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やっと年末休み 宿の予約⁈
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狐と犬は、拝殿に残った左京と夕霧に、今回の件について話した。
「そういう事だったのですね。…ですが以前から、出掛ける必要も、出掛けたい場所もないとお伝えしておりましたのに…。出掛けないのは、可笑しいことですか?」
【左京、この狐は多くの神主共を見て来たが、歳を重ねておる者なら億劫で出掛ける事もなくなるが、若い神主ほど休日を欲しておったし、出掛けられぬ事を嘆いておる姿を良く目にして来た故、今回ならば、良い機会なのではないかと思うたのじゃ。】
「ありがとうございます。留守にするとなりますと、此処の事や両主祭神様の事を
何も出来ませんので、ご不自由な思いをなされるのではありませんか?」
〖夕霧も心配性だな。此処の事など、これだけ式神達が居るのだから任せてしまえばいい。特別な事がなければ、式神達も慣れているから問題ないだろう。〗
お狐様も大神様も、年末休暇中に出掛けさせる事は決定しているみたいだ…。
「あの…出掛ける事は決まっている…のですか?」
夕霧は、一応確認してみた。
【あぁ。行ってこい!】
〖今度いつ、このような時間が取れるか分からないぞ。〗
そう言われては、断れそうにないよね…。
だからといって伏見に行っても…それに急過ぎて宿など取れないだろう。
「あの…場所は決めさせて貰っても宜しいでしょうか?…今から伏見の近くで、宿を探すのは困難でしょうから…。」
【贅沢を言わぬ二人ぐらい、倉稲に言えば、伝手があろう。】
ぅん…どうせ行くなら、一般的な宿が良いかな…。だって、倉稲様の伝手ってなると新たな出会いがありそうで…。
【なんじゃ、行きたい場所があるのか?】
「今、私一人の考えなだけで、夕霧さんに相談していないのですが…。私達も御嶽に行かせては頂けませんか?」
「……なるほど。そうですね!次年度からは、そちらでお世話になるのですから、
そのような機会を頂けたら嬉しいです。…でも、急なので宿は難しいでしょうか?」
〖あそこなら御師(神職)の営む宿坊があるので、恐らくは大丈夫だろう。右京達と同じ宿坊にするか?〗
「それなら同じ二部屋の予約で、狭くても4人行けますね!」
そういって、左京は右京の元に向かった。
「お気遣いありがとうございます。私と姉は、家族旅行も行った事ありませんし、
二人での旅行もした事がなかったので、凄く嬉しいです。って言っても、肝心の宿坊が取れたらの話…ですけどね。」
夕霧は、はにかむように笑った。
「そういう事だったのですね。…ですが以前から、出掛ける必要も、出掛けたい場所もないとお伝えしておりましたのに…。出掛けないのは、可笑しいことですか?」
【左京、この狐は多くの神主共を見て来たが、歳を重ねておる者なら億劫で出掛ける事もなくなるが、若い神主ほど休日を欲しておったし、出掛けられぬ事を嘆いておる姿を良く目にして来た故、今回ならば、良い機会なのではないかと思うたのじゃ。】
「ありがとうございます。留守にするとなりますと、此処の事や両主祭神様の事を
何も出来ませんので、ご不自由な思いをなされるのではありませんか?」
〖夕霧も心配性だな。此処の事など、これだけ式神達が居るのだから任せてしまえばいい。特別な事がなければ、式神達も慣れているから問題ないだろう。〗
お狐様も大神様も、年末休暇中に出掛けさせる事は決定しているみたいだ…。
「あの…出掛ける事は決まっている…のですか?」
夕霧は、一応確認してみた。
【あぁ。行ってこい!】
〖今度いつ、このような時間が取れるか分からないぞ。〗
そう言われては、断れそうにないよね…。
だからといって伏見に行っても…それに急過ぎて宿など取れないだろう。
「あの…場所は決めさせて貰っても宜しいでしょうか?…今から伏見の近くで、宿を探すのは困難でしょうから…。」
【贅沢を言わぬ二人ぐらい、倉稲に言えば、伝手があろう。】
ぅん…どうせ行くなら、一般的な宿が良いかな…。だって、倉稲様の伝手ってなると新たな出会いがありそうで…。
【なんじゃ、行きたい場所があるのか?】
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「……なるほど。そうですね!次年度からは、そちらでお世話になるのですから、
そのような機会を頂けたら嬉しいです。…でも、急なので宿は難しいでしょうか?」
〖あそこなら御師(神職)の営む宿坊があるので、恐らくは大丈夫だろう。右京達と同じ宿坊にするか?〗
「それなら同じ二部屋の予約で、狭くても4人行けますね!」
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「お気遣いありがとうございます。私と姉は、家族旅行も行った事ありませんし、
二人での旅行もした事がなかったので、凄く嬉しいです。って言っても、肝心の宿坊が取れたらの話…ですけどね。」
夕霧は、はにかむように笑った。
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