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幕間 2
ある兄の話 2
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『犬』は案の定『交尾』を嫌がった。
だが何としてもディックと『番』になってもらわなければならない。
ディックは前の飼い主の所為で、奈津くんを『雌』だと認識しているらしいから、少しでも発情を抑え、新たな『雌』に執着をすり替えたいのだろう。
『番』になり、その役目を果たせなければ、慎一郎の『コレクション』か慎羅の検体にするという使い途しかなくなってしまう。
最初こそ、殴りかかってきた『犬』を鞭で躾けたものの、ディックとの『強制交尾』で痛がり、苦しむ姿は見ていて心地よいものではなかった。
慎羅が下処理に使ったという薬を『犬』に飲ませると、長時間『交尾』させても快感に啼くようになった。
「うごいて!ナカをこすって!」
ディックの腰振りが終わってしまい、陰茎を埋め込まれたまま動いてもらえないのがツラいのだろう。
大量の精液をナカにドクドク注がれながら、尻をモジモジと動かす姿を見ていたら不覚にも勃ってしまった。
どんなに快感を求めて腰が動いても、膨らんだ亀頭球にがっちりロックされ、抜けなくなっている様は卑猥だった。
薬の効果で自慰しようとする『犬』を『飼育員』は鞭で何度も打った。その音はディックまで怖がらせてしまった為、『交尾中』に鞭を使うことを禁じた。
脚の傷に障らないよう台に拘束するようになってから、薬がなくてもイイ顔をするようになってきた。
肉が好物らしいから、『交尾』の時間が60分を超えたらご褒美に与えることにした。
すると、ただ揺さぶられるだけだった『犬』の目に光が灯るのを見た。
ついにはディックに腰を振られながら『あっ…、あっ…、』と甘い声を出すようになった。
その声に煽られて勃ち、つい『犬』の口を使ってしまう。
見合いで結婚した妻は、婚約前から他に好きな男がいた。息子が生まれてから義務は果たしたとばかりにセックスレスになり、別居状態になっている。
オレは他に好きな女もなく、仕事ばかりで性的なこととは無縁の生活をしていた。
自覚はなかったが欲求不満だったのだろう。
指示を守って懸命に奉仕する『犬』の姿に、つい『いい子』と頭を撫でていた。
罪悪感から菓子を与えると、嬉しそうによく食べた。
祖父に連れて行かれた息子はどうしているだろう。甘えてくる『犬』の顔を見て思った。
初めてディックと同時に射精できた日はお祝いに『特別な良い肉』を与えて、2匹だけにしてやった。
だが慎羅が用意してくれたその肉はディックを猛らせたらしい。
翌朝ディックを迎えに部屋へ入ると、『雌犬』の身体が噛み跡と爪痕、血液と唾液、精液に塗れて酷い有様になっていた。
ディックの命を縮める薬は使わないよう弟に注意すると、『変な薬じゃなくて、発情を促す雌の匂いをつけただけだよ』と笑っていた。
『飼育員』たちは、この『犬』に深い恨みがある。だからこそ、慎一郎が望む『恐怖を与える躾』を率先して施してくれている。
雇用契約の前に、彼等を調査した部下からの報告書によると、報復を受けても仕方ない事をこの『犬』はしていた。
鞭での躾はもちろん、『排泄の時間』では浣腸してから出させるまでの時間が回を重ねるごとに長くなっている。『犬』が苦しむ姿を見て恨みは晴れるのだろうか。
ディックに犯される様子をリアルタイムで『犬』自身に見せたり、ディックと『犬』が射精したものを混ぜ合わせて、『犬』に飲ませたり、散歩中に首が絞まるくらいリードを強く引きすぎたりもする。
監視カメラの映像によると、ディックの尿を採取し、『犬』専用の飲料水ボトルに入れることもあったようだ。
悪趣味なことだ。
だが、その痛みや苦しみに対して『犬』は徐々に快感を覚え始めたようだから、そのままにしてある。
ついには『犬』を自分達で犯すようになったらしい。もはや復讐だけではない。嗜虐心が芽生えたか、『犬』の痴態に興奮しているのだろう。
まぁ、オレも『犬』がディックに犯される姿を見て昂り、口淫させることがあるから気持ちはわかる。
それでも契約通り、きちんと『犬』にエサを与え、排泄させ、風呂に入れて清潔に保ってくれるので何の問題もない。
最近、『犬』は幸せそうに微笑んでディックと寄り添うようになった。
身も心も番になれたのだろう。
2匹だけにしておくと、台を使わなくても自発的に『交尾』するようになったようだ。
オレを『ご主人様』と呼んで、一生懸命奉仕してくれる姿に『可愛い』と感じるようになってきた。
もしかすると、仕事しか楽しみがないオレのために慎一郎がこの『犬』をプレゼントしてくれたのかもしれない。
ディックを週末だけとはいえ、うちに預けてくれるのも嬉しい。
彼が腹を刺されて入院した時にディックを預かったのだが、気がついたら『このまま屋敷で飼おうか?』と口に出していた。
毎日ディックとした朝晩の散歩が楽しかった。撫でさせてもらうと癒された。
それを覚えていてくれたのだろうか。
まぁ、慎一郎の場合、奈津くんと週末2人きりになりたいというのが9割といったところだろうか。
正直オレは、ペットを最後まで大事に可愛がりたい方だ。
そろそろ『犬』に名前を付けてみようか。
だが何としてもディックと『番』になってもらわなければならない。
ディックは前の飼い主の所為で、奈津くんを『雌』だと認識しているらしいから、少しでも発情を抑え、新たな『雌』に執着をすり替えたいのだろう。
『番』になり、その役目を果たせなければ、慎一郎の『コレクション』か慎羅の検体にするという使い途しかなくなってしまう。
最初こそ、殴りかかってきた『犬』を鞭で躾けたものの、ディックとの『強制交尾』で痛がり、苦しむ姿は見ていて心地よいものではなかった。
慎羅が下処理に使ったという薬を『犬』に飲ませると、長時間『交尾』させても快感に啼くようになった。
「うごいて!ナカをこすって!」
ディックの腰振りが終わってしまい、陰茎を埋め込まれたまま動いてもらえないのがツラいのだろう。
大量の精液をナカにドクドク注がれながら、尻をモジモジと動かす姿を見ていたら不覚にも勃ってしまった。
どんなに快感を求めて腰が動いても、膨らんだ亀頭球にがっちりロックされ、抜けなくなっている様は卑猥だった。
薬の効果で自慰しようとする『犬』を『飼育員』は鞭で何度も打った。その音はディックまで怖がらせてしまった為、『交尾中』に鞭を使うことを禁じた。
脚の傷に障らないよう台に拘束するようになってから、薬がなくてもイイ顔をするようになってきた。
肉が好物らしいから、『交尾』の時間が60分を超えたらご褒美に与えることにした。
すると、ただ揺さぶられるだけだった『犬』の目に光が灯るのを見た。
ついにはディックに腰を振られながら『あっ…、あっ…、』と甘い声を出すようになった。
その声に煽られて勃ち、つい『犬』の口を使ってしまう。
見合いで結婚した妻は、婚約前から他に好きな男がいた。息子が生まれてから義務は果たしたとばかりにセックスレスになり、別居状態になっている。
オレは他に好きな女もなく、仕事ばかりで性的なこととは無縁の生活をしていた。
自覚はなかったが欲求不満だったのだろう。
指示を守って懸命に奉仕する『犬』の姿に、つい『いい子』と頭を撫でていた。
罪悪感から菓子を与えると、嬉しそうによく食べた。
祖父に連れて行かれた息子はどうしているだろう。甘えてくる『犬』の顔を見て思った。
初めてディックと同時に射精できた日はお祝いに『特別な良い肉』を与えて、2匹だけにしてやった。
だが慎羅が用意してくれたその肉はディックを猛らせたらしい。
翌朝ディックを迎えに部屋へ入ると、『雌犬』の身体が噛み跡と爪痕、血液と唾液、精液に塗れて酷い有様になっていた。
ディックの命を縮める薬は使わないよう弟に注意すると、『変な薬じゃなくて、発情を促す雌の匂いをつけただけだよ』と笑っていた。
『飼育員』たちは、この『犬』に深い恨みがある。だからこそ、慎一郎が望む『恐怖を与える躾』を率先して施してくれている。
雇用契約の前に、彼等を調査した部下からの報告書によると、報復を受けても仕方ない事をこの『犬』はしていた。
鞭での躾はもちろん、『排泄の時間』では浣腸してから出させるまでの時間が回を重ねるごとに長くなっている。『犬』が苦しむ姿を見て恨みは晴れるのだろうか。
ディックに犯される様子をリアルタイムで『犬』自身に見せたり、ディックと『犬』が射精したものを混ぜ合わせて、『犬』に飲ませたり、散歩中に首が絞まるくらいリードを強く引きすぎたりもする。
監視カメラの映像によると、ディックの尿を採取し、『犬』専用の飲料水ボトルに入れることもあったようだ。
悪趣味なことだ。
だが、その痛みや苦しみに対して『犬』は徐々に快感を覚え始めたようだから、そのままにしてある。
ついには『犬』を自分達で犯すようになったらしい。もはや復讐だけではない。嗜虐心が芽生えたか、『犬』の痴態に興奮しているのだろう。
まぁ、オレも『犬』がディックに犯される姿を見て昂り、口淫させることがあるから気持ちはわかる。
それでも契約通り、きちんと『犬』にエサを与え、排泄させ、風呂に入れて清潔に保ってくれるので何の問題もない。
最近、『犬』は幸せそうに微笑んでディックと寄り添うようになった。
身も心も番になれたのだろう。
2匹だけにしておくと、台を使わなくても自発的に『交尾』するようになったようだ。
オレを『ご主人様』と呼んで、一生懸命奉仕してくれる姿に『可愛い』と感じるようになってきた。
もしかすると、仕事しか楽しみがないオレのために慎一郎がこの『犬』をプレゼントしてくれたのかもしれない。
ディックを週末だけとはいえ、うちに預けてくれるのも嬉しい。
彼が腹を刺されて入院した時にディックを預かったのだが、気がついたら『このまま屋敷で飼おうか?』と口に出していた。
毎日ディックとした朝晩の散歩が楽しかった。撫でさせてもらうと癒された。
それを覚えていてくれたのだろうか。
まぁ、慎一郎の場合、奈津くんと週末2人きりになりたいというのが9割といったところだろうか。
正直オレは、ペットを最後まで大事に可愛がりたい方だ。
そろそろ『犬』に名前を付けてみようか。
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