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5 ウルス
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「ギーウスの後はガバガバなんだよねぇ…」
そう言ってため息を吐く男。
まさか今夜も?
この声。相手は…ウルス?
つい壁の隙間から覗いてしまう、誘惑に勝てない弱い僕。
ベッドの上では2人の男が膝立ちで抱き合っている。やはりウルスとヴェダだ。
この部屋はヴェダのものらしい。
「あっ、あ、そこ…だめ、」
ヴェダは向かい合った男にスカートを捲られて、いやらしく尻を弄られているようだ。…もう片方の手の動きをよく見ると、ウルスの指がヴェダの内部にズポズポ出入りしているのが分かる。
食後に何故かお湯の話をしていると思ったら、2人で身体を洗い合っていたらしい。
仲がいいなぁ、と軽く考えていたのだが。つまりはそういうことだったのだ。
「やっぱり今回もお口でしてもらおうかなぁ。僕もしてあげるからさ」
「うん…。わかった。…緩くなっててごめんなさい」
緩く…? なんで謝ってるんだ?
あぁ、ギーウスのえげつないサイズを受け入れたばかりだから、尻穴が緩くて突っ込んでも気持ちよくないって話? …なんかモヤモヤする。
ウルス! 文句があるなら僕とその場所を今すぐ代われ!!
服を脱ぎ捨て、ベッドに仰向けで寝るヴェダ。今夜は下着どころか革紐も身につけていない。
ウルスはギーウスと違い、服を全部脱ぐようだ。さすが狩人。筋肉が思っていたよりも凄い。ちんぽは身長に見合ったサイズ。…うん。背が高いだけあって、僕のよりは大きいな。比べなきゃ良かった。
そして、
「お口を開けて」
横たわったヴェダの上に覆いかぶさるウルス。互いの上半身と下半身を逆に重ね合わせる形だ。シックスナインといえば伝わるだろうか。
『あーん』と開かせたヴェダの唇へ、ちんぽを飲み込ませていく。
一方ウルスも、ヴェダのちんぽを舐めてあげている。
根元から舐め上げたり、悪戯するように先端をチロチロ舐めたり、陰嚢を口に含んで引っ張ったり。
「んっ、んんっ、」
ヴェダ、気持ちよさそう。ウルスのちんぽを頬張らされているせいでくぐもった声が色っぽい。
じゅぽじゅぽ音がすると思えば、ウルスがヴェダの口に下半身を打ちつけていた。重そうに垂れ下がった陰嚢まで唇に当たっているから、ピタンピタンという音もする。
うえ…。喉まで押し込まれてないか、アレ。
見てるだけでオエッとなりそう。
でも、苦しそうに紅潮したヴェダの目が潤んで、何故か気持ちよさそうに見える。男根の抽挿で唇を歪められても、彼は綺麗だった。
徐々にヴェダの両脚を持ち上げて開かせると、ウルスの指は再び尻の狭間に悪戯を始めたようだ。
「んんぅ、んっ、んっ、」
唇から喉を杭打ちピストンで犯されながら、同時にちんぽと尻穴も舌と指で犯されている。
「あっ、出る」
ウルスが小さく声を上げ、ぐっぐっと腰をヴェダの顔に押し付ける。
あ、息が出来てなさそう。
「んんん!!!」
苦しそうにウルスの太腿を叩くヴェダ。
「がはっ、げほっ、げほっ、」
やっと引き抜かれたちんぽ。仰向けにさせられていたせいで、開いた気道に出された精液が絡んだのか、かなり苦しそうだ。
「あぁ。君もイけたね」
ヴェダのちんぽをジュッと吸い上げるウルス。
「ほら起きて。舐めて、キレイにして。いつもみたいに最後まで飲むんだ」
身体を起こさせたヴェダの口元に、膝立ちしたウルスが濡れた肉棒を差し出す。
コイツも鬼畜だ…。
まだ咳き込んでるのに、また舐めさせるのかよ。
先端から根元まで一生懸命舌を伸ばして、涙目のままペロペロお掃除フェラを始めるのが健気で可愛い。
亀頭を口に含んで頬を窄め、尿道に残ったものまでチュウチュウ音を立てて吸い取るのもエロ…。
「全部ごっくんして」
「ん…」
コクリコクリと喉が動いている。
「いい子」
優しく髪を撫でられて、ヴェダの目は嬉しそうに細められた。
再び動き始める腰に覆われて、ヴェダの顔が見えなくなる。その手はウルスの太腿に縋り付いていた。
◇
睡眠不足で死ぬかもしれない。
眠れなくて誰よりも早起きした僕は、井戸へ顔を洗いに行くフリをして今朝も下着を洗うのだった。
今日は狩りについて行く。
あと、兄さんからもらった剣を返してもらえることになっている。
2日後には、プロキオという男が馬車に乗ってこの狩猟小屋へやって来るそうだ。
小麦粉などが貯蔵された地下の倉庫とは別に、狩った獲物の肉や毛皮、牙や羽などを貯めた倉庫があるらしい。半分洞窟みたいになっていて、吹き抜ける涼しい風で冷やして保管しているのだとか。
その男がこれらを持ち出して、麓の村へ肉を運び、隣村や町へ毛皮などを売りに行く。代わりに、金や足りない物資を手に入れて、この小屋まで運んで来てくれるのだ。どうりで山奥なのに物が充実している訳だよね。
さて、狩りの結果だけど…。
僕は罠でウサギを2羽、剣で大蛇を1匹仕留めた。
一方で狩人の男たちは、大型の熊を1頭仕留めていた。
「へェ。お坊ちゃんだと思ってたが、案外やるじゃねェか」
鮮度が落ちる前に、手早くウサギの血抜きと毛皮を剥ぎ取り、大蛇をナイフで捌いていると、ギーウスに褒められた。
みんなが熊を狙っている間、僕はなるべく気配を殺して隠れるに徹した。邪魔だけはしたくないからね。
そうしたら、木の影ですっごく美味しいキノコを見つけた。これをスープに入れるといい出汁が…、
いやいや、『美味しいキノコ♡』じゃないよ。
僕がここにいる、本来の目的を忘れてしまうところだった。
…さて、どうしようか。
彼らが行う狩りの仕方は特に目新しいものもなく、動植物も知っているものばかりだ。
強酸性の毒を持つ『オオカエンガエル』というのは珍しいから見てみたかったが、少し遠くの沼地まで行かないといないらしい。
グジャの怪我を見る限り、油断できない相手だから物見遊山の気分で『行きたい』とは言えなかった。ましてや『毒を採取したい』だなんて言えるわけがない。
あ、『巨大鹿』ってどこにいるんだろ?
覗きと盗み聞きから得た情報だから、ギーウスに質問しにくい…。
だってさぁ。話のきっかけになりそうな角は“卑猥なお道具”に加工されてるんだよねぇ。
でも、角であんなにぶっとい張形が出来るくらいだから、巨大鹿の本体も相当な大きさなのだろう。
できれば王様に教えてあげたいなぁ。
洞窟の倉庫は見せてもらえていない。僕はまだ信じてもらえていないからかな。
そこになら角が元の姿で保管されているかも。
プロキオが荷物を取りに来た時、一緒に入らせてくれないかなぁ、と思っている。
とりあえずそれまではしっかり働いて小屋に滞在させてもらおう。
…僕の初恋。ヴェダのことも気になるし。
彼は子どもの頃からこの場所にいるらしいし、たぶん“外の世界”を知らない。
だから『男の相手をすることは当たり前のこと』だと思わされている。『異常なこと』だと気付いていないのだろう。
ヴェダが誰の恋人でもないのなら、僕が彼をこの山から連れ出せないだろうか。
あの王様なら、たぶん彼を保護してくれると思うんだ。
そう言ってため息を吐く男。
まさか今夜も?
この声。相手は…ウルス?
つい壁の隙間から覗いてしまう、誘惑に勝てない弱い僕。
ベッドの上では2人の男が膝立ちで抱き合っている。やはりウルスとヴェダだ。
この部屋はヴェダのものらしい。
「あっ、あ、そこ…だめ、」
ヴェダは向かい合った男にスカートを捲られて、いやらしく尻を弄られているようだ。…もう片方の手の動きをよく見ると、ウルスの指がヴェダの内部にズポズポ出入りしているのが分かる。
食後に何故かお湯の話をしていると思ったら、2人で身体を洗い合っていたらしい。
仲がいいなぁ、と軽く考えていたのだが。つまりはそういうことだったのだ。
「やっぱり今回もお口でしてもらおうかなぁ。僕もしてあげるからさ」
「うん…。わかった。…緩くなっててごめんなさい」
緩く…? なんで謝ってるんだ?
あぁ、ギーウスのえげつないサイズを受け入れたばかりだから、尻穴が緩くて突っ込んでも気持ちよくないって話? …なんかモヤモヤする。
ウルス! 文句があるなら僕とその場所を今すぐ代われ!!
服を脱ぎ捨て、ベッドに仰向けで寝るヴェダ。今夜は下着どころか革紐も身につけていない。
ウルスはギーウスと違い、服を全部脱ぐようだ。さすが狩人。筋肉が思っていたよりも凄い。ちんぽは身長に見合ったサイズ。…うん。背が高いだけあって、僕のよりは大きいな。比べなきゃ良かった。
そして、
「お口を開けて」
横たわったヴェダの上に覆いかぶさるウルス。互いの上半身と下半身を逆に重ね合わせる形だ。シックスナインといえば伝わるだろうか。
『あーん』と開かせたヴェダの唇へ、ちんぽを飲み込ませていく。
一方ウルスも、ヴェダのちんぽを舐めてあげている。
根元から舐め上げたり、悪戯するように先端をチロチロ舐めたり、陰嚢を口に含んで引っ張ったり。
「んっ、んんっ、」
ヴェダ、気持ちよさそう。ウルスのちんぽを頬張らされているせいでくぐもった声が色っぽい。
じゅぽじゅぽ音がすると思えば、ウルスがヴェダの口に下半身を打ちつけていた。重そうに垂れ下がった陰嚢まで唇に当たっているから、ピタンピタンという音もする。
うえ…。喉まで押し込まれてないか、アレ。
見てるだけでオエッとなりそう。
でも、苦しそうに紅潮したヴェダの目が潤んで、何故か気持ちよさそうに見える。男根の抽挿で唇を歪められても、彼は綺麗だった。
徐々にヴェダの両脚を持ち上げて開かせると、ウルスの指は再び尻の狭間に悪戯を始めたようだ。
「んんぅ、んっ、んっ、」
唇から喉を杭打ちピストンで犯されながら、同時にちんぽと尻穴も舌と指で犯されている。
「あっ、出る」
ウルスが小さく声を上げ、ぐっぐっと腰をヴェダの顔に押し付ける。
あ、息が出来てなさそう。
「んんん!!!」
苦しそうにウルスの太腿を叩くヴェダ。
「がはっ、げほっ、げほっ、」
やっと引き抜かれたちんぽ。仰向けにさせられていたせいで、開いた気道に出された精液が絡んだのか、かなり苦しそうだ。
「あぁ。君もイけたね」
ヴェダのちんぽをジュッと吸い上げるウルス。
「ほら起きて。舐めて、キレイにして。いつもみたいに最後まで飲むんだ」
身体を起こさせたヴェダの口元に、膝立ちしたウルスが濡れた肉棒を差し出す。
コイツも鬼畜だ…。
まだ咳き込んでるのに、また舐めさせるのかよ。
先端から根元まで一生懸命舌を伸ばして、涙目のままペロペロお掃除フェラを始めるのが健気で可愛い。
亀頭を口に含んで頬を窄め、尿道に残ったものまでチュウチュウ音を立てて吸い取るのもエロ…。
「全部ごっくんして」
「ん…」
コクリコクリと喉が動いている。
「いい子」
優しく髪を撫でられて、ヴェダの目は嬉しそうに細められた。
再び動き始める腰に覆われて、ヴェダの顔が見えなくなる。その手はウルスの太腿に縋り付いていた。
◇
睡眠不足で死ぬかもしれない。
眠れなくて誰よりも早起きした僕は、井戸へ顔を洗いに行くフリをして今朝も下着を洗うのだった。
今日は狩りについて行く。
あと、兄さんからもらった剣を返してもらえることになっている。
2日後には、プロキオという男が馬車に乗ってこの狩猟小屋へやって来るそうだ。
小麦粉などが貯蔵された地下の倉庫とは別に、狩った獲物の肉や毛皮、牙や羽などを貯めた倉庫があるらしい。半分洞窟みたいになっていて、吹き抜ける涼しい風で冷やして保管しているのだとか。
その男がこれらを持ち出して、麓の村へ肉を運び、隣村や町へ毛皮などを売りに行く。代わりに、金や足りない物資を手に入れて、この小屋まで運んで来てくれるのだ。どうりで山奥なのに物が充実している訳だよね。
さて、狩りの結果だけど…。
僕は罠でウサギを2羽、剣で大蛇を1匹仕留めた。
一方で狩人の男たちは、大型の熊を1頭仕留めていた。
「へェ。お坊ちゃんだと思ってたが、案外やるじゃねェか」
鮮度が落ちる前に、手早くウサギの血抜きと毛皮を剥ぎ取り、大蛇をナイフで捌いていると、ギーウスに褒められた。
みんなが熊を狙っている間、僕はなるべく気配を殺して隠れるに徹した。邪魔だけはしたくないからね。
そうしたら、木の影ですっごく美味しいキノコを見つけた。これをスープに入れるといい出汁が…、
いやいや、『美味しいキノコ♡』じゃないよ。
僕がここにいる、本来の目的を忘れてしまうところだった。
…さて、どうしようか。
彼らが行う狩りの仕方は特に目新しいものもなく、動植物も知っているものばかりだ。
強酸性の毒を持つ『オオカエンガエル』というのは珍しいから見てみたかったが、少し遠くの沼地まで行かないといないらしい。
グジャの怪我を見る限り、油断できない相手だから物見遊山の気分で『行きたい』とは言えなかった。ましてや『毒を採取したい』だなんて言えるわけがない。
あ、『巨大鹿』ってどこにいるんだろ?
覗きと盗み聞きから得た情報だから、ギーウスに質問しにくい…。
だってさぁ。話のきっかけになりそうな角は“卑猥なお道具”に加工されてるんだよねぇ。
でも、角であんなにぶっとい張形が出来るくらいだから、巨大鹿の本体も相当な大きさなのだろう。
できれば王様に教えてあげたいなぁ。
洞窟の倉庫は見せてもらえていない。僕はまだ信じてもらえていないからかな。
そこになら角が元の姿で保管されているかも。
プロキオが荷物を取りに来た時、一緒に入らせてくれないかなぁ、と思っている。
とりあえずそれまではしっかり働いて小屋に滞在させてもらおう。
…僕の初恋。ヴェダのことも気になるし。
彼は子どもの頃からこの場所にいるらしいし、たぶん“外の世界”を知らない。
だから『男の相手をすることは当たり前のこと』だと思わされている。『異常なこと』だと気付いていないのだろう。
ヴェダが誰の恋人でもないのなら、僕が彼をこの山から連れ出せないだろうか。
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