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第七問
回答権を生贄に
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運営の回し者なんていないのでは。
そう言った男は、伸びきった顎髭を撫でながら考え始めた。
なんだよ、自信満々で説明した俺がバカみたいじゃん。
「最初の時点でプレイやーが30人しかいないなら、30人で回す方法があったんですよ、多分」
「それがわかりゃ苦労しないぜ?」
「・・・早い話、別に対戦相手同士が同じ数のクイズを解いたとは限らない、ってことはないです?それこそ僕は今5問目ですけど、あなたが9問目でも別に破綻はしないじゃないですか」
「・・・いやまあ、確かに俺は7問目だけど」
「ほら、そうでしょ」
うーん、論破されそう。
ここにあの短髪の女がいてさえくれれば!
だが言われてみれば、1問目の眼鏡は違和感があったのも事実。
どう考えても「早く押せばボタンの正誤は関係ない」とはならないもんな。
逆に言えば俺のように、違和感ある問題に当たって何度か試して成功したから確証を得たのかもしれない。
・・・それなら、運営はサクラを仕込んでいない、のか?
男は考え込む俺を急かしたいのか、大きく咳き込んでから言った。
「わかりましたよ。じゃあこうしましょう。ゲーム後に僕に100万譲ってくれるなら、ここで僕のボタンを無効にします。運営さん、可能ですよね?」
「ええ、問題ありません。432番さんが合意するなら、666番さんによる回答権をはく奪します」
「マジかよ」
「お願いします、もう時間もあまりないんです。ゴボゴボッ!」
口元を押さえる手には、赤い色が広がっていた。
血じゃねーか・・・それをごしごしとボロい服の切れ端で拭う男。
そこまでされたら俺も折れるしかない。
だって俺しか回答できないんだろ?勝ち確じゃーん。
何よりここで2人分の情報が揃えば、ルールを見つけられるかもしれない大チャンスなのだ。
そうなれば10億は余裕。100万なんて屁のカッパだ。
「運営、俺も条件を飲む。100万払って10億もらえるなら安い買い物だからな」
そう言った男は、伸びきった顎髭を撫でながら考え始めた。
なんだよ、自信満々で説明した俺がバカみたいじゃん。
「最初の時点でプレイやーが30人しかいないなら、30人で回す方法があったんですよ、多分」
「それがわかりゃ苦労しないぜ?」
「・・・早い話、別に対戦相手同士が同じ数のクイズを解いたとは限らない、ってことはないです?それこそ僕は今5問目ですけど、あなたが9問目でも別に破綻はしないじゃないですか」
「・・・いやまあ、確かに俺は7問目だけど」
「ほら、そうでしょ」
うーん、論破されそう。
ここにあの短髪の女がいてさえくれれば!
だが言われてみれば、1問目の眼鏡は違和感があったのも事実。
どう考えても「早く押せばボタンの正誤は関係ない」とはならないもんな。
逆に言えば俺のように、違和感ある問題に当たって何度か試して成功したから確証を得たのかもしれない。
・・・それなら、運営はサクラを仕込んでいない、のか?
男は考え込む俺を急かしたいのか、大きく咳き込んでから言った。
「わかりましたよ。じゃあこうしましょう。ゲーム後に僕に100万譲ってくれるなら、ここで僕のボタンを無効にします。運営さん、可能ですよね?」
「ええ、問題ありません。432番さんが合意するなら、666番さんによる回答権をはく奪します」
「マジかよ」
「お願いします、もう時間もあまりないんです。ゴボゴボッ!」
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そこまでされたら俺も折れるしかない。
だって俺しか回答できないんだろ?勝ち確じゃーん。
何よりここで2人分の情報が揃えば、ルールを見つけられるかもしれない大チャンスなのだ。
そうなれば10億は余裕。100万なんて屁のカッパだ。
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