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その後の話
再会 〜久瀬家にて(前編)
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『凛さん。明日はお父さんとして、杏を思いきり抱きしめてあげてください』
そんなメッセージが優斗さんから届いたのは、泊まり支度を終えた夜のことだった。
今夜の詩音は夜勤だから、オレはアパートに1人きり。
明日は2人で久瀬家に出かける予定だ。
「いよいよあの子に会えるのか…」
思わず声に出していた。
杏は大きくなっただろう。詩音がくれたタブレットで優斗さんから送ってもらった写真や動画を見てはいるのだが、実際に会えるとなるとやはり嬉しい。
小学校への入学を控え、すでに久瀬家へ引っ越しは完了しているそうだ。
別れたのは、あの子がまだ2歳と4ヶ月の頃。
『とーしゃ、もっと、あしょびたい』
夕方の公園。疲れて眠くなったくせに『もっと遊びたい』とぐずる、熱くなった身体を抱き上げた。
大きくなったあの子は、オレのことなど全く覚えていないと思っていた。
だが優斗さんは、アズの両親が杏にオレの存在を話してしまった後、オレと杏が一緒に写った写真をいくつも部屋に飾って暮らしてくれていたらしい。
その写真の側でオレが贈った絵本を読んでいる姿を時折見かけるそうだ。
幼い頃に別れた父親に対して、子どもが抱く感情はどんなものだろう。
優斗さんという立派な父親がいるのだ。血の繋がりなどより深くて太い絆が結ばれた2人に、オレなどが関わって本当にいいのだろうか。あの子に拒絶されるかもしれない。
それに、隣に立つ詩音は、杏を抱きしめたオレを見てどう思うのだろう。
両親を事故で亡くし、施設で暮らしていた頃、親を恋しがって泣く子どもたちをミサト先生と一緒によく抱きしめた。
抱き寄せた胸がびしょびしょに濡れるほど泣く子。オレの服をギュッと握って静かに涙を流す子。暴れる子。息が苦しいほど背中を叩かれたこともある。
オレ自身1人になると、突然会えなくなった父と母を思い出して泣いた。あの頃のことは忘れることができない。
本当に、父親として会っていいのか。
あの子を抱きしめていいのか。
その時、ピコッとスマホからメッセージの着信音が聞こえた。
「…詩音?」
『明日は楽しみだな』
『嬉しくて眠れないかもしれないが、凛。オレの代わりに睡眠をしっかりとっておいてくれ』
ふふっ、と思わず笑っていた。
どうして詩音には、オレが眠れていないことが分かってしまったのだろう。
まぁでも、この1週間ずっとソワソワしていたからな。
そうだな。明日は車を運転するから、ちゃんと寝ないと。
『楽しみだ』
やっぱりお前はそう言ってくれるんだな。
うん。会えるのが楽しみだ。
◇
天気のいい昼前。
助手席に詩音を乗せたレンタカーでのドライブ。夜勤明けだからシートを倒して寝てもらったが、少し首が痛そうだ。
窓を少し開けてきたから、もしかすると良く眠れなかったのかもしれない。
到着した久瀬醤油。車を降りて母屋のチャイムを押す。
今日と明日の土日は特別に、蔵の見学を休みにしてくれたらしい。外を漂う醤油のいい匂いに、大きく欠伸をした詩音の目が覚めたようだ。
「凛くん!詩音くん!よく来てくれたわね!」
玄関の引き戸が開き、向日葵みたいな笑顔で、陽子さんが迎えてくれた。
お土産のお菓子、昼食のおかずになればと作ってきた唐揚げを渡す。
「いい匂い!連絡を貰ってたから楽しみに待ってたの!」
事前に確認したら、全員が大好きだと言うので朝から大量に揚げてしまった。
「…お父さん?」
その時、廊下の向こうで障子が開いて、小さな声が聞こえてきた。
優斗さんに後ろから背中をとん、とされて、近くへ来てくれたその子は。
「…杏?」
「お父さん」
その顔を見て、声を聞いた瞬間、
「杏!!」
考えていた全てが吹き飛び、思わず抱き上げていた。
記憶の中より、ずしりと重い。
背が伸びた。
腕や脚も長くなった。
『おとーしゃ』と舌っ足らずにオレを呼んでいた幼い声が、はっきり『お父さん』と呼ぶ男の子の声に変わっていた。
「あぁ、本当に大きくなったね…」
最後に抱き上げたのは、遊び疲れて眠ったこの子をベッドに運んだ時。その後アズが連れて行ってしまった。
胸が熱い。
会いたかった…。
「凛、」
オレは泣いていたらしい。
詩音がハンカチで頬を拭ってくれた。
「ありがとう」
詩音と再会した時の海砂さんは、こんな気持ちだったのだろうか。
その時、赤ちゃんの泣き声が障子の向こうから聞こえてきた。
「柚、お腹が空いてるみたい」
そう言って身じろいだ杏を床に下ろすと、どうやら授乳の準備をするようだ。
優斗さんはミルクを作りにキッチンへ向かった。
熱くなった顔と手を洗わせてもらい、柚くんが寝ている部屋へ入らせてもらう。
「もう5ヶ月になるわ」
「あぁ、首がすわってますね」
陽子さんに抱き上げられた小さな身体は、空腹を訴えて元気に泣いている。
杏はスタイを持ってくると、柚くんの首元に差し込んで整えた。溢れる涙をガーゼタオルで拭いてあげている。
◇
「凛さんも抱いてやってください」
優斗さんの腕から、授乳を終えた柚くんを引き受け、抱いた背中をトントンする。無事にげっぷが出て安心した。
「あら上手。慣れてるわね」
「抱き方も上手いですね」
陽子さんと優斗さんに褒められてホッとする。
「初めて見る顔なのに、泣かないでじっと見てる。ほら、詩音のことも見てるよ」
オレと、オレの肩越しに覗き込んだ詩音の顔をくりくりとした目が見ている。
「本当だ。賢そうな目をした子だな」
「そうなんだ!僕が絵本を読んであげると、じっと聴いてるんだよ。ちゃんと分かってるみたい」
褒めた詩音の言葉に嬉しそうな杏。以前優斗さんから聞いていた通り、すっかりお兄ちゃんの顔だ。
どこからか絵本を持ってきて、柚くんを抱くオレの向かいに座った。
すっかり角が丸くなり、表紙が擦れた本。
赤ちゃんだった杏にオレが読み聞かせたものと同じ…。
『まだ赤ちゃんよ。この子には早いわ』
この絵本を買って帰った夜、そう笑ったアズ。
だが、ぐずって泣く杏に聞かせてみると話の内容は分からない筈なのによく聴いて、ご機嫌でそのまま寝てしまう。
『凛の声が好きなのかしら』
不思議そうにしながらも、杏の隣で一緒に目を瞑るアズ。
そのまま穏やかな寝息とともに2人並んで眠る姿は、確かにオレにとって『幸せ』の象徴そのものだったのだ。
「びゅうびゅう 冷たい風が吹く
寒い 寒い 夜のことです」
杏が読み始めると、腕の中で柚くんの目がきらりと輝いた気がした。
ひとりぼっちで暮らす怖がりなリスが、勇気を出して親から逸れた子ネズミを巣穴に招き入れ、胡桃を分け合って食べる話だ。
最後のページ。
リスと子ネズミが胡桃を食べてから同時に言う、その終わりのセリフが、杏は好きだったな。
「「一緒に食べると おいしいね」」
思わず、覚えていた言葉が口から出ていた。
杏は少しずつおしゃべり出来るようになって、2歳になってからもずっと、オレが読むのに合わせて一緒にこのセリフを読むのが好きだったんだ。『おいちいね』と笑うのが可愛くて。
はっとしたように、杏がオレを見た。
その後オレの腕で眠った柚くんを見て、何も言わずに本を置きに行ってしまった。
「あの本も、杏の宝物なんですよ」
優斗さんはオレから柚くんを受け取ると、そっと布団に寝かせて言った。
「たぶん、凛さんが読んでくれていたのを覚えていたんですね」
背中に詩音の暖かくて大きな手が当てられた。
「あの本は、うちの本棚にもあるやつだな」
「…うん」
竜瑚の写真集、その隣に置いた沢山の絵本。
杏を思い出してつい揃えるように買ってしまったものだ。
その時、
くぅ、と小さな音がした。
それから『あ…』という小さい声。
方向から考えると、たぶん本を置いて戻ってきた杏のお腹。
「腹が減ったな。凛が作った唐揚げが早く食べたい」
詩音が急に話題を変えた。仕事から帰ってすぐ、出来立てをつまみ食いしたくせに。
それが気遣いの言葉だと分かったのは、
「…僕も、お腹すいた」
恥ずかしそうな声が聞こえてきたからだ。
腹の音を誤魔化してあげようとしたのだろう。
「それじゃあ、お昼にしましょうか」
陽子さんが眠る柚くんの顔を見て、起こさないよう潜めた声で言った。
そんなメッセージが優斗さんから届いたのは、泊まり支度を終えた夜のことだった。
今夜の詩音は夜勤だから、オレはアパートに1人きり。
明日は2人で久瀬家に出かける予定だ。
「いよいよあの子に会えるのか…」
思わず声に出していた。
杏は大きくなっただろう。詩音がくれたタブレットで優斗さんから送ってもらった写真や動画を見てはいるのだが、実際に会えるとなるとやはり嬉しい。
小学校への入学を控え、すでに久瀬家へ引っ越しは完了しているそうだ。
別れたのは、あの子がまだ2歳と4ヶ月の頃。
『とーしゃ、もっと、あしょびたい』
夕方の公園。疲れて眠くなったくせに『もっと遊びたい』とぐずる、熱くなった身体を抱き上げた。
大きくなったあの子は、オレのことなど全く覚えていないと思っていた。
だが優斗さんは、アズの両親が杏にオレの存在を話してしまった後、オレと杏が一緒に写った写真をいくつも部屋に飾って暮らしてくれていたらしい。
その写真の側でオレが贈った絵本を読んでいる姿を時折見かけるそうだ。
幼い頃に別れた父親に対して、子どもが抱く感情はどんなものだろう。
優斗さんという立派な父親がいるのだ。血の繋がりなどより深くて太い絆が結ばれた2人に、オレなどが関わって本当にいいのだろうか。あの子に拒絶されるかもしれない。
それに、隣に立つ詩音は、杏を抱きしめたオレを見てどう思うのだろう。
両親を事故で亡くし、施設で暮らしていた頃、親を恋しがって泣く子どもたちをミサト先生と一緒によく抱きしめた。
抱き寄せた胸がびしょびしょに濡れるほど泣く子。オレの服をギュッと握って静かに涙を流す子。暴れる子。息が苦しいほど背中を叩かれたこともある。
オレ自身1人になると、突然会えなくなった父と母を思い出して泣いた。あの頃のことは忘れることができない。
本当に、父親として会っていいのか。
あの子を抱きしめていいのか。
その時、ピコッとスマホからメッセージの着信音が聞こえた。
「…詩音?」
『明日は楽しみだな』
『嬉しくて眠れないかもしれないが、凛。オレの代わりに睡眠をしっかりとっておいてくれ』
ふふっ、と思わず笑っていた。
どうして詩音には、オレが眠れていないことが分かってしまったのだろう。
まぁでも、この1週間ずっとソワソワしていたからな。
そうだな。明日は車を運転するから、ちゃんと寝ないと。
『楽しみだ』
やっぱりお前はそう言ってくれるんだな。
うん。会えるのが楽しみだ。
◇
天気のいい昼前。
助手席に詩音を乗せたレンタカーでのドライブ。夜勤明けだからシートを倒して寝てもらったが、少し首が痛そうだ。
窓を少し開けてきたから、もしかすると良く眠れなかったのかもしれない。
到着した久瀬醤油。車を降りて母屋のチャイムを押す。
今日と明日の土日は特別に、蔵の見学を休みにしてくれたらしい。外を漂う醤油のいい匂いに、大きく欠伸をした詩音の目が覚めたようだ。
「凛くん!詩音くん!よく来てくれたわね!」
玄関の引き戸が開き、向日葵みたいな笑顔で、陽子さんが迎えてくれた。
お土産のお菓子、昼食のおかずになればと作ってきた唐揚げを渡す。
「いい匂い!連絡を貰ってたから楽しみに待ってたの!」
事前に確認したら、全員が大好きだと言うので朝から大量に揚げてしまった。
「…お父さん?」
その時、廊下の向こうで障子が開いて、小さな声が聞こえてきた。
優斗さんに後ろから背中をとん、とされて、近くへ来てくれたその子は。
「…杏?」
「お父さん」
その顔を見て、声を聞いた瞬間、
「杏!!」
考えていた全てが吹き飛び、思わず抱き上げていた。
記憶の中より、ずしりと重い。
背が伸びた。
腕や脚も長くなった。
『おとーしゃ』と舌っ足らずにオレを呼んでいた幼い声が、はっきり『お父さん』と呼ぶ男の子の声に変わっていた。
「あぁ、本当に大きくなったね…」
最後に抱き上げたのは、遊び疲れて眠ったこの子をベッドに運んだ時。その後アズが連れて行ってしまった。
胸が熱い。
会いたかった…。
「凛、」
オレは泣いていたらしい。
詩音がハンカチで頬を拭ってくれた。
「ありがとう」
詩音と再会した時の海砂さんは、こんな気持ちだったのだろうか。
その時、赤ちゃんの泣き声が障子の向こうから聞こえてきた。
「柚、お腹が空いてるみたい」
そう言って身じろいだ杏を床に下ろすと、どうやら授乳の準備をするようだ。
優斗さんはミルクを作りにキッチンへ向かった。
熱くなった顔と手を洗わせてもらい、柚くんが寝ている部屋へ入らせてもらう。
「もう5ヶ月になるわ」
「あぁ、首がすわってますね」
陽子さんに抱き上げられた小さな身体は、空腹を訴えて元気に泣いている。
杏はスタイを持ってくると、柚くんの首元に差し込んで整えた。溢れる涙をガーゼタオルで拭いてあげている。
◇
「凛さんも抱いてやってください」
優斗さんの腕から、授乳を終えた柚くんを引き受け、抱いた背中をトントンする。無事にげっぷが出て安心した。
「あら上手。慣れてるわね」
「抱き方も上手いですね」
陽子さんと優斗さんに褒められてホッとする。
「初めて見る顔なのに、泣かないでじっと見てる。ほら、詩音のことも見てるよ」
オレと、オレの肩越しに覗き込んだ詩音の顔をくりくりとした目が見ている。
「本当だ。賢そうな目をした子だな」
「そうなんだ!僕が絵本を読んであげると、じっと聴いてるんだよ。ちゃんと分かってるみたい」
褒めた詩音の言葉に嬉しそうな杏。以前優斗さんから聞いていた通り、すっかりお兄ちゃんの顔だ。
どこからか絵本を持ってきて、柚くんを抱くオレの向かいに座った。
すっかり角が丸くなり、表紙が擦れた本。
赤ちゃんだった杏にオレが読み聞かせたものと同じ…。
『まだ赤ちゃんよ。この子には早いわ』
この絵本を買って帰った夜、そう笑ったアズ。
だが、ぐずって泣く杏に聞かせてみると話の内容は分からない筈なのによく聴いて、ご機嫌でそのまま寝てしまう。
『凛の声が好きなのかしら』
不思議そうにしながらも、杏の隣で一緒に目を瞑るアズ。
そのまま穏やかな寝息とともに2人並んで眠る姿は、確かにオレにとって『幸せ』の象徴そのものだったのだ。
「びゅうびゅう 冷たい風が吹く
寒い 寒い 夜のことです」
杏が読み始めると、腕の中で柚くんの目がきらりと輝いた気がした。
ひとりぼっちで暮らす怖がりなリスが、勇気を出して親から逸れた子ネズミを巣穴に招き入れ、胡桃を分け合って食べる話だ。
最後のページ。
リスと子ネズミが胡桃を食べてから同時に言う、その終わりのセリフが、杏は好きだったな。
「「一緒に食べると おいしいね」」
思わず、覚えていた言葉が口から出ていた。
杏は少しずつおしゃべり出来るようになって、2歳になってからもずっと、オレが読むのに合わせて一緒にこのセリフを読むのが好きだったんだ。『おいちいね』と笑うのが可愛くて。
はっとしたように、杏がオレを見た。
その後オレの腕で眠った柚くんを見て、何も言わずに本を置きに行ってしまった。
「あの本も、杏の宝物なんですよ」
優斗さんはオレから柚くんを受け取ると、そっと布団に寝かせて言った。
「たぶん、凛さんが読んでくれていたのを覚えていたんですね」
背中に詩音の暖かくて大きな手が当てられた。
「あの本は、うちの本棚にもあるやつだな」
「…うん」
竜瑚の写真集、その隣に置いた沢山の絵本。
杏を思い出してつい揃えるように買ってしまったものだ。
その時、
くぅ、と小さな音がした。
それから『あ…』という小さい声。
方向から考えると、たぶん本を置いて戻ってきた杏のお腹。
「腹が減ったな。凛が作った唐揚げが早く食べたい」
詩音が急に話題を変えた。仕事から帰ってすぐ、出来立てをつまみ食いしたくせに。
それが気遣いの言葉だと分かったのは、
「…僕も、お腹すいた」
恥ずかしそうな声が聞こえてきたからだ。
腹の音を誤魔化してあげようとしたのだろう。
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