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学園編
21 新任教師
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「新任教師?」
ディートは食堂で昼食を取りながら友人たちと会話をしていた。
今日の話題は中等部1年のクラス担任が変わったことについてだった。
なんでも本来は去年ディートたちを担当した先生がそのまま担任になるはずだったが事故によりけがをしたため副担任予定だった新任教師が担任になることになったという。
「キュリア・バージル先生っていって美人でスタイル抜群らしい!一年がうらやましいぜ!留年すればよかった!」
「馬鹿を言うもんじゃないよ」
「かてぇなディートは!ほらあれキュリア先生!見てみろ美人だろ!」
友人が指し示す方向には確かに若く美しい女性がいた。
だが、その女性からわずかに嫌悪感をディートは覚えた。
「…確かに美人だけど、タイプじゃないので…(なんだこの感じ、禁術使いか?いや、今は冷静に判断したほうがいい)」
怪しいのは確かだが禁術使いには魔族も付いている。焦って学園の生徒たちに被害が出てしまってはいけない。
「はぁ~タイプじゃないってつれないな~」
心底残念そうに大きなため息をつく友人をしり目にディートの目は鋭くキュリアを観察していた。
レイヴン宅
「今日は訓練は休みの日のはずだけど、何かあったのかい~」
先ぶれなしに訪れたディートをレイヴンは快く引き入れた。
彼が先ぶれをせずに屋敷に来るのは急ぎの用事があるときだけだと知っているからだ。
「怪しい新任教師ね~」
「はい、確証が無かったので安全のために時間をかけて調査をしようと思うのですが、師匠はどう思いますか?」
「ボクもそれでいいともうよ。魔族の力は強力だからね~強引に進めると大きな被害が出るかもしれない」
ディートの考えにレイヴンは同意した。
ようやく見つけた手掛かりの可能性であるため正直なところすぐに調査したいところではあるのだが、失敗すれば前回のようなことになりかねない。
しかも今キュリアは学園内の寮に寝泊まりしているため失敗すれば学園に多大な被害が出てしまう。
たとえ後手に回るとしても被害を抑えるために慎重な立ち回りをしなければならなかった。
「ボクの方でも色々と調べてみるからさ、1人で気負い過ぎないようにね~あとシェリィちゃんとイリスちゃんにもちゃんにもキュリアのことは伝えておいてね~」
「師匠もあんまり無理しないでくださいね」
その後少し世間話をした後にディートは屋敷を後にした。
「キュリア・バージルか…」
「なんだ?そいつが禁術使いの名か?」
「げっ!?なんでお前がここに!」
「ああ、神託があってな。戦うためにやってきた」
レイヴンの前に現れたのは彼が大の苦手とする従妹で聖獣の巫女アルマリアだった。
ディートは食堂で昼食を取りながら友人たちと会話をしていた。
今日の話題は中等部1年のクラス担任が変わったことについてだった。
なんでも本来は去年ディートたちを担当した先生がそのまま担任になるはずだったが事故によりけがをしたため副担任予定だった新任教師が担任になることになったという。
「キュリア・バージル先生っていって美人でスタイル抜群らしい!一年がうらやましいぜ!留年すればよかった!」
「馬鹿を言うもんじゃないよ」
「かてぇなディートは!ほらあれキュリア先生!見てみろ美人だろ!」
友人が指し示す方向には確かに若く美しい女性がいた。
だが、その女性からわずかに嫌悪感をディートは覚えた。
「…確かに美人だけど、タイプじゃないので…(なんだこの感じ、禁術使いか?いや、今は冷静に判断したほうがいい)」
怪しいのは確かだが禁術使いには魔族も付いている。焦って学園の生徒たちに被害が出てしまってはいけない。
「はぁ~タイプじゃないってつれないな~」
心底残念そうに大きなため息をつく友人をしり目にディートの目は鋭くキュリアを観察していた。
レイヴン宅
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先ぶれなしに訪れたディートをレイヴンは快く引き入れた。
彼が先ぶれをせずに屋敷に来るのは急ぎの用事があるときだけだと知っているからだ。
「怪しい新任教師ね~」
「はい、確証が無かったので安全のために時間をかけて調査をしようと思うのですが、師匠はどう思いますか?」
「ボクもそれでいいともうよ。魔族の力は強力だからね~強引に進めると大きな被害が出るかもしれない」
ディートの考えにレイヴンは同意した。
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しかも今キュリアは学園内の寮に寝泊まりしているため失敗すれば学園に多大な被害が出てしまう。
たとえ後手に回るとしても被害を抑えるために慎重な立ち回りをしなければならなかった。
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「キュリア・バージルか…」
「なんだ?そいつが禁術使いの名か?」
「げっ!?なんでお前がここに!」
「ああ、神託があってな。戦うためにやってきた」
レイヴンの前に現れたのは彼が大の苦手とする従妹で聖獣の巫女アルマリアだった。
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