私が見たもの

第一話 関わりの始まり

祭りならでわの騒がしい夜。
家族で来ている人、浴衣姿のカップル、友達同士で来ているもの多久さんの人混みに揉まれながら友達を探す若菜。
「いったいどこにいるの～？えっ？ちゃんと聞こえないよ」電話をして来ているはずの友人を探すだがなかなか見つからない電話もこお人が多いと上手く聞き取れない、長時間歩いて足が痛い若菜は人混みを避け人も灯りもない神社にたどり着いた。
「少し休憩しよ」若菜が神社の階段に腰掛け一息つく。
「ふぅ、もう本当にどこにいるのよ」静かな夜の闇に若菜の声だけが小さく響く、どこからかお祭り特有の音が聞こえて来る。
若菜はその音に耳を澄ませていた。
「んっ？」近くで何かの音がした祭りの音ではない、(ボリボリ)その音は神社の境内から聞こえて来るようだ。
「なんの音？」若菜はその音がする境内へと足を運んでいく、暗い階段を登って行き大きな鳥居を通り抜けると盆提灯が境内を明るくそして不気味に照らしている。
(ボリボリ　ボリボリ)その音は夜の境内に響き渡っていた。
「気味が悪い」若菜はそう言いながらも音の正体が気になってしまい音のするほうえたと地かずいていく。
(ボリボリ　ボリボリ　ボリボリ)
音のする方えと近づくに不気味な音が大きく聞こえて来る。
(ボリボリ　ボリボリ　ボリボリ)
若菜の足は茂みの前で止まった、その不気味な音は茂みの中から聞こえてきていた。
若菜は恐る恐る暗い茂みを掻き分けて行く、(ボリボリ　ボリボリ　ボリボリ)
「えっ！」若菜は思わず声が出てしまった！
慌てて口を手で塞ぎ息を飲む!
「なにあれ？」若菜が見たそれは二人？後ろ姿だが頭は大きく体は細く足がほとんど骨場っている、そして何かを食べている！
(ボリボリ　ボリボリ　ボリボリ)
「なにあれ動物?それになに食べてるの」
(ボト…)
「えっ」その動物かわかない生き物の手から何か重たいものが落ちた…
若菜は落ちた物に目をやる…提灯の薄明かりとだんだんと暗闇に目がなれてきてハッキリではないがその何かが見えてきた…