女子大生の魔女裁判 第二審 ー生け花パクパク殺人事件ー

八木山

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2巡目 あかり→ほとり 「黒い手袋」

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あかり:
ほとりちゃんよぉ、これは一体何なのか、教えてくれっかな?

*:
あかりはそう言うと、黒いゴム手袋をほとりに向かって投げつけた。
貴族たちの決闘の合図に程遠い、オーバースローでの一投。
手袋は見事にほとり・・・ではなくゆかりの顔にぶつかると、胸元の大きな突起物までずれ落ちて、見事に引っ掛かった。

ゆかり:
何か機械がついてるね

*:
ゆかりがひょいと持ち上げると、手首のあたりに万歩計ほどの大きさの電子機械が備わっている。
手袋の手のひらには金属板がくっついており、どことなく焦げ臭い香りが漂う。
手首についたボタンに気付いたゆかりが手にはめてそれを押すと、金属板からバチバチという音とともに電光が走った。
殺人的威力であることは、一目瞭然である。

ゆかり:
これ、手袋型のスタンガンだね、すごい衝撃だ

ほとり:
こ、これはッスね・・・
は、はは・・・

あかり:
どー考えても異常だろ、この強さ
こんなの食らったら間違いなくただじゃ済まないぜ?
下手すりゃ死んじゃうかもなぁ!

かいり:
どうなんですか、ほとり
護身用にしては殺意高すぎると思いますけど
それとも、危険はないのかあなたで試しますか?

ゆかり:
バチッバチッ

ほとり:
ご、ごごご護身用・・・じゃないッス・・・

あかり:
焦げ臭いってことは、一度は使ってるよなコレ

ゆかり:
・・・うん、僕この音、夜に聞いた気がする

ほとり:
ううう・・・ち、違うんッスよ・・・
使ったことは認めますよ!
でも、違うんです、対人目的じゃないんス

あかり:
よく言うぜ、こんなア●ルアサシングローブ使って喜ぶ相手なんて人間くらいしかいないだろ

ひかり:
喜ぶどころか絶命でしょ

ゆかり:
逝くってそういう?

ほとり:
それは熊用なんッス

あかり:
熊だぁ?
熊の尻にッ!?

ひかり:
そうじゃなくて、普通に追っ払うんでしょ・・・

ほとり:
ですです
バチバチ音を立てて追い払ったり、いざというときはこれでショックを与えて脅かすんスよね
手に持つ形だと取り落としちゃうってことで開発されたものでしてぇ
昨日はたまたま起きた時に外でガサガサいうから、熊が来たと思って使ったんです!

かいり:
ほとり、あなたがこの村の住民ならそれを持っていても驚かないですよ
でも、あなた都民じゃないですか
熊相手なら最悪殺しちゃってもいいでしょうけど、都会の不審者相手に振りかざすのはマズイのでは

ゆかり:
ヘ、ヘイトスピーチ・・・
熊には生きる権利ないのかよ?

あかり:
人を襲って神隠ししてくるような熊ならないんじゃない?

ほとり:
はぁー・・・女子高生の心に消えない傷を負わせてくるオジサン相手はノーカンすよね?

ひかり:
ヘ、ヘイトスピーチ・・・

ゆかり:
じゃあこれはほとりの私物ってことは間違いないんだね?

ほとり:
ええ、そこは認めるッス
でもウチはこれをぽかりさんには使ってないッス

ゆかり:
主張するだけなら誰でもできるけど

ほとり:
いやいや、考えてもみてくださいよ
ぽかりさんの死因は絞殺であって感電死ではないッスよね?

ゆかり:
できるかわからないけど、ショックだけ与えて気絶させたんじゃない?

ほとり:
最初から寝ている相手に?
誰か起きてもおかしくない音が出るのに、夜に使わないッスよ
言っときますけど感電死じゃ血も出ませんし、さっきの水盆の儀式にもそぐわないッスからね?
・・・というかゆかりさん、自分視点、この音を聞いておいて何もしなかったことのほうが怪しいッスけどねぇ!?
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