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その後の話
ある男の49年(前編)
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彼はね、本当に人間として最低でしたよ。
会社の非常階段から見る夜景。
辛い事があると、いつもここに来ました。
手すりを乗り越えようとしては、下を歩く人々の姿を見て思い留まりました。
飛行機の光が点滅しながら、かなりのスピードで遠ざかっていき、黒い雲に隠れて見えなくなります。
冷たい風が吹き抜け髪を乱していくのを、他人事のようにされるがまま、わたしはそれを見ていました。
彼と出会わなければ、わたしの人生はどうなっていたのでしょうね。
彼との始まりは…
わたしが大学1年生の夏。
まだ18歳のころです。
喫茶店でアルバイトしていたわたしは、ランチタイムの途中で彼に拉致されました。
席数の多い店内。わたしの他にも学生のバイトが2人いましたが、何故わたしが選ばれたのかは分かりません。会計のレジに立っていたから連れ去りやすかったのでしょうか。
一番忙しい時間帯、まだ仕事の途中なのに突然攫われて、隣のビジネスホテルに連れ込まれたのです。
ベッドに仰向けで縛り付けられて、無理矢理身体を開かれました。
『いたい!いやだぁ!ぬいて!』
泣き叫んでも、血が出ても、吐いても、結合を解くことは許されません。
ギシギシ軋むベッドで
身体を揺さぶられながら見た窓。
空の色がやけに青かったのを覚えています。
まだ太陽が高い時間。
スーツを着た、知らない男に犯されている。
激しい痛みと、鉄の臭い、吐瀉物の臭いは、
そんな『非現実的』な『現実』から
逃避することすら許さない。
『男とやるのは初めてだ』と彼が言ったように、痛くて苦しいばかりで、ただただ辛い初体験でした。
2回わたしのナカで達すると、大人しくなった男根をずるりと引き抜きました。
血と精液に塗れたソレをティッシュで拭い、服を整えると、男はどこかへ出かけて行きました。
腹と尻の痛みに目を覚ますと、部屋は真っ暗で、身体はベッドに拘束されたまま。
帰ってきた男にまた犯されました。
わたしの腹の中と、ベッドの上が酷い状態なのに気付いたのでしょう。
一度引き抜くと、フロントに電話をかけ、トイレとシャワーで尻の穴を浄められました。
再びベッドの上。
今度はうつ伏せに縛られました。
シーツが新しいものに交換されていましたが、すぐにグシャリとシワだらけに、わたしの涙と唾液で汚れてしまいました。
ナカは裂けて、腫れぼったくて痛いのに、何かの軟膏をぬちゅぬちゅ塗りつけられた後、前立腺をぐりぐり刺激されてから男根を挿入されました。
『おかしいな?男は“ココ”が感じるんじゃないのか?』
ガタガタ震えるほどの恐怖と、引き裂かれる痛みで、もちろん快感など感じるはずがありません。
男に2回中出しされると、繋がったまま風呂場へ連れて行かれました。
シャワーの湯で流しながら、再び抽挿されているうちに気を失ったようです。
目を覚ますと男の腕に抱え込まれ、ベッドに寝かされていました。
逃げ出そうにも身体が動きません。
どうやら内部は洗浄され、また薬を塗られたのか、腹と尻の痛みが少しマシになっていました。
彼がいない日中は、『寂しくないように』と男根の形をした張り型を挿入されたまま、『革ベルトのような』下着を穿かされました。鍵をかけられたせいで脱げませんでしたが、前は『隠れない下着』でしたので、排尿は可能でした。
着ていた店の制服や、バスローブなどは部屋の中にありませんでしたので、布団に掛けられていたシーツを身に纏いました。
手は拘束されておらず、足には逃走防止の鎖がつけられていました。
長さはそこそこありましたので、部屋から出る以外のことはできました。
ホテルの従業員が来てくれれば…。
助かりたい気持ちは強かったのですが、『この姿』で発見されることを恥に感じて、内線電話は使用できませんでした。
おそらく『起こさないでください』という札がドアノブに掛けられていたのでしょう。
そのことを知らないわたしは、足音が廊下から聞こえるたびに、いつホテルのスタッフが部屋に入ってくるのか、助けて欲しい反面、恥ずかしさと恐怖でビクビク怯えたものでした。
今思い返せば、まだ『動ける』うちに、恥など考えず助けを呼ぶべきでした。
彼が帰ってくると、すぐに『張り型付きの下着』を剥ぎ取られました。
腹がラクになったとホッとしたのも束の間。
うつ伏せに尻だけを持ち上げられ、ワインボトルのような瓶の長い口を肛門に挿入されました。
『浣腸液』だという大量の液体を、止める間もなくトクトクと中に注がれます。
太い張り型や、瓶の口を引き抜かれたばかりで閉じられない穴には、『溢さないように』と棒状に固く丸めたトイレットペーパーを詰め込まれました。
わたしは洋式トイレのタンクを見る方向で、便座を跨ぐように座らされました。
後ろ手に縛られて、不安定な身体。
痛んでギュルギュル音を立てる腹。
彼はわたしの、腫れたままの肛門が開くところを見て喜んだのです。
詰め込まれたペーパーが内部で溶けた時、酷い音を立ててドロドロの液体が外に溢れ出しました。
止まらないと思われた『排泄』がやっと終わり、解放感と恥ずかしさに震えていると、男が無言なことに気付きました。
恐る恐る振り返って見ると、カメラのレンズがこちらに向けられていたのです。
あの頃はスマホなどありませんでしたから、わざわざ用意したらしいビデオカメラでその様子を撮影されていました。
シャワーで内部を洗浄された後、またベッドに縛り付けられました。
最初の夜に塗られた物とは違う、何かの軟膏を塗られると、痛みを感じなくなり、ただジンジンと内部が熱くなりました。
指をぐちぐちと出し入れされ、初めてナカで達してしまいました。
『カメラ…やめて…』
録画を続ける男に懇願しても、聴いてもらえるはずありません。
ずっと挿れられていた張り型のお陰で、男はスムーズに奥まで入るようになってしまいました。
それからはひたすら犯されました。
意識を失っている間は張り型に、目を覚ますと男に。
監禁中は、ルームサービスで頼んだ食事や飲み物は与えられたものの、やはり足は鎖で拘束され、外出は許されません。
まぁ、ぐったり重い身体は、例え鎖など無くとも、外に逃げ出すことは不可能だったでしょう。身体を起こす余裕すらありませんでした。
ようやく鎖とあの部屋から解放された時、拉致されてから4日経っていたことが分かりました。
それでも『夜の時間』が濃密すぎて、気を失っていた時間も多く、体感としては1週間くらい経ったのだと思っていました。
その後、タクシーでアパートに送り届けられたものの、発熱したわたしの身体は、回復に2日かかってしまい、当然、わたしはアルバイトをクビになりました。
バイト先のロッカーに入れていた荷物はいつの間にか手元に戻っており、着ていた店の制服は男に破かれていましたが、その代金は男によって支払われていたようでした。
監禁されている間、彼はわたしをベッドで犯しながら、平気で仕事の電話をしました。
男にねじ込まれ、出し入れされる男根があまりに苦しくて、恥を忘れました。電話の相手に助けを求めようとすると、手のひらで抑えられたり、後ろから引き抜かれたばかりの『精液に塗れた彼のモノ』を口に咥えさせられたりしました。
聞こえてきた言葉によると、彼は出張中のビジネスマンらしいと分かりました。
性欲を解消する手頃な相手を、ホテルの隣にあった喫茶店でたまたま見つけただけ。
彼とはもう二度と会うことはないだろうと思いました。
やっと身体の傷が癒えて、心の整理がついた頃。
その思いは裏切られました。
再びあの男が、わたしの前に現れたのです。
会社の非常階段から見る夜景。
辛い事があると、いつもここに来ました。
手すりを乗り越えようとしては、下を歩く人々の姿を見て思い留まりました。
飛行機の光が点滅しながら、かなりのスピードで遠ざかっていき、黒い雲に隠れて見えなくなります。
冷たい風が吹き抜け髪を乱していくのを、他人事のようにされるがまま、わたしはそれを見ていました。
彼と出会わなければ、わたしの人生はどうなっていたのでしょうね。
彼との始まりは…
わたしが大学1年生の夏。
まだ18歳のころです。
喫茶店でアルバイトしていたわたしは、ランチタイムの途中で彼に拉致されました。
席数の多い店内。わたしの他にも学生のバイトが2人いましたが、何故わたしが選ばれたのかは分かりません。会計のレジに立っていたから連れ去りやすかったのでしょうか。
一番忙しい時間帯、まだ仕事の途中なのに突然攫われて、隣のビジネスホテルに連れ込まれたのです。
ベッドに仰向けで縛り付けられて、無理矢理身体を開かれました。
『いたい!いやだぁ!ぬいて!』
泣き叫んでも、血が出ても、吐いても、結合を解くことは許されません。
ギシギシ軋むベッドで
身体を揺さぶられながら見た窓。
空の色がやけに青かったのを覚えています。
まだ太陽が高い時間。
スーツを着た、知らない男に犯されている。
激しい痛みと、鉄の臭い、吐瀉物の臭いは、
そんな『非現実的』な『現実』から
逃避することすら許さない。
『男とやるのは初めてだ』と彼が言ったように、痛くて苦しいばかりで、ただただ辛い初体験でした。
2回わたしのナカで達すると、大人しくなった男根をずるりと引き抜きました。
血と精液に塗れたソレをティッシュで拭い、服を整えると、男はどこかへ出かけて行きました。
腹と尻の痛みに目を覚ますと、部屋は真っ暗で、身体はベッドに拘束されたまま。
帰ってきた男にまた犯されました。
わたしの腹の中と、ベッドの上が酷い状態なのに気付いたのでしょう。
一度引き抜くと、フロントに電話をかけ、トイレとシャワーで尻の穴を浄められました。
再びベッドの上。
今度はうつ伏せに縛られました。
シーツが新しいものに交換されていましたが、すぐにグシャリとシワだらけに、わたしの涙と唾液で汚れてしまいました。
ナカは裂けて、腫れぼったくて痛いのに、何かの軟膏をぬちゅぬちゅ塗りつけられた後、前立腺をぐりぐり刺激されてから男根を挿入されました。
『おかしいな?男は“ココ”が感じるんじゃないのか?』
ガタガタ震えるほどの恐怖と、引き裂かれる痛みで、もちろん快感など感じるはずがありません。
男に2回中出しされると、繋がったまま風呂場へ連れて行かれました。
シャワーの湯で流しながら、再び抽挿されているうちに気を失ったようです。
目を覚ますと男の腕に抱え込まれ、ベッドに寝かされていました。
逃げ出そうにも身体が動きません。
どうやら内部は洗浄され、また薬を塗られたのか、腹と尻の痛みが少しマシになっていました。
彼がいない日中は、『寂しくないように』と男根の形をした張り型を挿入されたまま、『革ベルトのような』下着を穿かされました。鍵をかけられたせいで脱げませんでしたが、前は『隠れない下着』でしたので、排尿は可能でした。
着ていた店の制服や、バスローブなどは部屋の中にありませんでしたので、布団に掛けられていたシーツを身に纏いました。
手は拘束されておらず、足には逃走防止の鎖がつけられていました。
長さはそこそこありましたので、部屋から出る以外のことはできました。
ホテルの従業員が来てくれれば…。
助かりたい気持ちは強かったのですが、『この姿』で発見されることを恥に感じて、内線電話は使用できませんでした。
おそらく『起こさないでください』という札がドアノブに掛けられていたのでしょう。
そのことを知らないわたしは、足音が廊下から聞こえるたびに、いつホテルのスタッフが部屋に入ってくるのか、助けて欲しい反面、恥ずかしさと恐怖でビクビク怯えたものでした。
今思い返せば、まだ『動ける』うちに、恥など考えず助けを呼ぶべきでした。
彼が帰ってくると、すぐに『張り型付きの下着』を剥ぎ取られました。
腹がラクになったとホッとしたのも束の間。
うつ伏せに尻だけを持ち上げられ、ワインボトルのような瓶の長い口を肛門に挿入されました。
『浣腸液』だという大量の液体を、止める間もなくトクトクと中に注がれます。
太い張り型や、瓶の口を引き抜かれたばかりで閉じられない穴には、『溢さないように』と棒状に固く丸めたトイレットペーパーを詰め込まれました。
わたしは洋式トイレのタンクを見る方向で、便座を跨ぐように座らされました。
後ろ手に縛られて、不安定な身体。
痛んでギュルギュル音を立てる腹。
彼はわたしの、腫れたままの肛門が開くところを見て喜んだのです。
詰め込まれたペーパーが内部で溶けた時、酷い音を立ててドロドロの液体が外に溢れ出しました。
止まらないと思われた『排泄』がやっと終わり、解放感と恥ずかしさに震えていると、男が無言なことに気付きました。
恐る恐る振り返って見ると、カメラのレンズがこちらに向けられていたのです。
あの頃はスマホなどありませんでしたから、わざわざ用意したらしいビデオカメラでその様子を撮影されていました。
シャワーで内部を洗浄された後、またベッドに縛り付けられました。
最初の夜に塗られた物とは違う、何かの軟膏を塗られると、痛みを感じなくなり、ただジンジンと内部が熱くなりました。
指をぐちぐちと出し入れされ、初めてナカで達してしまいました。
『カメラ…やめて…』
録画を続ける男に懇願しても、聴いてもらえるはずありません。
ずっと挿れられていた張り型のお陰で、男はスムーズに奥まで入るようになってしまいました。
それからはひたすら犯されました。
意識を失っている間は張り型に、目を覚ますと男に。
監禁中は、ルームサービスで頼んだ食事や飲み物は与えられたものの、やはり足は鎖で拘束され、外出は許されません。
まぁ、ぐったり重い身体は、例え鎖など無くとも、外に逃げ出すことは不可能だったでしょう。身体を起こす余裕すらありませんでした。
ようやく鎖とあの部屋から解放された時、拉致されてから4日経っていたことが分かりました。
それでも『夜の時間』が濃密すぎて、気を失っていた時間も多く、体感としては1週間くらい経ったのだと思っていました。
その後、タクシーでアパートに送り届けられたものの、発熱したわたしの身体は、回復に2日かかってしまい、当然、わたしはアルバイトをクビになりました。
バイト先のロッカーに入れていた荷物はいつの間にか手元に戻っており、着ていた店の制服は男に破かれていましたが、その代金は男によって支払われていたようでした。
監禁されている間、彼はわたしをベッドで犯しながら、平気で仕事の電話をしました。
男にねじ込まれ、出し入れされる男根があまりに苦しくて、恥を忘れました。電話の相手に助けを求めようとすると、手のひらで抑えられたり、後ろから引き抜かれたばかりの『精液に塗れた彼のモノ』を口に咥えさせられたりしました。
聞こえてきた言葉によると、彼は出張中のビジネスマンらしいと分かりました。
性欲を解消する手頃な相手を、ホテルの隣にあった喫茶店でたまたま見つけただけ。
彼とはもう二度と会うことはないだろうと思いました。
やっと身体の傷が癒えて、心の整理がついた頃。
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再びあの男が、わたしの前に現れたのです。
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