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第16話 制裁と依頼完了と
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私が2人の顔を見ながらその会話を聞いているとも知らずに話し出す2人。便宜上、ストーカーと専務と呼ぶ事にする。
「兄貴に言われてやって来たがランドールの2人の部屋は分からなかったぞ。弥生と3人で乗ったのに3ヶ所ぐらいエレベーターがとまりやがった」
ストーカーが専務にそう言っているのが聞こえた。
「クククッ、小細工に騙されたんだな。しょうがない教えてやろう。ナミはこの真下の部屋で、一つ間をあけてヒナの部屋がある。その間の部屋には恐らく新しいマネジャーらしい男が住み始めているがな。まあ見た目からして優男だからお前ならばどうとでも出来るだろう」
それを聞いたストーカーはベランダに向かったようだ。
「本当か、兄貴! こ、この下にナミの汚部屋があるのか…… 今ならあのマネジャーらしい男は居ないし…… 弥生やヒナがもし居たとしても俺ならどうとでも出来るな…… ましてやもしもナミ一人なら襲う事も可能だな。ヨシ、やろう!」
即決かいっ! だが、残念だったな。私はここに居るからお前は誰も襲えないぞ。私はそう突っ込みながら即座にストーカーに【重力魔法】をかけ、3倍の重力をその体にのせてやった。
「ぐっ! な、なん、だ、…… き、急、に、か、ら、だ、が……」
ストーカーがベランダにへたり込むのを見て専務が出て来た。
「おい、どうした? まさか私の部屋のベランダで自慰行為でもするつもりか? やめろよ、オイ!」
見当違いの事を言ってストーカーを動かそうとした専務がギョッとした顔をする。
「なっ、どうしたんだ? お前、そんなに体重がない筈だろう?」
そう言う専務にも私は【重力魔法】を施してやった。
「ぐっ! な、な、ン、だ……」
専務は耐性がないのか直ぐにグシャリと倒れてしまった。そんな専務にストーカーが何とか声をかける。
「ぐっ、ぐっ、あ、あ、に、き、だい、じょ、ぶ、か?」
本当の兄弟だったのか、それとも舎弟関係なのか? まあ、どっちでも良いか。私には既にこの2人を警察に任せるつもりは無くなっていた。ここが私の今の時点でのダメな点だとは後で気がつくのだが…… 良くも悪くもこの日本では人は法によって守られ、また法を犯した者は裁かれる。そう決まっているにも関わらず、この時の私は異世界の価値観を引きずり私的な制裁を行ってしまうのだった……
前にタケシを逆恨みしていた者と同じ状態に2人をした私はそのまま動けずにいる2人に声をかける。勿論、【不可視】と【隠密】はそのままに。
「貴様たち2人の悪行を天より見ていたが、とんでもない者たちよな…… よって天罰を2人に与えた。現代の技術では2人とも治ることの無い病、【子泣き病】だ。そのまま余生を過ごせば良い。反省して己を悔い改めるならば治る事もあるだろうが心に邪な考えばかりが今後も増長するならば更に体は重くなろう! 残りの余生を良く考えて過ごすのだっ!! ではな…… 私の言った事を覚えておくのだぞ……」
そうして、2人の部屋を転移で出た私は、出る間際に読んだ2人の思考により、3倍の重力を3.2倍にしておいた。
まあ、死なないギリギリと言ったところか……
けれども、コレで被害にあう女性も居なくなるし警察に届ける必要も無くなった。けれども、ランドールの2人にどう説明するかの課題が残っている。が、そこは弥生かタカシさんに任せようと思い直した。
それと忘れずに2人の部屋のベランダと入口を映すように仕掛けられたカメラは取り除いておいたよ。
そして私に用意されていた部屋に戻ると弥生だけが居た。
「ただいま。アレ、2人は? てっきり一緒にこの部屋に居ると思ったんだが」
私が弥生にそう聞くと次のように答えてくれた。
「疲れたから一眠りするって言って自分たちの部屋に戻ったのよ。それで、フェス会場での事を教えてくれるんでしょ、タケ兄。ちょうどいいから、今から教えてくれる?」
「分かった、先ずはあの警備員だが……」
そこから私は弥生に説明を始めた。救急車で運ばれた警備員についてと警備員に科した制裁について。ストーカーとナミちゃんの上の階に住む男について。その2人が繋がっていた事や今後2人に悩まされる事は無いことも伝えた。結局、警察には突き出さずに私が科した制裁によって病になった事も伝えると弥生はこう言った。
「それで良かったわ、タケ兄。警察だと罪を償ったと見なされたら釈放されるけれども、大抵の場合また同じ行動をとるから。逆恨みによって暴力的行為に出られる事もあるし。でも、勃起中枢に重力を5倍ってどうなるの? 本当に勃たなくなるの?」
うん、弥生よ…… 仮にも女性なんだからストレートにそう聞いてくるのはどうかと思うぞ。男性の勃起のメカニズムを詳しく説明する気は私には無いからな。
それから暫く雑談をしていたら、弥生が思い出したように教えてくれた。
「そうだ、タケ兄。タカさんから連絡があって、自宅から徒歩5分の所に事務所を借りたんだって。それから事務員募集についてなんだけど応募があった後の面接の時にタケ兄の力を借りたいって言ってるの。今回のランドールへの依頼は完了したからタカさんの面接の時は付き合って貰えるかな? もちろんだけど依頼報酬はちゃんと支払うから」
なるほど。私のスキルによって邪な考えを持っている人を弾きたいんだな。
「私が面接会場に入らずに済むなら力は貸すよ。それでいつ行けばいいのかな?」
「そうねぇ…… 明日、取り敢えず私と一緒に戻る事にしましょうか。まだ応募も無いから面接は先の話になるんだけど一旦戻ってタカさんと話し合う必要があると思うし。あそうだ、私も今日はこのままココに泊まるからよろしくね」
なにぃっ!! そ、そんな事はダメだぞっ! 弥生! 私はホテルでもとる事にしよう。いや、転移で自宅に戻れば良いか。まあ、まだ弥生には転移の事は伝えてないから、ホテルに泊まると言おう。
「弥生よ、私はホテルに泊っ!?」
「ヤダッ、タケ兄! 私と一緒だと襲ってきちゃう?」
私の言葉の途中で弥生がそう聞いてきた。私はもちろんそんな事をするつもりはないが、ご主人が居る女性とひとつ屋根の下で寝るような真似は出来ないと伝えた。何だかんだで弥生の言動には振り回されているな……
「ハア~、異世界に拉致されたって言うのに、タケ兄は本当に真面目だよねぇ。ウフフ、でも揶揄ってゴメンね、タケ兄。私はヒナの部屋に泊まるから、タケ兄はこの部屋で寝てね。さてと、それじゃあの娘たちを呼んで打ち上げに入るとするか。タケ兄、もうすぐデリバリーが届くから受取っておいてね。私はヒナとナミを起こして説明してくるわ」
そう言って弥生は部屋を出ていった。弥生が部屋を出た5分後にデリバリーが届き、私はそれらをテーブルに並べながら、何かを忘れているなと思っていた。
あっ! あの2人をベランダに放置したままだった! 私は急いで119番に電話をかけて、上の階のベランダからうめき声が聞こえると伝えたのだった。
弥生がナミちゃんとヒナちゃんを連れて部屋に戻った時には救急車と消防車が来ていて私は責任者の人に説明をしていた。
「ベランダでタバコを吸おうと出てみたら上の階のベランダで苦しそうなうめき声が聞こえてきたんです。それで、私も引っ越してきたばかりで気が動転してしまって管理人さんに連絡する前に119番に電話してしまって……」
「そうだったんですね。分かりました。後は私たちで対処します。ご協力、有難うございました」
それで開放された私は部屋に戻る。するとヒナちゃんが泣きながら弥生と話をしていた。
「私はタケフミさんがずーっと、私たちのマネジャーをしてくれると思ってたのにっ! 酷いよ、弥生さん。これからも同じような事があってもタケフミさんなら守って貰えるのにっ!」
「ちょ、ちょっとヒナ。落ち着いてよ。大丈夫よ、タケ兄は貴女たち2人に何か起こりそうなら、マネジャーじゃ無くなってもちゃんと守ってくれるから」
うーん、ヒナちゃんにこんなにも慕われる意味が私には分からないのだが……
私が部屋の入口で固まっていたら、ナミちゃんが私の側に来て話を始めたのだった……
「兄貴に言われてやって来たがランドールの2人の部屋は分からなかったぞ。弥生と3人で乗ったのに3ヶ所ぐらいエレベーターがとまりやがった」
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ストーカーがベランダにへたり込むのを見て専務が出て来た。
「おい、どうした? まさか私の部屋のベランダで自慰行為でもするつもりか? やめろよ、オイ!」
見当違いの事を言ってストーカーを動かそうとした専務がギョッとした顔をする。
「なっ、どうしたんだ? お前、そんなに体重がない筈だろう?」
そう言う専務にも私は【重力魔法】を施してやった。
「ぐっ! な、な、ン、だ……」
専務は耐性がないのか直ぐにグシャリと倒れてしまった。そんな専務にストーカーが何とか声をかける。
「ぐっ、ぐっ、あ、あ、に、き、だい、じょ、ぶ、か?」
本当の兄弟だったのか、それとも舎弟関係なのか? まあ、どっちでも良いか。私には既にこの2人を警察に任せるつもりは無くなっていた。ここが私の今の時点でのダメな点だとは後で気がつくのだが…… 良くも悪くもこの日本では人は法によって守られ、また法を犯した者は裁かれる。そう決まっているにも関わらず、この時の私は異世界の価値観を引きずり私的な制裁を行ってしまうのだった……
前にタケシを逆恨みしていた者と同じ状態に2人をした私はそのまま動けずにいる2人に声をかける。勿論、【不可視】と【隠密】はそのままに。
「貴様たち2人の悪行を天より見ていたが、とんでもない者たちよな…… よって天罰を2人に与えた。現代の技術では2人とも治ることの無い病、【子泣き病】だ。そのまま余生を過ごせば良い。反省して己を悔い改めるならば治る事もあるだろうが心に邪な考えばかりが今後も増長するならば更に体は重くなろう! 残りの余生を良く考えて過ごすのだっ!! ではな…… 私の言った事を覚えておくのだぞ……」
そうして、2人の部屋を転移で出た私は、出る間際に読んだ2人の思考により、3倍の重力を3.2倍にしておいた。
まあ、死なないギリギリと言ったところか……
けれども、コレで被害にあう女性も居なくなるし警察に届ける必要も無くなった。けれども、ランドールの2人にどう説明するかの課題が残っている。が、そこは弥生かタカシさんに任せようと思い直した。
それと忘れずに2人の部屋のベランダと入口を映すように仕掛けられたカメラは取り除いておいたよ。
そして私に用意されていた部屋に戻ると弥生だけが居た。
「ただいま。アレ、2人は? てっきり一緒にこの部屋に居ると思ったんだが」
私が弥生にそう聞くと次のように答えてくれた。
「疲れたから一眠りするって言って自分たちの部屋に戻ったのよ。それで、フェス会場での事を教えてくれるんでしょ、タケ兄。ちょうどいいから、今から教えてくれる?」
「分かった、先ずはあの警備員だが……」
そこから私は弥生に説明を始めた。救急車で運ばれた警備員についてと警備員に科した制裁について。ストーカーとナミちゃんの上の階に住む男について。その2人が繋がっていた事や今後2人に悩まされる事は無いことも伝えた。結局、警察には突き出さずに私が科した制裁によって病になった事も伝えると弥生はこう言った。
「それで良かったわ、タケ兄。警察だと罪を償ったと見なされたら釈放されるけれども、大抵の場合また同じ行動をとるから。逆恨みによって暴力的行為に出られる事もあるし。でも、勃起中枢に重力を5倍ってどうなるの? 本当に勃たなくなるの?」
うん、弥生よ…… 仮にも女性なんだからストレートにそう聞いてくるのはどうかと思うぞ。男性の勃起のメカニズムを詳しく説明する気は私には無いからな。
それから暫く雑談をしていたら、弥生が思い出したように教えてくれた。
「そうだ、タケ兄。タカさんから連絡があって、自宅から徒歩5分の所に事務所を借りたんだって。それから事務員募集についてなんだけど応募があった後の面接の時にタケ兄の力を借りたいって言ってるの。今回のランドールへの依頼は完了したからタカさんの面接の時は付き合って貰えるかな? もちろんだけど依頼報酬はちゃんと支払うから」
なるほど。私のスキルによって邪な考えを持っている人を弾きたいんだな。
「私が面接会場に入らずに済むなら力は貸すよ。それでいつ行けばいいのかな?」
「そうねぇ…… 明日、取り敢えず私と一緒に戻る事にしましょうか。まだ応募も無いから面接は先の話になるんだけど一旦戻ってタカさんと話し合う必要があると思うし。あそうだ、私も今日はこのままココに泊まるからよろしくね」
なにぃっ!! そ、そんな事はダメだぞっ! 弥生! 私はホテルでもとる事にしよう。いや、転移で自宅に戻れば良いか。まあ、まだ弥生には転移の事は伝えてないから、ホテルに泊まると言おう。
「弥生よ、私はホテルに泊っ!?」
「ヤダッ、タケ兄! 私と一緒だと襲ってきちゃう?」
私の言葉の途中で弥生がそう聞いてきた。私はもちろんそんな事をするつもりはないが、ご主人が居る女性とひとつ屋根の下で寝るような真似は出来ないと伝えた。何だかんだで弥生の言動には振り回されているな……
「ハア~、異世界に拉致されたって言うのに、タケ兄は本当に真面目だよねぇ。ウフフ、でも揶揄ってゴメンね、タケ兄。私はヒナの部屋に泊まるから、タケ兄はこの部屋で寝てね。さてと、それじゃあの娘たちを呼んで打ち上げに入るとするか。タケ兄、もうすぐデリバリーが届くから受取っておいてね。私はヒナとナミを起こして説明してくるわ」
そう言って弥生は部屋を出ていった。弥生が部屋を出た5分後にデリバリーが届き、私はそれらをテーブルに並べながら、何かを忘れているなと思っていた。
あっ! あの2人をベランダに放置したままだった! 私は急いで119番に電話をかけて、上の階のベランダからうめき声が聞こえると伝えたのだった。
弥生がナミちゃんとヒナちゃんを連れて部屋に戻った時には救急車と消防車が来ていて私は責任者の人に説明をしていた。
「ベランダでタバコを吸おうと出てみたら上の階のベランダで苦しそうなうめき声が聞こえてきたんです。それで、私も引っ越してきたばかりで気が動転してしまって管理人さんに連絡する前に119番に電話してしまって……」
「そうだったんですね。分かりました。後は私たちで対処します。ご協力、有難うございました」
それで開放された私は部屋に戻る。するとヒナちゃんが泣きながら弥生と話をしていた。
「私はタケフミさんがずーっと、私たちのマネジャーをしてくれると思ってたのにっ! 酷いよ、弥生さん。これからも同じような事があってもタケフミさんなら守って貰えるのにっ!」
「ちょ、ちょっとヒナ。落ち着いてよ。大丈夫よ、タケ兄は貴女たち2人に何か起こりそうなら、マネジャーじゃ無くなってもちゃんと守ってくれるから」
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