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いずれ火になる者、バーニング
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表と裏、白と黒、光と闇、希望と絶望。それらのバランスを保つには誰かの手助けが必要不可欠。これは日々世界のバランスを保つために奔走している変わり者たちの活動の記録である。
「よし、じゃあ、行くか。万事解決! Mシステム!!」
「Mシステムを起動します。長時間の使用や大技の連発はお控えください」
「りょーかい!!」
少年の胸骨と同化しているMシステムから放出された火が少年の全身を包み込みながら彼と一つになる。少年はそれが完了する前にビルの屋上から飛び降りる。一刻も早く誰かの心が生み出した大蛇を倒したいからだ。
「おい! 聞こえてるか!! そこのでかいの! 俺は今からお前を倒す!! くらえ! 特大火球!!」
少年が放った巨大な火球は大蛇が口から吐いた毒を蒸発させながら突き進む。大蛇はそのへんの車を投げつけて火球を崩そうとしたが車は火球に弾かれてしまった。
「俺が作った火球はお前だけを燃やす。つまり、お前以外には無害なんだよ!!」
それを聞いた大蛇はその場から逃げ出した。
「こら! 逃げるな!!」
少年は火球をドーム型にしてその中に大蛇を閉じ込める。その後、少年はそれを火球に戻しながら宙に浮かせた。火球の中で暴れる大蛇。しかし、大蛇の移動に合わせて火球も移動するため脱出するのは困難。追い詰められた大蛇はある方法を試すことにした。大蛇は自身の牙にエネルギーを集中させると地面に向けてそれを吐き出した。その直後、大蛇の体は消し炭になった。
「おっ、終わったか。だが、俺には分かる。やつはまだ生きている」
今まで空中で浮遊していた彼は地上に降りてやつのかけらを探し始める。
「みーつけた」
彼が大蛇の牙を踏もうとするとそれは小さな蛇となって彼に襲いかかった。
「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ガブリ! 大蛇は彼の足首に噛みつくと同時に毒を流し込む。この時、大蛇は勝利を確信した。しかし、いつまで経っても少年が倒れない。おかしい、なぜこいつは死なないんだ? 毒の量が足りないのかな?
「無駄だ。俺は今『火』だから毒なんて効かないんだよ」
「キシャ?」
「ああ、本当だ。それじゃあ、さよならだ」
「き、キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
小さな断末魔と共にやつの体が消滅していく。
「ごめんな。でも、この世界にはまだお前が生きていける場所はないんだよ」
「討伐完了。Mシステムを停止します。お疲れ様でした」
彼のMシステムが停止した直後、何もない空間から少女が現れる。
「ごめん! こーちゃん! 遅れた!! えーっと、もしかしてもう倒しちゃった?」
「ああ、お前が来る数秒前に倒した」
「そっかー。強かった?」
「いや。でも、知能はそこそこあったな」
「そっかー。ということはその子の親はそこそこ賢かったのかな?」
「多分な。よし、じゃあ、帰るか」
「そうだねー」
へえ、あれが『いずれ火になる者、バーニング』か。うーん、受験生より物理学者を親にした方がよかったかな? というか、彼はいったい誰と会話してるんだ? うーん、気になるなー。でも、これ以上近づくとこっちの居場所バレちゃうんだよなー。あー! もどかしい! うーん、でも、まだ死にたくないから帰る!!
なんだ、今日は俺を見に来てただけか。まあ、Mシステムの連続使用は危険だから今回はどちらも命拾いしたことになるな。
「よし、じゃあ、行くか。万事解決! Mシステム!!」
「Mシステムを起動します。長時間の使用や大技の連発はお控えください」
「りょーかい!!」
少年の胸骨と同化しているMシステムから放出された火が少年の全身を包み込みながら彼と一つになる。少年はそれが完了する前にビルの屋上から飛び降りる。一刻も早く誰かの心が生み出した大蛇を倒したいからだ。
「おい! 聞こえてるか!! そこのでかいの! 俺は今からお前を倒す!! くらえ! 特大火球!!」
少年が放った巨大な火球は大蛇が口から吐いた毒を蒸発させながら突き進む。大蛇はそのへんの車を投げつけて火球を崩そうとしたが車は火球に弾かれてしまった。
「俺が作った火球はお前だけを燃やす。つまり、お前以外には無害なんだよ!!」
それを聞いた大蛇はその場から逃げ出した。
「こら! 逃げるな!!」
少年は火球をドーム型にしてその中に大蛇を閉じ込める。その後、少年はそれを火球に戻しながら宙に浮かせた。火球の中で暴れる大蛇。しかし、大蛇の移動に合わせて火球も移動するため脱出するのは困難。追い詰められた大蛇はある方法を試すことにした。大蛇は自身の牙にエネルギーを集中させると地面に向けてそれを吐き出した。その直後、大蛇の体は消し炭になった。
「おっ、終わったか。だが、俺には分かる。やつはまだ生きている」
今まで空中で浮遊していた彼は地上に降りてやつのかけらを探し始める。
「みーつけた」
彼が大蛇の牙を踏もうとするとそれは小さな蛇となって彼に襲いかかった。
「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ガブリ! 大蛇は彼の足首に噛みつくと同時に毒を流し込む。この時、大蛇は勝利を確信した。しかし、いつまで経っても少年が倒れない。おかしい、なぜこいつは死なないんだ? 毒の量が足りないのかな?
「無駄だ。俺は今『火』だから毒なんて効かないんだよ」
「キシャ?」
「ああ、本当だ。それじゃあ、さよならだ」
「き、キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
小さな断末魔と共にやつの体が消滅していく。
「ごめんな。でも、この世界にはまだお前が生きていける場所はないんだよ」
「討伐完了。Mシステムを停止します。お疲れ様でした」
彼のMシステムが停止した直後、何もない空間から少女が現れる。
「ごめん! こーちゃん! 遅れた!! えーっと、もしかしてもう倒しちゃった?」
「ああ、お前が来る数秒前に倒した」
「そっかー。強かった?」
「いや。でも、知能はそこそこあったな」
「そっかー。ということはその子の親はそこそこ賢かったのかな?」
「多分な。よし、じゃあ、帰るか」
「そうだねー」
へえ、あれが『いずれ火になる者、バーニング』か。うーん、受験生より物理学者を親にした方がよかったかな? というか、彼はいったい誰と会話してるんだ? うーん、気になるなー。でも、これ以上近づくとこっちの居場所バレちゃうんだよなー。あー! もどかしい! うーん、でも、まだ死にたくないから帰る!!
なんだ、今日は俺を見に来てただけか。まあ、Mシステムの連続使用は危険だから今回はどちらも命拾いしたことになるな。
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