28 / 92
みんなで決めた件
しおりを挟む
ナッツンとマクド王子もきて、話を始めようと思ったが先ずは腹ごしらえということで皆で食事をしている。そこで、ケンジさんが冒険者ギルドから依頼された件を話し始めた。
「南にある魔境の洞窟にいる魔物が多くなってきているそうだ。このままでは氾濫しそうだという話で、俺達家族に間引きをして欲しいという話だった」
「おお、その件なら私の方にも報告がきてました。兵士を組織して向かう準備をする予定です」
ナッツンがそう言うと、ケンジさんが少し考えてから言う。
「兵士を投入するのは少し待ってくれないか? 皆のレベルアップに利用しようと思っているんだ。あそこの低層ならばちょうど良いと思ってるんでな」
「なるほど、それならば兵士投入は待ちます。それで、いつから入られますか?」
「明日からのつもりだが? 何かあるのか?」
「いえ、エルさんの事です。暫くは店を閉めて頂いて、トウジさんには悪いですがこちらで生活して貰います。エイダスも仕事を休んで下さい。その間にこちらで襲撃犯を探して特定します。」
ナッツンがそう言うとエイダスが、
「俺はその襲撃犯を探させてもらうよ。落とし前をつけなきゃいけない。俺の妻に手を出して無事に済むと思ったら大間違いだからな!」
と憤りを見せながら言った。そこでアカネさんが冒険者ギルドで仕入れた情報を教えてくれた。
「ギルドで聞いたけど、始まりの四人がこの町に来ているそうよ。彼らは一度ベアー騒動の時に来ているそうだけど、その時はトウジ君が解決して報酬も貰えずに去っていったようね。それを恨みに思ってるようよ。彼らは皆が私達よりもレベルが高いから容易ならないわよ。トウジ君も彼らに出会う前にレベルを上げる必要があるわ。ゼムからそう注意されたわ」
ゼムさん、何でそいつらがこの町に来たかは調べてないのかな?
「まさか俺への逆恨みだけでこの町に来た訳じゃないですよね?」
「ええ、理由は分かってないようだけど、国王が関わっているらしいとは聞いたわ」
それを聞いてナッツンは言う。
「私は何も聞いてないですね。これは国王も動き出したと見て間違いないようですね······」
まだ暫くは猶予があると見ていたが、少し急がないとダメな状況になってきたようだな。そうなるとエイダスは戦闘から外した方が良いか? こちらの世界の人がどこまで強くなるか分からないが、どうなんだろう?
「エイダスはどうする? 俺達と一緒にレベルを上げるか?」
俺がそう聞くとエルさんからの返答が。
「トウジさん、エイダスはこの世界の人間だわ。レベルを上げても異世界から来た私達の様にはステータスは上がらないらしいの。だから、夫を戦闘に出す気は私にはないわ」
静かにそう言ったエルさんだが、当のエイダスから抗議が。
「エル、俺は確かにお前達のようにはなれないかもも知れないが、それでも大事な場面では側にいてお前を守るぞ!」
そこで俺はナッツンに聞いてみた。
「ナッツン、エイダスの親父さんは騎士団長だったんだよな? どれくらいの強さだったんだ?」
俺がそう問い掛けるとマクド君が急に喋り出した。
「エーメイは強かったよ。恐らくだが、今のトウジよりは強いだろう。職業は剣騎士で両手剣を使用していた」
くそっ! みんな格好いい職業につきやがって!俺なんて無職だぞ! ······止めよう。虚しくなった。
続いてフィオナが言った。
「エーメイの強さはずば抜けていたわね。両手剣でベアーだけじゃなく、オロチも瞬殺してたわ。あの体捌きと足の運びは誰にも真似できなかったわ」
そうか、そんなに強い人だったのか。エイダスは稽古とかしてもらって無かったのか? 俺はその疑問をそのままエイダスに尋ねた。
「エイダスは親父さんに稽古をつけて貰ってないのか?」
「親父から稽古を受けていたのは子供の頃だけだな。しかし、仕事についてからも自主訓練はしていたぞ」
「それは両手剣か?」
「ああ、そうだが。それがどうかしたか?」
「エイダス、悪いがちょっと一緒に来てくれ」
俺はそうエイダスに声をかけて部屋を出て外に出た。裏に回って広さを確保してから、大太刀形の木刀を出してエイダスに渡して言った。
「両手剣とは少し違うが、この木刀を教えてもらった型で振ってみてくれないか」
「ああ、分かった。しかし、長いな」
「あれ? 両手剣ってこんぐらい長くなかったか?」
俺はエイダスの呟きを不思議に思いそう聞いてみた。
「刃身は普段トウジ達が使っている刀ぐらいだぞ。刃自体が厚く重くなってるから両手で扱うんだ」
ガーン! 衝撃の事実だ。俺もラノベや漫画の絵に影響されていたようだ。
「しかし、これはこれで面白そうだから振らせてもらおう」
そう言ってエイダスは静かに構えた。
上段から一気に振り下ろされる木刀の速度は俺と同等。この木刀は鍛練ように中に鉄心を入れて重くしてあるが、ぶれる事なく振り切るエイダス。そこから、横に下からと次々と木刀を繰り出すエイダス。
俺はそれを見てイケると思った。
「エイダス、もし構わなければ職業を教えてくれないか?」
振り終えたエイダスにそう聞いてみた。
「ん? 俺は門衛だよ」
ちっがーうっ! エイダス君、そこはそのボケは要らないから! 俺が静かに睨むと、あわててエイダスは言う。
「トウジ、そんなに怒るなよ。他愛ない冗談じゃないか。俺の職業は斬鉄士。鉄をも斬る剣士だ」
エイダス! お前もかっ! いつかは成りたい格好いい名前の職業。良いなぁ~。けど俺は無職を極めてやるとここに誓った!
「そうか······ それで、振ってみてどうだった?」
俺は心を圧し殺してエイダスに聞いた。
「習った型で使えない型もあったが、それほど違和感は無かったな」
「良し! それじゃ明日はゴルドーさんの所に行こう。エイダス用の大太刀を打ってもらおう」
俺はそう言ってエイダスを促して家に入った。
部屋に戻ると皆が俺達二人を見ている。そこで俺から皆に提案してみた。
「皆がそれぞれ慣れしたんだ武防具を使用していると思うけど、新調したい人はいるかな? 明日ゴルドーさんの所にエイダス用の武防具を頼みに行くんだが、他にもいたら一緒にどうかと思って」
俺がそう言うとケンジさんとマコトは新調したい。アカネさんは今のまま。エルさんも決まった武器がないから、合う武器を探したいらしい。そして何故かマクド君が私も行くぞと目を輝かせていた。
ナッツン、止めないのね······
明日は俺とサヤ、ケンジさんとマコトは姿を見せたまま、エイダスにエルさんとマクド君はフルコースをかけてゴルドーさんの所に行き、武防具を注文することになった。
その後、新調武防具が出来るまでただ待つのも何なので、魔境の洞窟に行きレベル上げに勤しむことにした。
ナッツンとマクド君は城に帰ると言っていたが、今の時点で国王達が動き出しているなら危険だということになり、城には帰らずに『豚の箱』に滞在することになった。
城の協力者への連絡をどうするのか聞いたら、通信石を使うと言うので任せることにした。
ナッツンは病欠の連絡を入れて、見舞いも断るそうだ。マクド王子は急遽の視察に出掛けたことにするらしい。
大丈夫か······
協力者の一人が信頼ある文官で、副宰相に兵士投入は冒険者ギルドとの連携が必要だから少し待てと指示をだすそうなので、その点は大丈夫だと言っていた。それを信じよう。
そうして、取り敢えずの方針が決まったので片付けをして、解散。ケンジさんとアカネさんは宿屋に戻り、ナッツンとマクド君は裏口から『豚の箱』へ。俺とサヤ、マコト、ユウヤ、フィオナ、エイダス、エルさんは各自の部屋で休むことに。
勿論、俺は各部屋に無音を個別にかけたよ。皆さん、寝過ごさないようにと念押しして。
翌朝、男性陣が寝不足な顔をしているなか、艶々の女性陣が笑顔で朝食を作ってくれている。
「トウジよ······ あの無音は便利過ぎる。出来れば俺達がいる部屋にはかけないでくれ」
エイダスが心底疲れた顔でそう言った。エルさんがハッスルしたようだ。うらやましい······ それを聞いたユウヤが何で? という感じでエイダスに質問する。
「えっ? エイダスさん、何でですか? あれがあるから周囲を気にせずに出来るでしょう?」
「ユウヤよ、俺はお前達みたいに無尽蔵の精力は持ってないからな!」
「アハハハハ、僕だって無尽蔵にはないですよ。ねえ、先生」
「俺に振るな、ユウヤ。けどな、エイダスよ。悪いが部屋の無音はかけさせてもらうぞ。お前だって妻のアエギ声を他人に聞かせたくないだろ?」
「まっ、それもそうだな······」
エイダスも納得した所で朝食の用意が出来たので皆で食べる。食べ終えて片付けは俺達でした。食後のコーヒーを飲みながら待っているとマクド君がやって来た。ナッツンは久しぶりの休みだからダラダラ過ごすらしい。
お義父さんも来て、エイダスとエルさんとマクド君にフルコースでかけてから、皆でゴルドーさんの店に出掛けた。
「南にある魔境の洞窟にいる魔物が多くなってきているそうだ。このままでは氾濫しそうだという話で、俺達家族に間引きをして欲しいという話だった」
「おお、その件なら私の方にも報告がきてました。兵士を組織して向かう準備をする予定です」
ナッツンがそう言うと、ケンジさんが少し考えてから言う。
「兵士を投入するのは少し待ってくれないか? 皆のレベルアップに利用しようと思っているんだ。あそこの低層ならばちょうど良いと思ってるんでな」
「なるほど、それならば兵士投入は待ちます。それで、いつから入られますか?」
「明日からのつもりだが? 何かあるのか?」
「いえ、エルさんの事です。暫くは店を閉めて頂いて、トウジさんには悪いですがこちらで生活して貰います。エイダスも仕事を休んで下さい。その間にこちらで襲撃犯を探して特定します。」
ナッツンがそう言うとエイダスが、
「俺はその襲撃犯を探させてもらうよ。落とし前をつけなきゃいけない。俺の妻に手を出して無事に済むと思ったら大間違いだからな!」
と憤りを見せながら言った。そこでアカネさんが冒険者ギルドで仕入れた情報を教えてくれた。
「ギルドで聞いたけど、始まりの四人がこの町に来ているそうよ。彼らは一度ベアー騒動の時に来ているそうだけど、その時はトウジ君が解決して報酬も貰えずに去っていったようね。それを恨みに思ってるようよ。彼らは皆が私達よりもレベルが高いから容易ならないわよ。トウジ君も彼らに出会う前にレベルを上げる必要があるわ。ゼムからそう注意されたわ」
ゼムさん、何でそいつらがこの町に来たかは調べてないのかな?
「まさか俺への逆恨みだけでこの町に来た訳じゃないですよね?」
「ええ、理由は分かってないようだけど、国王が関わっているらしいとは聞いたわ」
それを聞いてナッツンは言う。
「私は何も聞いてないですね。これは国王も動き出したと見て間違いないようですね······」
まだ暫くは猶予があると見ていたが、少し急がないとダメな状況になってきたようだな。そうなるとエイダスは戦闘から外した方が良いか? こちらの世界の人がどこまで強くなるか分からないが、どうなんだろう?
「エイダスはどうする? 俺達と一緒にレベルを上げるか?」
俺がそう聞くとエルさんからの返答が。
「トウジさん、エイダスはこの世界の人間だわ。レベルを上げても異世界から来た私達の様にはステータスは上がらないらしいの。だから、夫を戦闘に出す気は私にはないわ」
静かにそう言ったエルさんだが、当のエイダスから抗議が。
「エル、俺は確かにお前達のようにはなれないかもも知れないが、それでも大事な場面では側にいてお前を守るぞ!」
そこで俺はナッツンに聞いてみた。
「ナッツン、エイダスの親父さんは騎士団長だったんだよな? どれくらいの強さだったんだ?」
俺がそう問い掛けるとマクド君が急に喋り出した。
「エーメイは強かったよ。恐らくだが、今のトウジよりは強いだろう。職業は剣騎士で両手剣を使用していた」
くそっ! みんな格好いい職業につきやがって!俺なんて無職だぞ! ······止めよう。虚しくなった。
続いてフィオナが言った。
「エーメイの強さはずば抜けていたわね。両手剣でベアーだけじゃなく、オロチも瞬殺してたわ。あの体捌きと足の運びは誰にも真似できなかったわ」
そうか、そんなに強い人だったのか。エイダスは稽古とかしてもらって無かったのか? 俺はその疑問をそのままエイダスに尋ねた。
「エイダスは親父さんに稽古をつけて貰ってないのか?」
「親父から稽古を受けていたのは子供の頃だけだな。しかし、仕事についてからも自主訓練はしていたぞ」
「それは両手剣か?」
「ああ、そうだが。それがどうかしたか?」
「エイダス、悪いがちょっと一緒に来てくれ」
俺はそうエイダスに声をかけて部屋を出て外に出た。裏に回って広さを確保してから、大太刀形の木刀を出してエイダスに渡して言った。
「両手剣とは少し違うが、この木刀を教えてもらった型で振ってみてくれないか」
「ああ、分かった。しかし、長いな」
「あれ? 両手剣ってこんぐらい長くなかったか?」
俺はエイダスの呟きを不思議に思いそう聞いてみた。
「刃身は普段トウジ達が使っている刀ぐらいだぞ。刃自体が厚く重くなってるから両手で扱うんだ」
ガーン! 衝撃の事実だ。俺もラノベや漫画の絵に影響されていたようだ。
「しかし、これはこれで面白そうだから振らせてもらおう」
そう言ってエイダスは静かに構えた。
上段から一気に振り下ろされる木刀の速度は俺と同等。この木刀は鍛練ように中に鉄心を入れて重くしてあるが、ぶれる事なく振り切るエイダス。そこから、横に下からと次々と木刀を繰り出すエイダス。
俺はそれを見てイケると思った。
「エイダス、もし構わなければ職業を教えてくれないか?」
振り終えたエイダスにそう聞いてみた。
「ん? 俺は門衛だよ」
ちっがーうっ! エイダス君、そこはそのボケは要らないから! 俺が静かに睨むと、あわててエイダスは言う。
「トウジ、そんなに怒るなよ。他愛ない冗談じゃないか。俺の職業は斬鉄士。鉄をも斬る剣士だ」
エイダス! お前もかっ! いつかは成りたい格好いい名前の職業。良いなぁ~。けど俺は無職を極めてやるとここに誓った!
「そうか······ それで、振ってみてどうだった?」
俺は心を圧し殺してエイダスに聞いた。
「習った型で使えない型もあったが、それほど違和感は無かったな」
「良し! それじゃ明日はゴルドーさんの所に行こう。エイダス用の大太刀を打ってもらおう」
俺はそう言ってエイダスを促して家に入った。
部屋に戻ると皆が俺達二人を見ている。そこで俺から皆に提案してみた。
「皆がそれぞれ慣れしたんだ武防具を使用していると思うけど、新調したい人はいるかな? 明日ゴルドーさんの所にエイダス用の武防具を頼みに行くんだが、他にもいたら一緒にどうかと思って」
俺がそう言うとケンジさんとマコトは新調したい。アカネさんは今のまま。エルさんも決まった武器がないから、合う武器を探したいらしい。そして何故かマクド君が私も行くぞと目を輝かせていた。
ナッツン、止めないのね······
明日は俺とサヤ、ケンジさんとマコトは姿を見せたまま、エイダスにエルさんとマクド君はフルコースをかけてゴルドーさんの所に行き、武防具を注文することになった。
その後、新調武防具が出来るまでただ待つのも何なので、魔境の洞窟に行きレベル上げに勤しむことにした。
ナッツンとマクド君は城に帰ると言っていたが、今の時点で国王達が動き出しているなら危険だということになり、城には帰らずに『豚の箱』に滞在することになった。
城の協力者への連絡をどうするのか聞いたら、通信石を使うと言うので任せることにした。
ナッツンは病欠の連絡を入れて、見舞いも断るそうだ。マクド王子は急遽の視察に出掛けたことにするらしい。
大丈夫か······
協力者の一人が信頼ある文官で、副宰相に兵士投入は冒険者ギルドとの連携が必要だから少し待てと指示をだすそうなので、その点は大丈夫だと言っていた。それを信じよう。
そうして、取り敢えずの方針が決まったので片付けをして、解散。ケンジさんとアカネさんは宿屋に戻り、ナッツンとマクド君は裏口から『豚の箱』へ。俺とサヤ、マコト、ユウヤ、フィオナ、エイダス、エルさんは各自の部屋で休むことに。
勿論、俺は各部屋に無音を個別にかけたよ。皆さん、寝過ごさないようにと念押しして。
翌朝、男性陣が寝不足な顔をしているなか、艶々の女性陣が笑顔で朝食を作ってくれている。
「トウジよ······ あの無音は便利過ぎる。出来れば俺達がいる部屋にはかけないでくれ」
エイダスが心底疲れた顔でそう言った。エルさんがハッスルしたようだ。うらやましい······ それを聞いたユウヤが何で? という感じでエイダスに質問する。
「えっ? エイダスさん、何でですか? あれがあるから周囲を気にせずに出来るでしょう?」
「ユウヤよ、俺はお前達みたいに無尽蔵の精力は持ってないからな!」
「アハハハハ、僕だって無尽蔵にはないですよ。ねえ、先生」
「俺に振るな、ユウヤ。けどな、エイダスよ。悪いが部屋の無音はかけさせてもらうぞ。お前だって妻のアエギ声を他人に聞かせたくないだろ?」
「まっ、それもそうだな······」
エイダスも納得した所で朝食の用意が出来たので皆で食べる。食べ終えて片付けは俺達でした。食後のコーヒーを飲みながら待っているとマクド君がやって来た。ナッツンは久しぶりの休みだからダラダラ過ごすらしい。
お義父さんも来て、エイダスとエルさんとマクド君にフルコースでかけてから、皆でゴルドーさんの店に出掛けた。
11
お気に入りに追加
1,660
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
寝て起きたら世界がおかしくなっていた
兎屋亀吉
ファンタジー
引きこもり気味で不健康な中年システムエンジニアの山田善次郎38歳独身はある日、寝て起きたら半年経っているという意味不明な状況に直面する。乙姫とヤった記憶も無ければ玉手箱も開けてもいないのに。すぐさまネットで情報収集を始める善次郎。するととんでもないことがわかった。なんと世界中にダンジョンが出現し、モンスターが溢れ出したというのだ。そして人類にはスキルという力が備わったと。変わってしまった世界で、強スキルを手に入れたおっさんが生きていく話。※この作品はカクヨムにも投稿しています。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる