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発熱 〜アルト視点
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あ、まずいな…。
そう思った時には遅かった。
「アルト、大丈夫?」
冷たくて気持ちいい。
水で濡らした布を額に載せてくれたのはヴェダだった。
「うん。大丈夫」
そう言ったものの、頭や喉は痛いし、鼻水は出るし、とにかく身体中が痛くて熱くて怠重いのだ。
こんなことなら背中がゾクゾク寒いうちに休むか、熱冷ましの薬を作っておくんだった…。
「ねぇアルト。…元気になったら、僕にお薬の作り方を教えてほしいな」
…え、僕の頭の中がヴェダに伝わった?
そういえばアルクルの件があってから、何度も『アルトのお薬すごい』ってキラキラした目で言ってくれてたんだよね。
いいかもしれない。もし僕に何かあっても、ヴェダが知っててくれれば安心できる。
「うん。今度一緒にやってみようか」
「嬉しい! アルトのお薬は全部僕が作ってあげる」
あれ…? 何故だろう。少し身体が楽になった気がするよ。もしや君こそが僕のお薬…?
「あ…、頭が痛いのに大きな声出してごめんね。ほら、目を瞑って。アルトは働きすぎだよ」
水で冷えたのか、眠らせようと僕の瞼を押さえてくれるヴェダの手がひんやり気持ちいい。
「うん。…ごめんね。忙しい時期に…」
そう。今は秋だ。
『実りの秋』とはよく言ったもので、様々な果実やキノコ類、肥えた獣など、山の恵みが豊富にとれる。
更にそれらを使って、来たる冬に向けた保存食を大量に作らねばならない。
雪深い時期は流石のプロキオも山道を登って来られないからね。
だからこそ、冬の間の食料は自分たちで賄えるよう、出来るだけ小屋の地下に貯めておく必要があるんだ。
あ、もちろん繁殖期の獣には手を出さないよ。気が立ってるから狩る側も危ないし、何より数を減らし過ぎてしまう恐れもあるしね。
まぁとにかく。干したり、漬けたり、干したり、干したり、漬けたり…小屋のみんなが忙しく働いているんだ。
僕の体調不良は、そんな忙しさのせいでもあるのだろうけど。
秋風の冷たさと…ほとんどはプロキオのせい。
◇
「うぅ、寒い…。疲れてるのかな…。身体が重く感じる…」
馬車から降りたプロキオは、寒そうに身体を手で擦っていた。
いつもより多めのお湯で温めてあげたら、スープとパンをしっかりお代わりしたから安心する。
「アルト…。寒いから温めて…」
望まれた通り、ベッドのなかで肌を合わせて彼を温めた。
後ろから挿入されたまま、動かずただ抱きしめられているのが、なんとも…。
動いてもらうことに慣れてしまった身体には、抽挿してもらえないのが逆にツライのだ。
「んっ…、プロ…キオ。…動けって…」
「アルト…。いい匂い。今夜はこのまま…」
「じゃあ僕が動くから腕を緩めて…、って寝てるし…」
プロキオ…。寝るならせめて抜いてほしい…。
僕は結合を解こうと足掻いた。
力つよっ…!!
いつも重い荷物を軽々と運ぶ太い腕は、どう頑張っても外れない。
しかも夢でも見ているのか、“離すまい”という意志すら感じる。
僕が力むとナカが締まるのだろう、
「う…ん、…アルトぉ」
“プロキオの”が大きく揺れるように動いたり、ピクピク動いたりするのがまた…。
「ん…、」
僕の身体は僅かに与えられる快感を拾って、もっと欲しいと求めてしまう。
ギュッと締めて、緩める、締めて、緩める。
そうすると、プロキオが反応して少しだけ動いてくれるんだ。
解放されない前と、焦らされ続ける後ろ。
「…うぅ、熱い」
プロキオは『寒い』と言っていたわりに、先ほどまで貪られていた口内や、現在包み込まれている胸や腕、首筋にかけられる吐息は酷く熱いのだ。
この時点で彼が“発熱”していることに気付くべきだったよね。
「…水飲みたい」
水差しは机の上。
だが、相変わらず腰をがっちり抱かれていて動けない。
深呼吸を繰り返して気を鎮めると、諦めてこのまま眠ることにした。
◇
そして翌朝。
完全に元気を取り戻したプロキオ。
晴れた秋空の下。
僕は裸に剥かれて毛皮の上。
蚊遣の煙は……やっぱり多いよ。
焦らされながら朝まで太いものを突っ込まれていたせいで、ぽっかり空いてしまった僕の中。
最初はヴェダとグードゥヤが正面から1人ずつ挿れてくれた。
緩くなってるといけないから一生懸命締め付けると、『気持ちいい』って額にキスしてくれたんだ。
やっぱり2人は優しい。
次はギーウスが入ってきた。
一晩かけたプロキオによる拡張と、2人の優しさでトロトロにされた僕の中。
『いつもより動きやすい』とさらに拡げられたせいで、その後は大変な目に遭わされることとなった。
ギーウスが出て行った後、ウルスのちんぽに背面騎乗位で貫かれた…のだが。
「裂けるって!! プロキオ!! やめッ!!」
そのまま『待てない』というプロキオにも正面から脚を開かされて突っ込まれたのだ。
ウルスのも入ってるのに。
所謂『二輪挿し』というやつ。
屋敷の図書室。二重棚で見つけた本。『アプレパイのレシピ』が挟まっていたページに図解されてたのが“これ”だったっけ…。
昨晩、途中で眠ってしまったから“満タン状態”のプロキオ。下から突き上げるのがウルスからアルクルに交代しても、彼はずっと僕の中にいた。
ちんぽ2本をギチギチに挿れるより、1人ずつの方が動きやすいし、効率がいい…そう思ってたんだけど。
彼の“太いところ”を僕の“良いところ”に当てられたまま、長いアルクルに“奥”まで貫かれたせいで、喘ぎ声が止まらなくなった僕。
しかもその結合部をウルスがじっと見ながら、僕の耳元に『こんなに拡げられたら元には戻らないかもしれないね』なんて意地悪に囁いてくるんだ。
「やらぁ…!!」
思わず叫んだその声に興が乗ったらしい2人の男から、ひたすら突き上げられ続けることになった。
そろりと近づけられた棍棒を見て、『プロキオとギーウス同時は絶対に無理』って必死に首を振ったら、拗ねた顔をした髭のおっさん。
アルクルとプロキオに突っ込まれたままの僕を仰け反らせると…なんと、口の中に突っ込んできた。
顎が外れると思ったし、喉まで押し込もうとするから息ができないし、2本も呑み込まされ続けたせいで限界を超えたのか尻の感覚はないし、腹の中はぐちゃぐちゃだし。
…まぁ僕も朦朧としながら気持ちよくて飛んでた…。…飛んで?
あれ? 死にかけてなかったかな…僕。
途中から完全に記憶がないや。
僕の身体は内部こそ擦られて熱くなっていたけれど、汗で濡れた肌は秋の風にずっと冷やされていたわけだ。
…そりゃあ、いくら身体が丈夫な僕でも風邪引くよね。
◇
「アルト。グードゥヤがアルトの好物を採ってきてくれたから、スープにしたよ。パン粥も作ったから食べてみて」
好物?
よく寝たら熱が下がったのか、ちょうどお腹が空いてきたところだった。嬉しい…。
食欲をそそる良い匂いを感じて、鼻水がおさまっていたことに気付く。
「…おいしい」
温かいスープ。
泣きそう。
…いや、泣いた。
本当に出汁が美味しい。
身体に沁みるってこういうことかな?
今日は休養日なのに、グードゥヤが僕のためだけに森の奥まで行って、僕が大好きな例のキノコを採ってきてくれたんだ。
「ありがとう、グードゥヤ」
うつすといけないから、部屋の中には入らないようにお願いした。
ドアの辺りでヴェダの後ろから心配そうに僕を見ている。
「たべれて、よかった」
ホッとしたように微笑む彼を見て、堪らない気持ちになった。
元気になったら彼を思いっきり抱きしめることに決める。
ミザールレシピのパン粥も美味しい。
「ありがとう、ヴェダ」
アルクルが騒ぐのも分かるなぁ。
「たぶん今晩眠れば、明日は元気になるよ」
「よかった」
「アルト、むり、だめ」
「うん。2人ともありがとう」
食べ終わると、汗をかいた身体をヴェダが拭いて着替えさせてくれた。
「…これって、」
ふわりと花のようないい匂いがする。
「僕のシャツだよ。一緒に寝るのはダメって言ってたから…。せめて服だけでも一緒にいさせてね」
「……僕の天使様!! 大好き!!」
先ほどまで熱に浮かされていた名残なのか、僕の口は心の中をそのまま外に出していたらしい…。
『てんしさま?』って首を傾げるの、かわっ!!
「僕もアルトのこと大好きだよ」
チュッと額にキスをし、微笑んでくれるヴェダ。
「おやすみ、アルト」
「うん。おやすみ、ヴェダ」
このまま天に召されそうな多幸感の中、僕は再び眠りに落ちていくのだった。
翌朝?
もちろん元気になったよ!
…朝じゃなくてお昼過ぎだったけど。
身体を洗ってさっぱりしたところで、ヴェダとグードゥヤのこと、しっかり抱きしめました。
まだ風邪をうつすといけないから、キスは我慢我慢…。
後日プロキオに、『この前来た時、頭や喉は痛くなかったの?』って聴いたら、『痛かった』って。
でも、『馬車に乗っていると頭だけでなく、首から腰まで痛くなるし、土埃で目鼻や喉が痛くなることもあるから気にしないようにしてる』んだって…。
寒い日や乾燥して風が強い日、ガタガタの荒れた道や大きな馬車の後ろを走る時が特に酷いらしい。
もちろん無理はして欲しくないけど、やっぱり“みんなのために働く男”はカッコいい。
「いつもありがとう」
もちろんプロキオのこともギュッと抱きしめました。
馬車が出発する前、彼のために作った薬を渡したら、『行きたくない!!』って泣き出した。
顔もいいし、働き者。
そんな男がモテないのは、こういう“締まらないところ”が原因なのかもしれない…。
そう思った時には遅かった。
「アルト、大丈夫?」
冷たくて気持ちいい。
水で濡らした布を額に載せてくれたのはヴェダだった。
「うん。大丈夫」
そう言ったものの、頭や喉は痛いし、鼻水は出るし、とにかく身体中が痛くて熱くて怠重いのだ。
こんなことなら背中がゾクゾク寒いうちに休むか、熱冷ましの薬を作っておくんだった…。
「ねぇアルト。…元気になったら、僕にお薬の作り方を教えてほしいな」
…え、僕の頭の中がヴェダに伝わった?
そういえばアルクルの件があってから、何度も『アルトのお薬すごい』ってキラキラした目で言ってくれてたんだよね。
いいかもしれない。もし僕に何かあっても、ヴェダが知っててくれれば安心できる。
「うん。今度一緒にやってみようか」
「嬉しい! アルトのお薬は全部僕が作ってあげる」
あれ…? 何故だろう。少し身体が楽になった気がするよ。もしや君こそが僕のお薬…?
「あ…、頭が痛いのに大きな声出してごめんね。ほら、目を瞑って。アルトは働きすぎだよ」
水で冷えたのか、眠らせようと僕の瞼を押さえてくれるヴェダの手がひんやり気持ちいい。
「うん。…ごめんね。忙しい時期に…」
そう。今は秋だ。
『実りの秋』とはよく言ったもので、様々な果実やキノコ類、肥えた獣など、山の恵みが豊富にとれる。
更にそれらを使って、来たる冬に向けた保存食を大量に作らねばならない。
雪深い時期は流石のプロキオも山道を登って来られないからね。
だからこそ、冬の間の食料は自分たちで賄えるよう、出来るだけ小屋の地下に貯めておく必要があるんだ。
あ、もちろん繁殖期の獣には手を出さないよ。気が立ってるから狩る側も危ないし、何より数を減らし過ぎてしまう恐れもあるしね。
まぁとにかく。干したり、漬けたり、干したり、干したり、漬けたり…小屋のみんなが忙しく働いているんだ。
僕の体調不良は、そんな忙しさのせいでもあるのだろうけど。
秋風の冷たさと…ほとんどはプロキオのせい。
◇
「うぅ、寒い…。疲れてるのかな…。身体が重く感じる…」
馬車から降りたプロキオは、寒そうに身体を手で擦っていた。
いつもより多めのお湯で温めてあげたら、スープとパンをしっかりお代わりしたから安心する。
「アルト…。寒いから温めて…」
望まれた通り、ベッドのなかで肌を合わせて彼を温めた。
後ろから挿入されたまま、動かずただ抱きしめられているのが、なんとも…。
動いてもらうことに慣れてしまった身体には、抽挿してもらえないのが逆にツライのだ。
「んっ…、プロ…キオ。…動けって…」
「アルト…。いい匂い。今夜はこのまま…」
「じゃあ僕が動くから腕を緩めて…、って寝てるし…」
プロキオ…。寝るならせめて抜いてほしい…。
僕は結合を解こうと足掻いた。
力つよっ…!!
いつも重い荷物を軽々と運ぶ太い腕は、どう頑張っても外れない。
しかも夢でも見ているのか、“離すまい”という意志すら感じる。
僕が力むとナカが締まるのだろう、
「う…ん、…アルトぉ」
“プロキオの”が大きく揺れるように動いたり、ピクピク動いたりするのがまた…。
「ん…、」
僕の身体は僅かに与えられる快感を拾って、もっと欲しいと求めてしまう。
ギュッと締めて、緩める、締めて、緩める。
そうすると、プロキオが反応して少しだけ動いてくれるんだ。
解放されない前と、焦らされ続ける後ろ。
「…うぅ、熱い」
プロキオは『寒い』と言っていたわりに、先ほどまで貪られていた口内や、現在包み込まれている胸や腕、首筋にかけられる吐息は酷く熱いのだ。
この時点で彼が“発熱”していることに気付くべきだったよね。
「…水飲みたい」
水差しは机の上。
だが、相変わらず腰をがっちり抱かれていて動けない。
深呼吸を繰り返して気を鎮めると、諦めてこのまま眠ることにした。
◇
そして翌朝。
完全に元気を取り戻したプロキオ。
晴れた秋空の下。
僕は裸に剥かれて毛皮の上。
蚊遣の煙は……やっぱり多いよ。
焦らされながら朝まで太いものを突っ込まれていたせいで、ぽっかり空いてしまった僕の中。
最初はヴェダとグードゥヤが正面から1人ずつ挿れてくれた。
緩くなってるといけないから一生懸命締め付けると、『気持ちいい』って額にキスしてくれたんだ。
やっぱり2人は優しい。
次はギーウスが入ってきた。
一晩かけたプロキオによる拡張と、2人の優しさでトロトロにされた僕の中。
『いつもより動きやすい』とさらに拡げられたせいで、その後は大変な目に遭わされることとなった。
ギーウスが出て行った後、ウルスのちんぽに背面騎乗位で貫かれた…のだが。
「裂けるって!! プロキオ!! やめッ!!」
そのまま『待てない』というプロキオにも正面から脚を開かされて突っ込まれたのだ。
ウルスのも入ってるのに。
所謂『二輪挿し』というやつ。
屋敷の図書室。二重棚で見つけた本。『アプレパイのレシピ』が挟まっていたページに図解されてたのが“これ”だったっけ…。
昨晩、途中で眠ってしまったから“満タン状態”のプロキオ。下から突き上げるのがウルスからアルクルに交代しても、彼はずっと僕の中にいた。
ちんぽ2本をギチギチに挿れるより、1人ずつの方が動きやすいし、効率がいい…そう思ってたんだけど。
彼の“太いところ”を僕の“良いところ”に当てられたまま、長いアルクルに“奥”まで貫かれたせいで、喘ぎ声が止まらなくなった僕。
しかもその結合部をウルスがじっと見ながら、僕の耳元に『こんなに拡げられたら元には戻らないかもしれないね』なんて意地悪に囁いてくるんだ。
「やらぁ…!!」
思わず叫んだその声に興が乗ったらしい2人の男から、ひたすら突き上げられ続けることになった。
そろりと近づけられた棍棒を見て、『プロキオとギーウス同時は絶対に無理』って必死に首を振ったら、拗ねた顔をした髭のおっさん。
アルクルとプロキオに突っ込まれたままの僕を仰け反らせると…なんと、口の中に突っ込んできた。
顎が外れると思ったし、喉まで押し込もうとするから息ができないし、2本も呑み込まされ続けたせいで限界を超えたのか尻の感覚はないし、腹の中はぐちゃぐちゃだし。
…まぁ僕も朦朧としながら気持ちよくて飛んでた…。…飛んで?
あれ? 死にかけてなかったかな…僕。
途中から完全に記憶がないや。
僕の身体は内部こそ擦られて熱くなっていたけれど、汗で濡れた肌は秋の風にずっと冷やされていたわけだ。
…そりゃあ、いくら身体が丈夫な僕でも風邪引くよね。
◇
「アルト。グードゥヤがアルトの好物を採ってきてくれたから、スープにしたよ。パン粥も作ったから食べてみて」
好物?
よく寝たら熱が下がったのか、ちょうどお腹が空いてきたところだった。嬉しい…。
食欲をそそる良い匂いを感じて、鼻水がおさまっていたことに気付く。
「…おいしい」
温かいスープ。
泣きそう。
…いや、泣いた。
本当に出汁が美味しい。
身体に沁みるってこういうことかな?
今日は休養日なのに、グードゥヤが僕のためだけに森の奥まで行って、僕が大好きな例のキノコを採ってきてくれたんだ。
「ありがとう、グードゥヤ」
うつすといけないから、部屋の中には入らないようにお願いした。
ドアの辺りでヴェダの後ろから心配そうに僕を見ている。
「たべれて、よかった」
ホッとしたように微笑む彼を見て、堪らない気持ちになった。
元気になったら彼を思いっきり抱きしめることに決める。
ミザールレシピのパン粥も美味しい。
「ありがとう、ヴェダ」
アルクルが騒ぐのも分かるなぁ。
「たぶん今晩眠れば、明日は元気になるよ」
「よかった」
「アルト、むり、だめ」
「うん。2人ともありがとう」
食べ終わると、汗をかいた身体をヴェダが拭いて着替えさせてくれた。
「…これって、」
ふわりと花のようないい匂いがする。
「僕のシャツだよ。一緒に寝るのはダメって言ってたから…。せめて服だけでも一緒にいさせてね」
「……僕の天使様!! 大好き!!」
先ほどまで熱に浮かされていた名残なのか、僕の口は心の中をそのまま外に出していたらしい…。
『てんしさま?』って首を傾げるの、かわっ!!
「僕もアルトのこと大好きだよ」
チュッと額にキスをし、微笑んでくれるヴェダ。
「おやすみ、アルト」
「うん。おやすみ、ヴェダ」
このまま天に召されそうな多幸感の中、僕は再び眠りに落ちていくのだった。
翌朝?
もちろん元気になったよ!
…朝じゃなくてお昼過ぎだったけど。
身体を洗ってさっぱりしたところで、ヴェダとグードゥヤのこと、しっかり抱きしめました。
まだ風邪をうつすといけないから、キスは我慢我慢…。
後日プロキオに、『この前来た時、頭や喉は痛くなかったの?』って聴いたら、『痛かった』って。
でも、『馬車に乗っていると頭だけでなく、首から腰まで痛くなるし、土埃で目鼻や喉が痛くなることもあるから気にしないようにしてる』んだって…。
寒い日や乾燥して風が強い日、ガタガタの荒れた道や大きな馬車の後ろを走る時が特に酷いらしい。
もちろん無理はして欲しくないけど、やっぱり“みんなのために働く男”はカッコいい。
「いつもありがとう」
もちろんプロキオのこともギュッと抱きしめました。
馬車が出発する前、彼のために作った薬を渡したら、『行きたくない!!』って泣き出した。
顔もいいし、働き者。
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