春、陽気の良い

角砂糖

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暗ひ処

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「なんでこんな事になってしまったの……」
私は自由を奪われた。
この前までは友達と楽しくおしゃべりしていたのに。
あの日の帰りから自由が無くなった。
以前にも怖い思いをした事は何度かあった。でも今回は訳が違う。
この状況を打破する事をずっと考えているのに、何も思いつかない。
「前の生活に…戻りたいよ……。」
でも私が死んでしまうと困るらしく、殺されることは無さそうだった。
料理を作れば褒めてくれるし、掃除をすれば感謝をしてくれる。
何が目的なのだろうか……。
「帰りたい……」
本気で願っていた。
あの楽しかった日々はもう、戻ってこないのだろうか……。
「みんな心配してるよ……」
そう思うと胸が苦しくなる。
ごめんなさい、私が駄目なばっかりに。
何度も自分を責めた。
しかし、この状況が変わることはない。
終わることの無い、抜け出せない迷宮のように思えた__
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