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第一〇章 結び集まるイシ
結び集まるイシ(06)◆
しおりを挟む「うっ、くっ……」
――苦しい
――助けて
――苦しいよっ……
暗闇の中、明里は必死に手を前に伸ばす。
首が締め付けられる苦しみを覚えながら、前に前に手を伸ばす。
「助けてっ、あきと……」
必死に手を伸ばすと、手がほんのり温かくなる。
「――明里、助けに来たよ」
突然目の前が明るくなり、白馬から降りた明人が爽やかな笑顔で手を握る。
「もう大丈夫。安心して」
「あきとぉ、怖かったよぉ……」
「よしよし」
「あきとぉ……」
明里は涙目のまま明人に抱きついた。明人は笑顔で全身を受け入れてくれる。
そう、夢の中で――
「――はっ!」
明里が目を覚ますと、見覚えのない天井が目に映る。布団で横になって、薄い襦袢を1枚羽織っていた。
横になったまま手元に目を向けると、明人の手をギュッと強く握っていた。
「はわっ! あ、明人っ?!」
明里は、慌てて手を離して起き上がる。
起き上がった途端に首元が痛み、頭がクラクラとする。明人はそっと体を支えてくれた。
「無理するな。何が起きたかは覚えてるか」
「う、うん……」
意識は割とハッキリしていた。
ハッキリしている分だけ顔が熱くなり、恥ずかしさを隠そうと布団を被る。
「怖かったのか?」
「ばかっ……」
明人はイヤらしく微笑んでおちょくってくる。白馬に乗った夢の中の明人を思い出して余計に恥ずかしくなってしまった。
恥ずかしくて明人の顔を見れないでいると、明人は安心したように立ち上がる。
「――ま、まって」
咄嗟に明人の袖口を抓む。明人は不思議そうに振り返った。
「ど、どこ行くの?」
「天音に呼ばれてる。落ち着いたら集合しろだそうだ」
「そう……」
どうやら本殿に来ているらしい。
実は訪れるのは初めてではなく、当主の天音とも会ったことがある。
明里は、恥ずかしさを堪えて口を開いた。
「ねえ」
「どうした?」
「……つづき、してよ」
昨日の続き――
明人が「続きはまた今度」と言ったのを、明里は忘れていなかった。
「……ここでか?」
「あっ、あとでに決まってるでしょ! 早く行きなさい!」
何を言い出しているのか、自分でも分からなくなる。それを誤魔化そうと、明人からは顔を逸らして手を振った。
「そうか……俺は、今すぐしたい――」
「えあっ、ちょっ……」
後ろから明人がゆっくりと抱きしめてくる。
意識はハッキリしているのに、抵抗はできない――
「――んあっ、だめ……」
明人は、明里の体を後ろから抱きしめながら、明里が着る薄い襦袢をゆっくりと脱がす。全身をゆっくり撫で回し、徐々に陰部へと手を近づけていく。
「はぅっ…焦らしちゃ、いやっ……」
「明里……」
「んぅ?」
「明里のが見たい」
「そんなっ、んあっ……」
明里の下半身ごと布団を被り、抵抗を見せる明里の股を程よい力で広げさせる。明里の陰部は、布団の暗がりでも分かるくらいに湿っていた。
「もう濡れてる」
「やぁっ…みない、で……」
「ちゃんと見ないと分からない」
「やっ、んああっ!」
試しに、湿った陰部の周りを指先で弄リ回す。明里は体全体を捩らせながら興奮に耐えるも、陰部はさらに湿り気を増していく。
その愛液を掬い取り、今度は陰部の小さな突起を指先で虐める。明人の指先が突起に触れただけで、明里は激しく体を震わせた。
「だめ、だめっ…そこはっ…んああ゛っ!」
「すごい濡れてる」
「やっ、明人…や、んやーっ……だめーっ!」
突起を攻め続け、やがて明里は激しく腰を痙攣させた。
痙攣に合わせ、明里の膣内からは潮となった愛液が噴き出してくる。
「あっ、ああっ……」
明人の顔には、明里の愛液が大量に降りかかる。
その潮と痙攣が収まったところで、明人は顔をゆっくりと陰部に近づけた。
「やっ! だめっ!」
顔の動きに気づいた明里は、両手で顔を押し返して抵抗する。
「だめか?」
「だめっ! だめだめっ! シャワーだって浴びてないし、そんなところ舐めるなんて……」
「されたことないのか?」
「あるわけないでしょ!」
「そうか」
「あっ、話を聞きな――んああっ!」
明里の陰部に、思うがまま舌を喰い込ませていく。
噴き出した愛液を全て舐め取るように舌を動かし、膣内にも舌を差し込んでいく。
「ああ゛っ、だめっ…あきとっ! おねがいっ、だめなのっ…んあっ、ああ゛っ!」
激しく音を立て、明里の膣内からはまだまだ愛液が溢れ出してくる。
明人はなお、舌で陰部を責め続ける。
「あきとっ…また、んあっ…あ゛っ、あ゛っ……イク――」
ヒクヒクと陰部を痙攣させ、噴き出す愛液が止まらない。明人の顔が愛液まみれになり、陰部から顔を離すと明里は顔を両手で覆っていた。
明里は、明人の「毒」なくして頂点に達していた。
「……泣いてるのか?」
「ばかっ! ヘンタイっ!」
「ごめんな、明里……」
顔を布団で拭いて明里に向き直る。
明里は、腫れた瞼で訴えかける。
「ちゃんと抱きしめてくれないと、いや……」
「わかった」
明里の気持ちに応え、震える体をゆっくりと抱き締め、軽いキスを交わす。体をそっと布団に寝させ、膨れ上がった肉棒をさらけ出して湿った陰部に押し当てる。
「入れるぞ」
「うん……」
明人の肉棒は、すんなりと明里の膣内に侵入する。それでいながら、明人の肉棒をギュッと締め上げる。
「明里っ……」
「明人っ…きもちいいっ、よ……」
明人自身も迫りくる感覚に耐え、なるべく奥まで届くよう腰を振る。明人の肉棒が奥まで届くたびに、明里は体を強く震わせる。
「あ゛っ、あ゛っ…あき、とっ……んあ゛っ! イッちゃう…私またイッちゃう……」
「明里、俺もやばい……」
「いいっ、よ? 明人っ…いっしょ、に……」
あまりの締め付けに耐えられず、明人は早くもラストスパートを掛ける。
「んあ゛っ、すごいっ…あ゛っ、あ゛っ、イクっ、イクっ…イッちゃうっ!」
「明里、膣内にっ……」
「明人っ、きてっ…明人のたくさん、ちょうだいっ……!」
「くっ――」
「んああ゛ーっ、イクーっ!」
明里の痙攣に合わせ、明人の肉棒も震えて精液を吐き出していく。
あまりの震えに肉棒が抜けてしまい、明人の精液は明里の体にも降り掛かった。
「はぁ、はぁ…明人……」
「声、聞こえちゃったかもな」
「うっ、ばかっ……」
「体調は平気なのか?」
「うん。首がちょっと痛むだけ……」
明里の首は、まだ少しだけ痣が残っている。
その首元にゆっくりと手を向けると、明里は嬉しそうに顔を摺り寄せた。
「ねえ」
「なんだ?」
「最後に……もう1回だけ」
「……ああ」
明里の唇に顔を近づけ、もう一度だけキスをする――
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