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本編 1
20 口付け
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本日、最後のショー。
黒いステージの上。
赤い綿ロープで縛ってもらったオレの前で、福太郎さんが泣いていた。
ポロポロと大粒の涙が降ってくる。
彼が泣いているのに、『前のご主人様のちんぽ』を引き抜かれたばかりのオレの穴は『次のご主人様』を求めてヒクついてしまう。
オレは、彼のことをわかっていなかった。
こんなに『汚い身体』を、綺麗な彼に見せてはいけなかったのだ。
彼はオレの『唇』にチュッと口付けた。
購入してくれた金色チケットを使うことはしないままで。
オーナーは静かに泣き続ける彼をバックステージへ連れて行く。
この店は、『作品』へキスすると『出禁』になるルールだからだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ざわついた店内はオーナーの代わりに入った『タツヤ』さんがすぐに落ち着かせてくれて、ショーはそのまま続行された。
オレがどんな顔をしていたのか、常連さん達は『何も考えられなくなるほどの快楽』を与えてくれる。
お腹いっぱいに『愛』を注ぎ、ガクガクと激しい痙攣が止まらなくなるほど連続で中イキさせてくれた。
ショーが終わっても、オーナーは戻ってこなかった。
「オレみたいな『汚いモノ』が、彼みたいな人に触れちゃダメだったんだよな…」
バックステージのマットの上で、オレは精液に塗れた自分の身体を見た。
オレが『ご主人様の愛の証』だと思っている、お腹いっぱいの精液は、彼にとって『汚れ』にすぎないんだ…。
涙がオレの頬を伝って気持ち悪い。
彼の綺麗な雫とは違う。
「福太郎さんが『初めて』だったんだ。オレを『人間として』愛してくれたの」
隣に横たわっていた、『作品11』のユウヤさんがオレの涙を拭ってくれた。
「さっき、きみにキスした彼?」
「うん…」
初めてのセックスは先輩からの強姦だった。『合意』など求めない、一方的な『暴力』。
毎日毎日、男達に輪姦されて『肉便器』どころか『公衆便所』と呼ばれるほどになった。
汚されて、壊されたオレは、オーナーの手で『作品』に作り変えてもらった。
たくさんのご主人様から『愛してもらった』。
シンからは『一番気持ちいいちんぽ』をもらった。激痛を伴う手術を何度も受けてまで、『それ』を与えてくれた。
だけど、あいつは『可哀想』なオレのことが好きだと言った。
やっぱり『ひとりの人間』として、『奈津』として純粋に愛してくれたのは福太郎さんが初めてだった。
「奈津、わたしもあなたを愛してますよ」
オーナーが部屋から出てきて、オレの額にキスしてくれた。
ユウヤさんはオレの頭をくしゃっと撫でてシャワーに向かった。
「…オーナーは『作品として』、でしょう?」
「わたしが『作品』と呼ぶ相手は、他に代わりはいません。『唯一無二の愛する人』です」
その時だった。
「僕も! 奈津のこと、愛しています!」
福太郎さんが泣きながらオレに駆け寄ってくれた。
……手を握ってくれた。
「オレに触るな! 離して…」
『汚れる…から』とオレの声が揺らいだ。
オレも泣いていた。
「奈津は綺麗だよ。汚いなんて思ったことない。さっきは傷つけてごめんなさい」
「福太郎さん…」
「あの場所では、みんなが君を愛していて、君にとって僕なんか、もうどうでもいいんじゃないかって思ったんだ」
「そんなことないです!!」
「あの日、君がこのお店を教えてくれたのは、『ただの営業トーク』だったんだとショックだった。君のそばにいる資格が僕にあるのか、自信がなかった。…だから逃げてしまったんだ」
オレを嫌いになったのかと思った。
彼は自分自身を過小評価しすぎる。
こんなにすてきな人なのに。
「福太郎さんのこと大好きだよ」
オレは彼に両手を伸ばした。
「……ありがとう、奈津。…愛してる」
彼は、優しく微笑んでキスして、身体を抱き上げてくれた。
「奈津、本当にわたしは…」
オーナーはオレの頬に手を当て、真剣な目をしている。
「……今夜は野暮なこと申しません。また今度にいたしましょう」
するりと撫でた指が、オレの唇を掠めた。
オーナーがその指に口付けるのを見た。
福太郎さんはオレをシャワーで洗ってくれている。穴に指2本を抜き挿しして、大量の白濁液をトロトロと掻き出してくれた。
お返しに、泡に塗れたままヌルヌルの身体を、彼の身体に擦り寄せると、硬いものが触れた。彼のちんぽがオレに反応して勃ってくれている。
シャワーで泡を洗い流し、跪くと、さっそく彼のモノを口に含ませてもらった。
舐めたり吸ったりしながら、ぬぽぬぽ頭を前後させていると、彼の腹があまり顔に当たらないことに寂しさを感じた。
「お腹、痩せましたね…」
彼のふくよかだった身体が少し締まっている。
「奈津が残してくれたレシピで、ちゃんとご飯を作って食べているからね。お菓子は……たまに食べちゃうけど…」
『食べちゃう』と自分のお腹を見て、さするのがかわいい。
「どちらの福太郎さんも好きですよ…」
オレは再び唇を大きく開き、彼を迎え入れると、そのまま喉奥でギュッギュッと締め付けて射精してもらった。
ゴクリと飲み込んで顔を見上げると、ちゃんと『オス』の顔をしてくれている。
ご主人様たちの精液はシャワーで流してあるが、開ききったナカに挿れてくれるだろうか…。
彼に背を向け、『挿れてほしい穴』を指で広げて晒した。
「本当に…ッ~~~~♡」
『本当に挿れてくれるの?』
そう聴こうとしたオレの息が一瞬止まった。
いつもは『挿れるよ』と予告してくれるのに、今夜はいきなり一気に奥まで彼が入ってきた。
ビュルルル、ビュー、ビュー、
そのまま2発目を内部に噴射された。
熟れきったナカは、彼の精液を搾り取ろうと激しく蠕動してしまう。すると、萎えていた彼のちんぽがまたすぐに勃ってきた。
回復早すぎ…。サイコーだ。
「っ!! ……ハァハァ。…ごめんね。挿れる前に射精しちゃいそうだったから」
ビクビクするナカのちょうどイイところに、彼の太いカリがずっと当たってる。
反射的に引けてしまう腰を、彼の腕が力強く引き戻してくれた。
「ぁっ…、オレの…ナカ…緩く…ない?」
さっきまでたくさん『愛された』内部はガバガバになっているかもしれない。
「ハァハァ…。ふわふわ…柔らかくて、ギュッギュッと…締めてくれるの…気持ちいいよ。ほら、ビクビク…震えてくれるのも…イイ」
3発目まではもう少し愉しむ時間をもらえそうだ。
彼が腰を動かしやすいよう、少し膝を曲げて尻を後ろに突き出した。
すぐに腰を振って、突いてくれる。
「ぁっ、あん、そこ、そこ、イイ、もっと…」
やっぱり上手い。気持ちイイ。
他のキャストも使うシャワールームなのを忘れてAVみたいな声が出てしまう。
「!」
我に帰り青ざめた。
やばい、閉店の時間なのに!
「奈津?」
「福太郎さ…ん、ごめん…なさい。ぁ…シャワー、出ないと…お店、閉められ…な」
彼の腰が止まってくれない。
「っ…続きは、となり…ラブホなのでっ…、っぁ…、ぁあっ!!」
前を刺激され、後ろをキューッと締めた瞬間、
グッグッ、と腰を押し付けられ、2人で同時に達した。
グボッと引き抜かれ、バスタオルで身体を拭ってもらう。
フラフラした身体で服を着た時、ナカの精液がそのままだということを思い出した。
せっかく出してもらったものが漏れてしまう。
慌ててお店の備品を後ろに挿して栓をした。
「ホテル行こう?奈津」
準備ができた福太郎さんに抱き上げてもらい、オーナーに挨拶して店を出た。
今夜は、あと何発出してもらえるだろう。
黒いステージの上。
赤い綿ロープで縛ってもらったオレの前で、福太郎さんが泣いていた。
ポロポロと大粒の涙が降ってくる。
彼が泣いているのに、『前のご主人様のちんぽ』を引き抜かれたばかりのオレの穴は『次のご主人様』を求めてヒクついてしまう。
オレは、彼のことをわかっていなかった。
こんなに『汚い身体』を、綺麗な彼に見せてはいけなかったのだ。
彼はオレの『唇』にチュッと口付けた。
購入してくれた金色チケットを使うことはしないままで。
オーナーは静かに泣き続ける彼をバックステージへ連れて行く。
この店は、『作品』へキスすると『出禁』になるルールだからだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ざわついた店内はオーナーの代わりに入った『タツヤ』さんがすぐに落ち着かせてくれて、ショーはそのまま続行された。
オレがどんな顔をしていたのか、常連さん達は『何も考えられなくなるほどの快楽』を与えてくれる。
お腹いっぱいに『愛』を注ぎ、ガクガクと激しい痙攣が止まらなくなるほど連続で中イキさせてくれた。
ショーが終わっても、オーナーは戻ってこなかった。
「オレみたいな『汚いモノ』が、彼みたいな人に触れちゃダメだったんだよな…」
バックステージのマットの上で、オレは精液に塗れた自分の身体を見た。
オレが『ご主人様の愛の証』だと思っている、お腹いっぱいの精液は、彼にとって『汚れ』にすぎないんだ…。
涙がオレの頬を伝って気持ち悪い。
彼の綺麗な雫とは違う。
「福太郎さんが『初めて』だったんだ。オレを『人間として』愛してくれたの」
隣に横たわっていた、『作品11』のユウヤさんがオレの涙を拭ってくれた。
「さっき、きみにキスした彼?」
「うん…」
初めてのセックスは先輩からの強姦だった。『合意』など求めない、一方的な『暴力』。
毎日毎日、男達に輪姦されて『肉便器』どころか『公衆便所』と呼ばれるほどになった。
汚されて、壊されたオレは、オーナーの手で『作品』に作り変えてもらった。
たくさんのご主人様から『愛してもらった』。
シンからは『一番気持ちいいちんぽ』をもらった。激痛を伴う手術を何度も受けてまで、『それ』を与えてくれた。
だけど、あいつは『可哀想』なオレのことが好きだと言った。
やっぱり『ひとりの人間』として、『奈津』として純粋に愛してくれたのは福太郎さんが初めてだった。
「奈津、わたしもあなたを愛してますよ」
オーナーが部屋から出てきて、オレの額にキスしてくれた。
ユウヤさんはオレの頭をくしゃっと撫でてシャワーに向かった。
「…オーナーは『作品として』、でしょう?」
「わたしが『作品』と呼ぶ相手は、他に代わりはいません。『唯一無二の愛する人』です」
その時だった。
「僕も! 奈津のこと、愛しています!」
福太郎さんが泣きながらオレに駆け寄ってくれた。
……手を握ってくれた。
「オレに触るな! 離して…」
『汚れる…から』とオレの声が揺らいだ。
オレも泣いていた。
「奈津は綺麗だよ。汚いなんて思ったことない。さっきは傷つけてごめんなさい」
「福太郎さん…」
「あの場所では、みんなが君を愛していて、君にとって僕なんか、もうどうでもいいんじゃないかって思ったんだ」
「そんなことないです!!」
「あの日、君がこのお店を教えてくれたのは、『ただの営業トーク』だったんだとショックだった。君のそばにいる資格が僕にあるのか、自信がなかった。…だから逃げてしまったんだ」
オレを嫌いになったのかと思った。
彼は自分自身を過小評価しすぎる。
こんなにすてきな人なのに。
「福太郎さんのこと大好きだよ」
オレは彼に両手を伸ばした。
「……ありがとう、奈津。…愛してる」
彼は、優しく微笑んでキスして、身体を抱き上げてくれた。
「奈津、本当にわたしは…」
オーナーはオレの頬に手を当て、真剣な目をしている。
「……今夜は野暮なこと申しません。また今度にいたしましょう」
するりと撫でた指が、オレの唇を掠めた。
オーナーがその指に口付けるのを見た。
福太郎さんはオレをシャワーで洗ってくれている。穴に指2本を抜き挿しして、大量の白濁液をトロトロと掻き出してくれた。
お返しに、泡に塗れたままヌルヌルの身体を、彼の身体に擦り寄せると、硬いものが触れた。彼のちんぽがオレに反応して勃ってくれている。
シャワーで泡を洗い流し、跪くと、さっそく彼のモノを口に含ませてもらった。
舐めたり吸ったりしながら、ぬぽぬぽ頭を前後させていると、彼の腹があまり顔に当たらないことに寂しさを感じた。
「お腹、痩せましたね…」
彼のふくよかだった身体が少し締まっている。
「奈津が残してくれたレシピで、ちゃんとご飯を作って食べているからね。お菓子は……たまに食べちゃうけど…」
『食べちゃう』と自分のお腹を見て、さするのがかわいい。
「どちらの福太郎さんも好きですよ…」
オレは再び唇を大きく開き、彼を迎え入れると、そのまま喉奥でギュッギュッと締め付けて射精してもらった。
ゴクリと飲み込んで顔を見上げると、ちゃんと『オス』の顔をしてくれている。
ご主人様たちの精液はシャワーで流してあるが、開ききったナカに挿れてくれるだろうか…。
彼に背を向け、『挿れてほしい穴』を指で広げて晒した。
「本当に…ッ~~~~♡」
『本当に挿れてくれるの?』
そう聴こうとしたオレの息が一瞬止まった。
いつもは『挿れるよ』と予告してくれるのに、今夜はいきなり一気に奥まで彼が入ってきた。
ビュルルル、ビュー、ビュー、
そのまま2発目を内部に噴射された。
熟れきったナカは、彼の精液を搾り取ろうと激しく蠕動してしまう。すると、萎えていた彼のちんぽがまたすぐに勃ってきた。
回復早すぎ…。サイコーだ。
「っ!! ……ハァハァ。…ごめんね。挿れる前に射精しちゃいそうだったから」
ビクビクするナカのちょうどイイところに、彼の太いカリがずっと当たってる。
反射的に引けてしまう腰を、彼の腕が力強く引き戻してくれた。
「ぁっ…、オレの…ナカ…緩く…ない?」
さっきまでたくさん『愛された』内部はガバガバになっているかもしれない。
「ハァハァ…。ふわふわ…柔らかくて、ギュッギュッと…締めてくれるの…気持ちいいよ。ほら、ビクビク…震えてくれるのも…イイ」
3発目まではもう少し愉しむ時間をもらえそうだ。
彼が腰を動かしやすいよう、少し膝を曲げて尻を後ろに突き出した。
すぐに腰を振って、突いてくれる。
「ぁっ、あん、そこ、そこ、イイ、もっと…」
やっぱり上手い。気持ちイイ。
他のキャストも使うシャワールームなのを忘れてAVみたいな声が出てしまう。
「!」
我に帰り青ざめた。
やばい、閉店の時間なのに!
「奈津?」
「福太郎さ…ん、ごめん…なさい。ぁ…シャワー、出ないと…お店、閉められ…な」
彼の腰が止まってくれない。
「っ…続きは、となり…ラブホなのでっ…、っぁ…、ぁあっ!!」
前を刺激され、後ろをキューッと締めた瞬間、
グッグッ、と腰を押し付けられ、2人で同時に達した。
グボッと引き抜かれ、バスタオルで身体を拭ってもらう。
フラフラした身体で服を着た時、ナカの精液がそのままだということを思い出した。
せっかく出してもらったものが漏れてしまう。
慌ててお店の備品を後ろに挿して栓をした。
「ホテル行こう?奈津」
準備ができた福太郎さんに抱き上げてもらい、オーナーに挨拶して店を出た。
今夜は、あと何発出してもらえるだろう。
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