跳舞猫日録

踊る猫

文字の大きさ
上 下
25 / 58

2023/01/17 BGM: New Order - Krafty

しおりを挟む
いつものことではあるのだけれど、今朝もふと「もうダメかもしれないな」と思った。根拠はない。ただ、いつも書いている英語のメモにしたって「昨日まで書けていたのが今日になって書けないということもあるかもしれない」とも思うことがある。この考え方は突き詰めれば「昨日まで太陽は東から昇ったのに、今日は西から昇るかもしれない」となってしまう(哲学的にはこの考え方はあながちナンセンスとも言えないとは聞くが、現実的には一笑に付されるものであるはずだ)。それで、ずいぶん自分の中で「もう帰って寝ようかな」と思ってしまったのだけれど仕事をし始めたらできてしまった。なぜできてしまうのだろう? これは私にとって永遠のテーマとなりつつある。

今日は夜に宍粟市国際交流協会が開く、市内の外国人の方と親睦を深めるお茶ットルームがあるとかで昼休みに自分なりに話したいことを煮詰めた。発達障害のことを話そうか、これから行われるという英会話教室の話をしようか……その会合では英語で話すことになるので、私は結局そうした英語を使う機会で自分を表現することが好きなんだなと思った。仕事をしていると英語を使う機会はめったにないので、必然的に私の英語は評価されない。でも他の機会でならこうして私の英語が活きる時が来る。それも人生なのかもしれないなあ、と思ってしまった。ジョブコーチの方が私の英語を評価して下さっているのでまた風向きは変わるかもしれないのだけれど。

とはいえ、計画を煮詰めて「このことも喋ろう」と考えすぎるのも考えものではある。コミュニケーションは音楽におけるジャムセッションと同じでその場になってみないとわからないことが山ほどある。発達障害の人間が一番困ることの1つはそうした土壇場での先の読めないコミュニケーションなのだけれど、それに関しては私も発達障害を考える自助グループや他のグループでのミーティングに参加するようになって「場数を踏む」経験をしたのである程度なら何とかなるかな、とも思う。この「何とかなる」がクセモノなのだ。なぜ「何とかなる」のだろう。根拠なんてない。ただ、仕事も私生活も自分では自覚していない能力が発揮されて「何とかなる」のだった……。

夜、そのお茶ットルームに参加する。市内の中学校に勤める英語教師の方のプレゼンテーションと、今回のメインイベントである水引を作る時間を楽しむ。特に水引は私のような不器用極まりない男にはなかなか難しかった。時間を忘れて熱中してしまう。講師の方の鮮やかな手の動きを見せてもらい、どの世界でもエキスパートはいるものだと唸る。楽しいひと時だった。帰った後、何だか頭が発熱したような感じがしたので眠ってしまう。単に日頃の睡眠不足が祟ったのだろうと思う。もう若くないのである……今年で私も48歳。脂っこいものは控えて日々「腹八分目」の生活を心がけないといけないのだな、と思った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

春秋花壇
現代文学
注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

夕立ち 改正版

深夜ラジオ
現代文学
「手だけ握らせて。それ以上は絶対にしないって約束するから。」  誰とも顔を合わせたくない、だけど一人で家にいるのは辛いという人たちが集まる夜だけ営業の喫茶店。年の差、境遇が全く違う在日コリアン男性との束の間の身を焦がす恋愛と40代という苦悩と葛藤を描く人生ストーリー。   ※スマートフォンでも読みやすいように改正しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

遅れてきた先生

kitamitio
現代文学
中学校の卒業が義務教育を終えるということにはどんな意味があるのだろう。 大学を卒業したが教員採用試験に合格できないまま、何年もの間臨時採用教師として中学校に勤務する北田道生。「正規」の先生たち以上にいろんな学校のいろんな先生達や、いろんな生徒達に接することで見えてきた「中学校のあるべき姿」に思いを深めていく主人公の生き方を描いています。

処理中です...