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その後の話
誕生日とクリスマス(後編)
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ソファに座ったまま、アイマッサージャーを装着される。
目の周りがじんわり暖かくなってきた。
微かな振動と、エアバッグが入っているのか、圧迫されては緩められ、目の周りが解されていくのを感じる。
首筋から肩にかけては、詩音の指がマッサージしてくれる。
(気持ちいい……)
ずっと『このままでいたい』くらいだ。
次は手の平、腕、足の裏、脹脛、腿を揉まれる。痛さと気持ちよさが絶妙だ。
うとうとしていると、シャツとズボンの前が開かれるのを感じた。
眠くて身体が動かない。
「…っ」
ピクリと身体が跳ねた。
右の乳首にぬるりと熱いものが触れている。
詩音に舐められてる?
ピチャ、ピチャ、と音がする。
視界が閉ざされているせいで過敏になり、大きくビクついてしまう。
今度はチュッと吸われた後、たぶん唇で挟まれて引き伸ばされている。
左の乳首も同様に…。詩音は1人なのに、右の乳首が甘噛みされたままだ。
「んっ、しおん…?」
不安になると、
「大丈夫。オレはここだよ。安心して」
と低い声が囁く。
「うん…」
酔っているからか、マッサージに溶かされた眠気からか、舌ったらずで甘えたような声が出てしまう。
両方の乳首が甘噛みされている。ブブブブブ、と音がして、振動が来るからローターの付いたクリップを付けられてしまったみたいだ。
『何度も使われた』から分かってしまう。
重みで引っ張られ、伸ばされたそこを詩音の舌がベロリと舐める。
「あっ、はぁっ…」
次は陰茎が熱いヌメリに包まれた。
彼の口に含まれているようだ。
ジュボ、ジュボ、チュプ、チュ、
陰嚢まで舐め回されている。
「だ…め、…でちゃう…からぁ……、ひっ!!!」
頭を引き剥がそうと伸ばした指をベロリと舐められた。
ズボンと下着を奪われ、両方の足をソファの座面に持ち上げられる。
そのせいで大きく脚を開かされて、内腿に詩音の揺れる髪が触れてビクビク震えてしまう。
腰を引き寄せられ、座面に背中がつく。
ソファから落ちそうになると、むき出しにされた尻に慣れた硬い膨らみが触れた。詩音の大きなモノを彼の服ごしに感じる。
(あぁ、はやく…)
まだ解放を許されないまま、陰茎にあったかいヒダヒダしたものを被せられた。おそらく電動のオナホだろう。振動しながらうねるように波打つ内部。
思わず膝を合わせようとすると、足を持ち上げられてさらに開かされる。
ツン、と熱い濡れたものが後ろの穴を突いた。
足を抑えられて逃れられない。
ペチャ、ペチャ、
アナルを舐められている感覚と、水音に耳を犯される。
ジュボ、ジュボ、と舌が抽挿され始めた。
さらに逃れようと身体を捩るが、頭がソファの背もたれに当たり上に逃げられない。
トロリと流し込まれた唾液に、ナカが十分潤ったところで、指が差し込まれる。
内部の気持ちいいところをクリクリとこねられ、指の本数が増やされたのを感じる。
(マッサージ……おくにも…ほしい)
「……しおん、おねが…ぃ、も…入れて」
冷たく硬いものが後ろに触れた。
「んっ、ふぁっ?」
ナカに挿入されたのは詩音のじゃなかった。
ブブブブブ…、
突然の振動に足が勝手に暴れてしまう。
「ぁ、しおん…、これ…いやだ…」
ブーーーーーー、
突如強められた振動。
挿入されたモノは先端だけでなく、根本もぽっこりと膨らんでいるらしい。前立腺をダイレクトに刺激され、強制的に機械によって高められる。
「しおん…、おねがい…おまえと…いっしょに…いきたい」
内部が痺れて蕩けたところを、
さらにガシャン、ガシャン、と突かれる。
ピストンバイブだ。
玩具を使われると『生配信』を思い出してしまう。
数えきれないほどの種類を試された。
可愛らしいもの、機能性を追求したもの、滑稽なものから、グロテスクなものまで。
恥ずかしい、くすぐったい、むず痒い、気持ち悪い、痛い、激痛、解放されたい。
それら全ての感覚を『強制的な快感』にすり替える道具達。
「凛の『お気に入り』を取り寄せたんだ。今日に間に合ってよかった」
「しおん…おねがい…。おもちゃ…やだ…。おまえがほしいよ…」
「気持ち良くない?」
耳元で詩音の声が響く。
「んっ!!きもちいぃけど…こわい…」
あの頃を思い出してしまう。
カメラ越しの欲に満ちた男達の視線、視線、視線……。
『チャリーン♪』『 チャッチャラー♪』というふざけた課金音。その音がする度に、増やされる苦しみと快楽。
耳に蘇る記憶に身体が勝手に震えてしまう。
「お前とオレの2人きりだ。怖くないよ」
「てを…にぎって」
温かい大きな手が、オレの手を握ってくれる。
「気持ちいいことだけ、感じて」
「ん……、」
ガシャンガシャン、ブーーーーー、グポッグポッ、ブブブブブ、
全部、全部…おかしくなるっ。
「あっ、あっ、んっ、んっ、やぁ…、も…やだ…、こわいっ…」
頬を優しく撫でられる。
「怖くない。見ているのはオレだけだ」
「しおん…だけ?」
機械の作動音に混ざらない、
低くて穏やかな声。
見えないけど感じる。お前の視線。
「しおんが…ほしいよぅ…」
アイマッサージャーはタイマーが付いているのか、いつの間にか止まっていた。
腹の中からくぐもったピストンバイブの音がずっと響いている。
「んっ、んぅ、ぁあ…、ぁ…」
頭が…へんだ。ぼぅっとする。
「ごしゅじんさまの…おちんぽさま…いれてくださ……、おねがい…します」
おかしくなった頭のせいで、
言葉が『教え込まれたあの頃』に戻ってしまう。
突然、バイブをズボッと引き抜かれた。
「あぁぁぁぁ!!」
極限まで高められたナカが口を開いたまま物欲しそうに痙攣してしまう。
それでも詩音はなかなかくれない。
「おねが……しま…す、おちんぽさま……はやく」
思わず手探りで詩音のズボンを寛げ、取り出した彼の熱いモノを疼く入り口に導いていた。
唇にぬめったものが触れた。
口を開いて受け入れる。
詩音の舌だ。
ほぅっと安心したところで、
「~~~ッッ♡♡」
待ち望んでいたものがやっと侵入ってきてくれた。太くて長い、詩音のモノ。熱くて、満たされて。あぁ、気持ちいい……。
少し気を失っていたみたいだ。
唇は解放され、詩音が視界を塞ぐものを外してくれていた。
「…しおん?」
「凛、元に戻ってよかった…」
ホッとした声。
目はすっきりと軽かったが、涙で潤んでしまい前が霞んで見えない。何故か悲しかった。
「しおん…、しおんのかお、みたい…」
「はぁ…」
(呆れられた?)
顔を覆った詩音のため息に、さぁーっと血の気が引いていく。
「可愛すぎるよ。せっかく優しくしようと思ってたのに…」
「んぅ…?」
表情が見えないと怖い。
ヌプ、ヌプ、
詩音の大きなモノが引き抜かれては、戻される。
「愛してる。凛」
「ぁっ!!!」
不意打ちの言葉と同時に、抱きしめられ、一気に最奥まで来てくれた。
思わず痙攣したままのナカをキュッキュッと締めてしまう。
「ぐっ!!」
詩音の呻く声。
ソファから、床に座る詩音の上に引きずり降ろされた。
「あぁあああ”あ”!!!」
いつもよりずっと、ナカが敏感になってる。
乳首のローターとオナホを、むしり取るように床に投げ捨てられた。乳首に激痛が走っても、快感が増すばかりだ。
「がぁっ!! あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、」
グチュ、グチュ、ゴチュ、
持ち上げられては引き落とされる。
何度も何度も、自重と腰を引き寄せられる衝撃で、奥の奥を責められ、揺さぶられるまま声が出てしまう。
詩音の肩に縋りつき、弾む身体が落下させられる度に襲う『頭がおかしくなりそうな快感』に耐える。
その時だった。
詩音がオレの腰をグッと強く引き下ろし、腰を深く押し付けられた。
ビュルルルル、ビュッ、ビュッ、
ナカに射精してくれた。
「ぁっ、あっ、~~~~っ♡♡」
噴射された衝撃で、オレも詩音の腹に放ってしまう。
ぐっぐっと種付けするように奥へ押し込まれ、そのまま大きな身体に抱き込むように囚われる。
ナカが勝手にビクビクと震え、詩音のちんぽをギュッギュッと締め付け搾り取る動きをしてしまう。
「ぁっあぁ……♡」
「ぐっ……ぁっ」
ヒクヒクと痙攣した身体はいうことを聞かない。
人間の言葉を忘れてしまったように鳴き声を発するしかできなくなった。
詩音がもう一度ナカに出してくれた後、オレはまた意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気がつくとベッドの上に寝かされていた。
身体が動かないと思ったら、詩音に抱き込まれていたらしい。
オレが目を覚ました気配に気づいたのだろう。
彼に口移しで水を飲ませてもらう。
「ごめん、凛。途中で止められなかった…」
オレは白目をむいて意識を失ったらしい。
「怖い思いをさせてごめん、凛」
頭がぼんやりして、記憶が曖昧な部分がある。
「なぁ。オレ、途中でなにか変なこと言ったか?」
「いや?すごく可愛かったよ」
「うん?」
可愛かったってなんだ?
「…『マッサージして』って頼んだのに…」
「うん」
「頭がおかしくなるかと思った…」
「ごめん」
「身体も怠いし…」
「ごめんなさい…」
「でも、………気持ちよかったよ」
ポソっと漏らした言葉は詩音の耳に届いたらしい。
「よかった…」
ほっとしたように詩音に口づけられた。
「凛。何度でも言わせて」
オレに覆い被さる大きな身体。
「誕生日おめでとう。生まれてきてくれて……、一緒に生きてくれて…本当にありがとう」
少し潤んだ、真剣な瞳。
今朝、起きた瞬間。
会社に出かける時。
キャンドルの火を吹き消す時。
そして、もう4度目の『おめでとう』だ。
照れくさくて、さっきまで素直に受け取れなかった。
出かける時なんて、まるで今生の別れのように、濃厚なキスをされたというのに。
会社で先輩社員に『唇赤いけど、どうした?』と心配されるほどだった。
ーーー今度は…言葉がちゃんと身体に、心に、染み込んできた。
ちゅっ、くちゅ、
終わらない深まる口づけに、『明日会社に行けるだろうか』と心配になった……。
目の周りがじんわり暖かくなってきた。
微かな振動と、エアバッグが入っているのか、圧迫されては緩められ、目の周りが解されていくのを感じる。
首筋から肩にかけては、詩音の指がマッサージしてくれる。
(気持ちいい……)
ずっと『このままでいたい』くらいだ。
次は手の平、腕、足の裏、脹脛、腿を揉まれる。痛さと気持ちよさが絶妙だ。
うとうとしていると、シャツとズボンの前が開かれるのを感じた。
眠くて身体が動かない。
「…っ」
ピクリと身体が跳ねた。
右の乳首にぬるりと熱いものが触れている。
詩音に舐められてる?
ピチャ、ピチャ、と音がする。
視界が閉ざされているせいで過敏になり、大きくビクついてしまう。
今度はチュッと吸われた後、たぶん唇で挟まれて引き伸ばされている。
左の乳首も同様に…。詩音は1人なのに、右の乳首が甘噛みされたままだ。
「んっ、しおん…?」
不安になると、
「大丈夫。オレはここだよ。安心して」
と低い声が囁く。
「うん…」
酔っているからか、マッサージに溶かされた眠気からか、舌ったらずで甘えたような声が出てしまう。
両方の乳首が甘噛みされている。ブブブブブ、と音がして、振動が来るからローターの付いたクリップを付けられてしまったみたいだ。
『何度も使われた』から分かってしまう。
重みで引っ張られ、伸ばされたそこを詩音の舌がベロリと舐める。
「あっ、はぁっ…」
次は陰茎が熱いヌメリに包まれた。
彼の口に含まれているようだ。
ジュボ、ジュボ、チュプ、チュ、
陰嚢まで舐め回されている。
「だ…め、…でちゃう…からぁ……、ひっ!!!」
頭を引き剥がそうと伸ばした指をベロリと舐められた。
ズボンと下着を奪われ、両方の足をソファの座面に持ち上げられる。
そのせいで大きく脚を開かされて、内腿に詩音の揺れる髪が触れてビクビク震えてしまう。
腰を引き寄せられ、座面に背中がつく。
ソファから落ちそうになると、むき出しにされた尻に慣れた硬い膨らみが触れた。詩音の大きなモノを彼の服ごしに感じる。
(あぁ、はやく…)
まだ解放を許されないまま、陰茎にあったかいヒダヒダしたものを被せられた。おそらく電動のオナホだろう。振動しながらうねるように波打つ内部。
思わず膝を合わせようとすると、足を持ち上げられてさらに開かされる。
ツン、と熱い濡れたものが後ろの穴を突いた。
足を抑えられて逃れられない。
ペチャ、ペチャ、
アナルを舐められている感覚と、水音に耳を犯される。
ジュボ、ジュボ、と舌が抽挿され始めた。
さらに逃れようと身体を捩るが、頭がソファの背もたれに当たり上に逃げられない。
トロリと流し込まれた唾液に、ナカが十分潤ったところで、指が差し込まれる。
内部の気持ちいいところをクリクリとこねられ、指の本数が増やされたのを感じる。
(マッサージ……おくにも…ほしい)
「……しおん、おねが…ぃ、も…入れて」
冷たく硬いものが後ろに触れた。
「んっ、ふぁっ?」
ナカに挿入されたのは詩音のじゃなかった。
ブブブブブ…、
突然の振動に足が勝手に暴れてしまう。
「ぁ、しおん…、これ…いやだ…」
ブーーーーーー、
突如強められた振動。
挿入されたモノは先端だけでなく、根本もぽっこりと膨らんでいるらしい。前立腺をダイレクトに刺激され、強制的に機械によって高められる。
「しおん…、おねがい…おまえと…いっしょに…いきたい」
内部が痺れて蕩けたところを、
さらにガシャン、ガシャン、と突かれる。
ピストンバイブだ。
玩具を使われると『生配信』を思い出してしまう。
数えきれないほどの種類を試された。
可愛らしいもの、機能性を追求したもの、滑稽なものから、グロテスクなものまで。
恥ずかしい、くすぐったい、むず痒い、気持ち悪い、痛い、激痛、解放されたい。
それら全ての感覚を『強制的な快感』にすり替える道具達。
「凛の『お気に入り』を取り寄せたんだ。今日に間に合ってよかった」
「しおん…おねがい…。おもちゃ…やだ…。おまえがほしいよ…」
「気持ち良くない?」
耳元で詩音の声が響く。
「んっ!!きもちいぃけど…こわい…」
あの頃を思い出してしまう。
カメラ越しの欲に満ちた男達の視線、視線、視線……。
『チャリーン♪』『 チャッチャラー♪』というふざけた課金音。その音がする度に、増やされる苦しみと快楽。
耳に蘇る記憶に身体が勝手に震えてしまう。
「お前とオレの2人きりだ。怖くないよ」
「てを…にぎって」
温かい大きな手が、オレの手を握ってくれる。
「気持ちいいことだけ、感じて」
「ん……、」
ガシャンガシャン、ブーーーーー、グポッグポッ、ブブブブブ、
全部、全部…おかしくなるっ。
「あっ、あっ、んっ、んっ、やぁ…、も…やだ…、こわいっ…」
頬を優しく撫でられる。
「怖くない。見ているのはオレだけだ」
「しおん…だけ?」
機械の作動音に混ざらない、
低くて穏やかな声。
見えないけど感じる。お前の視線。
「しおんが…ほしいよぅ…」
アイマッサージャーはタイマーが付いているのか、いつの間にか止まっていた。
腹の中からくぐもったピストンバイブの音がずっと響いている。
「んっ、んぅ、ぁあ…、ぁ…」
頭が…へんだ。ぼぅっとする。
「ごしゅじんさまの…おちんぽさま…いれてくださ……、おねがい…します」
おかしくなった頭のせいで、
言葉が『教え込まれたあの頃』に戻ってしまう。
突然、バイブをズボッと引き抜かれた。
「あぁぁぁぁ!!」
極限まで高められたナカが口を開いたまま物欲しそうに痙攣してしまう。
それでも詩音はなかなかくれない。
「おねが……しま…す、おちんぽさま……はやく」
思わず手探りで詩音のズボンを寛げ、取り出した彼の熱いモノを疼く入り口に導いていた。
唇にぬめったものが触れた。
口を開いて受け入れる。
詩音の舌だ。
ほぅっと安心したところで、
「~~~ッッ♡♡」
待ち望んでいたものがやっと侵入ってきてくれた。太くて長い、詩音のモノ。熱くて、満たされて。あぁ、気持ちいい……。
少し気を失っていたみたいだ。
唇は解放され、詩音が視界を塞ぐものを外してくれていた。
「…しおん?」
「凛、元に戻ってよかった…」
ホッとした声。
目はすっきりと軽かったが、涙で潤んでしまい前が霞んで見えない。何故か悲しかった。
「しおん…、しおんのかお、みたい…」
「はぁ…」
(呆れられた?)
顔を覆った詩音のため息に、さぁーっと血の気が引いていく。
「可愛すぎるよ。せっかく優しくしようと思ってたのに…」
「んぅ…?」
表情が見えないと怖い。
ヌプ、ヌプ、
詩音の大きなモノが引き抜かれては、戻される。
「愛してる。凛」
「ぁっ!!!」
不意打ちの言葉と同時に、抱きしめられ、一気に最奥まで来てくれた。
思わず痙攣したままのナカをキュッキュッと締めてしまう。
「ぐっ!!」
詩音の呻く声。
ソファから、床に座る詩音の上に引きずり降ろされた。
「あぁあああ”あ”!!!」
いつもよりずっと、ナカが敏感になってる。
乳首のローターとオナホを、むしり取るように床に投げ捨てられた。乳首に激痛が走っても、快感が増すばかりだ。
「がぁっ!! あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、」
グチュ、グチュ、ゴチュ、
持ち上げられては引き落とされる。
何度も何度も、自重と腰を引き寄せられる衝撃で、奥の奥を責められ、揺さぶられるまま声が出てしまう。
詩音の肩に縋りつき、弾む身体が落下させられる度に襲う『頭がおかしくなりそうな快感』に耐える。
その時だった。
詩音がオレの腰をグッと強く引き下ろし、腰を深く押し付けられた。
ビュルルルル、ビュッ、ビュッ、
ナカに射精してくれた。
「ぁっ、あっ、~~~~っ♡♡」
噴射された衝撃で、オレも詩音の腹に放ってしまう。
ぐっぐっと種付けするように奥へ押し込まれ、そのまま大きな身体に抱き込むように囚われる。
ナカが勝手にビクビクと震え、詩音のちんぽをギュッギュッと締め付け搾り取る動きをしてしまう。
「ぁっあぁ……♡」
「ぐっ……ぁっ」
ヒクヒクと痙攣した身体はいうことを聞かない。
人間の言葉を忘れてしまったように鳴き声を発するしかできなくなった。
詩音がもう一度ナカに出してくれた後、オレはまた意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気がつくとベッドの上に寝かされていた。
身体が動かないと思ったら、詩音に抱き込まれていたらしい。
オレが目を覚ました気配に気づいたのだろう。
彼に口移しで水を飲ませてもらう。
「ごめん、凛。途中で止められなかった…」
オレは白目をむいて意識を失ったらしい。
「怖い思いをさせてごめん、凛」
頭がぼんやりして、記憶が曖昧な部分がある。
「なぁ。オレ、途中でなにか変なこと言ったか?」
「いや?すごく可愛かったよ」
「うん?」
可愛かったってなんだ?
「…『マッサージして』って頼んだのに…」
「うん」
「頭がおかしくなるかと思った…」
「ごめん」
「身体も怠いし…」
「ごめんなさい…」
「でも、………気持ちよかったよ」
ポソっと漏らした言葉は詩音の耳に届いたらしい。
「よかった…」
ほっとしたように詩音に口づけられた。
「凛。何度でも言わせて」
オレに覆い被さる大きな身体。
「誕生日おめでとう。生まれてきてくれて……、一緒に生きてくれて…本当にありがとう」
少し潤んだ、真剣な瞳。
今朝、起きた瞬間。
会社に出かける時。
キャンドルの火を吹き消す時。
そして、もう4度目の『おめでとう』だ。
照れくさくて、さっきまで素直に受け取れなかった。
出かける時なんて、まるで今生の別れのように、濃厚なキスをされたというのに。
会社で先輩社員に『唇赤いけど、どうした?』と心配されるほどだった。
ーーー今度は…言葉がちゃんと身体に、心に、染み込んできた。
ちゅっ、くちゅ、
終わらない深まる口づけに、『明日会社に行けるだろうか』と心配になった……。
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