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本編 1
3 ある男の視点(後編)
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銀色チケットの男が1人、『作品9』のアナルにローションをかけたガラス製のディルドを抜き挿しし始めた。
マイクは細かな音も拾うらしく、スピーカーからは『ヌチュヌチュ』といやらしい音が聞こえてくる。
緩い抽挿に『作品』がモジモジと尻を揺らし始めたところで、ディルドを一番奥まで挿したまま男は席に戻ってしまった。中途半端に勃ち上がったペニスが悲しげに揺れている。
透明なディルドはレンズのように『作品』の擦られて真っ赤にヒクつく粘膜を拡大して見せてくれる。
客席から拍手が上がった。
拍手をもらえた客は、オーナーが頷けばもう一枚同色のチケットが無料で受け取れる。
『作品10』は銅色チケットの男に乳首を舐められ、唇で挟まれ、引っ張り伸ばされている。
もう片方の乳首は、別の銀色チケットの男にローターのついたクリップで遊ばれている。
この『作品』は乳首が弱いと常連の間で有名らしい。確かに、やけに乳首が赤くて大きいなと思っていたが、本日既に2回目の出演なのだと隣席の男が言う。
別の男によって電気パッドを性器の近くに貼られ、微弱な電気が流されているらしい。ビクンビクンと強制的に勃起させられている。
よく見ると、尻の穴からも細いコードが2本はみ出し、ステージに置かれた何かの機械と繋がっているようだ。
乳首を苛める2人が去ったところで、新たに銀色チケットの男が近づく。手には革製の鞭を持っている。ステージをひと叩きすると『ピシッ』という鋭い音がする。
『作品10』は期待するように鞭と男を見ている。男は勃起した乳首と性器の周りを鞭で責め始める。
ピシッ、ピシッと音が続きしばらく経つと、「あぁっ、あぁん…」と悩ましげな声が聞こえ始める。オーナーが止めないからおそらく音ほどの痛みはないのだろう。白い肌は赤くなるが傷にはならない。
さらに『作品10』に銀色チケットの男が『変わった形の口枷』を持って近づく。口の中に入れる部分が黒い男根の形をしているのだ。見ているだけで嘔吐きそうな大きさだ。『10』が首を振るが、男は構わず口を開かせ喉奥に突っ込んでしまった。後頭部に回した革ベルトで固定されると、『10』の身体が震え始め、……達した。
ガラスディルドを飲み込まされている『作品9』が中途半端な刺激に焦れたのだろう。
客席に向かって視線でアピールし始めた。
客達は引き寄せられるように金色チケットを購入し始める。
常連なのだろう。ブレスレットを付けた5人は全員が生で挿れるようだ。
透明なディルドを引き抜くと、男達は順番に1挿しずつ挿入し始めた。違う形のちんぽに順番に責められて堪らないのか、『作品9』が声を出し始める。2挿しずつ、3挿しずつと、一人当たりのピストンの数が増えていく。
12連続ピストンになったところで1人目がようやく果てたようだ。『作品』の身体がビクンビクンと跳ねた。5人全員が果てたあと、精液で満たされたナカにまた透明なディルドが戻された。
真っ赤に充血した粘膜と、ピストンによって泡立った白い液体が見えており、その穴はまるで別の生き物になったかのように激しく収縮と弛緩を繰り返しているのがわかる。
隣の男はソレを映したタブレットに釘付けになっている。生唾をごくりと飲み込む音が聞こえるから、おそらくこの男は金色チケットを購入するだろう。
『作品』の身体がガクガクと震えているが、いつの間にか性器は『尿道ブジー』というで塞がれているらしく、尿道口がパクパク開くも射精できないようだ。こちらも太く透明なガラス製で、物欲しそうな性器の穴の中が丸見えだ。
客席からまた拍手が起きた。
今度はブジーの客が無料でチケットを手に入れた。
一方、『10』は銀色チケットの男にアナルビーズを挿れられている。
コードがはみ出したままの穴へ、連なった大小の球をひとつひとつ、時間をかけて。かと思えばズロロロロっと、一気に引き抜かれた。なんと球は10個も繋がっている。2往復されたところで
『10』は、プシャーっと潮を吹いた。
その後も『9』はガラスディルドを引き抜かれては常連達に中出しされ、ディルドを戻されるのを繰り返されている。
前から出せなくても、中だけでイッているようだ。
『9』は口枷をされていないため、色っぽい喘ぎ声が客席まで聞こえてくるせいで、誘われた男達がさらに列を成し始めた。
ついにはディルドを戻すどころか閉じる間もなく次々と挿入され続け、ぽっかり開ききり濡れた穴はもはや『男を悦ばせる為の性器』と化している。
待ちきれない男達が『9』の首筋、脇の下、乳首や性器などを銅色・銀色チケットで責め始めると、ますます彼の嬌声が大きくなる。
引き抜かれた瞬間の『精液が糸を引き、ぐぱぐぱと蠕動する内部』を見ようと、『9』の痙攣する内腿に舌を這わせながら至近距離で観察している客もいる。指2本を穴に差し込んで外に出てきた精液を内部に戻しているようだ。
『10』にも金色チケットの客が群がり始め、順番待ちの列が出来てきた。
口枷をようやく外されたが、今度はディルドをグポグポと抜き挿しされている。擬似口淫させているのだろう。その男はもう片方の手で自慰をしている。
いろんな玩具で遊んでもらい、SMとしてショーを楽しんでいた点で比べると『10』の勝利だろう。
だが彼らが貢がせたチケットの金額という点で比べると、間違いなく『作品9』の圧勝だった。
ステージに上げられたばかりの時、真っ赤に熟れた乳首をアピールした『10』のほうが目立っていた。
だが、ショーが始まった瞬間、『9』の存在感が変わったのだ。
男は拘束され、かすかに動かせるだけの身体と視線、喘ぎ声だけで、次々と客からチケットを買わせた。
それも、金色チケットばかりを。
オレに話を聴かせてくれた隣の席の男は、1人で3枚も買っていた。
今晩だけで一体いくら稼いだのか。
彼は『求めている役』にぴったりだ。
オレは『作品9』の彼に声を掛けると決めた。
マイクは細かな音も拾うらしく、スピーカーからは『ヌチュヌチュ』といやらしい音が聞こえてくる。
緩い抽挿に『作品』がモジモジと尻を揺らし始めたところで、ディルドを一番奥まで挿したまま男は席に戻ってしまった。中途半端に勃ち上がったペニスが悲しげに揺れている。
透明なディルドはレンズのように『作品』の擦られて真っ赤にヒクつく粘膜を拡大して見せてくれる。
客席から拍手が上がった。
拍手をもらえた客は、オーナーが頷けばもう一枚同色のチケットが無料で受け取れる。
『作品10』は銅色チケットの男に乳首を舐められ、唇で挟まれ、引っ張り伸ばされている。
もう片方の乳首は、別の銀色チケットの男にローターのついたクリップで遊ばれている。
この『作品』は乳首が弱いと常連の間で有名らしい。確かに、やけに乳首が赤くて大きいなと思っていたが、本日既に2回目の出演なのだと隣席の男が言う。
別の男によって電気パッドを性器の近くに貼られ、微弱な電気が流されているらしい。ビクンビクンと強制的に勃起させられている。
よく見ると、尻の穴からも細いコードが2本はみ出し、ステージに置かれた何かの機械と繋がっているようだ。
乳首を苛める2人が去ったところで、新たに銀色チケットの男が近づく。手には革製の鞭を持っている。ステージをひと叩きすると『ピシッ』という鋭い音がする。
『作品10』は期待するように鞭と男を見ている。男は勃起した乳首と性器の周りを鞭で責め始める。
ピシッ、ピシッと音が続きしばらく経つと、「あぁっ、あぁん…」と悩ましげな声が聞こえ始める。オーナーが止めないからおそらく音ほどの痛みはないのだろう。白い肌は赤くなるが傷にはならない。
さらに『作品10』に銀色チケットの男が『変わった形の口枷』を持って近づく。口の中に入れる部分が黒い男根の形をしているのだ。見ているだけで嘔吐きそうな大きさだ。『10』が首を振るが、男は構わず口を開かせ喉奥に突っ込んでしまった。後頭部に回した革ベルトで固定されると、『10』の身体が震え始め、……達した。
ガラスディルドを飲み込まされている『作品9』が中途半端な刺激に焦れたのだろう。
客席に向かって視線でアピールし始めた。
客達は引き寄せられるように金色チケットを購入し始める。
常連なのだろう。ブレスレットを付けた5人は全員が生で挿れるようだ。
透明なディルドを引き抜くと、男達は順番に1挿しずつ挿入し始めた。違う形のちんぽに順番に責められて堪らないのか、『作品9』が声を出し始める。2挿しずつ、3挿しずつと、一人当たりのピストンの数が増えていく。
12連続ピストンになったところで1人目がようやく果てたようだ。『作品』の身体がビクンビクンと跳ねた。5人全員が果てたあと、精液で満たされたナカにまた透明なディルドが戻された。
真っ赤に充血した粘膜と、ピストンによって泡立った白い液体が見えており、その穴はまるで別の生き物になったかのように激しく収縮と弛緩を繰り返しているのがわかる。
隣の男はソレを映したタブレットに釘付けになっている。生唾をごくりと飲み込む音が聞こえるから、おそらくこの男は金色チケットを購入するだろう。
『作品』の身体がガクガクと震えているが、いつの間にか性器は『尿道ブジー』というで塞がれているらしく、尿道口がパクパク開くも射精できないようだ。こちらも太く透明なガラス製で、物欲しそうな性器の穴の中が丸見えだ。
客席からまた拍手が起きた。
今度はブジーの客が無料でチケットを手に入れた。
一方、『10』は銀色チケットの男にアナルビーズを挿れられている。
コードがはみ出したままの穴へ、連なった大小の球をひとつひとつ、時間をかけて。かと思えばズロロロロっと、一気に引き抜かれた。なんと球は10個も繋がっている。2往復されたところで
『10』は、プシャーっと潮を吹いた。
その後も『9』はガラスディルドを引き抜かれては常連達に中出しされ、ディルドを戻されるのを繰り返されている。
前から出せなくても、中だけでイッているようだ。
『9』は口枷をされていないため、色っぽい喘ぎ声が客席まで聞こえてくるせいで、誘われた男達がさらに列を成し始めた。
ついにはディルドを戻すどころか閉じる間もなく次々と挿入され続け、ぽっかり開ききり濡れた穴はもはや『男を悦ばせる為の性器』と化している。
待ちきれない男達が『9』の首筋、脇の下、乳首や性器などを銅色・銀色チケットで責め始めると、ますます彼の嬌声が大きくなる。
引き抜かれた瞬間の『精液が糸を引き、ぐぱぐぱと蠕動する内部』を見ようと、『9』の痙攣する内腿に舌を這わせながら至近距離で観察している客もいる。指2本を穴に差し込んで外に出てきた精液を内部に戻しているようだ。
『10』にも金色チケットの客が群がり始め、順番待ちの列が出来てきた。
口枷をようやく外されたが、今度はディルドをグポグポと抜き挿しされている。擬似口淫させているのだろう。その男はもう片方の手で自慰をしている。
いろんな玩具で遊んでもらい、SMとしてショーを楽しんでいた点で比べると『10』の勝利だろう。
だが彼らが貢がせたチケットの金額という点で比べると、間違いなく『作品9』の圧勝だった。
ステージに上げられたばかりの時、真っ赤に熟れた乳首をアピールした『10』のほうが目立っていた。
だが、ショーが始まった瞬間、『9』の存在感が変わったのだ。
男は拘束され、かすかに動かせるだけの身体と視線、喘ぎ声だけで、次々と客からチケットを買わせた。
それも、金色チケットばかりを。
オレに話を聴かせてくれた隣の席の男は、1人で3枚も買っていた。
今晩だけで一体いくら稼いだのか。
彼は『求めている役』にぴったりだ。
オレは『作品9』の彼に声を掛けると決めた。
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