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本編 1
10 出会い
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3年の先輩達は部活を引退した。
だがもちろん『この生活』から解放されることはなかった。
全国大会優勝を逃したから、嫌な予感はしていた。
体育倉庫や体育館だけでなく、教室、階段、屋上、トイレなど、学校中のどこでも犯されるようになった。
ついには『肉便器』どころか『公衆便所』と呼ばれて、外で裸にされ、木の太い枝に手首を吊るされて輪姦されていた。
先輩は、元バスケ部以外の友人達も呼び、尻が閉じる間がないほど犯され続けた。
柔道部だったという男の凶悪なちんぽを入れられたら、穴が開いたまま閉じられなくなってしまった。
ぽっかり空いた穴は『小便器』にされた。
大量のおしっこを流し込まれたのだ。
木からの拘束を解かれぐったりしていると、仰向けにされ、顔を跨がれて、口からも次々と流し込まれた。
たっぽりと膨らんだ腹を『妊婦だ』と言われ、先輩お気に入りのピンポン球産卵プレイをさせられた。
満足した男達が去ると、あまりの吐き気に胃の中身を地面に全てぶちまけた。
先輩は『汚ねぇなぁ』と言って外水場のホースで、動けないオレに冷たい水をかけてきた。
更にそのホースを尻に突っ込まれ、腹が破けそうなほど注がれたせいで、2日ほど高熱と下痢で寝込むことになった。
ーーー先輩は『受験で大変』だから、オレが『発散』させてあげないといけない。
そのまま家に引きこもりたかったが、姉が引きこもりになっていたことで、オレまで両親を困らせるわけにはいかなかった。
誰にも相談できない。
毎日死にたくて仕方なかった。
1年間を耐え続け、先輩達が卒業して学校からいなくなったことで、やっと解放された。
ようやくマネージャーを辞め、残り2年間の高校生活は平穏に過ごすことができた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
大学進学でこの街に出てきて3年目、『SMクラブ Opus』のオーナーと出会った。
ゼミの飲み会の帰り道。
みんなと別れた後、酔ったオレが車道に向かって歩き出そうとした時、手首を掴んで止めてくれたのがオーナーだった。ちょうど最後の客を見送りに出たところだったそうだ。
店のトイレで吐かせてくれて、水を飲ませてくれた。
オーナーは、オレの手首にある『古い火傷の痕』に気づき、理由を聴いてくれた。
酔っていたオレは、初対面の相手に高校1年の頃に味わった地獄の話をしてしまった。誰にも話せなかった秘密を口から出せて、少しだけ楽になれた。
オレは全てを話し終えた後、目の前の綺麗な男が泣いていることに驚いた。『辛かったですね…』と涙声で頭を撫でてくれた。
その瞬間、オレの目から涙が止まらなくなっていた。声を上げてたくさん泣いたら、また少し楽になれた気がした。
後日、オーナーは自分の店に招待してくれた。
その『ショー』で『作品』と呼ばれ、縛られた男の姿を観た瞬間、オレは『あの頃』を思い出してパニックになった。
オーナーが隣で優しくオレの肩を抱きながら『お客様は作品達を常に観察し、相手が真に望んでいることを汲み取り、快楽を与える工夫をしている』ということを説明してくれた。
「よく、S側を『ご主人様』、M側を『奴隷』などと言いますが、SはMに誠意をもって全力で尽くすわけですからどちらが奴隷かわかりませんね」
とオーナーは微笑む。
これが本当の『SM』で、先輩が『SM』と言っていたあれは『セックス』ですらなく、ただの『暴力』だったのだとわかった。
初めてはオーナーと一対一でしてもらった。
縛られることを怖がって震えるオレを、少しずつ少しずつ快楽で溶かしてくれた。
「…きもち…いぃ…です…、っぁあ!」
オレは後ろを突いてもらいながら初めて射精した。さらに前から出さなくてもイケる『中イキ』という快感も教えてもらった。
『奈津が嫌がることはしたくないから、思ったことは声に出して』とオーナーは言う。
「そこ…すき…です…。もっと…いじめて…くださ…いっ…、ぁ…」
驚いたことに、オーナーに責めてもらうと、乳首だけでもイクことができた。
先輩にされた時は、どこに触られても一度もイったことがなかったのに。
そのせいで『不感症』と詰られてばかりだった。
オーナーは、『そいつがヘタクソだっただけですよ』と笑い、オレの涙を拭ってくれた。
久しぶりに心から笑った。
オレは、オーナーの店で『作品』として働き始めた。
ーーー『作品』は喋ってはいけない。
『思ったこと』『してほしいこと』はお客様に視線や吐息で伝える。
プレイによってはギャグボールを咬まされたり、頭にラバーマスクを被らされることもあった。
それでも店に来てくれる常連さん達は、オレの気持ちを逃すことなく感じ取ってくれた。
焦らされ、時には苦しみ、痛みを与えられることもあったが、必ず大きな快感に変えてくれる。
オレの顔が快楽に歪み、涙を流しても、涎を垂らしても、お尻から変な音を出してしまっても、
彼らは嘲らない。
笑わない。
いつだって真剣で真摯だ。
彼らに反応を返すと、褒めるように頬を撫でて甘やかしてくれる。
ナカにたっぷり出して貰えると、いっぱい満足してもらえたのが分かって嬉しくなる。
『あの頃』の記憶が、少しずつ遠くなっていくようだった。
だがもちろん『この生活』から解放されることはなかった。
全国大会優勝を逃したから、嫌な予感はしていた。
体育倉庫や体育館だけでなく、教室、階段、屋上、トイレなど、学校中のどこでも犯されるようになった。
ついには『肉便器』どころか『公衆便所』と呼ばれて、外で裸にされ、木の太い枝に手首を吊るされて輪姦されていた。
先輩は、元バスケ部以外の友人達も呼び、尻が閉じる間がないほど犯され続けた。
柔道部だったという男の凶悪なちんぽを入れられたら、穴が開いたまま閉じられなくなってしまった。
ぽっかり空いた穴は『小便器』にされた。
大量のおしっこを流し込まれたのだ。
木からの拘束を解かれぐったりしていると、仰向けにされ、顔を跨がれて、口からも次々と流し込まれた。
たっぽりと膨らんだ腹を『妊婦だ』と言われ、先輩お気に入りのピンポン球産卵プレイをさせられた。
満足した男達が去ると、あまりの吐き気に胃の中身を地面に全てぶちまけた。
先輩は『汚ねぇなぁ』と言って外水場のホースで、動けないオレに冷たい水をかけてきた。
更にそのホースを尻に突っ込まれ、腹が破けそうなほど注がれたせいで、2日ほど高熱と下痢で寝込むことになった。
ーーー先輩は『受験で大変』だから、オレが『発散』させてあげないといけない。
そのまま家に引きこもりたかったが、姉が引きこもりになっていたことで、オレまで両親を困らせるわけにはいかなかった。
誰にも相談できない。
毎日死にたくて仕方なかった。
1年間を耐え続け、先輩達が卒業して学校からいなくなったことで、やっと解放された。
ようやくマネージャーを辞め、残り2年間の高校生活は平穏に過ごすことができた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
大学進学でこの街に出てきて3年目、『SMクラブ Opus』のオーナーと出会った。
ゼミの飲み会の帰り道。
みんなと別れた後、酔ったオレが車道に向かって歩き出そうとした時、手首を掴んで止めてくれたのがオーナーだった。ちょうど最後の客を見送りに出たところだったそうだ。
店のトイレで吐かせてくれて、水を飲ませてくれた。
オーナーは、オレの手首にある『古い火傷の痕』に気づき、理由を聴いてくれた。
酔っていたオレは、初対面の相手に高校1年の頃に味わった地獄の話をしてしまった。誰にも話せなかった秘密を口から出せて、少しだけ楽になれた。
オレは全てを話し終えた後、目の前の綺麗な男が泣いていることに驚いた。『辛かったですね…』と涙声で頭を撫でてくれた。
その瞬間、オレの目から涙が止まらなくなっていた。声を上げてたくさん泣いたら、また少し楽になれた気がした。
後日、オーナーは自分の店に招待してくれた。
その『ショー』で『作品』と呼ばれ、縛られた男の姿を観た瞬間、オレは『あの頃』を思い出してパニックになった。
オーナーが隣で優しくオレの肩を抱きながら『お客様は作品達を常に観察し、相手が真に望んでいることを汲み取り、快楽を与える工夫をしている』ということを説明してくれた。
「よく、S側を『ご主人様』、M側を『奴隷』などと言いますが、SはMに誠意をもって全力で尽くすわけですからどちらが奴隷かわかりませんね」
とオーナーは微笑む。
これが本当の『SM』で、先輩が『SM』と言っていたあれは『セックス』ですらなく、ただの『暴力』だったのだとわかった。
初めてはオーナーと一対一でしてもらった。
縛られることを怖がって震えるオレを、少しずつ少しずつ快楽で溶かしてくれた。
「…きもち…いぃ…です…、っぁあ!」
オレは後ろを突いてもらいながら初めて射精した。さらに前から出さなくてもイケる『中イキ』という快感も教えてもらった。
『奈津が嫌がることはしたくないから、思ったことは声に出して』とオーナーは言う。
「そこ…すき…です…。もっと…いじめて…くださ…いっ…、ぁ…」
驚いたことに、オーナーに責めてもらうと、乳首だけでもイクことができた。
先輩にされた時は、どこに触られても一度もイったことがなかったのに。
そのせいで『不感症』と詰られてばかりだった。
オーナーは、『そいつがヘタクソだっただけですよ』と笑い、オレの涙を拭ってくれた。
久しぶりに心から笑った。
オレは、オーナーの店で『作品』として働き始めた。
ーーー『作品』は喋ってはいけない。
『思ったこと』『してほしいこと』はお客様に視線や吐息で伝える。
プレイによってはギャグボールを咬まされたり、頭にラバーマスクを被らされることもあった。
それでも店に来てくれる常連さん達は、オレの気持ちを逃すことなく感じ取ってくれた。
焦らされ、時には苦しみ、痛みを与えられることもあったが、必ず大きな快感に変えてくれる。
オレの顔が快楽に歪み、涙を流しても、涎を垂らしても、お尻から変な音を出してしまっても、
彼らは嘲らない。
笑わない。
いつだって真剣で真摯だ。
彼らに反応を返すと、褒めるように頬を撫でて甘やかしてくれる。
ナカにたっぷり出して貰えると、いっぱい満足してもらえたのが分かって嬉しくなる。
『あの頃』の記憶が、少しずつ遠くなっていくようだった。
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