愛を請うひと

くろねこや

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その後の話

貞操帯(後編)

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夜8時を過ぎた頃。

カチャン、ガチャ、

玄関の鍵とドアが開いた音がした。

「ただいま」

待ちに待った詩音の声がしたが、いつものように『おかえり』と言う余裕がない。

テレビからは不快な笑い声が響いている。

ーーー男の笑う声が怖い。


ソファにうずくまったオレの顔を見た瞬間、詩音は無言でオレのズボンを脱がせると、尿道プラグをズルリと引き抜く。その刺激で少し漏れてしまった。
彼がソファを防水布でカバーするようになったのはこのためだろうか。

だが床に落とされたズボンの前も、尿道プラグから漏れ出た『我慢汁』で濡れてぐちゃぐちゃドロドロしているだろう。

「あぁっ!!」

解錠された貞操帯が、オレの股から引き剥がされた。


ーーーその瞬間、限界だったオレは意識を失った。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「ただいま」

家に帰ると、

いつも『おかえり』と言ってくれる凛の声がしない。


リビングのテレビがついている。
凛があまり好きではないジャンルだ。
不快な男達の笑い声が響いている。

「?」

疑問に思いながらソファに近づくと、そこには顔を真っ赤にして苦しそうにうずくまる彼がいた。

「!」

微かに開いた目がこちらを見た気がした。

(何かが変だ)

慌てて彼のズボンを脱がせる。
前がぐっしょり濡れている。

貞操帯はきちんと嵌められたままだ。

尿道プラグを抜くと、ピュッとわずかに尿が漏れ出した。

貞操帯の鍵を開け、凛のちんぽを締め付けていたサックとアナルの棒を引き抜く。

「あぁっ!!」

彼が叫んだ後、がくりと身体が脱力した。
気を失ったようだ。



「凛!凛、大丈夫か!?」

声をかけると再び彼のまぶたがゆっくりと開いた。

ぼーっとしている。

ふとこちらを『見た』と思った瞬間。

凛はソファの上で仰向けに両膝を抱えた。
オレに向かって、しどけなく脚を開くと、尻たぶを両手で左右に開いた。


ちんぽは狭い場所から急に解放されたからだろう。血流が回復して真っ赤になっている。

会陰をたくさんいじったのか、赤く腫れてぷっくりしている。2本の革紐が食い込んでいた跡に挟まれていてエロい。

シャツがはだけて乳首が覗いた。
この場所もたっぷりと摘んで引っ張ったのが分かる色と膨らみ具合だ。
あぁ、オレが昨晩たくさん舐めて吸ってかじったから、ビリビリと電気が走るように気持ち良く感じたのかもしれない。


「ごしゅじんさまのミルクを、このきたないあなに、わたくしのおまんこに、おめぐみください…」

引っ張られ歪み、僅かに開いた穴から、くちゅっと濡れた音がする。
朝、金属棒に塗ったジェルか、彼の腸液か。


凛が『この状態』になるのは3度目だ。

1度目は玩具で苛め過ぎた時。
2度目は乳首を『もうやめて…』と凛が泣いた後もしつこく舐めて、吸って、甘噛みしてイカせ過ぎた時。

おそらく『イベント』『生配信』『派遣』を思い出させる行為をすると、彼はこうなるのだろう。

そういえば凛は『クソイベント』で、気持ち悪いジジイに金属製の貞操具を性器に嵌められていた。

『メス奴隷には『おまんこ』があれば十分だろう』と、凛のちんぽを刺激してわざと勃たせた後、押し潰すように嵌めていた。

凛の絶叫が忘れられない。

普段は我慢強く、声を堪える彼が叫んだのだ。想像を絶する痛みだったに違いない。

なにも出せないようにと、金属で出来たぶっとい尿道プラグも埋め込まれていた。

会場から連れ出し、鍵を破壊して外してやると、そこは酷い色になっていた。

彩人のこともはずかしめたジジイだった。

あんな奴の記憶に凛がまだ『支配されている』と思うと腹が立った。




ーーーあぁ、でも。


子どものように無垢な顔で、『ご主人様』と舌ったらずにオレを呼ぶ声。

「おちんぽさま…ください。りんのなかに…すきなだけ…みるくをだして…」


ーーーいつもの凛を愛してる。でも、

『こっちのお前』も好きだ。


『愛してる』と囁いて、彼が求めていたものを体内に埋め込んでやると、ふにゃりと幸せそうに笑った。オレのが収まっている腹を『ちんぽの形をなぞるように』撫でている。


「あぁ、おっきく…しないで…、あんっ、あっ、あぁっ、そこっ、イイッ♡」


突くたびに、いつもは近所を気にして声を抑える凛が、感じるまま奔放ほんぽうに喘ぐ様がいとおしい。


「凛。可愛い。愛してる」


むちゅ、くちゅ、っと唇を浅く深く重ねると、彼も必死で応えてくれる。

腰を送り込む度、彼の尻とナカが震える。
甘イキを繰り返しているらしい。
性器から、とろっ、とろっと少量の精液が漏れ出している。


抽挿を激しくし、ナカに射精してやると、痙攣しながら再び気を失ったようだ。



息を整え、ちんぽを抜こうとすると、凛の両脚がオレの腰をホールドしてきた。

「ぬかないで……、こわいんだ。しおん。ひとりにしないで」

いつもの凛が帰ってきてくれたのだろうか。

「凛。大丈夫。ここにいるよ」

「うん…」

「不安にさせてごめん」

「うん…」

オレの腰をホールドしたままの彼の身体を引き起こし、そのままベッドへ運ぶことにする。

一歩進むごとに凛の身体が弾み、最奥を突くからだろう。

「あっ、あっ、あっ、あっ、」

凛の色っぽい声は、まるでオレの為に作られた楽器のようだ。
耳が気持ちいい。
このままずっと聴いていたい。

「お前が満足するまで、ずっとずっとナカにいるよ」


『もっ、ダメ!!』と凛が果て、根を上げても止まれず、彼が白目を剥いて完全に気を失うまでオレは部屋の中をぐるぐる歩き続けた。




翌朝、起きてすぐ。
『二度とあんな物着けないからな!』と、怒った凛に最低限しか口をきいてもらえなくなった。


昼飯に、彼が大好きな『氷太刀先生直伝』のオムライスを作って謝ると、『…仕方ない奴だなぁ』とため息をついた後、やっと機嫌を直してくれた。
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