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【第六章】
一
しおりを挟む病死だと、表向き李昭儀の死は公表された。
そうですかと、鵜呑みできるわけがない。
病死ではなく、殺されたのだ。
志勾はそう信じている。
翠蘭が飲まされていたあの薬は――隠されていた真実が彼女の死によってようやく暴かれていったのだが――、海棘湯と呼ばれるもので、血の塊ができやすい副作用があるという。その血の塊が、生きる上で重要などこかの血管を塞いだ。
すべてが手遅れないまになってぽろぽろと出てきた情報によると、そういうことらしい。
荒れるなと言うほうが、無理である。
魂のすべてをもぎ取られた喪失感。夜毎見る夢は、微笑む翠蘭が話しかけてくる姿。ところどころ色褪せて、声も聞こえない。ただ、こちらを見、幸せそうに微笑んでいる。風にひるがえる袖、青珠と戯れる眩しい笑顔。
眠れるわけがなかった。眠りたくなかった。あまりにも幸福な夢に、現実の残酷さに打ちひしがれる毎日。
翠蘭を亡くし、なにを生きていけばいいのか。
身の内は虚ろで、かさかさと枯れていく音ばかりがしている。
なにもかもが、すべてから色はなくなり、すべての意味を失った。
「今宵は綺麗な満月だ。そう思わぬか央珈」
「さようにございます」
皇城のほど近くにある唐邸の庭院で、唐清樹は第二夫人である荘央珈《おうか》の肩を抱きながら、月見酒を楽しんでいた。
天空にかかる満月は白く輝き、青い影を地に落としている。
まるで、現在の自分を物語るようだ。天を行く満月の丸さを己の状況の完全さになぞらえて詩を詠んだのは誰だったか。なるほど、そのとおりだ。あの輝く月の完全な丸さはいまの自分の満ち足りた状況そのものだ。
眩しい光を目に映しながら、唐清樹の口元が笑みの形にほころんでいく。
皇帝の心を奪ったあの李昭儀が死んで四年と半年が経ち、ようやく唐皇后が念願の太子を産んだ。忌々しい大司馬劉游も失脚させた。劉賢妃の産んだ公主には、いずれ〝寿命〟がくることになっている。
誰もが丞相を恐れ、己の娘を後宮に入宮させようと目論む者はいない。あとは皇后に、弟皇子を何人か産んでもらえば杏王朝も安泰だ。
皇帝は李昭儀を失い、なにかが切れたのだろう。歌舞音曲に傾倒するようになり、朝議で見せる顔も、陸揚げされた魚のように虚ろに濁り、死んでいる。以前のように唐家に意見することもなくなった。唯々諾々とこちらの要望を受け入れるばかりだ。
所詮進士ではあっても、底辺に近い成績で科挙を通った者に国政が担いきれるわけがない。
自分は、違う。
丞相の位は、任子制(高級貴族の子を科挙を通さず官に任じる制度)で得たものではない。下賤の者に混じって科挙に臨み、見事状元(首席)で進士となって勝ち取った結果である。
実力と血統。誰に文句を言われよう。
(なんとみごとな、わたしの天下であろう)
自分の半分にも満たない年齢の央珈の身体に手を這わせる唐清樹は、笑いが止まらない。
(あの月さえも、わたしを羨んでおるわ)
ふふと声が漏れたとき、騒がしさが夜の静寂に割って入ってきた。
せっかくのいい気分が壊され、眉間にしわが刻まれる。
「どうかしたのか」
廻廊の向こうから現れた若い家生に、顔も向けず不機嫌な声を投げつける唐清樹。家生は慌てた様子ながらも、拱手をする。
「お寛ぎをお邪魔いたしましたことをご寛恕ください。その……」
言葉が見つからないのか、家生は沈黙してしまう。
「さっさと言え」
この家生は家令の息子である。家令はなかなかしっかりしている男だが、息子のほうはどうも凡庸なきらいがある。
「はあ。あの……、チョクシシュウイの使者と名乗る者が、やって来まして」
唐清樹は目を瞠った。チョクシシュウイ―――直指繍衣? 聞き間違いか?
「直指繍衣と言ったか?」
榻から半身を起こし、家生に聞き直す。月明かりの下、まっすぐ強い眼差しを返す主人に、家生は身震いした。幽鬼のようだと思ってしまったことを、悟られてはならない。
「は……はい。チョクシシュウイの使者、蔡輝曷と名乗っておられました」
「『おられました』だ?」
家生の言葉尻を問い詰めながらも、唐清樹は頭の中で状況を整理する。
直指繍衣の使者とは、皇帝の勅命によって動く者のことだ。重大事件の取り締まりを主な任務とする。
(だが)
直指繍衣の使者が派遣されるのは地方のはず。何故ここに現れる? ここは丞相である自分の邸第である上に、なによりも首都だ。
なにかの事件が起こり、それに際し挨拶でもするつもりなのか?
なんのために? そのようなこと、いままで一度もなかったのに。
(いや)
そもそも、直指繍衣の使者が何故自分のあずかり知らぬ間に派遣されている? 派遣された、という事実を伝えるために、わざわざ立ち寄ったとでも?
どうにも違和感がぬぐいきれない。
本当に、直指繍衣の使者なのか? この愚かな家生が聞き間違えたのではないのか?
「ああ、いえ、も申し訳ございません」
しどろもどろに謝罪を口にする家生の様子はまどろっこしく、唐清樹は苛々と榻から立ち上がった。
そこへ荒々しい足音が重なった。月明かりの下、何人もの兵を従えたひとりの男が姿を現した。
内心の驚愕を、唐清樹は表情の下に押し隠す。
男は、三十代半ばあたり。被っている冠は装飾のない純白である。形は後部に二枚の羽根を立てた翼善冠だ。袍の色は群青。胸元から肩口、袖にかけて、北極星に従う北斗星をあしらった刺繍が色鮮やかに刺されている。そして腰には一挺の斧。これは実用のものではなく、身分を象徴するためのものである。
白色は『哀悼』の意味を持つ。無装飾の翼善冠は『皇帝の代理人』を意味し、皇帝自らにより授けられる。よって純白の翼善冠は、『皇帝の慈悲』を表していた。これを被ることができるのは、唯一直指繍衣の使者のみ。直指は勅使のこと。七つの星からなる柄杓型の北斗星は常に北極星のそばにつき従うことから、皇帝の意をくむ者という意味あいを帯び、勅使のまとう袍には必ず刺される図案となった。腰に下げる斧は、いかなる権力にも屈せずという象徴。
純白の翼善冠。北斗星の袍。腰の斧。紛れもない直指繍衣の使者が、唐清樹の前に立ちはだかっていた。
「この度、直指繍衣の任を賜った蔡輝曷と申す」
炯々とした眼差しの男は無骨な口調でそう言うと、形式ばって拱手をした。
「唐丞相殿。あなたを捕らえよという命を受けております」
「直指繍衣など、聞いておらぬぞ」
「さようでしょうな。あなたを通さぬための〝勅使〟ですから」
しれっと言う蔡輝曷。詔勅といえども、原則丞相を通して発するものである。皇帝はその手順を破ったのか。内心の腹立たしさを抑え込み、唐清樹は笑みを張りつける。
「すると陛下ご自身の判断か。なるほど。道理で龍黎に直指繍衣が現れるわけだ。陛下は根本を間違われておられる」
「間違いとは?」
特に気にしたふうでもなく蔡輝曷。
「直指繍衣は地方に派遣されるものだ。首都龍黎ではどんな権限もない。陛下はなにを勘違いしておられるのか」
「おや。丞相ともあろうあなたが知らないとは」
太い眉毛が、大袈裟なまでについと上がる。
「なに?」
「『史藩伝 第七章』の記述は記憶にありませんか。『龍黎地方の民、悉く怒りて起つ』とあるのを」
「―――!」
唐清樹の脳裏に、ざっと音を立てて書簡が広がる。古代の思想家が記した歴史書『史藩伝』。その第七章の文面が、瑞々しい墨痕をもって浮かび上がった。
確かに、『龍黎地方の民』という文言がそこにはある。実際の政治運営にはほとんど関係がないため科挙ではさほど重要視されない史書、史藩伝。だが、科挙を通ったほどの者なら一度は目を通すはずの史書でもある。
科挙を通って三十数年。存在すら忘却していた史書に、唐清樹は言葉を失うしかなかった。
蔡輝曷は胸元から一通の書状を取り出し、月明かりの下、朗々とした声で読み上げる。
「汝、唐亮。李昭儀殺害の罪を以てその身を捕縛す―――」
亮とは、唐清樹の諱である。
四年以上も前に死んだ李昭儀。その殺害容疑か。
書状を読み上げる蔡輝曷を、呆然と見返す唐清樹。
李昭儀の死。あの娘は海棘湯の副作用によって勝手に死んだのだ。〝自然死〟を期待して、敢えて副作用の強い海棘湯を濃く煎じさせたのは事実だが。
―――証拠は、残していない。
間に何人ものひとを挟み、李昭儀の侍女をはじめ関係者はすべて〝行方不明〟もしくは〝不審死〟している。物的証拠は残さぬよう細心の注意を払っていた。
皇帝の寵姫を殺すのだ。どんな権を握っていようと痕跡は残すべきではない。そして自分は、そんな失敗などしない。
内心の動揺を、唐清樹は己の自信を思い返すことで収めていく。
「勘違いをされては困りますな。李昭儀殿の死は、病死であろう」
「本当にそうお考えで?」
「わたしがどう考えようと、事実そうなのだ」
「まあ、言いぶんはいろいろあるでしょうな」
蔡輝曷は書状を胸元にしまいこみ、配下の者に合図をし、縄を受け取った。
「丞相という高い地位にあるあなたが無様に逃げるなどありえませんので、これは形ばかりと考えてもらえばいいでしょう」
言いながら蔡輝曷は唐清樹に近付き、するりとその手首を縄で縛り上げた。縛られた本人も呆気にとられるほどの早業だった。だがその目が、見る間に赤々とした怒りに燃える。
「貴様調子に乗るのも」
「職務に忠実なだけですよ」
唐清樹の威圧など意に介さない口調で、蔡輝曷は返す。
「あなたを捕らえよと、そう命を受けておりますゆえ」
「覚悟はできてのことだろうな」
「状況が判っておいででない」
小さな笑みが、蔡輝曷の口に浮かぶ。
「門前に車を待たせてあります。あなたの言いぶんは、御史台で聞きましょう」
「!」
「老公さま……」
連行される唐清樹の姿に、央珈がうろたえる。彼女も拘束されていた。おそらくは、室内の正妻も捕らわれている。
わたしは丞相だぞ。唐家の当主だ。
この屈辱、ただでは済まさぬ。
ぎりぎりと歯を食いしばって門前に出た唐清樹は、しかしその光景に息を呑み、唐突にめまいのような衝撃に襲われた。
門前につけられた車は轞車。罪人を乗せる車だったのだ。
唐清樹の逮捕の夜が満月だったことから、彼の逮捕にまつわる一連の事件を満月事件と人々は呼んだ。
李昭儀殺害容疑での逮捕。逮捕された唐清樹自身感心してしまうほど、揃えられた証拠は完璧だった。どこにも隙がなかった。なにより彼を驚愕させたのは、〝病死した〟はずの李昭儀の侍女、喬玉と柑華が生きて証言を行ったことだった。
証拠の隠匿は万全だった。
なのに、何故。
〝事故〟で命を落としたはずの彩秋飯館の主も、唐清樹が店で翠蘭と話をしていたと証言しに現れた。
李昭儀の両親も、〝強盗が入って〟命を落としたはずなのに、唐清樹が用意した手の者を、家にやって来た使者だと証言した。その使者自身、〝運河に落ちて〟死んだはずなのに。李基静はとっくに鬼籍に入っていたが、莫大な借金を唐家が肩代わりしてくれたと、その妻が証言した。この妻も、〝病死した〟はずだ。その墓までも確認した李家の家人も〝失踪した〟はずが、のこのこと事の次第を証言をしに来る始末。
海棘湯も、当然ながらその入手経路には慎重に慎重を重ねていた。
なのに。
どうして所有者とともに処分したはずの顧客名簿が出てくるのだ。直接購入した者も間に入った者たちも偽名を使わせたはずなのに、行きずりの者に関わらせもしたはずなのに、どうして彼らのすべての素性が明らかにされているのか。
どういうことなのだ。
いったい、どこから計画は破綻していたのか。
唐家を恐れる官の手によって、すぐにも釈放されるはずだった。しかし、担当部署、関係者のすべてに、睨みが利かない。彼が逮捕された夜を境に、面々も入れ替わっていた。
取り調べも異常だった。
御史中丞(御史台の長官)が平身低頭でこの失態を詫びるべきところなのに、尋問に現れたのは顔も見たことのない侍御史だった。侍御史。たかが従六品の官である。
ありえない。そんなこと、起こりえるはずがない。
侍御史ごときに尋問されるなど、屈辱以外のなにものでもなかった。
なにもかもがおかしかった。
―――仕組まれたのか? このわたしが?
牢の中でひとり、ひやりとした思いに襲われる。細い月明かりしか届かない、じめじめした石の牢。周囲の牢房には、ひとの気配もない。すべてから隔絶されていた。
乾の丞相となって十八年。たったひとりの娘を殺しただけでこんな事態になるなど。蘇昭媛のときのように抑えきれるはずだったのに。
仕組まれた―――そうとしか思えなかった。
誰にと、改めて問うまでもない。
自分を捕らえにきたのは直指繍衣の使者だ。皇帝以外誰がいる。巧妙に消したはずの証人たちを、唐家に気取られぬよう長期間匿うことのできる者は限られる。ひとりやふたりの人数ではないのだ。
ただ、まさかという思いのほうが強かった。
あの男に、ここまでできるほどの力があるはずがない。そう道を作って歩ませてきた。
そのはずなのに。
腑抜けたあの姿は、偽りだったと?
(―――いつからだ?)
志勾が自分に翻意を抱き始めたのは、いったいいつからなのか。
李昭儀の死からではない。李昭儀の家族が生きていたのだから、それ以前からなのは確かだ。それでも破綻なく官吏たちを掌握するには無理がありすぎる。ならば蘇昭媛を亡くしたときからか。あの悲嘆ぶりは、さすがに胸に迫るものがあった。
(だが)
唐家に動向を摑ませることのないまま官を動かすには、それでも日は足りないように思える。
(最初、から―――?)
突然脳裏に湧いた思いに、ぞっと震えが走った。
吏部から上がってきた『郭芬』の名。唯一にして初の晋塀自治区出身者だとして、上がってきただけの名に、ふとひっかかりを覚えたのはいつだったか。あれからどれだけの年月が経ったのか。
『わたしが玉座につくことで、なにか変わることがあるのか』
あなたこそが第七代乾国皇帝だと伝えたとき、そうあの男は言った。
『平穏が乱されるようなことは、なにもございませぬ』
侮ってそう答えた当時の自分を、唐清樹はいまになって激しく後悔した。これほどまで手酷く飼い犬に手を噛まれるとは。
一番最初に志勾が反抗の目を見せたのは、いつだったか。
(あれは確か)
地方官の賄賂の悪辣さをどうにかすべきだと、最初の頃、あの男は言っていた。地方からの賄賂が断たれれば、唐家にも影響が出る。賄賂は国の潤滑油でございますと奏上したとき、ほんの一瞬だったが、あの男の眼差しに憤怒の色がひらめいたのを覚えている。清廉潔白すぎる男だと思ったものだったが。
そんなことがきっかけだと?
賄賂など、乾のどこでもごく当たり前に行われている、いわゆる一種の礼儀作法である。その作法に文句をつけられても、はいそうですかと聞けるわけがない。
だが、もしもそれを根に持って、あのときから着々と水面下で密かに味方を作っていたのだとしたら―――。
官の掌握も、可能かもしれない。
(まさか、地方の賄賂ごときで?)
信じられなかった。到底信じられない。
唐清樹に操られる愚かな皇帝を演じながら、実際は唐清樹こそが志勾の掌の上で踊らされていた……?
愛した娘を犠牲にできるほど、あの男は冷酷だったのか。蘇昭媛を亡くしたとき、そして李昭儀を失ったときのあの悲しみ。悲嘆に暮れ魂を抜かれたあの顔も、計算ずくだったのか?
「莫迦な……」
漏れ出た呻きが、冷たい石壁に吸い込まれる。あの嘆きが計算されたものだと? それだけのことができる男だったと?
志勾の考えが、まったく判らなくなった。
「そんな、莫迦な」
自分が仕えていたのは、いったい何者だったのか。
真実のところは判らない。志勾がなにを考えていたのか、なにを目論んでいたのか、その真意も。
自分が操っていたつもりのあの男が、もはや判らなかった。
本当は、考えすぎなのかもしれない。
だが、―――真実を知ることのないまま唐清樹の死罪は確定し、数日後、刑に処されたのだった。
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