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第九問
マッチョだ!マッチョがいるぞ!
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俺を部屋で待ち受けていたのは、マッチョだった。
牛のように鼻輪をつけて、太い腕から顔にかけてタトゥーが刻みつけた男は、サングラスの奥で怪しく瞳を光らせ、こちらを見てニヤニヤと笑っている。
『よう、ヒョロガリ』
『殺すぞ、誰がヒョロガリだ』
流暢なスペイン語だったので、思わず言い返してしまった。
マッチョもまさかアジア人からスペイン語で言い返されるとは思っていなかったらしい。
笑っていた口を尖らせてから、ヒュウと口笛を浮いた。
『おいおいw兄弟!スペイン語が分かるのかよ』
『聞きゃわかんだろ、山猿相手のデカいシノギがあってな』
『ハッハッハ!そりゃいい!今まで話の通じる相手なんていなかったからよ!しっかし口悪いのな!』
『殺すぞ!』
マッチョは上機嫌に手を叩きながら笑った。
彼はただの旅行者で日本語が全く分からず、一つも問題文が分からなかったので、ここまで来るのには相当難儀したと陽気に語った。
そして指をパチンと鳴らすのだった。
『よし、お前。もう辞退していいぞ』
『はい?』
『だから、ここは俺に譲れって言ってんだ』
『てめぇ、豚みたいな泣き言言ってんじゃねえぞ』
『なんだよ!お前は日本に住んでてきれいな水がいつでも飲めるのに何が不満なんだよ!俺の国じゃ水飲むのにも一日かかるぜ?!俺に10億譲って、村に水道を作らせろよ!』
男はそう言ってズンズンとこちらに近寄ってくる。
あくまで手は出さずに、メンチを切りながらもう一度言った。
『俺に、答えを、譲れ』
牛のように鼻輪をつけて、太い腕から顔にかけてタトゥーが刻みつけた男は、サングラスの奥で怪しく瞳を光らせ、こちらを見てニヤニヤと笑っている。
『よう、ヒョロガリ』
『殺すぞ、誰がヒョロガリだ』
流暢なスペイン語だったので、思わず言い返してしまった。
マッチョもまさかアジア人からスペイン語で言い返されるとは思っていなかったらしい。
笑っていた口を尖らせてから、ヒュウと口笛を浮いた。
『おいおいw兄弟!スペイン語が分かるのかよ』
『聞きゃわかんだろ、山猿相手のデカいシノギがあってな』
『ハッハッハ!そりゃいい!今まで話の通じる相手なんていなかったからよ!しっかし口悪いのな!』
『殺すぞ!』
マッチョは上機嫌に手を叩きながら笑った。
彼はただの旅行者で日本語が全く分からず、一つも問題文が分からなかったので、ここまで来るのには相当難儀したと陽気に語った。
そして指をパチンと鳴らすのだった。
『よし、お前。もう辞退していいぞ』
『はい?』
『だから、ここは俺に譲れって言ってんだ』
『てめぇ、豚みたいな泣き言言ってんじゃねえぞ』
『なんだよ!お前は日本に住んでてきれいな水がいつでも飲めるのに何が不満なんだよ!俺の国じゃ水飲むのにも一日かかるぜ?!俺に10億譲って、村に水道を作らせろよ!』
男はそう言ってズンズンとこちらに近寄ってくる。
あくまで手は出さずに、メンチを切りながらもう一度言った。
『俺に、答えを、譲れ』
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