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領地発展
045話 話合い
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僕が部屋に行ってレミとセラスに席を外すように言うと、2人は黙って出ていってくれたよ。
僕はいよいよフェルちゃんに前世の記憶があるという秘密を話す事にしたんだ。
ついでに親しくなった人とは普通に会話が出来る事もね。もともと前世でも人見知りがこじれて口下手になったっていうのもある。
今世では産まれた時に何やらヤバいと思って泣かなかったのが現在まで続いてしまった感じなんだけど、よくよく考えると前世と同じく口下手だったんだろうね。
そう考えていたら、何故か顔が少し赤いフェルちゃんがこう言ってきたんだ。
「ト、トーヤ様…… まだ少し早いかと思いますが、私は覚悟できてます。でも、初めてなのでどうか優しくお願いしますね……」
ちっがーうっ!! フェルちゃんの盛大な勘違いをどうやって正そうかと悩んだけど、結局は思いつかなかったから、僕は言葉を発する事にしたんだ。と、その前に防音魔法を部屋にかける。
「コレは…… 防音の魔法を? トーヤ様、一体…… ハッ、私の為を思ってですね。私のはしたない声が外に漏れないように!?」
もういいよね…… 僕は今がその時だと確信したよ!
「フェルちゃん、チョット待って! 違うから!」
僕の出した言葉を聞いてフェルちゃんが周りをキョロキョロと見回している。どうやら僕が長い言葉を喋ったって気がついてないようだ。
「おーい、フェルちゃん。コッチだよ、僕を見てよ」
呼びかけるとやっと僕に目線を向けてくれたけど、その顔は驚きで固まっていたんだ。
「えっと…… あの…… もしかしてトーヤ様が喋られて…… ます?」
「うん、そうだよ。フェルちゃん、今までゴメンね」
僕は先ずフェルちゃんに謝ったんだ。それから何かを言いかけたフェルちゃんに待って貰って、説明を始めたんだ。
「信じて貰えないかも知れない…… でも僕はフェルちゃんに嘘は吐かないって約束するよ。だから、今は黙って最後まで聞いてくれるかな?」
そう言うと黙って頷いてくれるフェルちゃんに僕は包み隠さずに話をする事にしたんだ。
「僕には実は前世の記憶が赤子の頃からあってね。前世では45歳まで生きたんだけど、暴漢に刺されて死んでしまったんだ。そして、ある女神様の計らいによって、ログセルガー公爵家に転生したんだ。前世の僕は非常に口下手で恥ずかしがりやでね、家族以外とは口をきくことも無かったぐらい、喋らない人間だったんだよ。
でも、周りの人たちがそんな僕の表情や身振り手振りを読取ってくれて、仕事なんかもスムーズに進んだんだ。それは今と同じだね。フェルちゃんを筆頭に、リラやセバス、ロッテンやハレが僕の表情なんかを読んでくれるから、本当に今まで助かっていたよ。
それで、僕が転生したのに今まで前世と同じ様にあまり喋らなかった理由なんだけど、産まれて直ぐに実の父親からの言葉を聞いて、ペラペラと喋るのは危険だと判断したからなんだよ。泣く事もしないようにしたしね。本当は今の王都の屋敷に住めるようになった時に、フェルちゃんやリラ、セバス、ハレには秘密を言おうとしたんだけど、何となくその時じゃない気がしてね……
で、今はその時が来た気がしたから、先ずはいつも僕を助けてくれるフェルちゃんにこうして秘密を打ち明けているんだ。ゴメンね、フェルちゃんにとっては突然過ぎるよね? でもこれにも理由があってね。僕はフェルちゃんの実家のテルマイヤー侯爵家に話合いに行こうと思ってるんだけど、その場合にひょっとしたらテルマイヤー侯爵家が降格やもしかしたら廃爵になるかも知れないんだ。だから、フェルちゃんには自分の言葉でちゃんと説明をしたかったんだよ」
そこまで一息に言ってフェルちゃんの反応を待っていたら、フェルちゃんの円な瞳から涙が零れ落ちた…… やっぱり、今まで黙ってたから、騙されていたってショックを受けさせてしまったのかな…… コレで嫌われたならしょうがないけど……
僕が内心でそう考えていたら、フェルちゃんが泣き笑いになってこう言ったんだよ。
「グスッ、フフフ、トーヤ様。違いますよ、騙されていたなんて思ってませんよ…… ただ嬉しくて。いつも私はトーヤ様の心を正確に読み取れているんだろうかって不安な気持ちを持っていたのです。でも、それも杞憂だったようですし、何よりもこうして一番に私に秘密を打ち明けてくれた事が嬉しくて…… それで、我慢できずに涙が溢れてしまったのです。だから、そんな心配そうなお顔はヤメて下さいね」
なんて、優しい娘なんだ!!
「惚れてまうやろーっ!!」
「はい、幾らでも惚れて下さいね」
アレ? いつもなら心の中で言ってるのに、久し振りに人と喋ったからか、心の声が言葉として出てたよ…… ちょっと恥ずかしいけど、フェルちゃんの言葉に勇気を貰って、
「うん、僕はいつでもフェルちゃんに惚れてます。ううん、愛してるよ、フェル。だから、フェルも僕を呼び捨てにして、他人行儀な丁寧語もやめてほしいな。コレからは本当の婚約者として、接して欲しい。人前ではまだあまり喋れないだろうけど、フェルと二人きりの時は、こうして喋る事にするから……」
僕が勇気を出してそう言ったら、フェルも
「うん、分かった。トーヤ…… ちょっと恥ずかしいけど、コレからは身内だけの時はこう呼ぶね。私もトーヤを愛してる。私、これからもトーヤと一緒に幸せになる!」
そう返事をしてくれたよ。コレで僕は心身ともに、フェルの本当の婚約者になれたって確信したんだ。
「それで、私の実家についてだけど、話合いに行く時は私も連れて行ってね。私も長兄、次兄や長姉、次姉に言いたい事はあるから…… でも、3女で既に嫁がれているターナお姉様だけは助けて上げたい…… 私に唯一優しくしてくれたお姉様なの。2歳の頃に嫁がれてしまったんだけど……」
凄い年齢差がある様に思ったけど、その理由もフェルは教えてくれた。
「私と他の姉妹とは長姉とは18歳差、次姉とは17歳差、ターナお姉様とは16歳差で、ターナお姉様は14歳で婚約者だった方のお家に行儀見習いとして入られて、そのまま16歳でご結婚されたのよ」
なるほど、そうだったんだ。
「それで、そのターナ義姉さんの嫁がれた家はどこなの?」
「うん、ロッテンマイヤー公爵家からの分家に当たる、フォグマイヤー伯爵家なの。今のご当主様の夫人になるわ」
それなら何とかなりそうだね。ハール様とも相談して決してターナ義姉さんに咎が及ばないようにするよってフェルに伝えたら安心してくれたよ。
で、話が終わったから僕はちょっとしたイタズラ心を出してみたんだ。
「で、フェル。覚悟はいい?」
「えっ? ちょっ、ちょっと待って! トーヤ、今、このタイミングなの!?」
僕がいつものニコリじゃなくて、ニヤリと笑って、手をワキワキしながらフェルに近づくと慌てるように言うフェル。けれども、本当に覚悟をしていたのか、目をギュッて瞑って僕を待つんだよ。
もう、本当にあと2歳年をとってたらヤバかったよ。今でもヤバいけどね…… 押し倒しちゃうかも知れない……
僕は目をギュッと瞑ったフェルにそっと近づいて、その可憐な唇にそっと口づけをしてこう囁いたんだ。
「有難う、フェル。でも、そういう事はお互いにもう少し大人になってからにしようね」
ってね。すると顔を真っ赤にしたフェルが、拗ねた口調で
「も、もう、人を揶揄って!! 知らないっ!」
って言うから、さっきよりも軽い口づけをもう一度して、
「アハハ、僕はそんなフェルも大好きだよ」
って言ったら茹でダコが出来上がってたよ。それから、僕は魔法を解除してレミとセラスを呼んで、フェルの部屋を後にしたんだ。扉をくぐりながら、レミの、
「フェル様、お顔が真っ赤です! お熱があるのでは!!」
って声と、意味ありげに僕を見ながらサムズアップしてくるセラスに笑いかけて僕は自室に戻ったんだよ。明日から侍女たちの間でどんな話が広まっているのかな?
怖いような楽しみなような……
僕はいよいよフェルちゃんに前世の記憶があるという秘密を話す事にしたんだ。
ついでに親しくなった人とは普通に会話が出来る事もね。もともと前世でも人見知りがこじれて口下手になったっていうのもある。
今世では産まれた時に何やらヤバいと思って泣かなかったのが現在まで続いてしまった感じなんだけど、よくよく考えると前世と同じく口下手だったんだろうね。
そう考えていたら、何故か顔が少し赤いフェルちゃんがこう言ってきたんだ。
「ト、トーヤ様…… まだ少し早いかと思いますが、私は覚悟できてます。でも、初めてなのでどうか優しくお願いしますね……」
ちっがーうっ!! フェルちゃんの盛大な勘違いをどうやって正そうかと悩んだけど、結局は思いつかなかったから、僕は言葉を発する事にしたんだ。と、その前に防音魔法を部屋にかける。
「コレは…… 防音の魔法を? トーヤ様、一体…… ハッ、私の為を思ってですね。私のはしたない声が外に漏れないように!?」
もういいよね…… 僕は今がその時だと確信したよ!
「フェルちゃん、チョット待って! 違うから!」
僕の出した言葉を聞いてフェルちゃんが周りをキョロキョロと見回している。どうやら僕が長い言葉を喋ったって気がついてないようだ。
「おーい、フェルちゃん。コッチだよ、僕を見てよ」
呼びかけるとやっと僕に目線を向けてくれたけど、その顔は驚きで固まっていたんだ。
「えっと…… あの…… もしかしてトーヤ様が喋られて…… ます?」
「うん、そうだよ。フェルちゃん、今までゴメンね」
僕は先ずフェルちゃんに謝ったんだ。それから何かを言いかけたフェルちゃんに待って貰って、説明を始めたんだ。
「信じて貰えないかも知れない…… でも僕はフェルちゃんに嘘は吐かないって約束するよ。だから、今は黙って最後まで聞いてくれるかな?」
そう言うと黙って頷いてくれるフェルちゃんに僕は包み隠さずに話をする事にしたんだ。
「僕には実は前世の記憶が赤子の頃からあってね。前世では45歳まで生きたんだけど、暴漢に刺されて死んでしまったんだ。そして、ある女神様の計らいによって、ログセルガー公爵家に転生したんだ。前世の僕は非常に口下手で恥ずかしがりやでね、家族以外とは口をきくことも無かったぐらい、喋らない人間だったんだよ。
でも、周りの人たちがそんな僕の表情や身振り手振りを読取ってくれて、仕事なんかもスムーズに進んだんだ。それは今と同じだね。フェルちゃんを筆頭に、リラやセバス、ロッテンやハレが僕の表情なんかを読んでくれるから、本当に今まで助かっていたよ。
それで、僕が転生したのに今まで前世と同じ様にあまり喋らなかった理由なんだけど、産まれて直ぐに実の父親からの言葉を聞いて、ペラペラと喋るのは危険だと判断したからなんだよ。泣く事もしないようにしたしね。本当は今の王都の屋敷に住めるようになった時に、フェルちゃんやリラ、セバス、ハレには秘密を言おうとしたんだけど、何となくその時じゃない気がしてね……
で、今はその時が来た気がしたから、先ずはいつも僕を助けてくれるフェルちゃんにこうして秘密を打ち明けているんだ。ゴメンね、フェルちゃんにとっては突然過ぎるよね? でもこれにも理由があってね。僕はフェルちゃんの実家のテルマイヤー侯爵家に話合いに行こうと思ってるんだけど、その場合にひょっとしたらテルマイヤー侯爵家が降格やもしかしたら廃爵になるかも知れないんだ。だから、フェルちゃんには自分の言葉でちゃんと説明をしたかったんだよ」
そこまで一息に言ってフェルちゃんの反応を待っていたら、フェルちゃんの円な瞳から涙が零れ落ちた…… やっぱり、今まで黙ってたから、騙されていたってショックを受けさせてしまったのかな…… コレで嫌われたならしょうがないけど……
僕が内心でそう考えていたら、フェルちゃんが泣き笑いになってこう言ったんだよ。
「グスッ、フフフ、トーヤ様。違いますよ、騙されていたなんて思ってませんよ…… ただ嬉しくて。いつも私はトーヤ様の心を正確に読み取れているんだろうかって不安な気持ちを持っていたのです。でも、それも杞憂だったようですし、何よりもこうして一番に私に秘密を打ち明けてくれた事が嬉しくて…… それで、我慢できずに涙が溢れてしまったのです。だから、そんな心配そうなお顔はヤメて下さいね」
なんて、優しい娘なんだ!!
「惚れてまうやろーっ!!」
「はい、幾らでも惚れて下さいね」
アレ? いつもなら心の中で言ってるのに、久し振りに人と喋ったからか、心の声が言葉として出てたよ…… ちょっと恥ずかしいけど、フェルちゃんの言葉に勇気を貰って、
「うん、僕はいつでもフェルちゃんに惚れてます。ううん、愛してるよ、フェル。だから、フェルも僕を呼び捨てにして、他人行儀な丁寧語もやめてほしいな。コレからは本当の婚約者として、接して欲しい。人前ではまだあまり喋れないだろうけど、フェルと二人きりの時は、こうして喋る事にするから……」
僕が勇気を出してそう言ったら、フェルも
「うん、分かった。トーヤ…… ちょっと恥ずかしいけど、コレからは身内だけの時はこう呼ぶね。私もトーヤを愛してる。私、これからもトーヤと一緒に幸せになる!」
そう返事をしてくれたよ。コレで僕は心身ともに、フェルの本当の婚約者になれたって確信したんだ。
「それで、私の実家についてだけど、話合いに行く時は私も連れて行ってね。私も長兄、次兄や長姉、次姉に言いたい事はあるから…… でも、3女で既に嫁がれているターナお姉様だけは助けて上げたい…… 私に唯一優しくしてくれたお姉様なの。2歳の頃に嫁がれてしまったんだけど……」
凄い年齢差がある様に思ったけど、その理由もフェルは教えてくれた。
「私と他の姉妹とは長姉とは18歳差、次姉とは17歳差、ターナお姉様とは16歳差で、ターナお姉様は14歳で婚約者だった方のお家に行儀見習いとして入られて、そのまま16歳でご結婚されたのよ」
なるほど、そうだったんだ。
「それで、そのターナ義姉さんの嫁がれた家はどこなの?」
「うん、ロッテンマイヤー公爵家からの分家に当たる、フォグマイヤー伯爵家なの。今のご当主様の夫人になるわ」
それなら何とかなりそうだね。ハール様とも相談して決してターナ義姉さんに咎が及ばないようにするよってフェルに伝えたら安心してくれたよ。
で、話が終わったから僕はちょっとしたイタズラ心を出してみたんだ。
「で、フェル。覚悟はいい?」
「えっ? ちょっ、ちょっと待って! トーヤ、今、このタイミングなの!?」
僕がいつものニコリじゃなくて、ニヤリと笑って、手をワキワキしながらフェルに近づくと慌てるように言うフェル。けれども、本当に覚悟をしていたのか、目をギュッて瞑って僕を待つんだよ。
もう、本当にあと2歳年をとってたらヤバかったよ。今でもヤバいけどね…… 押し倒しちゃうかも知れない……
僕は目をギュッと瞑ったフェルにそっと近づいて、その可憐な唇にそっと口づけをしてこう囁いたんだ。
「有難う、フェル。でも、そういう事はお互いにもう少し大人になってからにしようね」
ってね。すると顔を真っ赤にしたフェルが、拗ねた口調で
「も、もう、人を揶揄って!! 知らないっ!」
って言うから、さっきよりも軽い口づけをもう一度して、
「アハハ、僕はそんなフェルも大好きだよ」
って言ったら茹でダコが出来上がってたよ。それから、僕は魔法を解除してレミとセラスを呼んで、フェルの部屋を後にしたんだ。扉をくぐりながら、レミの、
「フェル様、お顔が真っ赤です! お熱があるのでは!!」
って声と、意味ありげに僕を見ながらサムズアップしてくるセラスに笑いかけて僕は自室に戻ったんだよ。明日から侍女たちの間でどんな話が広まっているのかな?
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