てくれた。どうしても二人で話しておきたかったの。勝手に部屋に入ってごめんね」
彼の研究室はすでにほとんど片付けられていて、多分新居に送られている。ここに残っているのは不用品ばかりで処分する物ばかり。広間でそう聞いていたけど、香りからまだ薬がある事は分かっていた。この薬も処分対象だろうけれど、私が飲んでしまわないように監視の結界か何かは施してあるとは踏んでいた。まさか手に取るまで発動しない程緩いものとは思わなかったし、それ程までの信頼を裏切っているというのは少しだけ心苦しい。
セレスが一瞬目を細めたのは多分ハルの確認をしたんだと思う。強引に瓶を奪わないのは、万一失敗した場合、薬を私が口にする可能性があるからか。
「……瓶を、離せ」
「嫌」
「用件はなんだ?」
「最後のピースは何?」
元々白い顔が更に白く見えるほど、そんな絶望した顔をするぐらいなら、知らないとか言えばいいのに。セレスは素直で、本当に不器用だ。
「最後のピースがまだ見つかっていない。なのに、私とセレスの繋がり切らなきゃダメな理由なんてない。私はこの世界では異物だから、月子ちゃんが現れる瞬間には私と誰かの契約はいつも痕跡すら消されてる。中途半端に契約解除するより、その方がダメージは無いはずだよ。なのに何故、今このタイミングで解除なの?……最後のピースが何かセレスは知ってるんだよね?なぜ教えてくれないの?」
ずっと同じ目標に向かっていたのに、何故最後まで一緒では無いのか。私はセレスを信頼している。けれど、何処かでセレスがこの目標をわざと達成させないようにするのでは無いかという気がする。それはいつもの確信だった。
「お前としもべの契約が痕跡すら無いと、誰から聞いた?」
「多分、『君』だよ。……この蓋緩んでたから蒸発してたみたい」
「……くそが。そういう事か」
記憶が戻りつつある事を示唆すると、セレスはほんの少し逡巡して、少し諦めたように上を見ながら、何かに悪態をついた。
「確かに、ピースは何か知っている。というか、俺がピースを持っている。お前と絆が切れた後遂行するつもりだった。お前は何も心配する必要は無い」
「だめ。もうニューゲームはしない。したくない。確実に終わらせたいの。前回上手く行かなかったのも気になるし、教えて」
「……もう一巡するのは嫌か?それ程、今回も居心地は悪かったか」
「違うよ。そうじゃなくて……、バン達との約束もあるし、それに……」
ふと、今回のゲームで辛かった事を思い出す。それらは哀しみを感じるけれど、でも意味の無かったものは無い。自分が恐れていたのはそんな物だったか?そうではなくて、もっと、ニューゲーム出来ない理由があったはずだ。
「だって、セレスはもう幸せになって欲しい。でも、もう、次は月子ちゃんとの応援なんて、できな、い……?」
潜在意識で勝手に口がそう答えていた。自分が何を言ったか理解できなくて、瞬間的に自分は過去の苦しみを直視してでも今思い出さなくてはいけない事がある事を確信した。
私の言葉はセレスを困惑させたのか、彼に隙ができて、私は瓶の中身を干した。
一気に目覚める記憶。痛み自体より恐怖や苦しみが蘇る。指の先から1センチづつ刻まれた事、心優しい人達に絶望を味わわせた事、全ては一瞬だった。
そうだ、前回はゲームの最後、私は己の役割を知って大団円のお膳立てが済んだと思ったんだ。自分の死に待ちで、ずっと側にいてくれたセレスに看取られて、それで終わりのはずだった。あのまま足掻いても、業のせいで大切な人、セレスをもっと傷つけるだけだとそう思ったんだ。
記憶が蘇って来る一瞬の間に私はセレスに両手を掴まれ、魔法構築不可をかけられた。両方の手首は強く掴まれ、痺れすら感じる。
「セレス……あなた、何をしたの?」
計算外は自死がセレスをひどく傷つける行為だった事。
「こんなに、イージーモードな回、今までに無かった。私に、罪が向かわないようにでもした?」
確実に今回はおかしい。それが起こりうる可能性はゼロでは無いけど、できる人も方法も可能性は一つしかない。ゲームの中枢をハッキングして初期設定を弄ったりできるのは、この世界に彼ぐらいしかない。だけど、その初期設定では業が向かう先として設定できるのは、設定した人本人だけだった。
「……貴方に向かった業は……何?」
「聞いて、どうする?」
眼前十数センチ先にある黒い暗い瞳は相変わらず美しく、その顔は切なく歪んでいる。私が自殺する気配がない事を感じたのか、セレスはゆっくりと目を閉じ、そして何かを決意して私を見据えた。
「……と言ったところでお前は納得しない。その頑固さが、今に繋がった、か。」
強く掴まれていた手首は離され、代わりに彼は私をそっと抱きしめた。苦しげな声は耳のすぐ側から聞こえる。
「……最も大切な物との別離、永遠の別れが、代償だ。神への願いですら俺をお前達の世界に送る事は無い。転生も転移も、だ。己自身で送る術を編み出す事も絶対に不可能にした。……科学技術とやらの世界、見てみたかったが……」
それは、セレスと二度と会えないという告白だった。
「……ごめん。謝って済むわけじゃ無いけど、でも、本当に、ごめんない」
前回自身を殺した時、セレスがあれ程取り乱すとは思っていなかった。長い付き合いで自分は何度も死んでいたし、それをセレスは知ってたはずだ。それに、大団円ルートが開いたと言うことは、セレスがヒロインを愛したという証だった。全ての記憶、月子ちゃんとの記憶があるならば、これ程セレスが私を渇望してくれるとは思っていなかった。
『私』は初めから彼と結ばれる可能性は考えていなかった。
『彼』は… 初めから自分の力で私達がいた世界に行くつもりだった。
そして、それを諦めてなお、私を解放する事を選んでくれた。
「なら、責任を取れ。お前は罪悪感に耐えられるか?俺の心の臓がえぐれる程の傷を、お前は刻めるか?」
セレスは、初めから無いものに執着は無い。私があちらの世界で当たり前に持っていた穏やかで幸福な生活は想像できないから、欲しいとは思わない。前に彼を地獄に送ったのは唯一の親友に絶望した時だ。彼を最も苦しめる方法が私には分かっていて、そしてそれは私にとっては甘美な誘惑だった。彼の苦しみを最小にする方法も分かるけど、ずっと願いすらできなかった事実、セレスが自分と同じ気持ちを持っていてくれた事が幸せ過ぎて……誘惑に、勝つ事が出来ない。なんて、自分は、最悪なんだろう。
「ごめんね、セレス。本当にごめん。でも私、やっぱりあなたを愛してる」
「上出来だ」
セレスが唇を重ねてきて、私はそれを受け入れる。
セレスにとって最も苦痛なのは……彼が愛した者を手に入れた上での永遠の別離なのに。
明日から各自部屋を急いで片付けなくてはならない。キッチン用品の一部は最後まで出しておくけど、大物は早めに仕舞う予定で、そうなれば当然のように最後の晩餐をやる事になる。
フユが腕によりをかけた料理と、カークが何処からか持ってきたアルコールのような飲み物。それらを多少騒がしく、楽しく飲み食いした後のせいかハルは熟睡していた。
私一人、だから、多分話してもらえる。
「何をしている?」
音もなく、けれど予想通りDは、セレスは現れた。
「夜中に他人の研究室でコソ泥か?どういうつもりだ?」
驚きと焦りと哀しみがその表情からだけでも読み取れた。読み取れるようになっていた。
「やっぱり来てくれた。どうしても二人で話しておきたかったの。勝手に部屋に入ってごめんね」
彼の研究室はすでにほとんど片付けられていて、多分新居に送られている。ここに残っているのは不用品ばかりで処分する物ばかり。広間でそう聞いていたけど、香りからまだ薬がある事は分かっていた。この薬も処分対象だろうけれど、私が飲んでしまわないように監視の結界か何かは施してあるとは踏んでいた。まさか手に取るまで発動しない程緩いものとは思わなかったし、それ程までの信頼を裏切っているというのは少しだけ心苦しい。
セレスが一瞬目を細めたのは多分ハルの確認をしたんだと思う。強引に瓶を奪わないのは、万一失敗した場合、薬を私が口にする可能性があるからか。
「……瓶を、離せ」
「嫌」
「用件はなんだ?」
「最後のピースは何?」
元々白い顔が更に白く見えるほど、そんな絶望した顔をするぐらいなら、知らないとか言えばいいのに。セレスは素直で、本当に不器用だ。
「最後のピースがまだ見つかっていない。なのに、私とセレスの繋がり切らなきゃダメな理由なんてない。私はこの世界では異物だから、月子ちゃんが現れる瞬間には私と誰かの契約はいつも痕跡すら消されてる。中途半端に契約解除するより、その方がダメージは無いはずだよ。なのに何故、今このタイミングで解除なの?……最後のピースが何かセレスは知ってるんだよね?なぜ教えてくれないの?」
ずっと同じ目標に向かっていたのに、何故最後まで一緒では無いのか。私はセレスを信頼している。けれど、何処かでセレスがこの目標をわざと達成させないようにするのでは無いかという気がする。それはいつもの確信だった。
「お前としもべの契約が痕跡すら無いと、誰から聞いた?」
「多分、『君』だよ。……この蓋緩んでたから蒸発してたみたい」
「……くそが。そういう事か」
記憶が戻りつつある事を示唆すると、セレスはほんの少し逡巡して、少し諦めたように上を見ながら、何かに悪態をついた。
「確かに、ピースは何か知っている。というか、俺がピースを持っている。お前と絆が切れた後遂行するつもりだった。お前は何も心配する必要は無い」
「だめ。もうニューゲームはしない。したくない。確実に終わらせたいの。前回上手く行かなかったのも気になるし、教えて」
「……もう一巡するのは嫌か?それ程、今回も居心地は悪かったか」
「違うよ。そうじゃなくて……、バン達との約束もあるし、それに……」
ふと、今回のゲームで辛かった事を思い出す。それらは哀しみを感じるけれど、でも意味の無かったものは無い。自分が恐れていたのはそんな物だったか?そうではなくて、もっと、ニューゲーム出来ない理由があったはずだ。
「だって、セレスはもう幸せになって欲しい。でも、もう、次は月子ちゃんとの応援なんて、できな、い……?」
潜在意識で勝手に口がそう答えていた。自分が何を言ったか理解できなくて、瞬間的に自分は過去の苦しみを直視してでも今思い出さなくてはいけない事がある事を確信した。
私の言葉はセレスを困惑させたのか、彼に隙ができて、私は瓶の中身を干した。
一気に目覚める記憶。痛み自体より恐怖や苦しみが蘇る。指の先から1センチづつ刻まれた事、心優しい人達に絶望を味わわせた事、全ては一瞬だった。
そうだ、前回はゲームの最後、私は己の役割を知って大団円のお膳立てが済んだと思ったんだ。自分の死に待ちで、ずっと側にいてくれたセレスに看取られて、それで終わりのはずだった。あのまま足掻いても、業のせいで大切な人、セレスをもっと傷つけるだけだとそう思ったんだ。
記憶が蘇って来る一瞬の間に私はセレスに両手を掴まれ、魔法構築不可をかけられた。両方の手首は強く掴まれ、痺れすら感じる。
「セレス……あなた、何をしたの?」
計算外は自死がセレスをひどく傷つける行為だった事。
「こんなに、イージーモードな回、今までに無かった。私に、罪が向かわないようにでもした?」
確実に今回はおかしい。それが起こりうる可能性はゼロでは無いけど、できる人も方法も可能性は一つしかない。ゲームの中枢をハッキングして初期設定を弄ったりできるのは、この世界に彼ぐらいしかない。だけど、その初期設定では業が向かう先として設定できるのは、設定した人本人だけだった。
「……貴方に向かった業は……何?」
「聞いて、どうする?」
眼前十数センチ先にある黒い暗い瞳は相変わらず美しく、その顔は切なく歪んでいる。私が自殺する気配がない事を感じたのか、セレスはゆっくりと目を閉じ、そして何かを決意して私を見据えた。
「……と言ったところでお前は納得しない。その頑固さが、今に繋がった、か。」
強く掴まれていた手首は離され、代わりに彼は私をそっと抱きしめた。苦しげな声は耳のすぐ側から聞こえる。
「……最も大切な物との別離、永遠の別れが、代償だ。神への願いですら俺をお前達の世界に送る事は無い。転生も転移も、だ。己自身で送る術を編み出す事も絶対に不可能にした。……科学技術とやらの世界、見てみたかったが……」
それは、セレスと二度と会えないという告白だった。
「……ごめん。謝って済むわけじゃ無いけど、でも、本当に、ごめんない」
前回自身を殺した時、セレスがあれ程取り乱すとは思っていなかった。長い付き合いで自分は何度も死んでいたし、それをセレスは知ってたはずだ。それに、大団円ルートが開いたと言うことは、セレスがヒロインを愛したという証だった。全ての記憶、月子ちゃんとの記憶があるならば、これ程セレスが私を渇望してくれるとは思っていなかった。
『私』は初めから彼と結ばれる可能性は考えていなかった。
『彼』は… 初めから自分の力で私達がいた世界に行くつもりだった。
そして、それを諦めてなお、私を解放する事を選んでくれた。
「なら、責任を取れ。お前は罪悪感に耐えられるか?俺の心の臓がえぐれる程の傷を、お前は刻めるか?」
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