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再会した金精様の件
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テツが仲間になってくれたので、【有の女神】様を探すのも少し気が楽になった俺は、サヤとマコトと共に旅を続けた。
馬車は相変わらず時速十五キロでノンビリと走らせている。周りの景色を楽しみながら、時に現れる魔獣を狩ってユックリと進んでいた。
そして、ヤーマーラ国までまだまだ遠いけど、町があったので寄ってみた。その町は北東がカイン王国、南西がヤーマーラ国の管轄で、名前もそのままキョウカイ町だった。
キョウカイって……。この町の事はサヤもマコトも知らなかったらしい。住んでる人達は別に仲が悪い訳でもなく、カイン側では主に農作物や、畜産物を、ヤーマーラ側では魔道具や、国から送られて来る海産物が主要な売物のようだ。
俺達は取り敢えずテツにハーネスと散歩ヒモを取り付けて町を散策していた。テツは今は豆柴サイズだから、子供達が触りたそうに見てくる。
しかし、テツは何か目的があるのかヒモを引っ張って一心不乱に歩いていく。力が強いなと思いながら、テツに引かれるまま歩いて行くと、ある宿屋の前で立ち止まった。
そして、俺達を見て褒めて欲しそうに顔を見上げて尻尾を振っている。
訳が分からない俺達。しかし、そこに宿屋から出てきた二人がいた。昼間にも関わらず人目を憚らずイチャイチャしながら出てきた二人を見て、俺達は目を点にした。
「「コンセイ様、コクア!」」
サヤとマコトの声がハモった。二人の声にコチラを向くバカップル。
「ん? なんじゃお主らか、久しいのう」
「あら~、マスタートウジと正妻様お二人じゃない。どうですか? 私との子供は成長しました?」
見た目は美男美女な二人だがその言動は変わって無かった。懐かしさを覚えつつも俺は返事をした。
「金精様、お久しぶりです。コクアも無事に金精様に会えたんだな。二人ともこんな所で出会うとは思わなかったよ」
俺がそう言うと金精様が、
「どうじゃ、我が与えた祝福で充実したマグワイをしておるか? 我はこうして花嫁を見つけて、日夜充実したマグワイをしておるぞ!!」
と辺りを憚らぬ大声で言った。サヤとマコトの顔は真っ赤になっている。俺は既に無音をかけていたから慌てずにいたけど。
しかし、花嫁を見つけてって、見つけられたのは金精様の方ですよね?
まあ、ソコは華麗にスルーしておくけど、コクアがキャー、貴方、何を大声で言ってるのとか言いながら金精様を叩いている。
「その節は有難うございました。おかげ様で充実した日々を送ってますよ。それにコクア、ダンジョンコアはまだ自我が目覚めてないようだけど、着実に成長してるよ」
「うむ、そうであろう。トウジなら我の祝福を軽く使いこなせると思っておったぞ。妻二人も益々美しくなったようじゃな」
「マスタートウジ、それは良かったです。あの子もダンジョンコアとして頑張ってるんですね」
ソコでマコトが俺をつついて小声で言った。
「ねえ、トウジ。【有の女神】様について聞いてみたら」
おっ、さすがだな。マコト。アチコチ動かれただろう金精様ならひょっとしたら何かご存知かもな。俺はそう思って聞いてみた。
「金精様にお聞きしたいのですが、この世界の女神様で【有の女神】様が封印されてるそうなのですが、その封印されている場所なんかはご存知ないですよね?」
俺からの唐突な質問に金精様は、
「うーむ、それは我にも分からぬな。我は地球の神故にこの世界の神の波長を知らぬゆえな」
「いや、そうですか。もしご存知ならと思いお聞きしただけなので」
「うむ、まあここで会ったのも何かの縁じゃ。我が知っておる面白い場所を教えよう。ここから真南に五十キロ程進むと村があってな。その村から更に南に行くと温泉があるのじゃ。村人からは【愛の温泉】と呼ばれておる。その温泉に行けば愛を確かめずにいられなくなるという効能があっての。我もコクアと一緒に行ってきたが、素晴らしい場所じゃったぞ」
「「温泉!! 行きたい、トウジ、ソコに行こう!」」
妻二人が食いつきましたよ。ハイハイ、急ぐ旅でも無いし、魚介は一応この町でも食べられるようだから、明後日ぐらいにその温泉を目指して行こうかな。
「分かったよ、サヤ、マコト。今日と明日はこの町で過ごして、明後日にその温泉に行ってみよう」
「「うん!!」」
「うんうん、それが良いぞ。そうじゃ、今日、明日の宿はもうとったのか? 何、まだか。ならば、我に任せるが良い」
そう言うと出てきた宿に取って返す金精様。俺は金精様にかけてた無音を解除した。そして、程なくして宿の主と思われる人と一緒に出てきた。
「トウジ様、サヤ様、マコト様。私はこの宿屋の主でラタンと申します。本日と明日の二泊でございますね。他ならぬコン様のご紹介ですので、精一杯おもてなしさせて頂きます。勿論、そちらにお連れのお犬様もご一緒で大丈夫ですので」
そう言って一緒に出てきた人が頭を下げた。コン様って…… 俺はコクアにコソっと聞いてみた。
「おい、偉い丁寧な対応だけど如何なってるんだ?」
「マスタートウジ、この宿屋の一人娘がこの世界では不治と言われている病だったけど、ダーリンが治してあげたのよ。ラタンさんも奥さんのマーサさんも諦めかけてたけど、元気一杯になったから、それはもう感謝されてね。あ、宿代はちゃんと払ってるのよ。只で良いって言ってきたけど、ソレはダメだってダーリンが言ってきかせてね」
「へえ、金精様も良い事をされたんだな」
「そうなの。マスタートウジ。何だか、自分と関わってる人が良い人で困っているなら助けようって気になってる見たい。木彫りのお地蔵様を掘って我の信仰する神だから、御利益があるぞって渡してるけどね」
おい、布教活動してるのか! 元々、道祖神が変化して金精様やお地蔵さんになったからな。さすがに金精様でもご本体では信仰されないと思ったんだろうな。まあ、信じる者は救われる…… かもね。
こうして、金精様のおかげで宿も決まった俺達は五人で町に繰り出して、金精様のオススメの居酒屋に行き、魚介メニューを堪能した。明日は肉メニューが旨い居酒屋に連れて行ってくれる事になったし。
それから連だって宿に戻ってくるなり、金精様が俺達の部屋に付いてきて言った。
「思えば我もトウジのお陰で楽しく過ごせておる。それなのに、前回さずけた祝福では足りぬと思ってな、ここで折角会ったのだから、お主ら三人に新たな祝福を授けよう。受け取るが良い」
俺達が遠慮してというかどんなトンデモ祝福か分からないから、いえ結構ですと断る間もなく、金精様から光が飛び出して、俺、サヤ、マコトに吸い込まれた。いや、金精様、本当に先に授かった祝福で十分なのですが……
まあ、そんな事も言えずに有難うございますと俺達三人は頭を下げた。
「うむ、今回の祝福はサヤとマコトは同じモノを授けておる。後で確認するが良い。それでは、良いマグワイをな」
そう言って部屋を出て行く金精様。俺は無謬で見て金精様の部屋を確認してから、無音をかけて上げた。そうそう、テツは三人で部屋に入ってからこれでもかと、褒めて褒めて褒め倒した。何せ神様を見つけたんだから。こういう時はちゃんと褒めてあげないとやる気をなくしてしまうからな。俺はちゃんとステーキを出して労うのも忘れなかったよ。
それから俺達三人は新たに授かった祝福を確認してみた。
俺は、
金精様の祝福:
尽きない精(性)力(永久)
女性喜ぶ左右の手指(意思を込めて触るだけで快楽が生まれる しかし、魔法力を消費する)
New!
もう一つのムスコ(己のムスコが二本になる。)
うん、金精様…… 厚くお礼を申し上げます。コレで二人とも同時に可愛がる事が出来ます。俺がにこやかに二人を見ると、顔を赤くしながらも嬉しそうにしてくれた。
そして、サヤとマコトだが、
金精様の祝福:
超安産・細胞活性(七十まで)
New!
未知の快感(トウジとマグワウ度に未知の快感を得る。)
金精様の祝福:
子宝(最高級)・細胞活性(七十まで)
New!
未知の快感(トウジとマグワウ度に未知の快感を得る。)
上がサヤで下がマコトなんだけど、何だって! 俺とマグワウ度に未知の快楽を得られるって事は……
深く考えるのを止めよう。さて、今日は二人とも何回戦で許してくれるかな? 最悪は奥の手の女性喜ぶ左右の手指を駆使して逝ってもらおう。
二人の期待に輝く瞳を見ながらそう心に誓う俺だった。
馬車は相変わらず時速十五キロでノンビリと走らせている。周りの景色を楽しみながら、時に現れる魔獣を狩ってユックリと進んでいた。
そして、ヤーマーラ国までまだまだ遠いけど、町があったので寄ってみた。その町は北東がカイン王国、南西がヤーマーラ国の管轄で、名前もそのままキョウカイ町だった。
キョウカイって……。この町の事はサヤもマコトも知らなかったらしい。住んでる人達は別に仲が悪い訳でもなく、カイン側では主に農作物や、畜産物を、ヤーマーラ側では魔道具や、国から送られて来る海産物が主要な売物のようだ。
俺達は取り敢えずテツにハーネスと散歩ヒモを取り付けて町を散策していた。テツは今は豆柴サイズだから、子供達が触りたそうに見てくる。
しかし、テツは何か目的があるのかヒモを引っ張って一心不乱に歩いていく。力が強いなと思いながら、テツに引かれるまま歩いて行くと、ある宿屋の前で立ち止まった。
そして、俺達を見て褒めて欲しそうに顔を見上げて尻尾を振っている。
訳が分からない俺達。しかし、そこに宿屋から出てきた二人がいた。昼間にも関わらず人目を憚らずイチャイチャしながら出てきた二人を見て、俺達は目を点にした。
「「コンセイ様、コクア!」」
サヤとマコトの声がハモった。二人の声にコチラを向くバカップル。
「ん? なんじゃお主らか、久しいのう」
「あら~、マスタートウジと正妻様お二人じゃない。どうですか? 私との子供は成長しました?」
見た目は美男美女な二人だがその言動は変わって無かった。懐かしさを覚えつつも俺は返事をした。
「金精様、お久しぶりです。コクアも無事に金精様に会えたんだな。二人ともこんな所で出会うとは思わなかったよ」
俺がそう言うと金精様が、
「どうじゃ、我が与えた祝福で充実したマグワイをしておるか? 我はこうして花嫁を見つけて、日夜充実したマグワイをしておるぞ!!」
と辺りを憚らぬ大声で言った。サヤとマコトの顔は真っ赤になっている。俺は既に無音をかけていたから慌てずにいたけど。
しかし、花嫁を見つけてって、見つけられたのは金精様の方ですよね?
まあ、ソコは華麗にスルーしておくけど、コクアがキャー、貴方、何を大声で言ってるのとか言いながら金精様を叩いている。
「その節は有難うございました。おかげ様で充実した日々を送ってますよ。それにコクア、ダンジョンコアはまだ自我が目覚めてないようだけど、着実に成長してるよ」
「うむ、そうであろう。トウジなら我の祝福を軽く使いこなせると思っておったぞ。妻二人も益々美しくなったようじゃな」
「マスタートウジ、それは良かったです。あの子もダンジョンコアとして頑張ってるんですね」
ソコでマコトが俺をつついて小声で言った。
「ねえ、トウジ。【有の女神】様について聞いてみたら」
おっ、さすがだな。マコト。アチコチ動かれただろう金精様ならひょっとしたら何かご存知かもな。俺はそう思って聞いてみた。
「金精様にお聞きしたいのですが、この世界の女神様で【有の女神】様が封印されてるそうなのですが、その封印されている場所なんかはご存知ないですよね?」
俺からの唐突な質問に金精様は、
「うーむ、それは我にも分からぬな。我は地球の神故にこの世界の神の波長を知らぬゆえな」
「いや、そうですか。もしご存知ならと思いお聞きしただけなので」
「うむ、まあここで会ったのも何かの縁じゃ。我が知っておる面白い場所を教えよう。ここから真南に五十キロ程進むと村があってな。その村から更に南に行くと温泉があるのじゃ。村人からは【愛の温泉】と呼ばれておる。その温泉に行けば愛を確かめずにいられなくなるという効能があっての。我もコクアと一緒に行ってきたが、素晴らしい場所じゃったぞ」
「「温泉!! 行きたい、トウジ、ソコに行こう!」」
妻二人が食いつきましたよ。ハイハイ、急ぐ旅でも無いし、魚介は一応この町でも食べられるようだから、明後日ぐらいにその温泉を目指して行こうかな。
「分かったよ、サヤ、マコト。今日と明日はこの町で過ごして、明後日にその温泉に行ってみよう」
「「うん!!」」
「うんうん、それが良いぞ。そうじゃ、今日、明日の宿はもうとったのか? 何、まだか。ならば、我に任せるが良い」
そう言うと出てきた宿に取って返す金精様。俺は金精様にかけてた無音を解除した。そして、程なくして宿の主と思われる人と一緒に出てきた。
「トウジ様、サヤ様、マコト様。私はこの宿屋の主でラタンと申します。本日と明日の二泊でございますね。他ならぬコン様のご紹介ですので、精一杯おもてなしさせて頂きます。勿論、そちらにお連れのお犬様もご一緒で大丈夫ですので」
そう言って一緒に出てきた人が頭を下げた。コン様って…… 俺はコクアにコソっと聞いてみた。
「おい、偉い丁寧な対応だけど如何なってるんだ?」
「マスタートウジ、この宿屋の一人娘がこの世界では不治と言われている病だったけど、ダーリンが治してあげたのよ。ラタンさんも奥さんのマーサさんも諦めかけてたけど、元気一杯になったから、それはもう感謝されてね。あ、宿代はちゃんと払ってるのよ。只で良いって言ってきたけど、ソレはダメだってダーリンが言ってきかせてね」
「へえ、金精様も良い事をされたんだな」
「そうなの。マスタートウジ。何だか、自分と関わってる人が良い人で困っているなら助けようって気になってる見たい。木彫りのお地蔵様を掘って我の信仰する神だから、御利益があるぞって渡してるけどね」
おい、布教活動してるのか! 元々、道祖神が変化して金精様やお地蔵さんになったからな。さすがに金精様でもご本体では信仰されないと思ったんだろうな。まあ、信じる者は救われる…… かもね。
こうして、金精様のおかげで宿も決まった俺達は五人で町に繰り出して、金精様のオススメの居酒屋に行き、魚介メニューを堪能した。明日は肉メニューが旨い居酒屋に連れて行ってくれる事になったし。
それから連だって宿に戻ってくるなり、金精様が俺達の部屋に付いてきて言った。
「思えば我もトウジのお陰で楽しく過ごせておる。それなのに、前回さずけた祝福では足りぬと思ってな、ここで折角会ったのだから、お主ら三人に新たな祝福を授けよう。受け取るが良い」
俺達が遠慮してというかどんなトンデモ祝福か分からないから、いえ結構ですと断る間もなく、金精様から光が飛び出して、俺、サヤ、マコトに吸い込まれた。いや、金精様、本当に先に授かった祝福で十分なのですが……
まあ、そんな事も言えずに有難うございますと俺達三人は頭を下げた。
「うむ、今回の祝福はサヤとマコトは同じモノを授けておる。後で確認するが良い。それでは、良いマグワイをな」
そう言って部屋を出て行く金精様。俺は無謬で見て金精様の部屋を確認してから、無音をかけて上げた。そうそう、テツは三人で部屋に入ってからこれでもかと、褒めて褒めて褒め倒した。何せ神様を見つけたんだから。こういう時はちゃんと褒めてあげないとやる気をなくしてしまうからな。俺はちゃんとステーキを出して労うのも忘れなかったよ。
それから俺達三人は新たに授かった祝福を確認してみた。
俺は、
金精様の祝福:
尽きない精(性)力(永久)
女性喜ぶ左右の手指(意思を込めて触るだけで快楽が生まれる しかし、魔法力を消費する)
New!
もう一つのムスコ(己のムスコが二本になる。)
うん、金精様…… 厚くお礼を申し上げます。コレで二人とも同時に可愛がる事が出来ます。俺がにこやかに二人を見ると、顔を赤くしながらも嬉しそうにしてくれた。
そして、サヤとマコトだが、
金精様の祝福:
超安産・細胞活性(七十まで)
New!
未知の快感(トウジとマグワウ度に未知の快感を得る。)
金精様の祝福:
子宝(最高級)・細胞活性(七十まで)
New!
未知の快感(トウジとマグワウ度に未知の快感を得る。)
上がサヤで下がマコトなんだけど、何だって! 俺とマグワウ度に未知の快楽を得られるって事は……
深く考えるのを止めよう。さて、今日は二人とも何回戦で許してくれるかな? 最悪は奥の手の女性喜ぶ左右の手指を駆使して逝ってもらおう。
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