AIと十字館の恐怖

Last5

<<抵抗>>

▼差し伸べられた手

突如、主人公の周りの空間が歪み始めた。
壁が融けて宇宙空間へと続いているように見え、星々が無数の目のように彼を観察しているかのようだった。

彼の手に握られた「星詠秘儀書」からは、不気味な言葉が浮かび上がってきた。
書物から漂う力が彼を襲い、彼の意識を異次元の深淵へ引き込んだ。

目の前には奇怪な宇宙生命体が浮かび上がり、彼を取り囲んでいる。
それらは赤紫の名状しがたい形状のの無数の触手や鱗で覆われ、異次元の存在であることを物語っていた。
彼らは主人公に何かを伝えようとしているのか、規則的に触手がうねった。
知識と狂気が入り混じり、主人公の精神に重い負担をかける。

選択肢１．魔導書を閉じ、抵抗する
主人公は恐怖に立ち向かい、魔導書を閉じて異次元の存在に立ち向かう。

選択肢２。存在と対話を試みる
主人公は恐怖を抱えつつも、異次元の存在とコミュニケーションを試み、何か情報を得ようとする。

選択肢３．魔導書に従う
主人公は魔導書から浮かび上がる文字に従い、異次元の存在に身を委ねる。


▼主人公の選択
選択肢３．魔導書に従う

主人公はあえて「星詠秘儀書」の意思に身を委ね、「星の瞳」の真意に迫ります。


▼結果
主人公は目を瞑る。
これは魔術書の見せている幻覚。なら、何か意味があるはずなのだ。

異次元の存在たちは主人公を取り囲み、職種は主人公の肌へと触れる。
とたん、記憶の波に包まれた。

ある日、羊飼いの母親だった記憶。
ある日、風に揺られた草木の記憶。
ある日、生きたまま身を切られた魚の記憶。
ある日、ユダヤの王として殺された記憶。
ある日、世界の滅びを見た記憶。

それはまさしく、世界そのものの記憶の濁流である。
「は、はは」小さく笑みがこぼれる。
その知識は圧倒的で、主人公の精神を、そして認識を、あるいは思想をも拡張させた。
彼は新たな視点を手に入れ、星間の力を操る方法にさえ手を伸ばしかけている。
しかしそれと引き換えに、己という核から、さらに乖離していった。
ただし傍から見れば、彼はただ狂気に飲まれる哀れな敗北者に見えたことだろう。

→知識＋９
→精神―９

▼調査結果

それでもなお、主人公は論文を読み進める。
主人公は、「星の瞳」があまりにも強力だ。
人間にとっては太刀打ちできない存在であることは嫌と言うほど理解している。

―――直接的な対決は避けるほかない。
できる限りその存在から遠ざかり、安全な方法でこの出口のないマンションの一室から脱出しなければ。

<<4章：「星の瞳」から身を守る方法>>

残念ながら、物理的に退けることはまず不可能である。
時間軸を超越しているうえ、液体であり、気体である「星の瞳」は、どこにでも存在するのだ。
また、他の神格を宛がうというのも推奨できない。
他の神格と異なり、観察と情報の蓄積を司る「星の瞳」は、一時的な自身への影響を、その行動指針に反映しない。
「星の瞳」が一時的に退いたように見えても、あなたへの敵意あるいは関心が消えていないのであれば、それは根本的な解決になっていないのだ。

あえて言うなら、「星の瞳」が興味関心をあなたに抱かなければいいが、それはとるに足らない存在である崇拝者か眷属になることを示している。
人間で居続けたいのであれば、素直に生贄を差し出し崇拝者となるほかない。

残念ながら、この本を手に取り「星の瞳」の存在を知った時点で、あなたの目の前にきっと「星の瞳」は現れる。
そして残念なことに、どうにか退ける方法は一切存在しない。

崇拝者となり命令に従い機嫌を取るか、あるいは意思なきヘドロ状の生き物に身を窶すか選ぶのだ。


<<EOF>>

要するに･･･言われた通り生贄を差し出す以外に打つ手はない、ということか？

直感（40>=95）：失敗

ダメだ、魔術書意外にどこかで「星の瞳」について聞いたはずなのに、それが思い出せない！

主人公は生贄を差し出すほかに生き残る方法がないことを悟りつつあった。
それでも何か情報を見落としているかもしれない。
一縷の望みに縋るように、あるいはすでに諦めたのか、リビングへと戻るのだった。

【残りターン：２】