87 / 90
共に永久に
077話 将軍の悩み
しおりを挟む
グレイハウ伯爵領にやって来たのはケレス陛下、ルソン陛下、将軍様の3人だった。そして、いきなり先ずは温泉だぁって男3人が連なって進むんだ。
その後を慌てて追いかけるラウールさんと僕。
うん、分かったよ。この3人は実は大の仲良しなんだね。サーベル王国の王宮だと人の目が沢山あるから、それを意識して為政者の顔を表に出してたけど、グレイハウ伯爵領には供も連れずに3人だけで来ているから、羽目を外してるんだ。きっとそうに違いないよ。
僕とラウールさんは若さによって為政者3人を何とか追い抜いた。これでちゃんと案内している体になったよ。ホッとしたのもつかの間…… 将軍様が僕とラウールさんを追い抜こうとする。
「フフフッ、余はまだまだ若い者に負けぬぞっ!」
いや、違いますから。競争じゃないですから。ホントにもういい年になられてる大人なんですから、もう少し落ち着いて下さい。
ラウールさんが上の言葉をもっとオブラートに包んだ丁寧な言葉で将軍様に説明してるのを聞きながら、僕はこの将軍様につかなければならない家来の方たちは大変だろうなぁと思っていたよ。
「おっ、そうなのか? ならばユックリと参るとしよう。案内いたせ」
最初からそうして下さい。ケレス陛下もルソン陛下もニヤニヤしてないでちゃんと止めて下さい。
そう思った僕は紙にこう書いて両陛下にお渡ししたんだ。
【サラディーナ(アカネ)様に告げ口しますよ……】
効果覿面でした。慌てた両陛下が将軍様の隣に行き、両脇を2人でガッチリと抑えて下さったよ。
「キッシュウよ、ここはグレイハウ伯爵の領地で屋敷だ。やはり、伯爵の案内は必要な事だろう」
とケレス陛下が言い、
「トクセン殿、偶にはユルリと参るのもいいでしょう」
とルソン陛下が言ったけど、さっき将軍様は案内いたせとラウールさんに言ったばかりだから、2人の陛下の行動に不思議そうになってるよ。
「うん? どうしたのだ、2人とも。余は先程グレイハウ伯爵にゆっくり参ると伝えたところだぞ」
そんな将軍様にまあまあなどと言いながら両陛下は両脇を離すそぶりは無かった。まあ、ゆっくり行けるならそれで良いよね。ラウールさんが3人の前で案内して、僕は3人の後ろを着いていく。一応、護衛も兼ねてるんだよ。
そして、ラウールさん自慢の屋敷の温泉にたどり着いたんだ。
「ほほう! これは良いな。タカノマキの優しい香りが満ちておるし、温度も適温のようだ」
将軍様の言葉にホッとした顔をするラウールさん。そして、
「さあさあ、みなの衆、入ろうではないか! 男同士、裸の付き合いも時には必要であろう!」
そう言うと将軍様はパパッと服を脱ぎ、僕を含めてみんなに早く早くと言葉を投げかけてきたんだ。
仕方がないから僕もラウールさんも裸になって温泉に向かう。勿論、侍女さんたちが待機していたんだけど、将軍様がこう言ったから侍女さんたちは温泉から出て行ったよ。
「のう、ラウール殿。これからちと人に聞かせるにはマズイ話もしようと思うのだ。だこら少し使用人たちに席を外してもらえぬかの?」
その言葉にラウールさんは侍女たちを下がらせたんだよ。ルソン陛下の非常に残念そうな顔が見物だったけどね。もちろん、ルソン陛下の腕には今も腕輪が輝いているよ。
そうして僕たちはかけ湯をしてから温泉に入ったんだけど、将軍様は目を瞑って何やら考えているみたいで中々、話を始めないんだ。僕もラウールさんも両陛下をチラチラ見るけど、2人とも首を横に振るだけ。
体感では10分、だけど実際には5分ほどして将軍様がやっと話を始めたよ。
「のう、ケレス殿、ルソン殿。余は戦は嫌いじゃが、攻めて来る者が居ればそれを防がねばならん…… いや、其方らの国の事を言うておるのではないぞ。我が国は今、戦に成らぬように交渉中であってな…… ホレ、ナニワサカイ国でも困っておろう? あの国の事だ。そう、あの唐揚国の事よ。皇帝が治めておるあの国は、1000年も昔の事を持ち出してきおってな。我が国の天子様は本を正せば唐揚国から降った者だと言い出してのう…… 今までの租税を払えなどと言うてきておるのだ」
その将軍様の言葉に続くルソン陛下の言葉。
「何!? ヤパンにも言っているのか! うちにも同じような事を言って来たが、突っぱねたぞ。うちは天子様はいらっしゃらないからな。先祖が王政にしたのは正解だと思ってる。うちに言ってきたのは【元を辿ればヤパンの者だろう? だから租税を支払え】だったと思う。アカネがブチ切れて親書という名の脅しを持ってきた使者を斬り刻もうとしたので止めるのが大変だったんだ」
うわー、そんな国があるの? 唐揚国って名前と領土が広大な大国だとしか知らなかったけど、滅茶苦茶な要求をしてくる国なんだね。中津国は唐揚国の属国らしいけど大丈夫なのかな?
「やはり、ナニワサカイ国にも言ってきておったか…… このような時にナニワサカイ国やサーベル王国に要らぬ手出しをしておるイーヨ県のダウテ家には余も腹が立っておる。だが、もしも戦となってしまった時には処分してしまうと戦力が減るのでな、悩みどころなんだ」
なるほどね。そこでケレス陛下が意味ありげに僕とラウールさんを見て言ってきたよ。
「トーヤにラウールよ、我が国の貴族である2人に一つ聞こう。ヤパンやナニワサカイ国と同盟を結ぶべきか否か。忌憚ない意見を述べてくれ」
いや、僕は喋れないんですけど、陛下。そしたら、将軍様が何もない空間から筆と紙を取り出して僕に手渡してくれたんだ。
「ハイナイト伯爵よ、コレを使うが良い。濡れても書けるのでな」
僕は有難く使わせていただく事にしたんだ。
先ずはラウールさんが口火をきったよ。僕はその間に言いたい事を書いていく。
「陛下に申し上げます。今、私の領地がここまで発展いたしましたのは、ハイナイト伯爵は勿論でございますが、ハイナイト伯爵を通じて我が領地に来てくれたナニワサカイ国の職人たちのお陰です。この見事な浴場、そしてこの優しい香りの木材。全てナニワサカイ国に依存しております。更には、先日ヤパン国の陶器、磁器、漆器なる器を大量に仕入れました。それらは我が領地で人気が出ており、これから先も安定した仕入れをしたいと思っております。ですので、もしもケレス陛下が国として同盟が出来ぬと判断されるのであれば、どうか、お願い申し上げます。私の力など微々たる物ではございますが、我が領地はヤパン国、ナニワサカイ国との同盟を結びたく思います。そのお許しをいただけますか?」
はい、僕の言いたい事を全てラウールさんが言ってくれたよ…… 僕は書きかけの文章に大きくバツを書いて、サラサラとこう書いたよ。
【ハイナイト伯爵家もグレイハウ伯爵家と同じ気持ちです!】
そして、それをケレス陛下にお見せしたんだ。将軍様はラウールさんと僕を見て静かに頭を下げられたよ。小声で、
「有り難し……」
と言われたのが僕にもラウールさんにも聞こえた。そして、ケレス陛下の返答は
「ワッハッハッ!! コレは困った。我が国で最大の税を支払ってくれてる2大領地の領主が同盟を結ぶというのに、王家が結ばねばハールにまで見放されてしまう! ルソンよ、キッシュウよ、我が国も戦は好かぬ! だが、降りかかる火の粉は払うつもりもある。それが親しい国の事ならば勿論手助けしたいと思う。大々的に発表しようではないか。我が国とナニワサカイ国、ヤパンは対等の立場で同盟を結んだとな。そうすれば唐揚国への牽制になるだろうよ」
「うむ、それが良い。ナニワサカイ国も喜んで同盟を結ぼう。トクセン殿、共に力を合わせて民が苦しむ事のないような手段を模索していこうではないか」
ケレス陛下に続いてルソン陛下もそう言われると、将軍様はハラハラと涙を溢しながら頭を下げてこう言われた。
「かたじけない…… 余が生きておる限り、出来るだけの事をすると約束しよう…… そして、再度、言わせて貰おう、グレイハウ伯爵、ハイナイト伯爵、有り難き言葉に感謝いたす」
こうして、将軍様のお話は一応の方がついたんだ。翌日、ケレス陛下と将軍様を連れてルソン陛下が転移して各国に行き、同盟を結んだ事を大々的に発表した。
周辺諸国は驚いていたけど、中でも唐揚国の反応が面白かったんだよ。
その日のうちにサーベル王国も含めた3カ国に使者が親書を持ってやってきてヤパンとナニワサカイ国に届けられた親書には、先日の親書は皇帝の部下が勝手に書き勝手に出した物で、皇帝の意思では無かったと書かれていたそうだよ。これからもこれまで通り良き関係でいようだってさ。
そして、サーベル王国に届けられた親書には、唐揚国も同盟に入れて欲しいって内容だったらしい。ケレス陛下は笑って使者にこう伝えたそうだよ。
「我が国に益が無い国とは同盟は結べぬなと、皇帝に伝えるがよい」
使者は屈辱に震えながら国に帰ったらしい。まあ、いくら広大な領土を誇る大国でも、3カ国を相手にするだけの度胸は無いようで良かったよ。
そして、問題が解決したから将軍様はお帰りになられるとホッとしていた僕とラウールさんが甘かったと知るのはその日の事だったよ……
その後を慌てて追いかけるラウールさんと僕。
うん、分かったよ。この3人は実は大の仲良しなんだね。サーベル王国の王宮だと人の目が沢山あるから、それを意識して為政者の顔を表に出してたけど、グレイハウ伯爵領には供も連れずに3人だけで来ているから、羽目を外してるんだ。きっとそうに違いないよ。
僕とラウールさんは若さによって為政者3人を何とか追い抜いた。これでちゃんと案内している体になったよ。ホッとしたのもつかの間…… 将軍様が僕とラウールさんを追い抜こうとする。
「フフフッ、余はまだまだ若い者に負けぬぞっ!」
いや、違いますから。競争じゃないですから。ホントにもういい年になられてる大人なんですから、もう少し落ち着いて下さい。
ラウールさんが上の言葉をもっとオブラートに包んだ丁寧な言葉で将軍様に説明してるのを聞きながら、僕はこの将軍様につかなければならない家来の方たちは大変だろうなぁと思っていたよ。
「おっ、そうなのか? ならばユックリと参るとしよう。案内いたせ」
最初からそうして下さい。ケレス陛下もルソン陛下もニヤニヤしてないでちゃんと止めて下さい。
そう思った僕は紙にこう書いて両陛下にお渡ししたんだ。
【サラディーナ(アカネ)様に告げ口しますよ……】
効果覿面でした。慌てた両陛下が将軍様の隣に行き、両脇を2人でガッチリと抑えて下さったよ。
「キッシュウよ、ここはグレイハウ伯爵の領地で屋敷だ。やはり、伯爵の案内は必要な事だろう」
とケレス陛下が言い、
「トクセン殿、偶にはユルリと参るのもいいでしょう」
とルソン陛下が言ったけど、さっき将軍様は案内いたせとラウールさんに言ったばかりだから、2人の陛下の行動に不思議そうになってるよ。
「うん? どうしたのだ、2人とも。余は先程グレイハウ伯爵にゆっくり参ると伝えたところだぞ」
そんな将軍様にまあまあなどと言いながら両陛下は両脇を離すそぶりは無かった。まあ、ゆっくり行けるならそれで良いよね。ラウールさんが3人の前で案内して、僕は3人の後ろを着いていく。一応、護衛も兼ねてるんだよ。
そして、ラウールさん自慢の屋敷の温泉にたどり着いたんだ。
「ほほう! これは良いな。タカノマキの優しい香りが満ちておるし、温度も適温のようだ」
将軍様の言葉にホッとした顔をするラウールさん。そして、
「さあさあ、みなの衆、入ろうではないか! 男同士、裸の付き合いも時には必要であろう!」
そう言うと将軍様はパパッと服を脱ぎ、僕を含めてみんなに早く早くと言葉を投げかけてきたんだ。
仕方がないから僕もラウールさんも裸になって温泉に向かう。勿論、侍女さんたちが待機していたんだけど、将軍様がこう言ったから侍女さんたちは温泉から出て行ったよ。
「のう、ラウール殿。これからちと人に聞かせるにはマズイ話もしようと思うのだ。だこら少し使用人たちに席を外してもらえぬかの?」
その言葉にラウールさんは侍女たちを下がらせたんだよ。ルソン陛下の非常に残念そうな顔が見物だったけどね。もちろん、ルソン陛下の腕には今も腕輪が輝いているよ。
そうして僕たちはかけ湯をしてから温泉に入ったんだけど、将軍様は目を瞑って何やら考えているみたいで中々、話を始めないんだ。僕もラウールさんも両陛下をチラチラ見るけど、2人とも首を横に振るだけ。
体感では10分、だけど実際には5分ほどして将軍様がやっと話を始めたよ。
「のう、ケレス殿、ルソン殿。余は戦は嫌いじゃが、攻めて来る者が居ればそれを防がねばならん…… いや、其方らの国の事を言うておるのではないぞ。我が国は今、戦に成らぬように交渉中であってな…… ホレ、ナニワサカイ国でも困っておろう? あの国の事だ。そう、あの唐揚国の事よ。皇帝が治めておるあの国は、1000年も昔の事を持ち出してきおってな。我が国の天子様は本を正せば唐揚国から降った者だと言い出してのう…… 今までの租税を払えなどと言うてきておるのだ」
その将軍様の言葉に続くルソン陛下の言葉。
「何!? ヤパンにも言っているのか! うちにも同じような事を言って来たが、突っぱねたぞ。うちは天子様はいらっしゃらないからな。先祖が王政にしたのは正解だと思ってる。うちに言ってきたのは【元を辿ればヤパンの者だろう? だから租税を支払え】だったと思う。アカネがブチ切れて親書という名の脅しを持ってきた使者を斬り刻もうとしたので止めるのが大変だったんだ」
うわー、そんな国があるの? 唐揚国って名前と領土が広大な大国だとしか知らなかったけど、滅茶苦茶な要求をしてくる国なんだね。中津国は唐揚国の属国らしいけど大丈夫なのかな?
「やはり、ナニワサカイ国にも言ってきておったか…… このような時にナニワサカイ国やサーベル王国に要らぬ手出しをしておるイーヨ県のダウテ家には余も腹が立っておる。だが、もしも戦となってしまった時には処分してしまうと戦力が減るのでな、悩みどころなんだ」
なるほどね。そこでケレス陛下が意味ありげに僕とラウールさんを見て言ってきたよ。
「トーヤにラウールよ、我が国の貴族である2人に一つ聞こう。ヤパンやナニワサカイ国と同盟を結ぶべきか否か。忌憚ない意見を述べてくれ」
いや、僕は喋れないんですけど、陛下。そしたら、将軍様が何もない空間から筆と紙を取り出して僕に手渡してくれたんだ。
「ハイナイト伯爵よ、コレを使うが良い。濡れても書けるのでな」
僕は有難く使わせていただく事にしたんだ。
先ずはラウールさんが口火をきったよ。僕はその間に言いたい事を書いていく。
「陛下に申し上げます。今、私の領地がここまで発展いたしましたのは、ハイナイト伯爵は勿論でございますが、ハイナイト伯爵を通じて我が領地に来てくれたナニワサカイ国の職人たちのお陰です。この見事な浴場、そしてこの優しい香りの木材。全てナニワサカイ国に依存しております。更には、先日ヤパン国の陶器、磁器、漆器なる器を大量に仕入れました。それらは我が領地で人気が出ており、これから先も安定した仕入れをしたいと思っております。ですので、もしもケレス陛下が国として同盟が出来ぬと判断されるのであれば、どうか、お願い申し上げます。私の力など微々たる物ではございますが、我が領地はヤパン国、ナニワサカイ国との同盟を結びたく思います。そのお許しをいただけますか?」
はい、僕の言いたい事を全てラウールさんが言ってくれたよ…… 僕は書きかけの文章に大きくバツを書いて、サラサラとこう書いたよ。
【ハイナイト伯爵家もグレイハウ伯爵家と同じ気持ちです!】
そして、それをケレス陛下にお見せしたんだ。将軍様はラウールさんと僕を見て静かに頭を下げられたよ。小声で、
「有り難し……」
と言われたのが僕にもラウールさんにも聞こえた。そして、ケレス陛下の返答は
「ワッハッハッ!! コレは困った。我が国で最大の税を支払ってくれてる2大領地の領主が同盟を結ぶというのに、王家が結ばねばハールにまで見放されてしまう! ルソンよ、キッシュウよ、我が国も戦は好かぬ! だが、降りかかる火の粉は払うつもりもある。それが親しい国の事ならば勿論手助けしたいと思う。大々的に発表しようではないか。我が国とナニワサカイ国、ヤパンは対等の立場で同盟を結んだとな。そうすれば唐揚国への牽制になるだろうよ」
「うむ、それが良い。ナニワサカイ国も喜んで同盟を結ぼう。トクセン殿、共に力を合わせて民が苦しむ事のないような手段を模索していこうではないか」
ケレス陛下に続いてルソン陛下もそう言われると、将軍様はハラハラと涙を溢しながら頭を下げてこう言われた。
「かたじけない…… 余が生きておる限り、出来るだけの事をすると約束しよう…… そして、再度、言わせて貰おう、グレイハウ伯爵、ハイナイト伯爵、有り難き言葉に感謝いたす」
こうして、将軍様のお話は一応の方がついたんだ。翌日、ケレス陛下と将軍様を連れてルソン陛下が転移して各国に行き、同盟を結んだ事を大々的に発表した。
周辺諸国は驚いていたけど、中でも唐揚国の反応が面白かったんだよ。
その日のうちにサーベル王国も含めた3カ国に使者が親書を持ってやってきてヤパンとナニワサカイ国に届けられた親書には、先日の親書は皇帝の部下が勝手に書き勝手に出した物で、皇帝の意思では無かったと書かれていたそうだよ。これからもこれまで通り良き関係でいようだってさ。
そして、サーベル王国に届けられた親書には、唐揚国も同盟に入れて欲しいって内容だったらしい。ケレス陛下は笑って使者にこう伝えたそうだよ。
「我が国に益が無い国とは同盟は結べぬなと、皇帝に伝えるがよい」
使者は屈辱に震えながら国に帰ったらしい。まあ、いくら広大な領土を誇る大国でも、3カ国を相手にするだけの度胸は無いようで良かったよ。
そして、問題が解決したから将軍様はお帰りになられるとホッとしていた僕とラウールさんが甘かったと知るのはその日の事だったよ……
0
お気に入りに追加
368
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる