AIと十字館の恐怖

水場

ターン７：気配

ドアの向こうにあったのは、安いワンルームアパートにありそうなユニットバスだった。
リビングの血生臭さとは真逆の、石鹸の香りで包まれた清潔な空間。
浴槽との間にはカーテンが引かれているが、あふれた泡が床いっぱいに広がっている。

カーテンの向こうからは時々パチャリという音が響く。
映る影はどうやら人間のようにも見えた。
しかしその影は、主人公が入ってきたのにもかかわらず気付いていない様子だ。

▼主人公は以下の行動を選択することができます
１．トイレを調べる
２．洗面台を調べる
３．カーテンを開ける

▼選択
3．カーテンを開ける

主人公はカーテンを開けて、カーテンの向こうで何が起こっているのかを確認しようとします。

▼結果
浴槽には泡立った風呂に眠ったような顔を浮かべている少女がいた。
顔以外には、浴槽の端にかけるように垂れた細い左腕と、膝小僧くらいしか見えない。
パイプからとめどなく流れるお湯によって、不思議な泡は生まれては消えてを繰り返す。

主人公は、白衣の死体が持っていた写真を思い出した。
目の前の彼女には、あの少女の面影が確かに残っている。
――写真の人物で間違いない。

彼女はやっとこちらに気付いたのか、目を瞑ったままの鼻から上を出した顔を、ゆっくりと向けた。
彼女の顔の前に、ブクブクと大きな泡が生まれては消える。
どうやら風呂の中で何か言っているようだ。

直感（40>=74）：失敗　交渉（55>=74）：失敗

･･･ダメだ、何を言っているのか聞き取れない。

▼主人公は以下の行動を選択することができます
１．トイレを調べる
２．洗面台を調べる
３．引き続き会話を試みる
４．彼女を力づくで風呂から引きずり出す

▼選択
3．引き続き彼女と会話を試みる

主人公は彼女との会話を試みます。
彼女が何を言おうとしているのか、何か手がかりを得られるかもしれません。