70 / 92
俺のスキルの件
しおりを挟む
翌朝、起きた俺達はやって来たカーラに、また研究室に案内された。タイサンはおらず、マーラインだけが俺達を待っていた。
「お早うございます。昨日は大変に有意義な時間を過ごす事が出来ました。有難うございます。お陰様でナッツン宰相より定期的にスライム素材も輸出して頂く事になりました」
「おお、それは良かったな。これで、研究は進みそうだな」
「はい、車輪ではなくタイヤを試作する事を先ずは始めます。それから、錬金術師に依頼を出して、昨日教えて頂いたボルト、ナットの制作にも掛かります。やるべき事は多いですが、やる気がドンドン溢れて来ます!」
マーラインは本当に嬉しそうにそう言う。これは本当に一~二年後には車が出来そうだなと俺は思った。まあ、俺にはゴーレム馬車があるからいらないけど……
それからマーラインが、
「陛下の政務はもう間もなく終わる筈です。今日はこちらではなく、陛下の自室にトウジさん達に来てもらうように言われてますから、カーラに案内させます」
そう言うので、俺達は分かったと返事をして研究室を出た。ソコにはカーラが立っていた。
「皆様、これから陛下の自室にご案内致します」
そう言って歩き出したカーラに付いていく俺達。途中でシャナの姿を見かけたが、何やら慌てて走って行った。気になったけどまあ何も言われてないから良いか。
そしてカーラが立ち止まり部屋の扉をノックすると、バーンと内側から扉が開いてタイサンが満面の笑みで言った。
「お早う! 昨夜は有難う! これで車開発が進みそうだよ! さあさあ、そんな所に突っ立ってないで早く入って!」
朝からテンションが高いタイサン。
「それで、今日は何をするんだ?」
俺がそう聞くと、
「今日はトウジのスキルについて考えたいんだ。それを元に魔道具のヒントなんかも得られたら良いなと思って。だから、サヤとマコトは良かったらカーラにまた王都の案内をさせるよ」
しかしタイサンの言葉にサヤとマコトは案内はいらないけど、冒険者ギルドに顔を出してくると返事をした。
「そうかい。なら、僕がトウジを独占しちゃうけど、怒らないでね」
うん、俺にその気は無いから安心して出かけて来なさい。サヤとマコトに頷いて俺は了承した。
そして、タイサンと二人になったら、
「トウジ、部屋に無音はかけてるかい?」
と聞かれたので、俺は掛けてると返事をした。
「うん、これから話す事はこの世界の殆どの王家が秘事としている伝承なんだ。だから、トウジにしか教えられない。何故、トウジに言えるのかは、話を聞けば分かると思うから、暫くの間僕の話を聞いてくれるかな?」
その言葉に黙って頷いた俺を見て、タイサンは話し始めた。
……これはこの世界の各王家、皇家に伝わる秘事なんだけど、この星を創造された神様には二柱の眷族神と、その眷族神の子供神様が三十八柱おられるんだ。
トウジのスキルに関わりがあると思われるのは、二柱の眷族神様で、【有の女神】様と【無の男神】様のご夫婦なんだ。
【有の女神】様はもう長らくこの星に顕現されて居ないんだけど、どうやら創造神様に何かでお怒りをかって、この星の何処かに封印されてしまってると伝えられてるんだ。
【無の男神】様は【有の女神】様を探して時折この星に顕現されていたそうなんだけど、それも千年前から無くなってしまった。
今、この星は創造神様も居なくなって、二柱の子供神様が見守って下さっているそうなんだけど、五百年前に違う星から邪神達が住み着き始めて、この星の人々を堕落させようとしているんだ。
邪神達はこの星から居なくなった創造神様と契約をしてこの星に住む権利を得たそうなんだけど、その契約内容が【直接手をくだして人を殺してはいけない】だと創造神様から、各王家、皇家、神殿に神託があったんだ。
神託はそれ以外もあって、この星は既に創造神様の手を離れて三十八柱の神が見守って下さっているけれど、神力が弱くて邪神達が来るのを止められない事も伝えられた。そして、自身が封印された【有の女神】様を探して封印を解けば邪神達を一掃出来るだろうとも。
【無の男神】様については創造神様は何もおっしゃらなかったけど、恐らくまだ【有の女神】様をこの星で探し続けているのだろうと言うのが、各王家、皇家、神殿の見解なんだ。
けれど、僕はトウジに出会って少し違う考えを持つようになったよ。恐らく召喚された異世界人の中から【無の男神】様がトウジを選んで【無】のスキルを与えてくれたんだと思うんだ。そして、それをトウジが極めた時に何かがこの世界に起こるんだと思う。
それが何かは分からないけどね。そして、【有の女神】様はヒジリだったかな? 何故ならそのヒジリは【有】のスキルを使ったって聞いてるからね。だから、そのヒジリによって一度は見つけられてるんだと思うよ。じゃないと【有】のスキルを持ってる説明が出来ないから。但しまだ【有の女神】様の封印は解けてないんだと思う。勿論、僕の憶測に過ぎないから間違ってるかも知れないけど……
これが王家の秘事と僕の見解なんだ。
タイサンは話を終えた。
「タイサン、俺は妻二人にも言った事があるんだけど、英雄や勇者を気取るつもりはないし、そんな力も無い。ただ、自分が知り合って関わりを持った人達が困っていたら出来る限り、力を貸そうとは思ってるんだ。見えない場所でもしかしたら今も邪神に苦しめられてる人も居るかも知れない。けれどその人達を救う為に動こうなんては微塵も思ってない。どうだ? 失望したか?」
俺の言葉にタイサンは、
「失望なんてしないよ、トウジ。邪神はこの世界に住む僕達の問題だしね。トウジ達はこの世界に無理やり召喚されたんだし、世界を救う義務なんて無いんだら、それで良いと思うよ。手の届く範囲でね。僕が王家の秘事をトウジに教えたのは、これから違う国に行った時に、ソレを知ってるのと知らないのとじゃ、トウジが動く時に不利にならない様にと思ったからだよ」
そう言ってくれた。俺には有り難い事だったけど、秘事を洩らしたとバレたらタイサンの立場が悪くならないかと心配になった。ソレをタイサンに言ったら、
「元々、国民には近いうちに明かすつもりだったし。問題ないよ。冒険者ギルドに【有の女神】様を探す依頼をS級以上の冒険者を対象に出すつもりだったしね」
そう答えて微笑んだ。続けて、
「魔道自動車もその為に開発してるんだよ。まあ、何れは庶民生活を豊かにする為のモノでもあるけどね」
そう言って話を締め括った。それから俺はタイサンの私室を出て、俺達の部屋に戻って今聞いた事を考えていた。
ギルドに依頼を出すって言ってたな。元々何かアテがある旅じゃ無かったし、依頼を受けてこの世界を旅してみるのも良いなと思う自分が居た。
サヤとマコトが帰ってきたら相談してみよう。そう思いながらウトウトした俺は寝てしまった。
夢を見ていた。どこかの場所に見えない鎖で縛られた女性が俺を見て訴えかける。
『お願いします、この世界を守って。間もなくこの世界に厄災が訪れようとしています。その時に貴方の【無】の力が必要なんです。だから、お願いします』
そう訴えてくる女性は【有の女神】だと俺には分かった。夢だとわかっている俺だが女神に問いかけた。
『貴女は何処に居るんだ?』
『言えないの。でも、探して下さい。私もこのままでは力を使えない。厄災に対する為に、この世界に生きとし生けるものを守る為に、私を探して封印を解いて欲しい。もし厄災が来るまでに間に合わなかったら、貴方の力で世界を……』
『世界を、何だ? 何て言ったんだ?』
女神の最後の言葉が聞き取れなかった俺は聞き返してみたが、そこで目が覚めてしまった。
俺の力で世界をどうしろって言うんだろう。しかし、英雄になるつもりは無いけど、俺と妻二人の幸せを壊そうとするなら厄災もぶっ潰してやると心に誓った。
それから俺達は凡そ二週間の間タイサンの城で、あるいは自動車開発の手伝いをして、あるいはタイサンにスキル【無】について話してみたりと日々を送り、いよいよこの国を出て、違う国に行く事を決めた。出ていく俺達にタイサンは、
「捜索依頼を受けてくれたんだね、トウジ。有難う。そして、気をつけて旅を続けてね。僕は次に会うまでに素敵な女性と出会って婚約しておくよ」
そんな事を言ってきた。俺は、
「意外と近くに居るんだぞ、素敵な女性は」
とアドバイスを送っておいた。そして、笑顔でタイサンと別れた俺は、ヤーマーラ国を目指して出発したんだ。
「お早うございます。昨日は大変に有意義な時間を過ごす事が出来ました。有難うございます。お陰様でナッツン宰相より定期的にスライム素材も輸出して頂く事になりました」
「おお、それは良かったな。これで、研究は進みそうだな」
「はい、車輪ではなくタイヤを試作する事を先ずは始めます。それから、錬金術師に依頼を出して、昨日教えて頂いたボルト、ナットの制作にも掛かります。やるべき事は多いですが、やる気がドンドン溢れて来ます!」
マーラインは本当に嬉しそうにそう言う。これは本当に一~二年後には車が出来そうだなと俺は思った。まあ、俺にはゴーレム馬車があるからいらないけど……
それからマーラインが、
「陛下の政務はもう間もなく終わる筈です。今日はこちらではなく、陛下の自室にトウジさん達に来てもらうように言われてますから、カーラに案内させます」
そう言うので、俺達は分かったと返事をして研究室を出た。ソコにはカーラが立っていた。
「皆様、これから陛下の自室にご案内致します」
そう言って歩き出したカーラに付いていく俺達。途中でシャナの姿を見かけたが、何やら慌てて走って行った。気になったけどまあ何も言われてないから良いか。
そしてカーラが立ち止まり部屋の扉をノックすると、バーンと内側から扉が開いてタイサンが満面の笑みで言った。
「お早う! 昨夜は有難う! これで車開発が進みそうだよ! さあさあ、そんな所に突っ立ってないで早く入って!」
朝からテンションが高いタイサン。
「それで、今日は何をするんだ?」
俺がそう聞くと、
「今日はトウジのスキルについて考えたいんだ。それを元に魔道具のヒントなんかも得られたら良いなと思って。だから、サヤとマコトは良かったらカーラにまた王都の案内をさせるよ」
しかしタイサンの言葉にサヤとマコトは案内はいらないけど、冒険者ギルドに顔を出してくると返事をした。
「そうかい。なら、僕がトウジを独占しちゃうけど、怒らないでね」
うん、俺にその気は無いから安心して出かけて来なさい。サヤとマコトに頷いて俺は了承した。
そして、タイサンと二人になったら、
「トウジ、部屋に無音はかけてるかい?」
と聞かれたので、俺は掛けてると返事をした。
「うん、これから話す事はこの世界の殆どの王家が秘事としている伝承なんだ。だから、トウジにしか教えられない。何故、トウジに言えるのかは、話を聞けば分かると思うから、暫くの間僕の話を聞いてくれるかな?」
その言葉に黙って頷いた俺を見て、タイサンは話し始めた。
……これはこの世界の各王家、皇家に伝わる秘事なんだけど、この星を創造された神様には二柱の眷族神と、その眷族神の子供神様が三十八柱おられるんだ。
トウジのスキルに関わりがあると思われるのは、二柱の眷族神様で、【有の女神】様と【無の男神】様のご夫婦なんだ。
【有の女神】様はもう長らくこの星に顕現されて居ないんだけど、どうやら創造神様に何かでお怒りをかって、この星の何処かに封印されてしまってると伝えられてるんだ。
【無の男神】様は【有の女神】様を探して時折この星に顕現されていたそうなんだけど、それも千年前から無くなってしまった。
今、この星は創造神様も居なくなって、二柱の子供神様が見守って下さっているそうなんだけど、五百年前に違う星から邪神達が住み着き始めて、この星の人々を堕落させようとしているんだ。
邪神達はこの星から居なくなった創造神様と契約をしてこの星に住む権利を得たそうなんだけど、その契約内容が【直接手をくだして人を殺してはいけない】だと創造神様から、各王家、皇家、神殿に神託があったんだ。
神託はそれ以外もあって、この星は既に創造神様の手を離れて三十八柱の神が見守って下さっているけれど、神力が弱くて邪神達が来るのを止められない事も伝えられた。そして、自身が封印された【有の女神】様を探して封印を解けば邪神達を一掃出来るだろうとも。
【無の男神】様については創造神様は何もおっしゃらなかったけど、恐らくまだ【有の女神】様をこの星で探し続けているのだろうと言うのが、各王家、皇家、神殿の見解なんだ。
けれど、僕はトウジに出会って少し違う考えを持つようになったよ。恐らく召喚された異世界人の中から【無の男神】様がトウジを選んで【無】のスキルを与えてくれたんだと思うんだ。そして、それをトウジが極めた時に何かがこの世界に起こるんだと思う。
それが何かは分からないけどね。そして、【有の女神】様はヒジリだったかな? 何故ならそのヒジリは【有】のスキルを使ったって聞いてるからね。だから、そのヒジリによって一度は見つけられてるんだと思うよ。じゃないと【有】のスキルを持ってる説明が出来ないから。但しまだ【有の女神】様の封印は解けてないんだと思う。勿論、僕の憶測に過ぎないから間違ってるかも知れないけど……
これが王家の秘事と僕の見解なんだ。
タイサンは話を終えた。
「タイサン、俺は妻二人にも言った事があるんだけど、英雄や勇者を気取るつもりはないし、そんな力も無い。ただ、自分が知り合って関わりを持った人達が困っていたら出来る限り、力を貸そうとは思ってるんだ。見えない場所でもしかしたら今も邪神に苦しめられてる人も居るかも知れない。けれどその人達を救う為に動こうなんては微塵も思ってない。どうだ? 失望したか?」
俺の言葉にタイサンは、
「失望なんてしないよ、トウジ。邪神はこの世界に住む僕達の問題だしね。トウジ達はこの世界に無理やり召喚されたんだし、世界を救う義務なんて無いんだら、それで良いと思うよ。手の届く範囲でね。僕が王家の秘事をトウジに教えたのは、これから違う国に行った時に、ソレを知ってるのと知らないのとじゃ、トウジが動く時に不利にならない様にと思ったからだよ」
そう言ってくれた。俺には有り難い事だったけど、秘事を洩らしたとバレたらタイサンの立場が悪くならないかと心配になった。ソレをタイサンに言ったら、
「元々、国民には近いうちに明かすつもりだったし。問題ないよ。冒険者ギルドに【有の女神】様を探す依頼をS級以上の冒険者を対象に出すつもりだったしね」
そう答えて微笑んだ。続けて、
「魔道自動車もその為に開発してるんだよ。まあ、何れは庶民生活を豊かにする為のモノでもあるけどね」
そう言って話を締め括った。それから俺はタイサンの私室を出て、俺達の部屋に戻って今聞いた事を考えていた。
ギルドに依頼を出すって言ってたな。元々何かアテがある旅じゃ無かったし、依頼を受けてこの世界を旅してみるのも良いなと思う自分が居た。
サヤとマコトが帰ってきたら相談してみよう。そう思いながらウトウトした俺は寝てしまった。
夢を見ていた。どこかの場所に見えない鎖で縛られた女性が俺を見て訴えかける。
『お願いします、この世界を守って。間もなくこの世界に厄災が訪れようとしています。その時に貴方の【無】の力が必要なんです。だから、お願いします』
そう訴えてくる女性は【有の女神】だと俺には分かった。夢だとわかっている俺だが女神に問いかけた。
『貴女は何処に居るんだ?』
『言えないの。でも、探して下さい。私もこのままでは力を使えない。厄災に対する為に、この世界に生きとし生けるものを守る為に、私を探して封印を解いて欲しい。もし厄災が来るまでに間に合わなかったら、貴方の力で世界を……』
『世界を、何だ? 何て言ったんだ?』
女神の最後の言葉が聞き取れなかった俺は聞き返してみたが、そこで目が覚めてしまった。
俺の力で世界をどうしろって言うんだろう。しかし、英雄になるつもりは無いけど、俺と妻二人の幸せを壊そうとするなら厄災もぶっ潰してやると心に誓った。
それから俺達は凡そ二週間の間タイサンの城で、あるいは自動車開発の手伝いをして、あるいはタイサンにスキル【無】について話してみたりと日々を送り、いよいよこの国を出て、違う国に行く事を決めた。出ていく俺達にタイサンは、
「捜索依頼を受けてくれたんだね、トウジ。有難う。そして、気をつけて旅を続けてね。僕は次に会うまでに素敵な女性と出会って婚約しておくよ」
そんな事を言ってきた。俺は、
「意外と近くに居るんだぞ、素敵な女性は」
とアドバイスを送っておいた。そして、笑顔でタイサンと別れた俺は、ヤーマーラ国を目指して出発したんだ。
1
お気に入りに追加
1,654
あなたにおすすめの小説

不登校が久しぶりに登校したらクラス転移に巻き込まれました。
ちょす氏
ファンタジー
あ~めんどくせぇ〜⋯⋯⋯⋯。
不登校生徒である神門創一17歳。高校生である彼だが、ずっと学校へ行くことは決してなかった。
しかし今日、彼は鞄を肩に引っ掛けて今──長い廊下の一つの扉である教室の扉の前に立っている。
「はぁ⋯⋯ん?」
溜息を吐きながら扉を開けたその先は、何やら黄金色に輝いていた。
「どういう事なんだ?」
すると気付けば真っ白な謎の空間へと移動していた。
「神門創一さん──私は神様のアルテミスと申します」
'え?神様?マジで?'
「本来呼ばれるはずでは無かったですが、貴方は教室の半分近く体を入れていて巻き込まれてしまいました」
⋯⋯え?
つまり──てことは俺、そんなくだらない事で死んだのか?流石にキツくないか?
「そんな貴方に──私の星であるレイアースに転移させますね!」
⋯⋯まじかよ。
これは巻き込まれてしまった高校17歳の男がのんびり(嘘)と過ごす話です。
語彙力や文章力が足りていない人が書いている作品の為優しい目で読んでいただけると有り難いです。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる