俺、バンドは続けるっしょ。

日向の翼

文字の大きさ
上 下
25 / 25

第25稿

しおりを挟む
こんなの即答だよ。
「何で、もったいないじゃん。あれだけ歌える奴ってそうはいないぜ。俺と組んだら絶対面白いからさ、ねえ、俺とやってみない?」
「楽器屋さん、あんた、さっきは俺の口調がって言ったけど、あんたも急に馴れ馴れしくないか?」
「あっいい忘れたけど、俺とあんた同い年だぜ。用紙に、生年月日書いてもらったろ」
書いたっつうより、書かされたんだよ。決まりだろ。それって、別に教えたわけじゃねえよ。
「別にいいけど。そんなのは。おない年だろうが、なんだろうが。それより俺悪いけど、明日バイトで早いから、お休みなさい」
ガチャ。いい加減うんざりだ。何だよ。せっかく音楽から離れようと思ってるのに。大沢何とかってムカつく野郎といいこの楽器屋の兄ちゃんといい。何で音楽絡みの奴と出会うんだ。ったく。しかもこいつ以外としぶといし。明くる日、バイトから帰って来ると俺のアパートの前で待ちぶぜしやがった。何なんだこいつは。
「よう、楽希。待ってたぜ」
楽希ってもう呼捨てかい。こいつ、いきなり距離を縮めやがった。このギター野郎。俺もその端くれだったけど。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

土俵の華〜女子相撲譚〜

葉月空
青春
土俵の華は女子相撲を題材にした青春群像劇です。 相撲が好きな美月が女子大相撲の横綱になるまでの物語 でも美月は体が弱く母親には相撲を辞める様に言われるが美月は母の反対を押し切ってまで相撲を続けてる。何故、彼女は母親の意見を押し切ってまで相撲も続けるのか そして、美月は横綱になれるのか? ご意見や感想もお待ちしております。

ほつれ家族

陸沢宝史
青春
高校二年生の椎橋松貴はアルバイトをしていたその理由は姉の借金返済を手伝うためだった。ある日、松貴は同じ高校に通っている先輩の永松栗之と知り合い仲を深めていく。だが二人は家族関係で問題を抱えており、やがて問題は複雑化していく中自分の家族と向き合っていく。

イルカノスミカ

よん
青春
2014年、神奈川県立小田原東高二年の瀬戸入果は競泳バタフライの選手。 弱小水泳部ながらインターハイ出場を決めるも関東大会で傷めた水泳肩により現在はリハビリ中。 敬老の日の晩に、両親からダブル不倫の末に離婚という衝撃の宣告を受けた入果は行き場を失ってしまう。

Cutie Skip ★

月琴そう🌱*
青春
少年期の友情が破綻してしまった小学生も最後の年。瑞月と恵風はそれぞれに原因を察しながら、自分たちの元を離れた結日を呼び戻すことをしなかった。それまでの男、男、女の三人から男女一対一となり、思春期の繊細な障害を乗り越えて、ふたりは腹心の友という間柄になる。それは一方的に離れて行った結日を、再び振り向かせるほどだった。 自分が置き去りにした後悔を掘り起こし、結日は瑞月とよりを戻そうと企むが、想いが強いあまりそれは少し怪しげな方向へ。 高校生になり、瑞月は恵風に友情とは別の想いを打ち明けるが、それに対して慎重な恵風。学校生活での様々な出会いや出来事が、煮え切らない恵風の気付きとなり瑞月の想いが実る。 学校では瑞月と恵風の微笑ましい関係に嫉妬を膨らます、瑞月のクラスメイトの虹生と旺汰。虹生と旺汰は結日の想いを知り、”自分たちのやり方”で協力を図る。 どんな荒波が自分にぶち当たろうとも、瑞月はへこたれやしない。恵風のそばを離れない。離れてはいけないのだ。なぜなら恵風は人間以外をも恋に落とす強力なフェロモンの持ち主であると、自身が身を持って気付いてしまったからである。恵風の幸せ、そして自分のためにもその引力には誰も巻き込んではいけない。 一方、恵風の片割れである結日にも、得体の知れないものが備わっているようだ。瑞月との友情を二度と手放そうとしないその執念は、周りが翻弄するほどだ。一度は手放したがそれは幼い頃から育てもの。自分たちの友情を将来の義兄弟関係と位置付け遠慮を知らない。 こどもの頃の風景を練り込んだ、幼なじみの男女、同性の友情と恋愛の風景。 表紙:むにさん

野球小説「二人の高校球児の友情のスポーツ小説です」

浅野浩二
青春
二人の高校球児の友情のスポーツ小説です。

新陽通り商店街ワルツ

深水千世
青春
乾いた生活を送っていた憲史が6年ぶりに実家の写真館に戻ってきた。 店があるのは、北海道の新陽通り商店街。 以前よりますます人気のない寂れた様子にげんなりする憲史。 だが、そんな商店街に危機がおとずれようとしていた。押し寄せる街の変化に立ち向かう羽目になった憲史が駆け抜けた先にあるものとは。 ※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体などとは一切関係ありません。 カクヨム・小説家になろうでも公開中です。

そらいろ

並川たすく
青春
高校三年生の僕・カケルは雨上がりの昼に少女と出会う。毎日同じ場所にいる彼女の探し物は。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...