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人間の価値

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「ヒロキが来てくれて、とても嬉しいよ。」
コウスケは、歩道橋を後ろ向きで手を大きく横に伸ばして歩きながら、僕を、誇らしげの言いった。
「あったりまえじゃないか。」
僕は、リュックの肩掛けの部分を強く握りしめて、ヒロキとの視線を外さなかった。
「ねぇ。ヒロキは、僕が人を殺したことをどう思う?」
僕が聞きたかったことをコウスケが言ってくれた。
彼は、足を止めた。
「僕は、良いと思っている。この世界は残虐だよ。豚も、牛も、鶏も、殺していいのになぜ人間を殺してはいけないの?」
彼が言ったことは、この世界の裏側を見るようだった。
「ヒロキはどう思う?」
質問が僕に飛んできた。
「僕は、、、。」
コウスケの真剣な眼差し。
「僕は、、、。僕もそう思うよ。豚も、牛も、鶏も、羊も、山羊も、馬も、魚も何もかもの命を奪いうばいまくって、、、。人間は違う生き物から見たら恐怖でしかない。こんな最低な人間たち殺しても構わないさ!だから!」
言い終わるのを待てないように
「キキィー。バコンッ!」
とどこからか音がした。あたりを見回すと、街灯の明かりに照らされて、車と、真っ赤な血を出して倒れている人があった。
「行こう!」
僕は(助けに行かないと。)と思った。
「あぁ。」
コウスケがうなずいた。僕らの意見は同じだと思っていた。歩道橋を駆け下りて事故があった場所に行った。
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