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旅立ち
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ドアを開けると、コウスケが立っていた。こちらに気づくとコウスケはこちらに近づいてくる。コウスケはいつも通りの様子。なので、一切僕は、怖がらなかった。
「ヒロキ!来てくれたんだね。てっきり出てこないかと思った。」
ニコニコしている。
「親友のためなんだから、来るのは当然じゃないか。」
僕は、ちょっぴり嬉しいのを隠した。
「ヒロキ?分かってる?俺は人殺しなんだよ。ヒロキだっていつ俺が、殺すか分かんないよ?」
コウスケはだんだんと笑顔が消えていく。遠くにどこかとおくに行ってしまうような気がした。
「大丈夫だよ。人殺しでもなんでもいい。だって、目の前にいるのはいつも一緒にいるコウスケだ。」
遠くに行ってしまうコウスケを引き留めるように言葉をかけた。
「覚悟はできているのか?」
コウスケの顔は、親友だからこそわかる。うれしみがあふれている顔だ。もちろん僕は、「うん。」
と答えた。
そして僕らは逃げ出した。この狭いせまい息ができないほどに固く柔らかさがないこの世界から。ご飯を食べさせてくれた家族も、僕をいない存在にしたクラスのやつらも、何かも忘れて、全部すてて、僕と君とで。コウスケが言った、どっか遠いとおい所で死んで来るよ。もうこの世界に生きている理由や価値などないみたいだ。
「ヒロキ!来てくれたんだね。てっきり出てこないかと思った。」
ニコニコしている。
「親友のためなんだから、来るのは当然じゃないか。」
僕は、ちょっぴり嬉しいのを隠した。
「ヒロキ?分かってる?俺は人殺しなんだよ。ヒロキだっていつ俺が、殺すか分かんないよ?」
コウスケはだんだんと笑顔が消えていく。遠くにどこかとおくに行ってしまうような気がした。
「大丈夫だよ。人殺しでもなんでもいい。だって、目の前にいるのはいつも一緒にいるコウスケだ。」
遠くに行ってしまうコウスケを引き留めるように言葉をかけた。
「覚悟はできているのか?」
コウスケの顔は、親友だからこそわかる。うれしみがあふれている顔だ。もちろん僕は、「うん。」
と答えた。
そして僕らは逃げ出した。この狭いせまい息ができないほどに固く柔らかさがないこの世界から。ご飯を食べさせてくれた家族も、僕をいない存在にしたクラスのやつらも、何かも忘れて、全部すてて、僕と君とで。コウスケが言った、どっか遠いとおい所で死んで来るよ。もうこの世界に生きている理由や価値などないみたいだ。
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