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番外編始まる

第四話 幕間【神々の会話の件】

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 ここは天界。現在この世界を見守っている無の男神オノミ有の女神メノミの住まう場所である。

 そこに生き神である金精神より念話が届いていた。

『おい、トウジよ。久方ぶりにお主と同じ気を持つ者がお主の子孫に現れたというのに何の加護も保護もしてやらんとは冷たいではないか? サヤも同様じゃぞ!!』

 金精神にそう言われたトウジは返事をする。

「金精様、いくらどう言われようとも俺たちはこの世界の神の眷属になってしまったから、自分の子孫だからってそうやすやすと加護なんか渡せないんですよ……」
 
 さらにサヤも、

「金精様、私たちは見守ってやるぐらいしか出来ないんです…… でも、有難うございます! コンクセアちゃんをあの子ユウジの元に送って下さって!!」

 と悩みと礼を金精神に伝えた。

『ムウ! 本来ならばコクアとお主たちが魔力を注いで育てたコンレイの奴に行って貰おうかと思ったのじゃが、アヤツめは別の世界にトウジを見つけたとか言いよって、その世界に行ってしまいよったからの…… 仕方なく我が子の1人であるコンクセアを送り出したんじゃ…… それよりもオノミとメノミは何をしておるんじゃ? 最近になってまた人と魔物のバランスが崩れてきておるのじゃが、怠けておるんじゃないか!?』

 金精神のその問いかけに答えたのはマコトとヒジリだった。

「金精様、オノミとメノミはもう働くのは嫌だって言って2人で神の幕屋に篭ってしまいました……」

「本当にあの2人ったら、幕屋の中でピーッやピーッをしまくってると思うよ……」

 2人の言葉に金精神は……

『全く、相変わらずの奴らじゃの…… それで眷属としてお前たちは何か動いておるのか?』

「ああ、何とか手を打とうとアキヒトに今下界に降りて貰ってます。手に余るようなら俺たちも降りるつもりです」

 トウジがそう答えると金精神が

『そりゃあ、良い! バカの2人は放っておいてお前たち、早めに降りて来い。酒でも飲んで楽しもうではないか!?』

 などと提案してきた。

「魅力的な誘いですけど、俺たちが下界に降りる時は世界の危機ですからね、金精様」

 とトウジが口にすると、金精神はこう言った。

『なーに、お主の子孫が何とかするじゃろうて。あの子は中々の子じゃ。スキルもそれなりの強さがあるしの。お前たちは下界からあの子の活躍を見ておったら良いじゃろ』

「随分とユウジを褒めますね?」

 トウジがそう言うと、

『そりゃそうじゃ。お主らが不甲斐ないからわれが祝福を授けておくんじゃからな! 我よ祝福があれば最強なのは間違いないないわっ!』

 と余計に心配になるような事を金精神が言ったので、念話を終えた後に、トウジ、サヤ、マコト、ヒジリは話合い早めに下界の様子を見にいく事に決めたのだった……

 
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