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要石 23 ヤル気満々の狼
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「主祭神である、お狐様と大神様に対して…とか」
【そのような気遣いは無用じゃ。気に入らねば、遣り合うまでじゃ。】
「しかし!…左京は、どう思う?」
「篠辺の神主としては何もありません。ただ…神主である前に、健康な男として言わせて貰えるなら、1つ。」
左京は、かめを見て
「良い歳してDTか‼一目ぼれの女性に付き纏い、理性の欠片もない男の姿になったかめを、今日からの数日間と、これから毎年30日から3日間、誰の監視下に置くかを決めておく必要があります。」
[DT⁈言っている事は分からんが、どうせ面と向かってサラリと悪口を言ったのだろう‼それよりも付き纏う⁈…理性の欠片もない⁈…おまけに監視!その必要はな…]
かめの話しなど、まるで聞いていない様子で
〖東雲を閉めてからは、いつでも何かあれば、爪研ぎにしてやるぞ。〗
狼は、鋭い爪をひと舐めして見せた。
「そんなっ…こんな事で煩わせては申し訳ないので、私が柚子と杏に頼むつもりでおりました。」
夕霧が慌てて言うと、
〖いや、式神をどう使うかは夕霧に任せるが、これからの数日も含め、式神とて忙しいだろう。幸い夜目も利く、足が鈍らぬよう夜通し追い回してやってもいいぞ。〗
「大切な巫女達の為に、是非、お願いします。昼間は、必ず式神を二人に付けるか、オレ達のどちらかが一緒に居るようにしましょう。もし不測の事態が起きたら、頭からバリバリと嚙み砕いてください。」
左京は、かめを横目に、然もありなんと話した。
【処分の方法も含めて、任せておけ。】
狐はいつもの事だが、珍しく狼も楽しそうにヤル気満々だった。
[そんなっ監視だの、処分だのと物騒な…。]
明らかに劣勢で、尻窄まりで、言葉を失いかけた時、
「因みにお忘れではないでしょうが、私達姉妹の言葉は絶対です。仮に〝待て〟と言ったら、何時間でもその場にて待って貰います。このような約束でも、毎年続きそうですか?」
夕霧が確認すると、
[ぞんざいに扱われても、無体な事を言われようとも、あの神楽は必見だ‼]
そう断言した。
「では、今までの禁止事項で、よろしいですね!」
再確認する夕霧に、面倒臭そうにしながら、何となく話しをすり替えようとしたが、
[あぁ~分かってる……っ分かった!]
最後は、皆の圧に負けて承諾した。
【そのような気遣いは無用じゃ。気に入らねば、遣り合うまでじゃ。】
「しかし!…左京は、どう思う?」
「篠辺の神主としては何もありません。ただ…神主である前に、健康な男として言わせて貰えるなら、1つ。」
左京は、かめを見て
「良い歳してDTか‼一目ぼれの女性に付き纏い、理性の欠片もない男の姿になったかめを、今日からの数日間と、これから毎年30日から3日間、誰の監視下に置くかを決めておく必要があります。」
[DT⁈言っている事は分からんが、どうせ面と向かってサラリと悪口を言ったのだろう‼それよりも付き纏う⁈…理性の欠片もない⁈…おまけに監視!その必要はな…]
かめの話しなど、まるで聞いていない様子で
〖東雲を閉めてからは、いつでも何かあれば、爪研ぎにしてやるぞ。〗
狼は、鋭い爪をひと舐めして見せた。
「そんなっ…こんな事で煩わせては申し訳ないので、私が柚子と杏に頼むつもりでおりました。」
夕霧が慌てて言うと、
〖いや、式神をどう使うかは夕霧に任せるが、これからの数日も含め、式神とて忙しいだろう。幸い夜目も利く、足が鈍らぬよう夜通し追い回してやってもいいぞ。〗
「大切な巫女達の為に、是非、お願いします。昼間は、必ず式神を二人に付けるか、オレ達のどちらかが一緒に居るようにしましょう。もし不測の事態が起きたら、頭からバリバリと嚙み砕いてください。」
左京は、かめを横目に、然もありなんと話した。
【処分の方法も含めて、任せておけ。】
狐はいつもの事だが、珍しく狼も楽しそうにヤル気満々だった。
[そんなっ監視だの、処分だのと物騒な…。]
明らかに劣勢で、尻窄まりで、言葉を失いかけた時、
「因みにお忘れではないでしょうが、私達姉妹の言葉は絶対です。仮に〝待て〟と言ったら、何時間でもその場にて待って貰います。このような約束でも、毎年続きそうですか?」
夕霧が確認すると、
[ぞんざいに扱われても、無体な事を言われようとも、あの神楽は必見だ‼]
そう断言した。
「では、今までの禁止事項で、よろしいですね!」
再確認する夕霧に、面倒臭そうにしながら、何となく話しをすり替えようとしたが、
[あぁ~分かってる……っ分かった!]
最後は、皆の圧に負けて承諾した。
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