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本当の恋人になりたい
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須藤を好きだと自覚してから学校で、休みの日に須藤と会えるのが嬉しくて仕方がない。
それと同時にこのままじゃ嫌だという気持ちが膨れ上がっていく。
「よし、やるか」
勉強を終えて、床に寝転び腹筋を始める。最近サボりがちだった筋トレをまた始めた。格好いい須藤の隣に並ぶならヒョロヒョロしていると恥ずかしいと思うようになった。筋肉はつきにくいけれどやらないよりはマシだ。ブブブとスマホが震えた。瞬時にスマホの元へ向かう。
「須藤だ」
土曜日家に来てというメッセージに速攻でいいよと返す。浮かれている僕は、あっと思う。須藤の家に行くということは須藤のお母さんに会う。また軽率に返事をしてしまった。
僕には気がかりなことがある。それは須藤の両親に嘘をついているということ。特にお母さんはいつも優しく接してくれて、顔を見る度に罪悪感に苛まれる。それならば行かなければいいと思うのに、二人きりで過ごすことができるあの空間の心地良さは何ものにも代え難く、須藤に誘われると今日みたいにいいよと返事をしてしまう。
本当の恋人になることができたならと毎日のように思う。
「僕の事好きになってよ、須藤」
メッセージ画面に向かって呟いてため息をつく。どうしたら好きになってもらえるのだろう。どうしたら本当の恋人になれるのだろう。全然答えが分からない。
「続きやろう」
ポツリと呟いて、今日もとりあえず肉体改造に勤しむ。
約束の土曜日。須藤家の玄関前で葛藤する。あぁ、また来てしまった。今日もお母さんいるな。きっと優しく出迎えてくれるんだ。本当に申し訳ない。ずっと留まっているわけにもいかず、玄関前のインターホンを鳴らす。
「りとくん、いらっしゃい」
扉が開いてお母さんが優しく出迎えてくれた。
「お邪魔します」
「後でケーキ持っていくからね」
「ありがとうございます」
やっぱり優しい。また嘘をついているという罪悪感が僕を襲う。
階段を登って須藤の部屋の扉をノックする。いつも返事はないから勝手に開けて中に入る。
「よぉ、りと」
笑顔の須藤を見てニヤけそうになる。今日も格好いいな。
「ちょっとトイレ」
「先に行っとけよ」
ハハハと笑いながら須藤が出ていった。来てそうそうトイレに行くなよ。
座って須藤を待っているとドアをノックする音が聞こえた。遠慮がちに返事をするとケーキと紅茶を乗せたトレイを持ったお母さんが入ってきた。
「あら?拓海は?」
「トイレです」
「そうだったのね」
「いつもありがとうございます」
「りとくんが来てくれると私も食べられるから嬉しいの」
フフフと笑いながらケーキを用意してくれるお母さんの姿にまた胸が痛くなる。
「りとくん、拓海とお付き合いしてくれてありがとう」
何と返事をしていいのか分からなくて曖昧な笑みを浮かべた。
「ちょっとお話してもいい?」
「はい、どうぞ」
「私ね、Ωなの。あなたもそうなのよね?」
「そうです。驚きました」
それから須藤の祖母に当たる人がα至上主義で、お母さんはαの子供を産む道具としか思われず冷たく当たられ、跡継ぎを産まなきゃいけないというプレッシャーのなか、ようやく授かったのが須藤で、祖母の厳しい教育や躾から守ってあげられなかった事、周りからの期待やプレッシャーが全部彼1人に伸し掛かかかり、その期待に応えようとしてくれていたという事を話してくれた。
「高校に入ってから積もり積もったものが爆発したのか夜遊びを繰り返して荒れるようになってしまって。でも、ある日突然嘘みたいになくなって、真面目に学校へ行くようになったの。その後に付き合ってる人がいるって聞いてその子のおかげなんだって思って。表情もとても柔らかくなったのよ。だから、りとくんには感謝してるの。本当にありがとう」
「僕は何も……」
「ずっとあの子の側にいてくれたら嬉しい。あっ、今はもう祖母は亡くなってるからね。安心してね?」
「安心ですか?」
「いつか本当の息子になってくれたらいいなって思って」
「えっ!?本当の?」
「気が早いわよね。ごめんね、長々と。拓海に叱られちゃう」
「いえ……」
胸が痛い。僕は何もしていないのに……。あんな事言ってもらう資格なんてない。だって本物ではないのだから。
お母さんと入れ違いで須藤が戻ってきた。
「遅かったな。お腹の調子悪いのか?」
「ちげーよ。ケーキ取ってきてやろうと思って下に行ってたの」
隣に座った須藤の頭に触れた。柔らかいその髪を撫でる。
「えっ、何?」
「いろいろ頑張ってきたんだな」
「はぁ?」
「須藤、僕達はいつまでこの関係を続ければいいんだ?」
「りと?」
「お母さんの顔を見る度に申し訳ない気持ちでいっぱいになるんだ。須藤と付き合ってるわけじゃないし何もしてないのにお礼まで言われて。苦しくなるよ」
「ごめん、迷惑だよな」
「迷惑とかじゃないんだよ。須藤のおかげで僕だって襲われたり告白されることも減ったから助かってるし」
「もうやめたい?」
やめたくない。いや、でもこのままじゃ嫌だ。フリじゃなくて、僕を本当の恋人にしてほしい。そう言いたいのに言葉は出てこない。
「分からないんだ、どうすればいいのか……」
「りと、俺はやめたくない」
「それは」
「りとといると楽しいし、りとがいてくれたら色々な事頑張ろうって思える。もうここには来なくていいから、りとが悩まなくてもいいようにするから……だから頼むよ」
それじゃいつまで経っても変わらないじゃないか。根本的な解決になっていないじゃないか。そうじゃなくて……。
「そうじゃなくて、僕を……」
「何?」
「本当の恋人にしてくれないか?」
「本当のって?」
「フリじゃなくて本当の恋人にしてほしい。須藤、僕須藤のことが好きなんだ」
言ってしまった。人生で一番勇気を振り絞ったと思う。無理だと言われたらもう須藤と会うのはやめよう。友達としか思えないと言われるだろうか。嫌な事ばかりが頭をよぎって俯いた。
「りと、好きだよ」
「え……」
顔をあげると真剣な顔をした須藤がいた。
「ずっと前から大好きだよ。俺だってフリじゃなくて本当に付き合ってほしいって思ってる」
「待って……本当に?」
「本当に」
そう言ってギュッと抱きしめられた。鼓動が激しくなる。須藤から好きだと、付き合って欲しいと言われた。心臓が壊れそうなくらいにドキドキしている。
「須藤、ちょっと離してくれないか?」
「嫌だ。せっかく俺のものになったのに」
「でも」
「これからもっとすごいことするのに?」
「えぇ!?」
「だって付き合うんだし」
「まぁ、そうなんだけど……」
体を離して僕を見つめる須藤は見た事がないくらい優しい顔をしていた。その顔が近づく。あっキスをされる。そう思って目を閉じると唇が重なった。唇が離れて、どうしていいか分からず俯いてしまう。須藤の顔を見ることができない。
「りと?」
「ちょっとそっとしておいてくれ。容量オーバーだ」
「もう、かわいいんだから」
初めてキスをしたんだ。そりゃどうしていいか分からないだろう。あれ、須藤は……?
「須藤は初めてじゃないよな……?」
顔を上げて恐る恐る須藤に問いかける。
「初めてだけど」
「どうしてそんなに普通なんだ!?」
「普通に見える?」
「見える」
僕の手を取って自身の心臓に当てた。僕と同じくらい鼓動が早い。
「俺もすごくドキドキしてるよ。好きな人と初めてキスしたんだから」
「そっか、同じか」
「りとが初めて。好きになったのも付き合うのもキスもその先も全部」
「僕も同じだよ」
「こんなに幸せなことってないんじゃないかって思うくらい幸せ」
胸がギュっとなった。目の前の須藤がとても愛おしい。
「二人でいっぱい初めてのことをしよう」
顔を見合わせて笑ったあとにもう一度キスをした。
それと同時にこのままじゃ嫌だという気持ちが膨れ上がっていく。
「よし、やるか」
勉強を終えて、床に寝転び腹筋を始める。最近サボりがちだった筋トレをまた始めた。格好いい須藤の隣に並ぶならヒョロヒョロしていると恥ずかしいと思うようになった。筋肉はつきにくいけれどやらないよりはマシだ。ブブブとスマホが震えた。瞬時にスマホの元へ向かう。
「須藤だ」
土曜日家に来てというメッセージに速攻でいいよと返す。浮かれている僕は、あっと思う。須藤の家に行くということは須藤のお母さんに会う。また軽率に返事をしてしまった。
僕には気がかりなことがある。それは須藤の両親に嘘をついているということ。特にお母さんはいつも優しく接してくれて、顔を見る度に罪悪感に苛まれる。それならば行かなければいいと思うのに、二人きりで過ごすことができるあの空間の心地良さは何ものにも代え難く、須藤に誘われると今日みたいにいいよと返事をしてしまう。
本当の恋人になることができたならと毎日のように思う。
「僕の事好きになってよ、須藤」
メッセージ画面に向かって呟いてため息をつく。どうしたら好きになってもらえるのだろう。どうしたら本当の恋人になれるのだろう。全然答えが分からない。
「続きやろう」
ポツリと呟いて、今日もとりあえず肉体改造に勤しむ。
約束の土曜日。須藤家の玄関前で葛藤する。あぁ、また来てしまった。今日もお母さんいるな。きっと優しく出迎えてくれるんだ。本当に申し訳ない。ずっと留まっているわけにもいかず、玄関前のインターホンを鳴らす。
「りとくん、いらっしゃい」
扉が開いてお母さんが優しく出迎えてくれた。
「お邪魔します」
「後でケーキ持っていくからね」
「ありがとうございます」
やっぱり優しい。また嘘をついているという罪悪感が僕を襲う。
階段を登って須藤の部屋の扉をノックする。いつも返事はないから勝手に開けて中に入る。
「よぉ、りと」
笑顔の須藤を見てニヤけそうになる。今日も格好いいな。
「ちょっとトイレ」
「先に行っとけよ」
ハハハと笑いながら須藤が出ていった。来てそうそうトイレに行くなよ。
座って須藤を待っているとドアをノックする音が聞こえた。遠慮がちに返事をするとケーキと紅茶を乗せたトレイを持ったお母さんが入ってきた。
「あら?拓海は?」
「トイレです」
「そうだったのね」
「いつもありがとうございます」
「りとくんが来てくれると私も食べられるから嬉しいの」
フフフと笑いながらケーキを用意してくれるお母さんの姿にまた胸が痛くなる。
「りとくん、拓海とお付き合いしてくれてありがとう」
何と返事をしていいのか分からなくて曖昧な笑みを浮かべた。
「ちょっとお話してもいい?」
「はい、どうぞ」
「私ね、Ωなの。あなたもそうなのよね?」
「そうです。驚きました」
それから須藤の祖母に当たる人がα至上主義で、お母さんはαの子供を産む道具としか思われず冷たく当たられ、跡継ぎを産まなきゃいけないというプレッシャーのなか、ようやく授かったのが須藤で、祖母の厳しい教育や躾から守ってあげられなかった事、周りからの期待やプレッシャーが全部彼1人に伸し掛かかかり、その期待に応えようとしてくれていたという事を話してくれた。
「高校に入ってから積もり積もったものが爆発したのか夜遊びを繰り返して荒れるようになってしまって。でも、ある日突然嘘みたいになくなって、真面目に学校へ行くようになったの。その後に付き合ってる人がいるって聞いてその子のおかげなんだって思って。表情もとても柔らかくなったのよ。だから、りとくんには感謝してるの。本当にありがとう」
「僕は何も……」
「ずっとあの子の側にいてくれたら嬉しい。あっ、今はもう祖母は亡くなってるからね。安心してね?」
「安心ですか?」
「いつか本当の息子になってくれたらいいなって思って」
「えっ!?本当の?」
「気が早いわよね。ごめんね、長々と。拓海に叱られちゃう」
「いえ……」
胸が痛い。僕は何もしていないのに……。あんな事言ってもらう資格なんてない。だって本物ではないのだから。
お母さんと入れ違いで須藤が戻ってきた。
「遅かったな。お腹の調子悪いのか?」
「ちげーよ。ケーキ取ってきてやろうと思って下に行ってたの」
隣に座った須藤の頭に触れた。柔らかいその髪を撫でる。
「えっ、何?」
「いろいろ頑張ってきたんだな」
「はぁ?」
「須藤、僕達はいつまでこの関係を続ければいいんだ?」
「りと?」
「お母さんの顔を見る度に申し訳ない気持ちでいっぱいになるんだ。須藤と付き合ってるわけじゃないし何もしてないのにお礼まで言われて。苦しくなるよ」
「ごめん、迷惑だよな」
「迷惑とかじゃないんだよ。須藤のおかげで僕だって襲われたり告白されることも減ったから助かってるし」
「もうやめたい?」
やめたくない。いや、でもこのままじゃ嫌だ。フリじゃなくて、僕を本当の恋人にしてほしい。そう言いたいのに言葉は出てこない。
「分からないんだ、どうすればいいのか……」
「りと、俺はやめたくない」
「それは」
「りとといると楽しいし、りとがいてくれたら色々な事頑張ろうって思える。もうここには来なくていいから、りとが悩まなくてもいいようにするから……だから頼むよ」
それじゃいつまで経っても変わらないじゃないか。根本的な解決になっていないじゃないか。そうじゃなくて……。
「そうじゃなくて、僕を……」
「何?」
「本当の恋人にしてくれないか?」
「本当のって?」
「フリじゃなくて本当の恋人にしてほしい。須藤、僕須藤のことが好きなんだ」
言ってしまった。人生で一番勇気を振り絞ったと思う。無理だと言われたらもう須藤と会うのはやめよう。友達としか思えないと言われるだろうか。嫌な事ばかりが頭をよぎって俯いた。
「りと、好きだよ」
「え……」
顔をあげると真剣な顔をした須藤がいた。
「ずっと前から大好きだよ。俺だってフリじゃなくて本当に付き合ってほしいって思ってる」
「待って……本当に?」
「本当に」
そう言ってギュッと抱きしめられた。鼓動が激しくなる。須藤から好きだと、付き合って欲しいと言われた。心臓が壊れそうなくらいにドキドキしている。
「須藤、ちょっと離してくれないか?」
「嫌だ。せっかく俺のものになったのに」
「でも」
「これからもっとすごいことするのに?」
「えぇ!?」
「だって付き合うんだし」
「まぁ、そうなんだけど……」
体を離して僕を見つめる須藤は見た事がないくらい優しい顔をしていた。その顔が近づく。あっキスをされる。そう思って目を閉じると唇が重なった。唇が離れて、どうしていいか分からず俯いてしまう。須藤の顔を見ることができない。
「りと?」
「ちょっとそっとしておいてくれ。容量オーバーだ」
「もう、かわいいんだから」
初めてキスをしたんだ。そりゃどうしていいか分からないだろう。あれ、須藤は……?
「須藤は初めてじゃないよな……?」
顔を上げて恐る恐る須藤に問いかける。
「初めてだけど」
「どうしてそんなに普通なんだ!?」
「普通に見える?」
「見える」
僕の手を取って自身の心臓に当てた。僕と同じくらい鼓動が早い。
「俺もすごくドキドキしてるよ。好きな人と初めてキスしたんだから」
「そっか、同じか」
「りとが初めて。好きになったのも付き合うのもキスもその先も全部」
「僕も同じだよ」
「こんなに幸せなことってないんじゃないかって思うくらい幸せ」
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