27 / 49
24年8月27日
俺は深夜の思い付きは名案に思えても信用できないと思うが君はどうだ
しおりを挟む
鈴木教諭の家で撮影した若かりし頃の色竜嬢の写真を検索エンジンの画像検索に掛けると、すぐさま答えが返ってきた。
「4CB」と言う名前で活動していた地下アイドルのライブポスター。
広く浅くをフォローしている地下アイドルオタクのイニシエなるツイートに、その画像はあった。
赤、青、白、黒と言うことは、4つの方角に対応する中国の神獣なのだろうか。
そうなると「4CB」とは、「4 COLOR BEASTS」ってとこだろうな。
鈴木教諭がファンだったのは間違いないだろうが、SNSやインターネットを探しても、どこにもファンサイトや公式の記録が残っていない。
俺はブログに戻る。
8月12日に、色竜嬢は「†内に眠る青き竜†」と自分を表現していることからも、彼女が青龍担当だったのはほぼ間違いない。
そして、昨日25日の記事に移動する。
「C@」の海老原白琥が、29日にライブのMCを担当すると書かれた一文。
「C@」と言えば「にゃんにゃん猫系アイドルにゃん」というクドいキャッチコピーで、「ネコネコカワイイヤッター!ウィーヒヒヒ!」とはしゃぐ男どもに今売り出し中のアイドルグループである。
その海老原白琥と、ポスター上で白虎担当と思われる金髪の女性をマジマジと見比べる。
・・・この二人、同一人物だ。
事実「C@」の公式には、海老原嬢の活動履歴として「4CB」に所属していたと明記されている。
理由にこそ触れられていないが、およそ2年前に解散したらしい。
その流れで「C@」二期生として転籍し、今に至るという。
もしや、色竜嬢が顔を出さない理由は、この「4CB」としての活動に端を発するのではないか?
2年前と言えば彼女は22歳。
仕事を決めなければならないタイミングで、所属していたアイドルが解散し、結果事務員の仕事を選んだ。
それなら、アイドル時代のことは語りたがらないだろう。
だが、そのアイドル時代から伸びる因縁に、鈴木教諭は絡めとられた。
確信に近い何かが、俺の頭に巣食い始めていた。
あるいは妄想と切って捨てられるほどの何かが頭に巣食い始めていたことに気付いた俺は、ベッドへと倒れ込む。
もう寝よう。明日(・・・いやもう今日か)も勉強しなければならない。
そう言えば宮古島は元気しているだろうか。
缶詰と言っていたな。可哀そうな奴だ。
ううむ、ううむ・・・
「4CB」と言う名前で活動していた地下アイドルのライブポスター。
広く浅くをフォローしている地下アイドルオタクのイニシエなるツイートに、その画像はあった。
赤、青、白、黒と言うことは、4つの方角に対応する中国の神獣なのだろうか。
そうなると「4CB」とは、「4 COLOR BEASTS」ってとこだろうな。
鈴木教諭がファンだったのは間違いないだろうが、SNSやインターネットを探しても、どこにもファンサイトや公式の記録が残っていない。
俺はブログに戻る。
8月12日に、色竜嬢は「†内に眠る青き竜†」と自分を表現していることからも、彼女が青龍担当だったのはほぼ間違いない。
そして、昨日25日の記事に移動する。
「C@」の海老原白琥が、29日にライブのMCを担当すると書かれた一文。
「C@」と言えば「にゃんにゃん猫系アイドルにゃん」というクドいキャッチコピーで、「ネコネコカワイイヤッター!ウィーヒヒヒ!」とはしゃぐ男どもに今売り出し中のアイドルグループである。
その海老原白琥と、ポスター上で白虎担当と思われる金髪の女性をマジマジと見比べる。
・・・この二人、同一人物だ。
事実「C@」の公式には、海老原嬢の活動履歴として「4CB」に所属していたと明記されている。
理由にこそ触れられていないが、およそ2年前に解散したらしい。
その流れで「C@」二期生として転籍し、今に至るという。
もしや、色竜嬢が顔を出さない理由は、この「4CB」としての活動に端を発するのではないか?
2年前と言えば彼女は22歳。
仕事を決めなければならないタイミングで、所属していたアイドルが解散し、結果事務員の仕事を選んだ。
それなら、アイドル時代のことは語りたがらないだろう。
だが、そのアイドル時代から伸びる因縁に、鈴木教諭は絡めとられた。
確信に近い何かが、俺の頭に巣食い始めていた。
あるいは妄想と切って捨てられるほどの何かが頭に巣食い始めていたことに気付いた俺は、ベッドへと倒れ込む。
もう寝よう。明日(・・・いやもう今日か)も勉強しなければならない。
そう言えば宮古島は元気しているだろうか。
缶詰と言っていたな。可哀そうな奴だ。
ううむ、ううむ・・・
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。
二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。
彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。
信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。
歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。
幻想、幻影、エンケージ。
魂魄、領域、人類の進化。
802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。
さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。
私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。
【完結】Amnesia(アムネシア)~カフェ「時遊館」に現れた美しい青年は記憶を失っていた~
紫紺
ミステリー
郊外の人気カフェ、『時游館』のマスター航留は、ある日美しい青年と出会う。彼は自分が誰かも全て忘れてしまう記憶喪失を患っていた。
行きがかり上、面倒を見ることになったのが……。
※「Amnesia」は医学用語で、一般的には「記憶喪失」のことを指します。
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
10日間の<死に戻り>
矢作九月
ミステリー
火事で死んだ中年男・田中が地獄で出逢ったのは、死神見習いの少女だった―…田中と少女は、それぞれの思惑を胸に、火事の10日前への〈死に戻り〉に挑む。人生に絶望し、未練を持たない男が、また「生きよう」と思えるまでの、10日間の物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

磯村家の呪いと愛しのグランパ
しまおか
ミステリー
資産運用専門会社への就職希望の須藤大貴は、大学の同じクラスの山内楓と目黒絵美の会話を耳にし、楓が資産家である母方の祖母から十三歳の時に多額の遺産を受け取ったと知り興味を持つ。一人娘の母が亡くなり、代襲相続したからだ。そこで話に入り詳細を聞いた所、血の繋がりは無いけれど幼い頃から彼女を育てた、二人目の祖父が失踪していると聞く。また不仲な父と再婚相手に遺産を使わせないよう、祖母の遺言で楓が成人するまで祖父が弁護士を通じ遺産管理しているという。さらに祖父は、田舎の家の建物部分と一千万の現金だけ受け取り、残りは楓に渡した上で姻族終了届を出して死後離婚し、姿を消したと言うのだ。彼女は大学に無事入学したのを機に、愛しのグランパを探したいと考えていた。そこでかつて住んでいたN県の村に秘密があると思い、同じ県出身でしかも近い場所に実家がある絵美に相談していたのだ。また祖父を見つけるだけでなく、何故失踪までしたかを探らなければ解決できないと考えていた。四十年近く前に十年で磯村家とその親族が八人亡くなり、一人失踪しているという。内訳は五人が病死、三人が事故死だ。祖母の最初の夫の真之介が滑落死、その弟の光二朗も滑落死、二人の前に光二朗の妻が幼子を残し、事故死していた。複雑な経緯を聞いた大貴は、専門家に調査依頼することを提案。そこで泊という調査員に、彼女の祖父の居場所を突き止めて貰った。すると彼は多額の借金を抱え、三か所で働いていると判明。まだ過去の謎が明らかになっていない為、大貴達と泊で調査を勧めつつ様々な問題を解決しようと動く。そこから驚くべき事実が発覚する。楓とグランパの関係はどうなっていくのか!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる