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悪魔の斬撃
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アレン先生を飲み込んだワニの魔物の姿は醜悪と言っても過言ではなかった。上顎と下顎の両方に夥しい数の眼球があり足はムカデのように多く、牙は無数にあった。
召喚士カミルはほくそ笑む、作戦は成功したと、ベールニギスを召喚した際、じつは地中にももう一体このワニの魔物を地下に召喚していたのだ。
「あっけなかったわね。魔女アレン」
そう呟いた時だった。ワニの魔物の腹が白く光り輝やく。魔物の腹は爆発して臓物が飛び出た。そして血煙の中から魔法の障壁をまとった1人の女性が現れる。
その女性は腰までかかっている長い髪をたなびかせ、八重歯見せ笑いながらこう言った。
「なかなかやるのカミルとやら。」
カミルは舌打ちをしつつ、ベールニギスを下がらせた。相手が本気を出してきたと察し、迂闊な攻撃を止めるためだ。
「それがあなたの本当の姿というわけね、アレン。でもなぜ最初からその姿でいないのかしら?ひょっとしてその姿でいること自体が負担なのではなくて?」
(図星じゃな)、アレン先生は心の中でそう思う。そうカミル言う通り、この姿でいること自体、アレン先生にとっては負担なのだ。
(全く、勘のいいやつじゃ、確かに古傷のせいであまりこの人間形態は維持できん、しかしな…)
アレン先生は自信を秘めて口に出す。
「それで十分じゃ。」
アレン先生が手を前にかざすと、三角形の白く輝く紋章が空中に浮かび上がった。その三角形の図形の面の中心に光が集まっていく。
「カミル!!」
アンは叫んだ、これが何かをわかっていたのだ。
「やばいわね!」
カミルも気づき急いで手のひらを合わせた。カミルの足元に再び魔法陣が現れる。
アレン先生は呪文の準備が終わったのか、口を開きその魔法の名前を言う。まるで刑を告げるかのように。
「デルタ・レイ」
三つの属性を混ぜ合わせ、放つ破壊光線の光が森を照らし、アンとカミルを光線が包み込んだ。
二つの鉄の塊が激突する。一つは、人の背以上の大きさの鎌、一つは刀身が磨き上げられ鏡のように月明かりを反射する直剣だ。
その二つの武器は持ち主の意思を反映し、互いの持ち主を傷つけるべく振るわれていた。しかし、二つの武器が狙う先は決定的な違いがあった。
大鎌はそのまま持ち主の心の臓を刈り取るべく相手の胴体をめがけて振り下ろされているが、直剣は相手の胴体ではなく四肢を狙うような軌道を描いていた。
(さすがは四肢狩り…!)
大鎌を振るう男、ジャンは静かに笑う。相対するは四肢狩りと呼ばれた英雄だ。その名を表すように先ほどからジャンの四肢に向かって斬撃が向かってきている。
ジャンはそれらの斬撃をいなし、そして体を捻り渾身の一撃を四肢狩り、ドンキーホーテに叩き込む。鋼と鋼がぶつかり合い、衝撃で木々が揺れる。
ドンキホーテは後方に吹き飛ばされながらも盾でジャンの大鎌による一撃を防いでいた。
吹き飛ばされたドンキホーテは身を翻し吹き飛ばされた先にあった木を蹴って、ジャンの元へ弾丸のように突進していく。そしてすれ違いざま、横一文字に斬撃をくらわせた。
「ちッ…!」
舌打ちをしながらジャンは斬撃を防ぐ。
「やるな四肢狩り!」
ジャンは大鎌をドンキホーテに向け、構え直した。
「お褒めに頂き光栄だぜ。」
ドンキホーテは皮肉げにそういうと、ジャンの方に向き直る。
再び両者の武器が混じり合うその時だ、森が白銀の光に包まれたのは。
「なんだ…?」
ジャンが思わず気をとられる。その一瞬をドンキホーテは見逃さなかった。
ジャンに対してドンキホーテの鋭い斬撃が繰り出される。剣は月明かり反射し、軌道がまるで青白い閃光のようになってジャンへと向かう。しかし、ジャンは決して油断をしていたわけではなかった。すぐにドンキホーテへと意識を向け大鎌の柄の部分で剣を防ぐ。
「気を抜きすぎじゃないか…目の前に敵がいるのによぅ?」
ドンキホーテは煽る。
「へへッ、すまねぇな確かにお前さんがいたのに、一瞬気を取られちまったぜ。」
ジャンはそういうと剣を弾く、弾かれた剣はそのまま再び敵意を持ってジャンの四肢を狙い始める。
しかしジャンに届きはしない全ての攻撃を適切に防ぎ、四肢から剣を遠ざけていく。しかしドンキホーテにとって本命は剣による斬撃ではなかった。ドンキホーテは再び弾かれた剣をもって斬りかかろうとする動作をしたと思いきや、左手に装着している盾を用いジャンを殴り飛ばした。
フェイントに騙されたジャンは一瞬、防御が遅れまともに、盾による殴打を受けてしまう。
そのまま後方に飛ばされたジャンは舌打ちをしながらも二本の足で踏ん張り体勢を崩さず鎌を構え直した。
ドンキホーテの攻撃更に続くドンキホーテは左手にリボルバーの拳銃を持ち、発砲する。狙うは関節だ。闘気を使う戦士には銃など大した影響を与えない、だが、足の関節などを狙えばその衝撃で体勢を少しでも崩せる。6発の弾丸全てをジャンの足に向けて放つ。案の定銃弾はジャンの体に当たった瞬間火花を散らして砕け散ったが見事に足の膝の関節にあたり、衝撃でジャンは体勢を崩した。
(今だ!)
ドンキホーテ先ほど放った弾丸と同じぐらいのスピードでジャンに襲いかかる。狙うは四肢ではなく首だ。
ドンキホーテの今までの四肢を狙う攻撃はジャンの防御の意識を四肢に向けさせるためだ。その結果今、ジャンは四肢に攻撃を向けられると思っているだろう。その意識を利用し確実に首を跳ねる、それがドンキホーテの狙いだった。
その狙いが甘かったわけではない、だがドンキホーテはジャンという男のポテンシャルを見誤っていた。
「悪魔の腕ぇ!」
ジャンは叫ぶ。すると赤い淡い光が鎌の持っている左手に集中し、いくつもの赤い半透明の骨の腕がジャンの左手にまとわりつく。
そして、そのまま思い切り斬撃を左手のみで繰り出した。それはあまりにも速くそして体勢が崩れているとは思えない、まさに命を刈り取る一撃であった。
ドンキホーテはその斬撃を胴体に受けてしまった。
召喚士カミルはほくそ笑む、作戦は成功したと、ベールニギスを召喚した際、じつは地中にももう一体このワニの魔物を地下に召喚していたのだ。
「あっけなかったわね。魔女アレン」
そう呟いた時だった。ワニの魔物の腹が白く光り輝やく。魔物の腹は爆発して臓物が飛び出た。そして血煙の中から魔法の障壁をまとった1人の女性が現れる。
その女性は腰までかかっている長い髪をたなびかせ、八重歯見せ笑いながらこう言った。
「なかなかやるのカミルとやら。」
カミルは舌打ちをしつつ、ベールニギスを下がらせた。相手が本気を出してきたと察し、迂闊な攻撃を止めるためだ。
「それがあなたの本当の姿というわけね、アレン。でもなぜ最初からその姿でいないのかしら?ひょっとしてその姿でいること自体が負担なのではなくて?」
(図星じゃな)、アレン先生は心の中でそう思う。そうカミル言う通り、この姿でいること自体、アレン先生にとっては負担なのだ。
(全く、勘のいいやつじゃ、確かに古傷のせいであまりこの人間形態は維持できん、しかしな…)
アレン先生は自信を秘めて口に出す。
「それで十分じゃ。」
アレン先生が手を前にかざすと、三角形の白く輝く紋章が空中に浮かび上がった。その三角形の図形の面の中心に光が集まっていく。
「カミル!!」
アンは叫んだ、これが何かをわかっていたのだ。
「やばいわね!」
カミルも気づき急いで手のひらを合わせた。カミルの足元に再び魔法陣が現れる。
アレン先生は呪文の準備が終わったのか、口を開きその魔法の名前を言う。まるで刑を告げるかのように。
「デルタ・レイ」
三つの属性を混ぜ合わせ、放つ破壊光線の光が森を照らし、アンとカミルを光線が包み込んだ。
二つの鉄の塊が激突する。一つは、人の背以上の大きさの鎌、一つは刀身が磨き上げられ鏡のように月明かりを反射する直剣だ。
その二つの武器は持ち主の意思を反映し、互いの持ち主を傷つけるべく振るわれていた。しかし、二つの武器が狙う先は決定的な違いがあった。
大鎌はそのまま持ち主の心の臓を刈り取るべく相手の胴体をめがけて振り下ろされているが、直剣は相手の胴体ではなく四肢を狙うような軌道を描いていた。
(さすがは四肢狩り…!)
大鎌を振るう男、ジャンは静かに笑う。相対するは四肢狩りと呼ばれた英雄だ。その名を表すように先ほどからジャンの四肢に向かって斬撃が向かってきている。
ジャンはそれらの斬撃をいなし、そして体を捻り渾身の一撃を四肢狩り、ドンキーホーテに叩き込む。鋼と鋼がぶつかり合い、衝撃で木々が揺れる。
ドンキホーテは後方に吹き飛ばされながらも盾でジャンの大鎌による一撃を防いでいた。
吹き飛ばされたドンキホーテは身を翻し吹き飛ばされた先にあった木を蹴って、ジャンの元へ弾丸のように突進していく。そしてすれ違いざま、横一文字に斬撃をくらわせた。
「ちッ…!」
舌打ちをしながらジャンは斬撃を防ぐ。
「やるな四肢狩り!」
ジャンは大鎌をドンキホーテに向け、構え直した。
「お褒めに頂き光栄だぜ。」
ドンキホーテは皮肉げにそういうと、ジャンの方に向き直る。
再び両者の武器が混じり合うその時だ、森が白銀の光に包まれたのは。
「なんだ…?」
ジャンが思わず気をとられる。その一瞬をドンキホーテは見逃さなかった。
ジャンに対してドンキホーテの鋭い斬撃が繰り出される。剣は月明かり反射し、軌道がまるで青白い閃光のようになってジャンへと向かう。しかし、ジャンは決して油断をしていたわけではなかった。すぐにドンキホーテへと意識を向け大鎌の柄の部分で剣を防ぐ。
「気を抜きすぎじゃないか…目の前に敵がいるのによぅ?」
ドンキホーテは煽る。
「へへッ、すまねぇな確かにお前さんがいたのに、一瞬気を取られちまったぜ。」
ジャンはそういうと剣を弾く、弾かれた剣はそのまま再び敵意を持ってジャンの四肢を狙い始める。
しかしジャンに届きはしない全ての攻撃を適切に防ぎ、四肢から剣を遠ざけていく。しかしドンキホーテにとって本命は剣による斬撃ではなかった。ドンキホーテは再び弾かれた剣をもって斬りかかろうとする動作をしたと思いきや、左手に装着している盾を用いジャンを殴り飛ばした。
フェイントに騙されたジャンは一瞬、防御が遅れまともに、盾による殴打を受けてしまう。
そのまま後方に飛ばされたジャンは舌打ちをしながらも二本の足で踏ん張り体勢を崩さず鎌を構え直した。
ドンキホーテの攻撃更に続くドンキホーテは左手にリボルバーの拳銃を持ち、発砲する。狙うは関節だ。闘気を使う戦士には銃など大した影響を与えない、だが、足の関節などを狙えばその衝撃で体勢を少しでも崩せる。6発の弾丸全てをジャンの足に向けて放つ。案の定銃弾はジャンの体に当たった瞬間火花を散らして砕け散ったが見事に足の膝の関節にあたり、衝撃でジャンは体勢を崩した。
(今だ!)
ドンキホーテ先ほど放った弾丸と同じぐらいのスピードでジャンに襲いかかる。狙うは四肢ではなく首だ。
ドンキホーテの今までの四肢を狙う攻撃はジャンの防御の意識を四肢に向けさせるためだ。その結果今、ジャンは四肢に攻撃を向けられると思っているだろう。その意識を利用し確実に首を跳ねる、それがドンキホーテの狙いだった。
その狙いが甘かったわけではない、だがドンキホーテはジャンという男のポテンシャルを見誤っていた。
「悪魔の腕ぇ!」
ジャンは叫ぶ。すると赤い淡い光が鎌の持っている左手に集中し、いくつもの赤い半透明の骨の腕がジャンの左手にまとわりつく。
そして、そのまま思い切り斬撃を左手のみで繰り出した。それはあまりにも速くそして体勢が崩れているとは思えない、まさに命を刈り取る一撃であった。
ドンキホーテはその斬撃を胴体に受けてしまった。
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