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ネタバラシ
ハンズオン:紫野
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キャラクター名:紫野
年齢:20代
性別:女性
目標:赤の塔にいる藍丈を殺害した黒木、月白、老竹を告発する。
山吹が生存した状態で3回目の会議を終える。
敗北条件:自分が藍丈の部屋にいた紅丸を殺害したと指摘される。
導入:
あなたは「菫」として生を受けた。
あなたは大学時代にできた初めての恋人である、山吹悠人に強い執着があった。
シングルマザーと共に貧乏生活の中で育った彼は、大学にも奨学金で通っていた。
あなたがいざ就職するとなった時に、山吹の母親が倒れた。
直すのには、相当の時間とお金がかかる病だ。
悠人はそう苦い顔を向けた。
あなたはふと考える。
そのことを元夫が知れば、力を貸してくれるのではないだろうか。
悠人のいない病室で、山吹の母から子成神社という神社の神主が悠人の実父だということを聞き出したあなたは、巫女としてその神社に潜り込んだ。
しかし神主たちは、子宝祈願に訪れた女性を塔で手籠めにしていたのだ。
住み込みの巫女に対してもパワハラとセクハラの連続。
この環境から山吹の母が逃げ出したのも頷けた。
「うるさいな、この丸顔」
「へちゃむくれめ、黙って仕事をしろ」
山吹の母の病状を伝えたところで、決して器量がいいとは言えないあなたの言葉は彼らにとっては梨に礫だった。
―――なら、顔がよければいいのか?
きっとそうなのだろう。
あなたは、山吹のために自らを捨て、「紫野」となることにしたのだ。
たった一つ、「あなたは何も悪くないから、距離を置きたい」と言う連絡だけを残して。
結論から言えば、目論見は成功した。
美容整形を経て別人となったあなたは、二人の神主に一度は巫女として働いていたことを悟られなかった。
あなたは自らの偽物の体を二人に差し出すことで、神社の主導権を握ったのだ。
それどころか、その整形手術を施した医者でさえも、あなたに魅了されていた。
きっとこのままいけば、山吹のための治療費を二人からせしめることもできる。
山吹の母が亡くなったのは、ちょうどそこまでの関係になった季節のことだった。
訃報と同時に、計画がガラガラと崩れていく音が聞こえた。
なら、私の努力は何のために?
顔を変えてしまった以上、葬式にも出られない。
何より醜悪な二人の老人に汚された体で、会いに行こうとは思えなかった。
いや、汚れた体なら、せめて。
この神社という財産を、山吹に引き渡すのはどうか。
そうだ、あの二人から何もかもを奪ってやればいい。
ただし神主の両方が死なない限り山吹に遺産は渡らないのだ。
あなたが片方を殺した時点で雲隠れされては元も子もない。
―――共犯者が必要だ。
二人の神主には性的暴行の前科が山ほどある。
復讐心を煽れば、誰かしか見つかるはずだ。
しかし利用するだけと言うのは気が引けた。
それなら犯行が重複することで真犯人が分からないような仕組みにしてはどうか。
そう言ったのはあなたに好意を寄せていた医者の男だった。
「死体を焼いてしまえば死因はわからない。死因が分からなければ犯人もわからない」
そう言いながら、男はあなたに毒とその効きが遅くなる薬の入った瓶の2つを握らせた。
あなたは蛭子と名乗り、かつて神社で手籠めにされた女性の関係者に犯行計画をほのめかす手紙を出した。
案の定、3人が反応を見せた。
後は、その場に山吹が神社に居れば、刑事捜査の中で警察が山吹こそが相続人だと見つけるに違いない。
あなたは山吹へと久しぶりに連絡を取ることにした。
もはや我が身はどうなろうと構わない。
自暴自棄ともいえる惨劇が、幕を開ける。
▼事件当日の流れ
事前に紅丸ばか理に色目を使っておき、藍丈に嫉妬させます。
その一方で藍丈の着替えに紅丸の服を用意することで、自分が紅丸になり替わればいいことを気付かせます。
赤の塔に現れた藍丈に抱かれ、寝付くまでその場に待機します。
紅丸が寝静まったのを確認し、あなたはシャワーを浴びて逢瀬があったことを隠しましょう。
(この時本物の紅丸が塔の2階から覗いていても、問題はありません)
赤の塔で寝ている藍丈は、ワインでの毒殺、像での撲殺、塔への放火のいずれかで殺害されます。
事件発覚後、あなたは藍丈の服を着た紅丸に、毒を入れた鬼梅酒のグラスを飲ませます。
この時氷の中に中和剤を入れておくことで、時間が経てば飲んでも即死しないような状態にしましょう。
それでは、あなたの幸運を祈ります。
年齢:20代
性別:女性
目標:赤の塔にいる藍丈を殺害した黒木、月白、老竹を告発する。
山吹が生存した状態で3回目の会議を終える。
敗北条件:自分が藍丈の部屋にいた紅丸を殺害したと指摘される。
導入:
あなたは「菫」として生を受けた。
あなたは大学時代にできた初めての恋人である、山吹悠人に強い執着があった。
シングルマザーと共に貧乏生活の中で育った彼は、大学にも奨学金で通っていた。
あなたがいざ就職するとなった時に、山吹の母親が倒れた。
直すのには、相当の時間とお金がかかる病だ。
悠人はそう苦い顔を向けた。
あなたはふと考える。
そのことを元夫が知れば、力を貸してくれるのではないだろうか。
悠人のいない病室で、山吹の母から子成神社という神社の神主が悠人の実父だということを聞き出したあなたは、巫女としてその神社に潜り込んだ。
しかし神主たちは、子宝祈願に訪れた女性を塔で手籠めにしていたのだ。
住み込みの巫女に対してもパワハラとセクハラの連続。
この環境から山吹の母が逃げ出したのも頷けた。
「うるさいな、この丸顔」
「へちゃむくれめ、黙って仕事をしろ」
山吹の母の病状を伝えたところで、決して器量がいいとは言えないあなたの言葉は彼らにとっては梨に礫だった。
―――なら、顔がよければいいのか?
きっとそうなのだろう。
あなたは、山吹のために自らを捨て、「紫野」となることにしたのだ。
たった一つ、「あなたは何も悪くないから、距離を置きたい」と言う連絡だけを残して。
結論から言えば、目論見は成功した。
美容整形を経て別人となったあなたは、二人の神主に一度は巫女として働いていたことを悟られなかった。
あなたは自らの偽物の体を二人に差し出すことで、神社の主導権を握ったのだ。
それどころか、その整形手術を施した医者でさえも、あなたに魅了されていた。
きっとこのままいけば、山吹のための治療費を二人からせしめることもできる。
山吹の母が亡くなったのは、ちょうどそこまでの関係になった季節のことだった。
訃報と同時に、計画がガラガラと崩れていく音が聞こえた。
なら、私の努力は何のために?
顔を変えてしまった以上、葬式にも出られない。
何より醜悪な二人の老人に汚された体で、会いに行こうとは思えなかった。
いや、汚れた体なら、せめて。
この神社という財産を、山吹に引き渡すのはどうか。
そうだ、あの二人から何もかもを奪ってやればいい。
ただし神主の両方が死なない限り山吹に遺産は渡らないのだ。
あなたが片方を殺した時点で雲隠れされては元も子もない。
―――共犯者が必要だ。
二人の神主には性的暴行の前科が山ほどある。
復讐心を煽れば、誰かしか見つかるはずだ。
しかし利用するだけと言うのは気が引けた。
それなら犯行が重複することで真犯人が分からないような仕組みにしてはどうか。
そう言ったのはあなたに好意を寄せていた医者の男だった。
「死体を焼いてしまえば死因はわからない。死因が分からなければ犯人もわからない」
そう言いながら、男はあなたに毒とその効きが遅くなる薬の入った瓶の2つを握らせた。
あなたは蛭子と名乗り、かつて神社で手籠めにされた女性の関係者に犯行計画をほのめかす手紙を出した。
案の定、3人が反応を見せた。
後は、その場に山吹が神社に居れば、刑事捜査の中で警察が山吹こそが相続人だと見つけるに違いない。
あなたは山吹へと久しぶりに連絡を取ることにした。
もはや我が身はどうなろうと構わない。
自暴自棄ともいえる惨劇が、幕を開ける。
▼事件当日の流れ
事前に紅丸ばか理に色目を使っておき、藍丈に嫉妬させます。
その一方で藍丈の着替えに紅丸の服を用意することで、自分が紅丸になり替わればいいことを気付かせます。
赤の塔に現れた藍丈に抱かれ、寝付くまでその場に待機します。
紅丸が寝静まったのを確認し、あなたはシャワーを浴びて逢瀬があったことを隠しましょう。
(この時本物の紅丸が塔の2階から覗いていても、問題はありません)
赤の塔で寝ている藍丈は、ワインでの毒殺、像での撲殺、塔への放火のいずれかで殺害されます。
事件発覚後、あなたは藍丈の服を着た紅丸に、毒を入れた鬼梅酒のグラスを飲ませます。
この時氷の中に中和剤を入れておくことで、時間が経てば飲んでも即死しないような状態にしましょう。
それでは、あなたの幸運を祈ります。
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