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領地発展
047話 フォグマイヤー伯爵
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ナニワサカイ王国に向かう事は決まっているけど、今は王族同士で色々な事を話し合い決めているらしいから、まだ動けないって、ウチの屋敷に逗留しているセティナ姉さんとカオリ義姉さんに聞いたんだ。1週間以上はかかると思うって、王宮から戻ってきたジーク兄さんとカーズ義兄さんが言うから、僕はその間に何とかテルマイヤー侯爵家問題に決着がつくように一所懸命に動いてたんだよ。
そんなこんなで動いてたんだけど、遂に僕とフェルが2人で一緒にハール様のお屋敷に行く日がやって来たよ。
「トーヤ、このドレスでいいかしら?」
今日のフェルは後光がさしてるよ! いつにも増して可愛いんだ。僕は大きく首を縦に振って同意したよ。
「ウフフ、有難うトーヤ」
そんな僕とフェルのやり取りを親衛隊の特攻隊長のナーガがウットリした顔で見つめている。
更にリラが、
「ほぇー、フェル今日はいつも以上にキレイだね」
って言うと、リラ付の侍女のレラもウンウンと頷いている。リラは今日もシンくんと一緒に魔獣の間引きに行くそうだよ。最近はその後にトウシローの指導を受けてるそうだ。僕も早くゴタゴタを片付けて鍛えなくちゃ。自主トレは夜中にやってるんだけど、やっぱり誰かに見てもらう方が上達は早いと思うからね。
そんな事を思いながら、フェルと2人でハール様のお屋敷にお出かけしたんだ。ナイヤさん、今は偽名のナイトーさんって言っておこうかな? そのナイトーさんが来る前にターナ義姉さんがフェルに会うために早めに来てくれるそうだから僕たちも早めに向かった。
「フェル! 本当にフェルなのね! まあ、なんて美しく成長したの! よくお顔を見せてちょうだい。それに、そのドレス、とっても似合っていて素敵よ!」
フェルに会うなりそう言ってフェルに抱きついてきた、少しだけふくよかな、でもとてもキレイな方がターナ義姉さんで間違いないだろうね。フェルも笑顔ながら目に涙が滲んでいるし。
「お姉様、お会いしたかった! やっとお会いする事ができました!」
僕たちより16歳上だから今は28歳だよね。でも、少しだけお肌が荒れているように見えるし、手も水仕事をしてる侍女と同じようにあかぎれを起こしているみたいだ。コレは出来る義弟だと見てもらえるチャンスだっ!! 僕はターナ義姉さんにいい所を見せようと張り切ったんだ。
実際は道具箱から出してるんだけど、カバンから出す振りをしてフェルとの再会に喜んでいるターナ義姉さんに温泉由来のハンドクリームとフェイスクリームを目線で訴えてお渡ししたんだ。
「アラ、ゴメンナサイね。貴方がハール様からお聞きしたフェルの婚約者のトーヤくんね。【くん】呼びしても怒らないかしら? そう、大丈夫なのね、有難う。それで、今私に手渡してくれたコレは何かしら?」
それに答えたのは勿論、フェルだよ。
「お姉様、コチラの白い方がトーヤの領地で販売しているハンドクリームです。コチラのレモン色の方がフェイスクリームになります。よろしかったら塗り方などご説明いたしますわ。きっとお姉様もお喜びになると思います」
「まあ、今話題の温泉のある領地で販売されてるものなのね! フェル、お願いよ。是非とも教えてちょうだい」
と2人の世界に入ったようなので僕はハール様と恐らくはターナ義姉さんのご主人のフォグマイヤー伯爵に頭を下げて挨拶をした。何せ挨拶をする間もなくフェルに抱きついてきたから……
「ハハハ、ターナのあんな嬉しそうな顔が見れて私も嬉しいよ。トーヤ・ハイナイト伯爵、はじめまして。私はリゲル・フォグマイヤーです。陛下より伯爵位を賜ってます。今後とも仲良くしてくださいね。ハハハ」
なんて腰の低い方なんだろう!! 僕はビックリしてしまったよ。リゲルさんは遥かに年下の僕に物凄く丁寧に挨拶をしてくれたよ。困ったな、先に書いてきた挨拶文だと偉そうに見えちゃうかも…… でも今はそれしか無いからしょうがないよね。僕は諦めて挨拶文をリゲルさんに差し出したんだ。
【はじめまして、フォグマイヤー伯爵。トーヤ・ハイナイトと申します。陛下より伯爵位を賜っております。婚約者フェルの姉、ターナ義姉様のご主人であるフォグマイヤー様とは良いお付合いをお願いしたいと思います。どうか、未熟な私のご指導をよろしくお願い致します】
僕は差し出した挨拶文を読み終えただろうタイミングでリゲルさんに頭を下げたんだけど、リゲルさんから驚きの声が聞こえて慌てて頭を上げたんだ。
「驚いた!! 本当にハイナイト伯爵は12歳ですか? 私はこのような丁寧な挨拶文を見たのは初めてですよ! ああ、驚かせてしまって申し訳ありません。いや、驚いたのは私か…… ハハハ」
言葉は丁寧だけど人柄は気さくな方のようで良かったよ。
「ワッハッハッ、どうじゃ、リゲル。ワシの自慢の孫は? 良くできた孫じゃろう」
「いえいえ、ハール様のお孫でしたらこうは行きますまい。おっと、コレは失言でしたね、ハハハ」
「ぐぬぅ、幼い頃は可愛かったがお主は大人になって可愛げが無くなったわ! まあ、良い。それよりも中に入ろうではないか、いつまでも玄関先でもあるまい。ターナもフェルも既に入ったようじゃしな」
アレ? 本当だ! いつの間に! まさか隠密スキルを2人とも持っているのかな?
僕もリゲルさんもハール様に促されて屋敷の中に入ったんだ。そして……
「コレは神のクリームよーっ!! アナタ、見て、見てちょうだい!! あんなにひどかったあかぎれも、顔に最近出てきていた小ジワも、何もかも無くなったのっ!! どう、どうかしら?」
最後の方は少し不安そうにリゲルさんに聞くターナ義姉さんに、リゲルさんは黙ったまま近づいて、ガバッと抱きしめて言った。
「ターナ! ゴメンよ。僕が君の手料理しか食べられないから君の手をあんなにも荒れさせていたのに! それに、苦労をかけていたからその美しい顔に小ジワなんて出させてしまって!! でも、僕はいつでも君を愛している! 本当だよ! そして、今の君は女神様よりも美しいよっ!! 惚れ直したよ! こうしちゃ居られない! 早速だけど屋敷に戻って8人目の子を……」
途中までは感動ものだったよ、リゲルさん…… 最後まで言えずにハール様に頭を叩かれたのはしょうがないと僕は思います。しかし、ターナ義姉さんも頬を赤く染めながらも瞳が潤んで妙な色気が出てますよ……
フェル、そんな2人を羨ましそうに見てはダメだよ。僕たち2人にはまだ早すぎるからねっ!!
そんなこんなで動いてたんだけど、遂に僕とフェルが2人で一緒にハール様のお屋敷に行く日がやって来たよ。
「トーヤ、このドレスでいいかしら?」
今日のフェルは後光がさしてるよ! いつにも増して可愛いんだ。僕は大きく首を縦に振って同意したよ。
「ウフフ、有難うトーヤ」
そんな僕とフェルのやり取りを親衛隊の特攻隊長のナーガがウットリした顔で見つめている。
更にリラが、
「ほぇー、フェル今日はいつも以上にキレイだね」
って言うと、リラ付の侍女のレラもウンウンと頷いている。リラは今日もシンくんと一緒に魔獣の間引きに行くそうだよ。最近はその後にトウシローの指導を受けてるそうだ。僕も早くゴタゴタを片付けて鍛えなくちゃ。自主トレは夜中にやってるんだけど、やっぱり誰かに見てもらう方が上達は早いと思うからね。
そんな事を思いながら、フェルと2人でハール様のお屋敷にお出かけしたんだ。ナイヤさん、今は偽名のナイトーさんって言っておこうかな? そのナイトーさんが来る前にターナ義姉さんがフェルに会うために早めに来てくれるそうだから僕たちも早めに向かった。
「フェル! 本当にフェルなのね! まあ、なんて美しく成長したの! よくお顔を見せてちょうだい。それに、そのドレス、とっても似合っていて素敵よ!」
フェルに会うなりそう言ってフェルに抱きついてきた、少しだけふくよかな、でもとてもキレイな方がターナ義姉さんで間違いないだろうね。フェルも笑顔ながら目に涙が滲んでいるし。
「お姉様、お会いしたかった! やっとお会いする事ができました!」
僕たちより16歳上だから今は28歳だよね。でも、少しだけお肌が荒れているように見えるし、手も水仕事をしてる侍女と同じようにあかぎれを起こしているみたいだ。コレは出来る義弟だと見てもらえるチャンスだっ!! 僕はターナ義姉さんにいい所を見せようと張り切ったんだ。
実際は道具箱から出してるんだけど、カバンから出す振りをしてフェルとの再会に喜んでいるターナ義姉さんに温泉由来のハンドクリームとフェイスクリームを目線で訴えてお渡ししたんだ。
「アラ、ゴメンナサイね。貴方がハール様からお聞きしたフェルの婚約者のトーヤくんね。【くん】呼びしても怒らないかしら? そう、大丈夫なのね、有難う。それで、今私に手渡してくれたコレは何かしら?」
それに答えたのは勿論、フェルだよ。
「お姉様、コチラの白い方がトーヤの領地で販売しているハンドクリームです。コチラのレモン色の方がフェイスクリームになります。よろしかったら塗り方などご説明いたしますわ。きっとお姉様もお喜びになると思います」
「まあ、今話題の温泉のある領地で販売されてるものなのね! フェル、お願いよ。是非とも教えてちょうだい」
と2人の世界に入ったようなので僕はハール様と恐らくはターナ義姉さんのご主人のフォグマイヤー伯爵に頭を下げて挨拶をした。何せ挨拶をする間もなくフェルに抱きついてきたから……
「ハハハ、ターナのあんな嬉しそうな顔が見れて私も嬉しいよ。トーヤ・ハイナイト伯爵、はじめまして。私はリゲル・フォグマイヤーです。陛下より伯爵位を賜ってます。今後とも仲良くしてくださいね。ハハハ」
なんて腰の低い方なんだろう!! 僕はビックリしてしまったよ。リゲルさんは遥かに年下の僕に物凄く丁寧に挨拶をしてくれたよ。困ったな、先に書いてきた挨拶文だと偉そうに見えちゃうかも…… でも今はそれしか無いからしょうがないよね。僕は諦めて挨拶文をリゲルさんに差し出したんだ。
【はじめまして、フォグマイヤー伯爵。トーヤ・ハイナイトと申します。陛下より伯爵位を賜っております。婚約者フェルの姉、ターナ義姉様のご主人であるフォグマイヤー様とは良いお付合いをお願いしたいと思います。どうか、未熟な私のご指導をよろしくお願い致します】
僕は差し出した挨拶文を読み終えただろうタイミングでリゲルさんに頭を下げたんだけど、リゲルさんから驚きの声が聞こえて慌てて頭を上げたんだ。
「驚いた!! 本当にハイナイト伯爵は12歳ですか? 私はこのような丁寧な挨拶文を見たのは初めてですよ! ああ、驚かせてしまって申し訳ありません。いや、驚いたのは私か…… ハハハ」
言葉は丁寧だけど人柄は気さくな方のようで良かったよ。
「ワッハッハッ、どうじゃ、リゲル。ワシの自慢の孫は? 良くできた孫じゃろう」
「いえいえ、ハール様のお孫でしたらこうは行きますまい。おっと、コレは失言でしたね、ハハハ」
「ぐぬぅ、幼い頃は可愛かったがお主は大人になって可愛げが無くなったわ! まあ、良い。それよりも中に入ろうではないか、いつまでも玄関先でもあるまい。ターナもフェルも既に入ったようじゃしな」
アレ? 本当だ! いつの間に! まさか隠密スキルを2人とも持っているのかな?
僕もリゲルさんもハール様に促されて屋敷の中に入ったんだ。そして……
「コレは神のクリームよーっ!! アナタ、見て、見てちょうだい!! あんなにひどかったあかぎれも、顔に最近出てきていた小ジワも、何もかも無くなったのっ!! どう、どうかしら?」
最後の方は少し不安そうにリゲルさんに聞くターナ義姉さんに、リゲルさんは黙ったまま近づいて、ガバッと抱きしめて言った。
「ターナ! ゴメンよ。僕が君の手料理しか食べられないから君の手をあんなにも荒れさせていたのに! それに、苦労をかけていたからその美しい顔に小ジワなんて出させてしまって!! でも、僕はいつでも君を愛している! 本当だよ! そして、今の君は女神様よりも美しいよっ!! 惚れ直したよ! こうしちゃ居られない! 早速だけど屋敷に戻って8人目の子を……」
途中までは感動ものだったよ、リゲルさん…… 最後まで言えずにハール様に頭を叩かれたのはしょうがないと僕は思います。しかし、ターナ義姉さんも頬を赤く染めながらも瞳が潤んで妙な色気が出てますよ……
フェル、そんな2人を羨ましそうに見てはダメだよ。僕たち2人にはまだ早すぎるからねっ!!
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