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第24稿
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少年ってお前もそんなに年変わんないだろうが。別にお前に会いたかったわけじゃない。たまたまだろ。街歩いてて、こいつは久々にムカつく奴に会ったもんだ。ケンカしなくて良かったけど、よりによって俺が目指してた音楽業界で成功してる奴に助けられるとは、何の因果だ。この感情は中々どうして収まらなかった。家帰って、メシ食って、TV見て、風呂入って、ベットに入ろうとすると、携帯が鳴った。ったく誰だよ。こんな時間に。それも非通知かい。
「もしもし、どなた?」
「あっ俺っす。神田の楽器屋です。こないだはどうも」
「はっ楽器屋さんが何か?」
こいつ何で俺の携帯番号知ってんだよって、あっ分かった。アンケート用紙か、俺が客で彼が店員。
「どうしてこんな時間に楽器屋の兄ちゃんが、客の携帯にかけ来るんだよ。こんなのっておかしくないか?」
「何か口調が昨日と違うけど、それが地なんですか?」
「あん。朝で呂律が回っていないだけだよ」
「まあいいや。もう店員として電話したんじゃないし」
「分かったよ。で用件は何なん?」
「ああ、だから昨日の続きっていうか、俺とバンド組まないかって話」
「組まない」
「もしもし、どなた?」
「あっ俺っす。神田の楽器屋です。こないだはどうも」
「はっ楽器屋さんが何か?」
こいつ何で俺の携帯番号知ってんだよって、あっ分かった。アンケート用紙か、俺が客で彼が店員。
「どうしてこんな時間に楽器屋の兄ちゃんが、客の携帯にかけ来るんだよ。こんなのっておかしくないか?」
「何か口調が昨日と違うけど、それが地なんですか?」
「あん。朝で呂律が回っていないだけだよ」
「まあいいや。もう店員として電話したんじゃないし」
「分かったよ。で用件は何なん?」
「ああ、だから昨日の続きっていうか、俺とバンド組まないかって話」
「組まない」
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