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「いつまで寝てるんだクリード」

徐々に意識が覚醒し目覚める。

「おはようスレイド」

朝から隻眼の筋肉ムキムキおじさんを見るのはあまりいい気分とは言えない。

「なんだ?まだ寝ぼけてるのか?」
「いや、大丈夫だよ。少し昔のことを思い出してただけ」

のそのそとテントから外に出る。

「昔か…雨ん中倒れてたのが懐かしいな」
フッと笑うスレイド
 
俺には両親がいない。
顔もわからないが記憶が無いわけではない。
と言ってもその記憶はこの世界のものではない。

前世の日本の記憶がある。

と言っても詳しくは思い出せないけど。

中でも記憶に残ってるのは映画だ。
たくさんの映画を観た記憶はあるがアクション映画が大好きだった。

「あんなちっこい奴がこんなすげぇもん思いつくとはあん時は思いもしなかったぜ」
そう言いながら肩から下げるアサルトライフルを叩く。

俺はアクション映画が好きだった。
転生なのか転移なのかわからないがこの世界で目覚めた時はどうしていいかわからなかった。

だが、傭兵団のリーダーであるスレイドに拾われて鍛えられた。
しばらくしてうろ覚えの銃の設計図を見せながら仕組みを話すと「おもしろい」と言いながら仲間に作らせていた。

人数こそ多くないがいろんな種族のいろんな性格が集まる傭兵団で俺の設計図は衝撃だったようですぐに作成に入り実戦に使えるまでになっていた。

銃により沢山の功績を作った傭兵団は国に認められプライドと名前を授かり国の仕事をするようになった。

それから5年経ち10歳の今日俺はやっとスレイドから銃の使用許可が出た。

初の任務は盗賊の首領の暗殺。

崖の上で腹這いになりスナイパーライフルで洞窟前で宴会をしている首領に標準を合わせる。

タァンッ

「悪くねぇな……合格だ。」

スレイドから合格をもらいすぐに撤収する。
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