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077話 将軍の悩み
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グレイハウ伯爵領にやって来たのはケレス陛下、ルソン陛下、将軍様の3人だった。そして、いきなり先ずは温泉だぁって男3人が連なって進むんだ。
その後を慌てて追いかけるラウールさんと僕。
うん、分かったよ。この3人は実は大の仲良しなんだね。サーベル王国の王宮だと人の目が沢山あるから、それを意識して為政者の顔を表に出してたけど、グレイハウ伯爵領には供も連れずに3人だけで来ているから、羽目を外してるんだ。きっとそうに違いないよ。
僕とラウールさんは若さによって為政者3人を何とか追い抜いた。これでちゃんと案内している体になったよ。ホッとしたのもつかの間…… 将軍様が僕とラウールさんを追い抜こうとする。
「フフフッ、余はまだまだ若い者に負けぬぞっ!」
いや、違いますから。競争じゃないですから。ホントにもういい年になられてる大人なんですから、もう少し落ち着いて下さい。
ラウールさんが上の言葉をもっとオブラートに包んだ丁寧な言葉で将軍様に説明してるのを聞きながら、僕はこの将軍様につかなければならない家来の方たちは大変だろうなぁと思っていたよ。
「おっ、そうなのか? ならばユックリと参るとしよう。案内いたせ」
最初からそうして下さい。ケレス陛下もルソン陛下もニヤニヤしてないでちゃんと止めて下さい。
そう思った僕は紙にこう書いて両陛下にお渡ししたんだ。
【サラディーナ(アカネ)様に告げ口しますよ……】
効果覿面でした。慌てた両陛下が将軍様の隣に行き、両脇を2人でガッチリと抑えて下さったよ。
「キッシュウよ、ここはグレイハウ伯爵の領地で屋敷だ。やはり、伯爵の案内は必要な事だろう」
とケレス陛下が言い、
「トクセン殿、偶にはユルリと参るのもいいでしょう」
とルソン陛下が言ったけど、さっき将軍様は案内いたせとラウールさんに言ったばかりだから、2人の陛下の行動に不思議そうになってるよ。
「うん? どうしたのだ、2人とも。余は先程グレイハウ伯爵にゆっくり参ると伝えたところだぞ」
そんな将軍様にまあまあなどと言いながら両陛下は両脇を離すそぶりは無かった。まあ、ゆっくり行けるならそれで良いよね。ラウールさんが3人の前で案内して、僕は3人の後ろを着いていく。一応、護衛も兼ねてるんだよ。
そして、ラウールさん自慢の屋敷の温泉にたどり着いたんだ。
「ほほう! これは良いな。タカノマキの優しい香りが満ちておるし、温度も適温のようだ」
将軍様の言葉にホッとした顔をするラウールさん。そして、
「さあさあ、みなの衆、入ろうではないか! 男同士、裸の付き合いも時には必要であろう!」
そう言うと将軍様はパパッと服を脱ぎ、僕を含めてみんなに早く早くと言葉を投げかけてきたんだ。
仕方がないから僕もラウールさんも裸になって温泉に向かう。勿論、侍女さんたちが待機していたんだけど、将軍様がこう言ったから侍女さんたちは温泉から出て行ったよ。
「のう、ラウール殿。これからちと人に聞かせるにはマズイ話もしようと思うのだ。だこら少し使用人たちに席を外してもらえぬかの?」
その言葉にラウールさんは侍女たちを下がらせたんだよ。ルソン陛下の非常に残念そうな顔が見物だったけどね。もちろん、ルソン陛下の腕には今も腕輪が輝いているよ。
そうして僕たちはかけ湯をしてから温泉に入ったんだけど、将軍様は目を瞑って何やら考えているみたいで中々、話を始めないんだ。僕もラウールさんも両陛下をチラチラ見るけど、2人とも首を横に振るだけ。
体感では10分、だけど実際には5分ほどして将軍様がやっと話を始めたよ。
「のう、ケレス殿、ルソン殿。余は戦は嫌いじゃが、攻めて来る者が居ればそれを防がねばならん…… いや、其方らの国の事を言うておるのではないぞ。我が国は今、戦に成らぬように交渉中であってな…… ホレ、ナニワサカイ国でも困っておろう? あの国の事だ。そう、あの唐揚国の事よ。皇帝が治めておるあの国は、1000年も昔の事を持ち出してきおってな。我が国の天子様は本を正せば唐揚国から降った者だと言い出してのう…… 今までの租税を払えなどと言うてきておるのだ」
その将軍様の言葉に続くルソン陛下の言葉。
「何!? ヤパンにも言っているのか! うちにも同じような事を言って来たが、突っぱねたぞ。うちは天子様はいらっしゃらないからな。先祖が王政にしたのは正解だと思ってる。うちに言ってきたのは【元を辿ればヤパンの者だろう? だから租税を支払え】だったと思う。アカネがブチ切れて親書という名の脅しを持ってきた使者を斬り刻もうとしたので止めるのが大変だったんだ」
うわー、そんな国があるの? 唐揚国って名前と領土が広大な大国だとしか知らなかったけど、滅茶苦茶な要求をしてくる国なんだね。中津国は唐揚国の属国らしいけど大丈夫なのかな?
「やはり、ナニワサカイ国にも言ってきておったか…… このような時にナニワサカイ国やサーベル王国に要らぬ手出しをしておるイーヨ県のダウテ家には余も腹が立っておる。だが、もしも戦となってしまった時には処分してしまうと戦力が減るのでな、悩みどころなんだ」
なるほどね。そこでケレス陛下が意味ありげに僕とラウールさんを見て言ってきたよ。
「トーヤにラウールよ、我が国の貴族である2人に一つ聞こう。ヤパンやナニワサカイ国と同盟を結ぶべきか否か。忌憚ない意見を述べてくれ」
いや、僕は喋れないんですけど、陛下。そしたら、将軍様が何もない空間から筆と紙を取り出して僕に手渡してくれたんだ。
「ハイナイト伯爵よ、コレを使うが良い。濡れても書けるのでな」
僕は有難く使わせていただく事にしたんだ。
先ずはラウールさんが口火をきったよ。僕はその間に言いたい事を書いていく。
「陛下に申し上げます。今、私の領地がここまで発展いたしましたのは、ハイナイト伯爵は勿論でございますが、ハイナイト伯爵を通じて我が領地に来てくれたナニワサカイ国の職人たちのお陰です。この見事な浴場、そしてこの優しい香りの木材。全てナニワサカイ国に依存しております。更には、先日ヤパン国の陶器、磁器、漆器なる器を大量に仕入れました。それらは我が領地で人気が出ており、これから先も安定した仕入れをしたいと思っております。ですので、もしもケレス陛下が国として同盟が出来ぬと判断されるのであれば、どうか、お願い申し上げます。私の力など微々たる物ではございますが、我が領地はヤパン国、ナニワサカイ国との同盟を結びたく思います。そのお許しをいただけますか?」
はい、僕の言いたい事を全てラウールさんが言ってくれたよ…… 僕は書きかけの文章に大きくバツを書いて、サラサラとこう書いたよ。
【ハイナイト伯爵家もグレイハウ伯爵家と同じ気持ちです!】
そして、それをケレス陛下にお見せしたんだ。将軍様はラウールさんと僕を見て静かに頭を下げられたよ。小声で、
「有り難し……」
と言われたのが僕にもラウールさんにも聞こえた。そして、ケレス陛下の返答は
「ワッハッハッ!! コレは困った。我が国で最大の税を支払ってくれてる2大領地の領主が同盟を結ぶというのに、王家が結ばねばハールにまで見放されてしまう! ルソンよ、キッシュウよ、我が国も戦は好かぬ! だが、降りかかる火の粉は払うつもりもある。それが親しい国の事ならば勿論手助けしたいと思う。大々的に発表しようではないか。我が国とナニワサカイ国、ヤパンは対等の立場で同盟を結んだとな。そうすれば唐揚国への牽制になるだろうよ」
「うむ、それが良い。ナニワサカイ国も喜んで同盟を結ぼう。トクセン殿、共に力を合わせて民が苦しむ事のないような手段を模索していこうではないか」
ケレス陛下に続いてルソン陛下もそう言われると、将軍様はハラハラと涙を溢しながら頭を下げてこう言われた。
「かたじけない…… 余が生きておる限り、出来るだけの事をすると約束しよう…… そして、再度、言わせて貰おう、グレイハウ伯爵、ハイナイト伯爵、有り難き言葉に感謝いたす」
こうして、将軍様のお話は一応の方がついたんだ。翌日、ケレス陛下と将軍様を連れてルソン陛下が転移して各国に行き、同盟を結んだ事を大々的に発表した。
周辺諸国は驚いていたけど、中でも唐揚国の反応が面白かったんだよ。
その日のうちにサーベル王国も含めた3カ国に使者が親書を持ってやってきてヤパンとナニワサカイ国に届けられた親書には、先日の親書は皇帝の部下が勝手に書き勝手に出した物で、皇帝の意思では無かったと書かれていたそうだよ。これからもこれまで通り良き関係でいようだってさ。
そして、サーベル王国に届けられた親書には、唐揚国も同盟に入れて欲しいって内容だったらしい。ケレス陛下は笑って使者にこう伝えたそうだよ。
「我が国に益が無い国とは同盟は結べぬなと、皇帝に伝えるがよい」
使者は屈辱に震えながら国に帰ったらしい。まあ、いくら広大な領土を誇る大国でも、3カ国を相手にするだけの度胸は無いようで良かったよ。
そして、問題が解決したから将軍様はお帰りになられるとホッとしていた僕とラウールさんが甘かったと知るのはその日の事だったよ……
その後を慌てて追いかけるラウールさんと僕。
うん、分かったよ。この3人は実は大の仲良しなんだね。サーベル王国の王宮だと人の目が沢山あるから、それを意識して為政者の顔を表に出してたけど、グレイハウ伯爵領には供も連れずに3人だけで来ているから、羽目を外してるんだ。きっとそうに違いないよ。
僕とラウールさんは若さによって為政者3人を何とか追い抜いた。これでちゃんと案内している体になったよ。ホッとしたのもつかの間…… 将軍様が僕とラウールさんを追い抜こうとする。
「フフフッ、余はまだまだ若い者に負けぬぞっ!」
いや、違いますから。競争じゃないですから。ホントにもういい年になられてる大人なんですから、もう少し落ち着いて下さい。
ラウールさんが上の言葉をもっとオブラートに包んだ丁寧な言葉で将軍様に説明してるのを聞きながら、僕はこの将軍様につかなければならない家来の方たちは大変だろうなぁと思っていたよ。
「おっ、そうなのか? ならばユックリと参るとしよう。案内いたせ」
最初からそうして下さい。ケレス陛下もルソン陛下もニヤニヤしてないでちゃんと止めて下さい。
そう思った僕は紙にこう書いて両陛下にお渡ししたんだ。
【サラディーナ(アカネ)様に告げ口しますよ……】
効果覿面でした。慌てた両陛下が将軍様の隣に行き、両脇を2人でガッチリと抑えて下さったよ。
「キッシュウよ、ここはグレイハウ伯爵の領地で屋敷だ。やはり、伯爵の案内は必要な事だろう」
とケレス陛下が言い、
「トクセン殿、偶にはユルリと参るのもいいでしょう」
とルソン陛下が言ったけど、さっき将軍様は案内いたせとラウールさんに言ったばかりだから、2人の陛下の行動に不思議そうになってるよ。
「うん? どうしたのだ、2人とも。余は先程グレイハウ伯爵にゆっくり参ると伝えたところだぞ」
そんな将軍様にまあまあなどと言いながら両陛下は両脇を離すそぶりは無かった。まあ、ゆっくり行けるならそれで良いよね。ラウールさんが3人の前で案内して、僕は3人の後ろを着いていく。一応、護衛も兼ねてるんだよ。
そして、ラウールさん自慢の屋敷の温泉にたどり着いたんだ。
「ほほう! これは良いな。タカノマキの優しい香りが満ちておるし、温度も適温のようだ」
将軍様の言葉にホッとした顔をするラウールさん。そして、
「さあさあ、みなの衆、入ろうではないか! 男同士、裸の付き合いも時には必要であろう!」
そう言うと将軍様はパパッと服を脱ぎ、僕を含めてみんなに早く早くと言葉を投げかけてきたんだ。
仕方がないから僕もラウールさんも裸になって温泉に向かう。勿論、侍女さんたちが待機していたんだけど、将軍様がこう言ったから侍女さんたちは温泉から出て行ったよ。
「のう、ラウール殿。これからちと人に聞かせるにはマズイ話もしようと思うのだ。だこら少し使用人たちに席を外してもらえぬかの?」
その言葉にラウールさんは侍女たちを下がらせたんだよ。ルソン陛下の非常に残念そうな顔が見物だったけどね。もちろん、ルソン陛下の腕には今も腕輪が輝いているよ。
そうして僕たちはかけ湯をしてから温泉に入ったんだけど、将軍様は目を瞑って何やら考えているみたいで中々、話を始めないんだ。僕もラウールさんも両陛下をチラチラ見るけど、2人とも首を横に振るだけ。
体感では10分、だけど実際には5分ほどして将軍様がやっと話を始めたよ。
「のう、ケレス殿、ルソン殿。余は戦は嫌いじゃが、攻めて来る者が居ればそれを防がねばならん…… いや、其方らの国の事を言うておるのではないぞ。我が国は今、戦に成らぬように交渉中であってな…… ホレ、ナニワサカイ国でも困っておろう? あの国の事だ。そう、あの唐揚国の事よ。皇帝が治めておるあの国は、1000年も昔の事を持ち出してきおってな。我が国の天子様は本を正せば唐揚国から降った者だと言い出してのう…… 今までの租税を払えなどと言うてきておるのだ」
その将軍様の言葉に続くルソン陛下の言葉。
「何!? ヤパンにも言っているのか! うちにも同じような事を言って来たが、突っぱねたぞ。うちは天子様はいらっしゃらないからな。先祖が王政にしたのは正解だと思ってる。うちに言ってきたのは【元を辿ればヤパンの者だろう? だから租税を支払え】だったと思う。アカネがブチ切れて親書という名の脅しを持ってきた使者を斬り刻もうとしたので止めるのが大変だったんだ」
うわー、そんな国があるの? 唐揚国って名前と領土が広大な大国だとしか知らなかったけど、滅茶苦茶な要求をしてくる国なんだね。中津国は唐揚国の属国らしいけど大丈夫なのかな?
「やはり、ナニワサカイ国にも言ってきておったか…… このような時にナニワサカイ国やサーベル王国に要らぬ手出しをしておるイーヨ県のダウテ家には余も腹が立っておる。だが、もしも戦となってしまった時には処分してしまうと戦力が減るのでな、悩みどころなんだ」
なるほどね。そこでケレス陛下が意味ありげに僕とラウールさんを見て言ってきたよ。
「トーヤにラウールよ、我が国の貴族である2人に一つ聞こう。ヤパンやナニワサカイ国と同盟を結ぶべきか否か。忌憚ない意見を述べてくれ」
いや、僕は喋れないんですけど、陛下。そしたら、将軍様が何もない空間から筆と紙を取り出して僕に手渡してくれたんだ。
「ハイナイト伯爵よ、コレを使うが良い。濡れても書けるのでな」
僕は有難く使わせていただく事にしたんだ。
先ずはラウールさんが口火をきったよ。僕はその間に言いたい事を書いていく。
「陛下に申し上げます。今、私の領地がここまで発展いたしましたのは、ハイナイト伯爵は勿論でございますが、ハイナイト伯爵を通じて我が領地に来てくれたナニワサカイ国の職人たちのお陰です。この見事な浴場、そしてこの優しい香りの木材。全てナニワサカイ国に依存しております。更には、先日ヤパン国の陶器、磁器、漆器なる器を大量に仕入れました。それらは我が領地で人気が出ており、これから先も安定した仕入れをしたいと思っております。ですので、もしもケレス陛下が国として同盟が出来ぬと判断されるのであれば、どうか、お願い申し上げます。私の力など微々たる物ではございますが、我が領地はヤパン国、ナニワサカイ国との同盟を結びたく思います。そのお許しをいただけますか?」
はい、僕の言いたい事を全てラウールさんが言ってくれたよ…… 僕は書きかけの文章に大きくバツを書いて、サラサラとこう書いたよ。
【ハイナイト伯爵家もグレイハウ伯爵家と同じ気持ちです!】
そして、それをケレス陛下にお見せしたんだ。将軍様はラウールさんと僕を見て静かに頭を下げられたよ。小声で、
「有り難し……」
と言われたのが僕にもラウールさんにも聞こえた。そして、ケレス陛下の返答は
「ワッハッハッ!! コレは困った。我が国で最大の税を支払ってくれてる2大領地の領主が同盟を結ぶというのに、王家が結ばねばハールにまで見放されてしまう! ルソンよ、キッシュウよ、我が国も戦は好かぬ! だが、降りかかる火の粉は払うつもりもある。それが親しい国の事ならば勿論手助けしたいと思う。大々的に発表しようではないか。我が国とナニワサカイ国、ヤパンは対等の立場で同盟を結んだとな。そうすれば唐揚国への牽制になるだろうよ」
「うむ、それが良い。ナニワサカイ国も喜んで同盟を結ぼう。トクセン殿、共に力を合わせて民が苦しむ事のないような手段を模索していこうではないか」
ケレス陛下に続いてルソン陛下もそう言われると、将軍様はハラハラと涙を溢しながら頭を下げてこう言われた。
「かたじけない…… 余が生きておる限り、出来るだけの事をすると約束しよう…… そして、再度、言わせて貰おう、グレイハウ伯爵、ハイナイト伯爵、有り難き言葉に感謝いたす」
こうして、将軍様のお話は一応の方がついたんだ。翌日、ケレス陛下と将軍様を連れてルソン陛下が転移して各国に行き、同盟を結んだ事を大々的に発表した。
周辺諸国は驚いていたけど、中でも唐揚国の反応が面白かったんだよ。
その日のうちにサーベル王国も含めた3カ国に使者が親書を持ってやってきてヤパンとナニワサカイ国に届けられた親書には、先日の親書は皇帝の部下が勝手に書き勝手に出した物で、皇帝の意思では無かったと書かれていたそうだよ。これからもこれまで通り良き関係でいようだってさ。
そして、サーベル王国に届けられた親書には、唐揚国も同盟に入れて欲しいって内容だったらしい。ケレス陛下は笑って使者にこう伝えたそうだよ。
「我が国に益が無い国とは同盟は結べぬなと、皇帝に伝えるがよい」
使者は屈辱に震えながら国に帰ったらしい。まあ、いくら広大な領土を誇る大国でも、3カ国を相手にするだけの度胸は無いようで良かったよ。
そして、問題が解決したから将軍様はお帰りになられるとホッとしていた僕とラウールさんが甘かったと知るのはその日の事だったよ……
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