10問解くと10億もらえるクイズだけど、君たちには解けないと思います^^

八木山

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第八問

このゲームの必勝法(アキヤマサン!)

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「正解」と音声が流れて、青のドアが開く。

この時俺は、完全にこのクイズのルールを掌握したのだ。


「っしゃオラ!」


そう、このクイズには必勝法がある。(アキヤマサン!)
結論から言えば、最初のドアに書かれている記号の「画数」によって回答のルールが分岐するのだ。

最初に四角を選んだ場合、1~4問目の答えの色がそのまま5~8問目の答えになる。
そして同様に三角を選んだ場合は、おそらっく1~3問目の答えの色が4~6、7~9問目の答えになるのだろう。


ゆっくりカンザキナオ)でも、きっかけは何だったんですか
ゆっくりアキヤマサン)俺と若い男の解いてきたクイズの共通点だ


そう、俺の4問目とあの男の3問目から出現した、「どちらの選択肢も正解」のクイズである。
この「どちらも正解クイズ」は、まともな参加者なら遅かれ早かれ、出題の法則に従って回答する必要がある最初の問題なのでは、という考えに至るはずだ。

・・・だが、考えても見てほしい。
4問目ならまだしも、最初に赤の扉を選んだ場合、3問目にこの問題に当たるのだ。
2問しか回答していない状況で法則を見つけるのは至難の業であり、また早押し形式のために選択肢を見てから法則を考える余裕もなかったはずだ。


だから俺は、この「どちらも正解クイズ」はクイズの法則に当てはめて正解を導き出すのではない、と発想を逆転させた。(このマインドセットは逆転裁判で習った)
つまり、どちらを押しても正解扱いになっていた。
出題法則を定義するための問題、つまりここでどう回答するかによって今後の問題の法則が分岐する、と考えた。


再度、7問目までの状況を再度考える。

1問目、青。2問目、赤。3問目、青。4問目、青。
5問目、青。6問目、赤。7問目、青。

5、6、7問目は「選択肢両方が正解ないし不正解」の問題。
法則に応じて回答の色が設定されていると考えるほかない。
ではどういう法則か。「小学生でも解けるクイズ」と言う言葉を信じるなら(1問目でそれは否定されている気もするが)、極端に難しい数列をモチーフにしているとは考えたくない。
もっとも簡単な法則は見ての通り、「4問前の色と同じ色が正解」だ。


よって、8問目の回答は青。Q.E.D.証明完了
目下の悩みは、折角見つけた法則は9問目以降生きる気がしないってことかな!
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