17 / 64
お城の探索
しおりを挟む
自分の借りている部屋の位置を確認しながら、迷子にならない様に廊下を進んで行った。というか、探検と言っても何かあった時に外に出られる様になるのが目標です。ついでにアンズが見つかれば良いな位には期待してるけど、個人の部屋に入ってしまってはいけないしね。
扉の様式やら間取りで何となく食堂っぽい部屋とか、図書室っぽい部屋とか目印にしておく。
地域が近いせいか、それともこちらの常識なのか、王都のマンチェスターの屋敷と配置が近い様だった。空路用の玄関なんてあるから、もっとダンジョンっぽい物かと覚悟していたのだけど。
配慮されてたのかもしれないけれど、メイドさん達にもほとんど出会わず、出会っても軽く黙礼か頭を下げられるだけで声もかけられずで、居心地は良くないけれど悪くもない感じ。
よゆーよゆーと余裕ぶっこいて、庭に出た。人影はあったけれど、庭師さんかなーっと特に避けもせず、庭も軽く散歩……そして、思いもよらない人に声をかけられた。
「すまない。ナルニッサの支度はまだかかるのだろうか?」
「……?っ!」
何故だかどうしてだか、庭でアッサム様っぽい声が聞こえた。
「メイド……では無かったか。失礼した」
「あ、いえ」
思わず立ち止まると私の背後に声の主は近づいているくさい。王都にいて、何やら忙しかったはずのアッサム様が何故ここに?!
「……その声、まさか、カリンか?」
「いえっ、あのっ」
どうするんだったっけ?逃げるんだったけ?左右を思わず見回して、そうだ今はナルさんの恋人的な役だった事を思い出した。いや、でも喋るとなんかばれそうな気もするし。
プチパニックであわあわと不審者ちっくな挙動になった。
「何故ここにいるんだよ」
肩に手をかけられて万事休す。諦めて被ってたストールを下ろして振り返った。
「あの、これは……」
「っ!これは大変失礼しました!」
叱責覚悟で体をすくめていた訳だけど、おや?と思ってアッサム様を見ると、なんと片膝をついて頭を下げていた。
「知り合いの声に似ていたため、確認もせず無礼を働きました。申し訳ありません」
「いえ、大丈夫、です」
そっか!髪と仮面!つけ心地がほぼ無かったのと、アッサム様やリオネット様には何となくバレると思い込んでいて、うっかりしていた。口元と声だけなら、いくらアッサム様でも解らなくてもおかしくない!でも、心持ちちょっと高めの声で返事をしとこう!
「私はアッサム・マンチェスターです。社交界に疎い生活をしており、不躾ながら姫の事を存じておりませんでした」
「私は……ナルニッサ様の」
「さようでございましたか。本日私めは、姫にお会いしておりません。口外いたしませんのでご安心ください。それでは、失礼いたします」
「あの、こちらでナルニッサ様とお約束されてるのでしょう?私が失礼いたします」
「いえ、それは畏れ多い。原石風情が姫君の散策を邪魔だてするとは」
はて?
全体的に爽やか好青年っぽいのも変な感じがするけれど、それよりなんだか妙に謙っているというか、謙りすぎやしませんか?
「そんな、勇者の試合でも先日優勝されたばかりですのに?」
「え?」
アッサム様はいつもの驚いた表情になった。けれど、それは一瞬ですぐまた爽やかマンの顔に戻る。
「……不思議な事を仰る」
「私も社交界などに詳しく無く、世間知らずですので失礼な事を申し上げていたらごめんなさい」
「いや、……深窓の姫君でしたか。流石、ナルニッサの選んだ方だ」
爽やかマンだけど、ほんの少しその目はいつもの柔らかげな光があって、傷つけてはいなかったとちょっと安心した。
「けれど、その優しさも社交界では無垢過ぎる様に思います。貴女が傷つくとナルニッサも心を痛めるでしょう。私も望みません。では」
今度は口を挟む事も出来ずに見送ってしまった。
原石風情って、どういう事だろう。
そういえば、ナルさんもアッサム様について話した時奥歯に何か挟まった様な言い方だった。
アッサム・マンチェスター。最年少剣豪取得者、現在の勇者順位一位。
ファンレターもたっぷりあって人気も上々。なのに。
アッサム様、もといマンチェスターの家の用事があるならナルさんと今日大森林に行くのは難しいだろう。私はとりあえず部屋に戻ってアンズ達の帰りを待つ事にした。
――――――――――――――――――――――――――
「あと少し、が足らぬ」
部屋に戻ると索冥とアンズは戻ってきていて、アンズはしおしおと泣きながら、ベッドに潜り込んでいた。
「魔力のコントロールは悪うない。若いが成獣しておる。にも関わらず、精神的な成熟が足らぬのか、魔力量が安定しておらぬ」
精神的成熟……。
「また抽象的な」
「いかにも。理由がわからぬでは、我のみでは手の出し用が無い」
「うにゃうにゃみゃー」
まぁ、泣き声からしてこれだからね。まだまだ子供に感じるし……。
「アンズ、いつかはできるって事だよ。そんな泣かない。泣かない」
「えぐえぐ」
ばいんっと小狐スタイルは跳ねて私の胸に飛び込む。スリスリしてくるのが可愛すぎて、私の行為がアンズの成長を阻害してる気さえする。
「さて、我は一旦主人の下へ戻ろう。あやつもあの速さで仕事を片付けるならば、精魂尽き果てるやもしれぬ。二晩寝てもおらぬしな」
寝てない?!と聞き返す前に索冥は霧の様に消えてしまった。
ナルさんは超人が過ぎるかもしれない。
夕方、大変遅くなりましたと恐縮しながら戻ってきたナルさんの口に、晩御飯の肉まんを突っ込んだ。事前にメイドさんに声をかけて、ナルさんの好きな食べ物を作ってきてもらったのだ。本当は肉まんでは無いオサレな名前がついた食べ物です。
「は、はの?」
「食べてください。良く噛んで、はい、ゆっくり飲み込んで」
お茶位は入れられるので、人肌よりは暖かいお茶をナルさんに渡す。
目を白黒させてるのは、喉に詰めた訳では無さそうなので、お茶も有無を言わさず飲ませる。
「ハイ、お風呂入って歯磨きをしてください」
「不快な香りがいたしますか?お側に侍るにあたり、身は清めて参りましたが……」
「お風呂は済んでるのね。じゃあ歯磨き」
すでに元気を取り戻したアンズと、索冥にもお願いしてナルさんの準備を済ませる手伝いをしてもらう。
「これは、いったい?」
「着替えも済ませたぞな。後はカリン様にお任せいたす」
理解ができていない=回避できない様にして、ナルさんをベッドに連れて行く。
「では、寝てください」
「寝る、ですか?」
「はい、布団に入って、横になって、寝る。どうぞ」
「いや、しかし、我が君は……」
「これは命令です。主人でもなんでもなりますから、寝てください。……二晩寝てないと聞きました」
「索冥!」
「索冥を叱るのはダメですよ。私が無理したらナルさんだって多分色々やらかすでしょう?」
叱りつけたナルさんだったけれど、当の索冥はどこ吹く風といった具合だ。主人に忠実というのは主人に絶対服従とは違うらしい。
「寝てください。ナルさんが心配です」
「こんな事をしていただいて、寝るなど……」
索冥が仮面をちょいちょいと指さしながら、「カリン様」と声をかけてきた。忘れてた。仮面を外すと、髪も戻った感覚がした。
「野営ではあなたに背中を預ける事もあると思います。慣れてください。お願いです。寝てください」
「っ!」
ナルさんは以前の、また泣きそうな感じの切なげな表情になった。そんな顔したってダメです。倒れられたら良心の呵責が半端ない。
途中で起き出されては敵わないので、枕元にで待機。無言で何もせず座ってると居心地が悪いので、子守唄歌いながら、お腹をぽんぽんやってみる。こっちの世界で通用するかは分からないけどね。
扉の様式やら間取りで何となく食堂っぽい部屋とか、図書室っぽい部屋とか目印にしておく。
地域が近いせいか、それともこちらの常識なのか、王都のマンチェスターの屋敷と配置が近い様だった。空路用の玄関なんてあるから、もっとダンジョンっぽい物かと覚悟していたのだけど。
配慮されてたのかもしれないけれど、メイドさん達にもほとんど出会わず、出会っても軽く黙礼か頭を下げられるだけで声もかけられずで、居心地は良くないけれど悪くもない感じ。
よゆーよゆーと余裕ぶっこいて、庭に出た。人影はあったけれど、庭師さんかなーっと特に避けもせず、庭も軽く散歩……そして、思いもよらない人に声をかけられた。
「すまない。ナルニッサの支度はまだかかるのだろうか?」
「……?っ!」
何故だかどうしてだか、庭でアッサム様っぽい声が聞こえた。
「メイド……では無かったか。失礼した」
「あ、いえ」
思わず立ち止まると私の背後に声の主は近づいているくさい。王都にいて、何やら忙しかったはずのアッサム様が何故ここに?!
「……その声、まさか、カリンか?」
「いえっ、あのっ」
どうするんだったっけ?逃げるんだったけ?左右を思わず見回して、そうだ今はナルさんの恋人的な役だった事を思い出した。いや、でも喋るとなんかばれそうな気もするし。
プチパニックであわあわと不審者ちっくな挙動になった。
「何故ここにいるんだよ」
肩に手をかけられて万事休す。諦めて被ってたストールを下ろして振り返った。
「あの、これは……」
「っ!これは大変失礼しました!」
叱責覚悟で体をすくめていた訳だけど、おや?と思ってアッサム様を見ると、なんと片膝をついて頭を下げていた。
「知り合いの声に似ていたため、確認もせず無礼を働きました。申し訳ありません」
「いえ、大丈夫、です」
そっか!髪と仮面!つけ心地がほぼ無かったのと、アッサム様やリオネット様には何となくバレると思い込んでいて、うっかりしていた。口元と声だけなら、いくらアッサム様でも解らなくてもおかしくない!でも、心持ちちょっと高めの声で返事をしとこう!
「私はアッサム・マンチェスターです。社交界に疎い生活をしており、不躾ながら姫の事を存じておりませんでした」
「私は……ナルニッサ様の」
「さようでございましたか。本日私めは、姫にお会いしておりません。口外いたしませんのでご安心ください。それでは、失礼いたします」
「あの、こちらでナルニッサ様とお約束されてるのでしょう?私が失礼いたします」
「いえ、それは畏れ多い。原石風情が姫君の散策を邪魔だてするとは」
はて?
全体的に爽やか好青年っぽいのも変な感じがするけれど、それよりなんだか妙に謙っているというか、謙りすぎやしませんか?
「そんな、勇者の試合でも先日優勝されたばかりですのに?」
「え?」
アッサム様はいつもの驚いた表情になった。けれど、それは一瞬ですぐまた爽やかマンの顔に戻る。
「……不思議な事を仰る」
「私も社交界などに詳しく無く、世間知らずですので失礼な事を申し上げていたらごめんなさい」
「いや、……深窓の姫君でしたか。流石、ナルニッサの選んだ方だ」
爽やかマンだけど、ほんの少しその目はいつもの柔らかげな光があって、傷つけてはいなかったとちょっと安心した。
「けれど、その優しさも社交界では無垢過ぎる様に思います。貴女が傷つくとナルニッサも心を痛めるでしょう。私も望みません。では」
今度は口を挟む事も出来ずに見送ってしまった。
原石風情って、どういう事だろう。
そういえば、ナルさんもアッサム様について話した時奥歯に何か挟まった様な言い方だった。
アッサム・マンチェスター。最年少剣豪取得者、現在の勇者順位一位。
ファンレターもたっぷりあって人気も上々。なのに。
アッサム様、もといマンチェスターの家の用事があるならナルさんと今日大森林に行くのは難しいだろう。私はとりあえず部屋に戻ってアンズ達の帰りを待つ事にした。
――――――――――――――――――――――――――
「あと少し、が足らぬ」
部屋に戻ると索冥とアンズは戻ってきていて、アンズはしおしおと泣きながら、ベッドに潜り込んでいた。
「魔力のコントロールは悪うない。若いが成獣しておる。にも関わらず、精神的な成熟が足らぬのか、魔力量が安定しておらぬ」
精神的成熟……。
「また抽象的な」
「いかにも。理由がわからぬでは、我のみでは手の出し用が無い」
「うにゃうにゃみゃー」
まぁ、泣き声からしてこれだからね。まだまだ子供に感じるし……。
「アンズ、いつかはできるって事だよ。そんな泣かない。泣かない」
「えぐえぐ」
ばいんっと小狐スタイルは跳ねて私の胸に飛び込む。スリスリしてくるのが可愛すぎて、私の行為がアンズの成長を阻害してる気さえする。
「さて、我は一旦主人の下へ戻ろう。あやつもあの速さで仕事を片付けるならば、精魂尽き果てるやもしれぬ。二晩寝てもおらぬしな」
寝てない?!と聞き返す前に索冥は霧の様に消えてしまった。
ナルさんは超人が過ぎるかもしれない。
夕方、大変遅くなりましたと恐縮しながら戻ってきたナルさんの口に、晩御飯の肉まんを突っ込んだ。事前にメイドさんに声をかけて、ナルさんの好きな食べ物を作ってきてもらったのだ。本当は肉まんでは無いオサレな名前がついた食べ物です。
「は、はの?」
「食べてください。良く噛んで、はい、ゆっくり飲み込んで」
お茶位は入れられるので、人肌よりは暖かいお茶をナルさんに渡す。
目を白黒させてるのは、喉に詰めた訳では無さそうなので、お茶も有無を言わさず飲ませる。
「ハイ、お風呂入って歯磨きをしてください」
「不快な香りがいたしますか?お側に侍るにあたり、身は清めて参りましたが……」
「お風呂は済んでるのね。じゃあ歯磨き」
すでに元気を取り戻したアンズと、索冥にもお願いしてナルさんの準備を済ませる手伝いをしてもらう。
「これは、いったい?」
「着替えも済ませたぞな。後はカリン様にお任せいたす」
理解ができていない=回避できない様にして、ナルさんをベッドに連れて行く。
「では、寝てください」
「寝る、ですか?」
「はい、布団に入って、横になって、寝る。どうぞ」
「いや、しかし、我が君は……」
「これは命令です。主人でもなんでもなりますから、寝てください。……二晩寝てないと聞きました」
「索冥!」
「索冥を叱るのはダメですよ。私が無理したらナルさんだって多分色々やらかすでしょう?」
叱りつけたナルさんだったけれど、当の索冥はどこ吹く風といった具合だ。主人に忠実というのは主人に絶対服従とは違うらしい。
「寝てください。ナルさんが心配です」
「こんな事をしていただいて、寝るなど……」
索冥が仮面をちょいちょいと指さしながら、「カリン様」と声をかけてきた。忘れてた。仮面を外すと、髪も戻った感覚がした。
「野営ではあなたに背中を預ける事もあると思います。慣れてください。お願いです。寝てください」
「っ!」
ナルさんは以前の、また泣きそうな感じの切なげな表情になった。そんな顔したってダメです。倒れられたら良心の呵責が半端ない。
途中で起き出されては敵わないので、枕元にで待機。無言で何もせず座ってると居心地が悪いので、子守唄歌いながら、お腹をぽんぽんやってみる。こっちの世界で通用するかは分からないけどね。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
二回目の異世界では見た目で勇者判定くらいました。ところで私は女です。勇者見習い女子が勇者の義兄を落とす話。
吉瀬
恋愛
10歳で異世界を訪れたカリン。元の世界に帰されたが、異世界に残した兄を想い16歳で再び異世界に戻った。
しかし、戻った場所は聖女召喚の儀の真っ最中。誤解が誤解を呼んで、男性しかなれない勇者見習いに認定されてしまいました。
ところで私は女です。
兄を探すためにお世話になった家の義兄が勇者候補なんですけど、病んでるっぽいので治そうと思ったらややこしいことになりました。
薄幸の器用貧乏男に幸あれ
√アッサム
二回目の異世界では見た目で勇者判定くらいました。ところで私は女です。逆ハー状態なのに獣に落とされた話。
吉瀬
恋愛
10歳で異世界を訪れたカリン。元の世界に帰されたが、異世界に残した兄を止めるために16歳で再び異世界へ。
しかし、戻った場所は聖女召喚の儀の真っ最中。誤解が誤解を呼んで、男性しかなれない勇者見習いに認定されてしまいました。
ところで私は女です。
訳あり名門貴族(下僕)、イケメン義兄1(腹黒)、イケメン義兄2(薄幸器用貧乏)、関西弁(お人好し)に囲まれながら、何故か人外(可愛い)に落とされてしまった話。
√アンズ
すぽいる様リクエストありがとうございました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
囚われた姫騎士は熊将軍に愛される
ウサギ卿
恋愛
ラフラン帝国に姫騎士と称された魔法騎士団長がいた。
北方の獣人の治めるチューバッカ王国への進軍の最中思わぬ反撃に遭い、将軍の命により姫騎士率いる部隊は殿を務めていた。
何とか追っ手を躱していくが天より巨大な肉球が襲いかかってくる。
防御結界をも破壊する肉球の衝撃により姫騎士は地に伏してしまう。
獣人の追撃部隊に囲まれ死を覚悟した。
そして薄れゆく意識の中、悲痛を伴う叫び声が耳に届く。
「そこを退けーっ!や、やめろっ!離れろーっ!それは!・・・その者は儂の番だーっ!」
そして囚われた姫騎士ローズマリーはチューバッカ王国にその熊有りと謳われた、ハッグ将軍の下で身体の傷と心の傷を癒していく。
〜これは番に出会えず独り身だった熊獣人と、騎士として育てられ愛を知らなかった侯爵令嬢の物語〜
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
男女比が偏っている異世界に転移して逆ハーレムを築いた、その後の話
やなぎ怜
恋愛
花嫁探しのために異世界から集団で拉致されてきた少女たちのひとりであるユーリ。それがハルの妻である。色々あって学生結婚し、ハルより年上のユーリはすでに学園を卒業している。この世界は著しく男女比が偏っているから、ユーリには他にも夫がいる。ならば負けないようにストレートに好意を示すべきだが、スラム育ちで口が悪いハルは素直な感情表現を苦手としており、そのことをもどかしく思っていた。そんな中でも、妊娠適正年齢の始まりとして定められている二〇歳の誕生日――有り体に言ってしまえば「子作り解禁日」をユーリが迎える日は近づく。それとは別に、ユーリたち拉致被害者が元の世界に帰れるかもしれないという噂も立ち……。
順風満帆に見えた一家に、ささやかな波風が立つ二日間のお話。
※作品の性質上、露骨に性的な話題が出てきます。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラや攻略不可キャラからも、モテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
とある令嬢が男装し第二王子がいる全寮制魔法学院へ転入する
春夏秋冬/光逆榮
恋愛
クリバンス王国内のフォークロス領主の娘アリス・フォークロスは、母親からとある理由で憧れである月の魔女が通っていた王都メルト魔法学院の転入を言い渡される。
しかし、その転入時には名前を偽り、さらには男装することが条件であった。
その理由は同じ学院に通う、第二王子ルーク・クリバンスの鼻を折り、将来王国を担う王としての自覚を持たせるためだった。
だがルーク王子の鼻を折る前に、無駄にイケメン揃いな個性的な寮生やクラスメイト達に囲まれた学院生活を送るはめになり、ハプニングの連続で正体がバレていないかドキドキの日々を過ごす。
そして目的であるルーク王子には、目向きもなれない最大のピンチが待っていた。
さて、アリスの運命はどうなるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる