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57-1 ラブラブランチ1
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「ほんで、えいこサンこれからどないする?」
「取引所の前で入口を見張ろうかと思います。セレスはお祭りなどに興味は無いので通常通りに動いていると思うんですよね。後、向こうも私にはそれなりに興味があるはずなので、噂になれば向こうから探してくるかもしれません。」
「祭りに興味ないんやったら、そもそもおらへんのとちゃうか?」
「祭りで各地から人は集まるので、マーケットは盛況でしょう?それに情報も集まっているので、それは欲しがると思うんです。」
「探し人はけったいな人やな。了解。」
たしかに他人に興味がない設定のセレスだが、狭間の世界で私を助けた。と言うことは珍しいモルモットとしての私には興味があるはずだ。それに、セレスはサタナさんを知っていて警戒している。その彼の弱点には興味があろう。
取引所の前は、御誂え向きにオープンのカフェになっている。時間は昼にはちょっと早い時間。取引所は午前が売りの客が多くて、その客がチラホラ帰りはじめている。
「バカップルっぽい方が噂になりやすいな。」
カフェまで来て、サタナさんはそう言うと
私を横座り状態で膝に乗せた。
テテレテッテレー
えいこのイケメン耐性レベルが6になりました!
「…これでは視界が限られるので。」
サタナさんの脚と脚の間に座り直した。馬に乗っている時と同じポジションだ。バカップルっぽいし、二人とも同じ方向を確認できるし、何よりサタナさんの顔が見えないから溶けなくて済む。
私は今乗馬中。と三回心の中で唱えた。よし、イケル。
そして注文から提供までにも、食べるのにも時間がかかりそうな物を注文した。
「ところで、サタナさんはモートンさんからどの様に指示を受けられてますか?」
「『自分と同じように仕えよ』言われてるで。」
「え。」
忠誠の証は命を捧げるような意味合いがある。そんな重いものは要らないんだけど。
「なんや、その反応は?」
サタナさんは笑っているようだ。
「いえ、私はちょっとサタナさんをお借りしたいと言うニュアンスでお願いしたので、びっくりしてしまいました。」
「そうなん?まぁ、でもご主人様からの命令やし、同じようにさせてもらうな。お手柔らかに頼むで、ご主人様。」
口調は軽いけれど、多分嘘では無いだろう。モートンさんがサタナさんにそんな嘘を言わせる理由は無いはずだ。
「じゃあ、私の事はどこまで聞かれていますか?」
「ご主人様からは何も。知ってるんは、テルラ様の異世界からの友達で器あらへんとか、えいこサンが陛下を助けたらしいとか、後、研究所で働いてたとかマリちゃんっつう特別なマリス飼ってるらしいとか、そんなもんやな。」
モートンさんっ。サタナさんになんて無茶振り。
よく分からん異世界の女の子に命捧げよなんて命じ無いでよ!そして、サタナさんも受け入れないでよ!
いや、サタナさんに拒否権ないもんね。。。
ふうっと一つ溜息を吐いて落ち着かせる。
まずはモートンさんにした説明と同じ事を話した。
「これはモートンさんにもお話ししましたけど。」と最後に付け加えて話を切った丁度その時、注文していた物が運ばれて来た。超豪華なアフタヌーンティーセットのようなもの。量も凄くあるんですけど。
「ほぉ、なるほどな。」
話している間サタナさんは黙って聞いていた。顔が見えないから表情は分からない。そして今の感想は私の話に対してか、それともこの料理に対してか。
「一応食べる順あるんやけど、それ通りに食べてたらえいこサン腹膨れてまうからな。好きなもんから食べ。残りは俺が食うたるさかい。」
手早く広げて、可愛らしい花の飾り菓子を摘むと、私の口に放り込んだ。
「美味しい。でも、もっと良く見てから食べたかったな。」
とろける美味しさだ。でも目でも楽しみたかった。
「…せやったな。すまなんだ。」
一言だけだったけど、解る。サタナさんは演技が上手いと思ってた。でも、私は視覚優位タイプ。彼は見た目の演技が抜群に上手いけど、声色はそうでもなかったみたい。彼は今きっと愛する人を思い出したはずだ。
「取引所の前で入口を見張ろうかと思います。セレスはお祭りなどに興味は無いので通常通りに動いていると思うんですよね。後、向こうも私にはそれなりに興味があるはずなので、噂になれば向こうから探してくるかもしれません。」
「祭りに興味ないんやったら、そもそもおらへんのとちゃうか?」
「祭りで各地から人は集まるので、マーケットは盛況でしょう?それに情報も集まっているので、それは欲しがると思うんです。」
「探し人はけったいな人やな。了解。」
たしかに他人に興味がない設定のセレスだが、狭間の世界で私を助けた。と言うことは珍しいモルモットとしての私には興味があるはずだ。それに、セレスはサタナさんを知っていて警戒している。その彼の弱点には興味があろう。
取引所の前は、御誂え向きにオープンのカフェになっている。時間は昼にはちょっと早い時間。取引所は午前が売りの客が多くて、その客がチラホラ帰りはじめている。
「バカップルっぽい方が噂になりやすいな。」
カフェまで来て、サタナさんはそう言うと
私を横座り状態で膝に乗せた。
テテレテッテレー
えいこのイケメン耐性レベルが6になりました!
「…これでは視界が限られるので。」
サタナさんの脚と脚の間に座り直した。馬に乗っている時と同じポジションだ。バカップルっぽいし、二人とも同じ方向を確認できるし、何よりサタナさんの顔が見えないから溶けなくて済む。
私は今乗馬中。と三回心の中で唱えた。よし、イケル。
そして注文から提供までにも、食べるのにも時間がかかりそうな物を注文した。
「ところで、サタナさんはモートンさんからどの様に指示を受けられてますか?」
「『自分と同じように仕えよ』言われてるで。」
「え。」
忠誠の証は命を捧げるような意味合いがある。そんな重いものは要らないんだけど。
「なんや、その反応は?」
サタナさんは笑っているようだ。
「いえ、私はちょっとサタナさんをお借りしたいと言うニュアンスでお願いしたので、びっくりしてしまいました。」
「そうなん?まぁ、でもご主人様からの命令やし、同じようにさせてもらうな。お手柔らかに頼むで、ご主人様。」
口調は軽いけれど、多分嘘では無いだろう。モートンさんがサタナさんにそんな嘘を言わせる理由は無いはずだ。
「じゃあ、私の事はどこまで聞かれていますか?」
「ご主人様からは何も。知ってるんは、テルラ様の異世界からの友達で器あらへんとか、えいこサンが陛下を助けたらしいとか、後、研究所で働いてたとかマリちゃんっつう特別なマリス飼ってるらしいとか、そんなもんやな。」
モートンさんっ。サタナさんになんて無茶振り。
よく分からん異世界の女の子に命捧げよなんて命じ無いでよ!そして、サタナさんも受け入れないでよ!
いや、サタナさんに拒否権ないもんね。。。
ふうっと一つ溜息を吐いて落ち着かせる。
まずはモートンさんにした説明と同じ事を話した。
「これはモートンさんにもお話ししましたけど。」と最後に付け加えて話を切った丁度その時、注文していた物が運ばれて来た。超豪華なアフタヌーンティーセットのようなもの。量も凄くあるんですけど。
「ほぉ、なるほどな。」
話している間サタナさんは黙って聞いていた。顔が見えないから表情は分からない。そして今の感想は私の話に対してか、それともこの料理に対してか。
「一応食べる順あるんやけど、それ通りに食べてたらえいこサン腹膨れてまうからな。好きなもんから食べ。残りは俺が食うたるさかい。」
手早く広げて、可愛らしい花の飾り菓子を摘むと、私の口に放り込んだ。
「美味しい。でも、もっと良く見てから食べたかったな。」
とろける美味しさだ。でも目でも楽しみたかった。
「…せやったな。すまなんだ。」
一言だけだったけど、解る。サタナさんは演技が上手いと思ってた。でも、私は視覚優位タイプ。彼は見た目の演技が抜群に上手いけど、声色はそうでもなかったみたい。彼は今きっと愛する人を思い出したはずだ。
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