狩猟小屋に飼われた青年

くろねこや

文字の大きさ
上 下
3 / 44

3 ギーウス

しおりを挟む
「おら、尻を出せ」

そんな声が聞こえてきたのは、やっぱり開かないドアへの諦めと、干し肉のかけらでは食事が足りないとクゥクゥ鳴くお腹に観念してベッドへ入った時のことだった。ちなみに、バケツはまだ使用していない。


「うん」

男へ返事をしたこの声はたぶん、ヴェダ。

隣の部屋から音が丸聞こえだ。


こちらの部屋はランプを消したから、まだ明るい隣の部屋から光が漏れてくる。

壁は厚めの板を横にして積み上げたみたいな感じだから、歪んだ壁板同士を合わせると隙間が出来るみたいだ。


「準備できてンだろうな?」

この声はギーウスか。

男たちのリーダー、髭面の大男だ。


行儀は良くない事だと思いつつ、なんとなくヴェダが心配で、1番光が漏れている隙間に近寄ってみた。床に膝をつくと丁度いい高さだ。


なんと、この場所から覗くと隣室のベッドが丸見え。

しかも見えたのは、うつ伏せ…四つん這いにさせられたヴェダの姿。そのスカートの裾を、尻を見せるように自身の手でたくし上げている。

思わずゴクリと唾を飲み込んでいた。

何故かヴェダは下着を身につけていない。その代わりなのか、細い腰から白くて丸い尻の狭間にかけて食い込ませるみたいに黒い革紐が巻かれている。洗濯物と一緒に干されてたベルトみたいなやつはこれか…。

それを後ろからギーウスが慣れているのか手際よく解いていき、

ずるずるずる、ぬぽん。

「あっ、ああぁぁっ…!」

ヴェダの尻穴から引き抜かれたソレの卑猥さに目が離せなくなる。その表面は、白っぽい粘液でぬらぬらと濡れており、つうと糸を引く。

「もうイったのか。巨大鹿の角で作ってやった張形はりがたの具合はどうだ?」

「ん…、昼間も欲しくなって、困る」

「何が欲しくなるんだ?言ってみな」

「ちんぽ…」

「今夜は誰のが欲しいんだ?」

「…ギーウスのちんぽが欲しい」


張形って、なるほどな?!

卑猥な形っていうか、ちんぽそのもの・・・・・・・だもんな。それか、無骨に作られたデフォルメのキノコみたいだ。

大きくカサみたいに張り出した先端部分といい、中太りの茎といい、ざっくり粗めに彫られた凹凸がちんぽの特徴を分かりやすく強調していてエロい。

鹿の角の表面にあるボコボコもそのまま生かされてるから酷くグロテスクだ。…しかもどうやって挿れてたんだっていうくらい太くて長い。


『昼間も』ってことは、ずっとアレを尻に入れて生活させてたってことか。

革のベルトで押さえて抜け落ちないようにしていた、と。

エロ!こんなことをヴェダにさせるなんて、どんだけ変態なんだよコイツ!


つまり、ヴェダはギーウスの恋人…。


胸がぽっかりと穴を空けられたみたいに苦しくなる。

「…?」

初めての感覚に戸惑う。


でも待てよ…。『今夜は誰のが』って言ってなかったか?

それって…。


「ギーウスの、おっきい」

ヴェダの甘えたような色っぽい声で現実に引き戻される。

最低限に着衣を乱した…つまり、ちんぽしか出してないギーウス。恋人なのに前戯なしかよ。鬼畜…。

いやいやいや、「おっきい♡」どころじゃねぇわ。凶器だわ。棍棒こんぼうかよ。

普通にあんなのぶち込まれたら死ぬだろ。


…あ。だからこそ『張形』で昼間から慣らしてたのか。


開かれた尻たぶ。ここからだと真横だから狭間は見えない。

緩く立ち上がっていた棍棒は、ギーウスが手で3往復も擦るとさらに大きくなった。もはや僕の弟(8歳児)が握った拳と前腕よりもあるんじゃないか? 

すっかり勃って準備完了したソレが、まるで入る穴を求めるかのようにヒクヒク揺れているのがなんとも卑猥。


先端を当てられて、くちゅって鳴った水音がエロ…。

え…、そんな拳みたいにえげつないサイズの亀頭がはいっちゃうの?


「ん~!!!」

挿入された衝撃に耐えるためか、シーツを握りしめて顔を伏せ、膝から下をぱたぱた暴れさせてるヴェダがエロ…。

腰は逃げられないように、毛がボーボーのぶっとい腕にがっしり押さえ込まれている。

長すぎだろ!!まだ半分…。

ゆっくり慣らしながら挿入していくのは優しさか、意地悪か。

ニヤニヤ笑ってやがるから意地悪か。

「まだ…?」

そろりと振り返ろうとしたヴェダは

「ああぁぁぁぁ!!!」

目を見開き、顎を反らせて叫んだ。どこまで入っていくのだろう。

「おら! もう、ちょっとだ! しっかり、くわえ、込め、よ!」

その凶悪な肉杭をグッグッと打ち込まれるたびに、

「あぁ!! あぁ、だめ!! だめ!!」

涎を垂らして叫んでる。

でも声は甘いから嫌がっているわけではないのだろう。

「おぐっ! おぐに、はいっちゃ、らめぇ」

え? 奥ってなんだ。

あれか。『入っちゃいけないところ』ってやつか。屋敷の図書室に隠されてたエロ本。まさかアレに書いてあったやつか。


それから、ギーウスは4回もヴェダの腹奥に射精し続けた。バックから、片脚を持ち上げられて、膝の上に乗せられた対面座位で、正常位というには両脚をひっくり返すみたいに持ち上げられたアクロバティックな体位で。

ヴェダは最後、気を失ってたと思う。身体をゆさゆさ揺さぶられながら、まるで悪夢にうなされてるみたいにずっと『うぅ、うぅ』って唸ってた。







窓から射す太陽の光で浅い眠りから目を覚ますと、そこはベッドの上だった。

どうやら無意識にベッドへ入ったらしい。…下半身には何も穿いていない状態で。

隣の部屋を覗いた挙げ句、ぐしょぐしょに汚れてしまった下着。それを隠すみたいに手拭い布で包んで、カバンへ押し込んだみたい。…無意識の僕が。


なんとか洗濯させてもらえるといいんだけど。

ちょっと部屋がクサい気がする。少し窓開けて換気しとこ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

処理中です...