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3.夢まくらの精霊
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皆さんは夢を見ている時に、不思議な思い込みをしたことはありませんか。全く知らない場所なのに、そこがあたかも昔から知っている場所だと思い込んだり、知らない人のはずなのに、昔からずっと知っている人だと思い込んだり。
ヘカッテもまた、そういった思い込みを夢の中でしていました。目の前で泣いている透明の子どもについて、まるで昔から知っていたかのように思い込んだのです。ヘカッテはその子こそが夢まくらの精霊であると確信しました。けれど、理由なんてどこにもありません。夢とはそういうものなのです。夢は不思議なのです。
「ねえ、どうして泣いているの?」
ヘカッテが話しかけると、夢まくらの精霊は泣くのをやめました。うかがうように見上げてくるその顔は半透明ですが不安でいっぱいであることがひと目で分かります。ヘカッテは安心させようと視線を合わせ、もう一度、ゆっくりとたずねました。
「どうして泣いているの?」
すると、夢まくらの精霊はやっと答えてくれました。
「あのね、お家に帰れないの」
とても可愛い女の子の声でした。
「お家はなんてところ?」
ヘカッテの問いに、夢まくらの精霊は首を横に振りました。
「じゃあ、あなたのお名前は?」
けれど、夢まくらの精霊は首を振るばかり。
「分からない。分からないの」
そう言って、わんわん泣いてしまったのです。
ヘカッテは困ってしまいました。というのも、自分よりも小さな子に接するということがあまりなかったので、どうしたらいいか分からなくなってしまったのです。それでも、放っておけるはずがありません。ヘカッテは夢まくらの精霊の手を握ると、なるべく明るい声で言い聞かせました。
「お姉ちゃんが一緒に探してみようか」
すると、夢まくらの精霊は再び泣くのをやめて半透明の顔をじっとヘカッテに向けました。こくりと頷かれ、ヘカッテもいよいよ覚悟を決めました。
迷宮は広大ですし、名前も分からないお家を探すなんて骨が折れるでしょう。それでも、最初から諦めるなんてことはしたくなかったのです。
そのために出来る事は何か。それはまず、なるべくヒントとなる情報を集めることでした。ヘカッテはまず、夢まくらの精霊にたずねました。
「何をしていたら、迷子になっちゃったの?」
すると、夢まくらの精霊はうんと考えてから、たどたどしく答えました。
「あのね、蝶々を追いかけていたの」
「蝶々っていうと?」
「あれ!」
すると、夢まくらの精霊が指差した方向に、蝶々の姿が突然現れました。シチサイチョウです。ヘカッテは妙だなと思いつつも、まだここが夢であることに気づいていないので、ひとまず納得してから夢まくらの精霊に視線を戻しました。
「どっちの方角から歩いてきたかは覚えている?」
ヘカッテがたずねると、夢まくらの精霊はうんと考えてから、こっちと指差しました。それは、ヘカッテが歩いてきた方角でした。その後もヘカッテは二、三回、夢まくらの精霊に質問をしてみましたが、どうやらヒントはここまでのようです。けれど、いつまでもこうしてはいられません。ヘカッテは夢まくらの精霊の手を握り、言い聞かせました。
「じゃあ、あっちに行ってみようか」
そして、夢まくらの精霊がうなずくのを待ってから、ヘカッテは歩き出しました。
ヘカッテが移動したかったのには理由があります。それは、ここが迷宮であるせいでした。
迷宮は美しい場所ですが、同時に恐ろしい場所でもあります。お家を探して泣いている迷子たちは、必ずしもお家に帰れるとは限りません。困り果てて泣いているその声を聞いて近づいてくるのは、ヘカッテのように優しい心の持ち主であるとは限らないのです。中には恐ろしいものもいたのです。
ヘカッテたちの世界において、その恐ろしいもののもっとも代表的な存在が、モノ探しの怪物でした。
今も迷宮のどこかをさまよいつづけている彼らは、探し物をしていた人の成れの果てでもあります。元の姿に戻れるのはほんのひと握り。あとの多くは長い間ずっと探し物をし続け、出会った人々を丸呑みにしてしまうのです。
迷宮では、これまでたくさんの迷子が丸呑みにされてしまったと言われています。あるいは、怪物を避けて逃げ惑っているうちに、自分が怪物になってしまうということもあったのです。成長するにつれ、そんなウワサを聞く機会も多くなったヘカッテでしたので、迷子になった夢まくらの精霊がこれ以上、怖い思いをしてしまう前に、早く、早く、安全な場所に連れて行きたかったのです。
こそこそと歩きながら、ヘカッテは夢まくらの精霊にたずねました。
「ねえ、名前はどうしても思い出せないの?」
すると、夢まくらの精霊は困ったようにうなずきます。
「分かんないの」
それは困りました。名前が分からないと、呼びかける時になんて呼べばいいか分かりません。ヘカッテはうんと考えてから、夢まくらの精霊にこう言いました。
「じゃあ、今だけは迷子ちゃんって呼んでもいい?」
その声かけがとても優しかったためでしょう。夢まくらの精霊は、嫌がる事もなく、こくりとうなずきました。
このようにして、夢まくらの精霊もとい迷子ちゃんと一緒に、ヘカッテは迷宮をさまよい始めたのでした。
美しいけれど、どこまで行っても同じような景色の続く迷宮の世界は、いかに歩みなれたヘカッテであっても、うっかり道に迷ってしまいそうになります。ましてや、小さな子どもとなればどうでしょう。
迷子ちゃんは行く先々で心当たりのある場所を指さしていましたが、それでもやっぱりお家の手掛かりは見つからなかったのです。ヘカッテも迷子ちゃんも歩き疲れてきました。歩き疲れてくると、迷子ちゃんはぐずりがちになってしまいます。その不安そうな顔を見るたびにヘカッテは、どうにかしっかりしなきゃと自分に言い聞かせ、迷子ちゃんを勇気づけようとしていました。
そんなことが続いてしばらく。頑張るヘカッテをさらに追い詰めるような状況がふりかかってしまいました。
それは、迷子ちゃんと出会った場所からうんと遠くまで歩いてきた頃のことです。迷宮をひっそりと歩いていると、さほど遠くない場所から猛獣のおたけびのような声が聞こえてきたのです。ピタリと固まってしまう迷子ちゃんの手をぎゅっと握り、ヘカッテは小声で言いました。
「いい? よく聞いてね。近くにコワイお化けがいるみたいなの。見つかったらたぶん、食べられちゃうから、見つからないようにしなきゃいけないの」
すると、迷子ちゃんもささやき声で返しました。
「どうしたらいいの?」
「ぎゅっとお口を閉じて、お姉ちゃんに静かについて来て」
ヘカッテがそう言うと迷子ちゃんはうんとうなずいてから、片手でお口をふさぎました。それからしばらくは、怖い、怖い、静かな時間が続きました。かすかな足音にさえ緊張してしまう状況のなかで、ヘカッテはただただ祈りながら先へ、先へと進んでいったのです。しかし、どうしてでしょう。悪い事は重なる一方でした。
歩き続けていたヘカッテは前方の様子に気づいて立ち止まりました。道が塞がっていたのです。いつもならば明るいはずの迷宮の道ですが、光がさえぎられていたのです。さえぎっているのは、こんもりとした小山のような物体でした。その物体はゆらゆらと動き、そして、横を向きました。
間違いありません。モノ探しの怪物です。
ヘカッテも、迷子ちゃんも、石像のように固まってしまいました。どうか、どうか、見つかりませんように。そんな祈りのままに、二人共、口を必死に閉じていたのです。けれど、運の悪い事に、モノ探しの怪物は振り返ってしまいました。そして、大きくぎょろぎょろとしたその目で、ヘカッテと迷子ちゃんの姿をしっかり見つめてしまいました。
モノ探しの怪物が一歩踏み出すと、ヘカッテは迷子ちゃんの手をつかんで一歩退きました。まずは刺激しないように、運が良ければ何もしないで立ち去ってくれるかもしれない。ヘカッテはそう期待したのですが、どうやらモノ探しの怪物は、お腹を空かせていたようでした。
人間をぺろりと平らげてしまいそうなその大きな口を開け、不気味なほうこうをしてみせると、一気ににじり寄ってきたのです。ヘカッテはあわてて迷子ちゃんを抱き寄せて、かばいました。そして、いつもするように、魔法を使ったのです。
──おねがい!
すると、あたりがキラリと光り輝きました。突然のフラッシュに怪物が目をくらませているすきに、迷子ちゃんを連れて来た道を戻り始めました。
ヘカッテもまた、そういった思い込みを夢の中でしていました。目の前で泣いている透明の子どもについて、まるで昔から知っていたかのように思い込んだのです。ヘカッテはその子こそが夢まくらの精霊であると確信しました。けれど、理由なんてどこにもありません。夢とはそういうものなのです。夢は不思議なのです。
「ねえ、どうして泣いているの?」
ヘカッテが話しかけると、夢まくらの精霊は泣くのをやめました。うかがうように見上げてくるその顔は半透明ですが不安でいっぱいであることがひと目で分かります。ヘカッテは安心させようと視線を合わせ、もう一度、ゆっくりとたずねました。
「どうして泣いているの?」
すると、夢まくらの精霊はやっと答えてくれました。
「あのね、お家に帰れないの」
とても可愛い女の子の声でした。
「お家はなんてところ?」
ヘカッテの問いに、夢まくらの精霊は首を横に振りました。
「じゃあ、あなたのお名前は?」
けれど、夢まくらの精霊は首を振るばかり。
「分からない。分からないの」
そう言って、わんわん泣いてしまったのです。
ヘカッテは困ってしまいました。というのも、自分よりも小さな子に接するということがあまりなかったので、どうしたらいいか分からなくなってしまったのです。それでも、放っておけるはずがありません。ヘカッテは夢まくらの精霊の手を握ると、なるべく明るい声で言い聞かせました。
「お姉ちゃんが一緒に探してみようか」
すると、夢まくらの精霊は再び泣くのをやめて半透明の顔をじっとヘカッテに向けました。こくりと頷かれ、ヘカッテもいよいよ覚悟を決めました。
迷宮は広大ですし、名前も分からないお家を探すなんて骨が折れるでしょう。それでも、最初から諦めるなんてことはしたくなかったのです。
そのために出来る事は何か。それはまず、なるべくヒントとなる情報を集めることでした。ヘカッテはまず、夢まくらの精霊にたずねました。
「何をしていたら、迷子になっちゃったの?」
すると、夢まくらの精霊はうんと考えてから、たどたどしく答えました。
「あのね、蝶々を追いかけていたの」
「蝶々っていうと?」
「あれ!」
すると、夢まくらの精霊が指差した方向に、蝶々の姿が突然現れました。シチサイチョウです。ヘカッテは妙だなと思いつつも、まだここが夢であることに気づいていないので、ひとまず納得してから夢まくらの精霊に視線を戻しました。
「どっちの方角から歩いてきたかは覚えている?」
ヘカッテがたずねると、夢まくらの精霊はうんと考えてから、こっちと指差しました。それは、ヘカッテが歩いてきた方角でした。その後もヘカッテは二、三回、夢まくらの精霊に質問をしてみましたが、どうやらヒントはここまでのようです。けれど、いつまでもこうしてはいられません。ヘカッテは夢まくらの精霊の手を握り、言い聞かせました。
「じゃあ、あっちに行ってみようか」
そして、夢まくらの精霊がうなずくのを待ってから、ヘカッテは歩き出しました。
ヘカッテが移動したかったのには理由があります。それは、ここが迷宮であるせいでした。
迷宮は美しい場所ですが、同時に恐ろしい場所でもあります。お家を探して泣いている迷子たちは、必ずしもお家に帰れるとは限りません。困り果てて泣いているその声を聞いて近づいてくるのは、ヘカッテのように優しい心の持ち主であるとは限らないのです。中には恐ろしいものもいたのです。
ヘカッテたちの世界において、その恐ろしいもののもっとも代表的な存在が、モノ探しの怪物でした。
今も迷宮のどこかをさまよいつづけている彼らは、探し物をしていた人の成れの果てでもあります。元の姿に戻れるのはほんのひと握り。あとの多くは長い間ずっと探し物をし続け、出会った人々を丸呑みにしてしまうのです。
迷宮では、これまでたくさんの迷子が丸呑みにされてしまったと言われています。あるいは、怪物を避けて逃げ惑っているうちに、自分が怪物になってしまうということもあったのです。成長するにつれ、そんなウワサを聞く機会も多くなったヘカッテでしたので、迷子になった夢まくらの精霊がこれ以上、怖い思いをしてしまう前に、早く、早く、安全な場所に連れて行きたかったのです。
こそこそと歩きながら、ヘカッテは夢まくらの精霊にたずねました。
「ねえ、名前はどうしても思い出せないの?」
すると、夢まくらの精霊は困ったようにうなずきます。
「分かんないの」
それは困りました。名前が分からないと、呼びかける時になんて呼べばいいか分かりません。ヘカッテはうんと考えてから、夢まくらの精霊にこう言いました。
「じゃあ、今だけは迷子ちゃんって呼んでもいい?」
その声かけがとても優しかったためでしょう。夢まくらの精霊は、嫌がる事もなく、こくりとうなずきました。
このようにして、夢まくらの精霊もとい迷子ちゃんと一緒に、ヘカッテは迷宮をさまよい始めたのでした。
美しいけれど、どこまで行っても同じような景色の続く迷宮の世界は、いかに歩みなれたヘカッテであっても、うっかり道に迷ってしまいそうになります。ましてや、小さな子どもとなればどうでしょう。
迷子ちゃんは行く先々で心当たりのある場所を指さしていましたが、それでもやっぱりお家の手掛かりは見つからなかったのです。ヘカッテも迷子ちゃんも歩き疲れてきました。歩き疲れてくると、迷子ちゃんはぐずりがちになってしまいます。その不安そうな顔を見るたびにヘカッテは、どうにかしっかりしなきゃと自分に言い聞かせ、迷子ちゃんを勇気づけようとしていました。
そんなことが続いてしばらく。頑張るヘカッテをさらに追い詰めるような状況がふりかかってしまいました。
それは、迷子ちゃんと出会った場所からうんと遠くまで歩いてきた頃のことです。迷宮をひっそりと歩いていると、さほど遠くない場所から猛獣のおたけびのような声が聞こえてきたのです。ピタリと固まってしまう迷子ちゃんの手をぎゅっと握り、ヘカッテは小声で言いました。
「いい? よく聞いてね。近くにコワイお化けがいるみたいなの。見つかったらたぶん、食べられちゃうから、見つからないようにしなきゃいけないの」
すると、迷子ちゃんもささやき声で返しました。
「どうしたらいいの?」
「ぎゅっとお口を閉じて、お姉ちゃんに静かについて来て」
ヘカッテがそう言うと迷子ちゃんはうんとうなずいてから、片手でお口をふさぎました。それからしばらくは、怖い、怖い、静かな時間が続きました。かすかな足音にさえ緊張してしまう状況のなかで、ヘカッテはただただ祈りながら先へ、先へと進んでいったのです。しかし、どうしてでしょう。悪い事は重なる一方でした。
歩き続けていたヘカッテは前方の様子に気づいて立ち止まりました。道が塞がっていたのです。いつもならば明るいはずの迷宮の道ですが、光がさえぎられていたのです。さえぎっているのは、こんもりとした小山のような物体でした。その物体はゆらゆらと動き、そして、横を向きました。
間違いありません。モノ探しの怪物です。
ヘカッテも、迷子ちゃんも、石像のように固まってしまいました。どうか、どうか、見つかりませんように。そんな祈りのままに、二人共、口を必死に閉じていたのです。けれど、運の悪い事に、モノ探しの怪物は振り返ってしまいました。そして、大きくぎょろぎょろとしたその目で、ヘカッテと迷子ちゃんの姿をしっかり見つめてしまいました。
モノ探しの怪物が一歩踏み出すと、ヘカッテは迷子ちゃんの手をつかんで一歩退きました。まずは刺激しないように、運が良ければ何もしないで立ち去ってくれるかもしれない。ヘカッテはそう期待したのですが、どうやらモノ探しの怪物は、お腹を空かせていたようでした。
人間をぺろりと平らげてしまいそうなその大きな口を開け、不気味なほうこうをしてみせると、一気ににじり寄ってきたのです。ヘカッテはあわてて迷子ちゃんを抱き寄せて、かばいました。そして、いつもするように、魔法を使ったのです。
──おねがい!
すると、あたりがキラリと光り輝きました。突然のフラッシュに怪物が目をくらませているすきに、迷子ちゃんを連れて来た道を戻り始めました。
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