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白状

調査2 黒木、老竹

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黒木 → 月白の部屋
老竹 → 月白の部屋


老竹(卍女絡みいらん):
おいおいおいおい・・・どういうことだよ、こりゃあ。

黒木(ヒョロガリ社会人):
蛭子、ってここで祀られている神様ですよね。

老竹(卍女絡みいらん):
・・・だめだ、わかんねぇ。
意味が分からねぇ!


月白のハンドバッグから二人で見つけたとある書状。
黒木と老竹の二人はここに一緒に来て、二人で老婦の下着を掻きわけている最中にそれが現れたのだ。
間違いなくお互いが潜り込ませたものではない。
二人はその文面を見て絶句しつつも、事情を知らないはずの相手さえもが同じく口を閉ざしていることに気付く。


■調査結果① 月白の部屋
月白のハンドバッグからは、折り畳まれた和紙に筆で「蛭子より」と書かれた手紙が見つかる。
そこには、今日の日付と、赤の塔の2階には鉄でできた神像があり、
その台座の下に望みのものがあると書かれていた。


黒木(ヒョロガリ社会人):
彼女が神像とやらを動かしたのは・・・事実かもしれません。
これを見てください。


■調査結果② 月白の部屋
月白のキャリーケースから、薄汚れた軍手が見つかる。
手のひらの黒い汚れは錆っぽく、最近になって付着したものだとわかる。


黒木(ヒョロガリ社会人):
鉄の像を手に持った時に着いた汚れなんじゃないかなと。

老竹(卍女絡みいらん):
でも鉄でできた像を手に取って、それから何だって話じゃねえか。

黒木(ヒョロガリ社会人):
その「望みのもの」っていうのが何なのかもわからないですし。

老竹(卍女絡みいらん):
それよりこの「蛭子」ってのは、俺たちの中に紛れ込んでんだよな、多分。

黒木(ヒョロガリ社会人):
今日の日付を指定してますからね。
神社に詳しいということは、巫女3人の中にいるんでしょうか。

老竹(卍女絡みいらん):
いたとして、これはどうなるんだ・・・?

黒木(ヒョロガリ社会人):
例えばですけど。
月白さんに像をどかせて、その結果塔に火をつけやすくなるケースってあると思います?

老竹(卍女絡みいらん):
んあー・・・隠されていた穴から火種を投げ込んだ、とか?

黒木(ヒョロガリ社会人):

何食わぬ顔で部屋に戻り、改めて火がついていると騒いだ。
・・・そう言えば、最初に火事を見つけたのは月白さんでした!


月白は蛭子を名乗る人物に誘われてここに来た。
そしてその目的が、紅丸を焼き殺すことだった。
・・・あり得なくはない。
食堂に戻ろうとする彼らの前に、その月白本人が現れた。

「老竹、あなたが殺したんじゃない!」

老婦の大仰な叫び声が、館中にこだました。


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