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第五問

勝算ありますか?それとも人間やめますか?

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絶句してしまった。
学歴アピにではない。答えが分かるという、その発言にだ。
何よりも、彼女のその目は確信に満ち溢れていたのだ。


「嘘だ!」
「はいはい、嘘認定乙www漏れの仮説はQ.E.D.証明終了なんだが?低学歴は諦めてROMに戻んなwww」

精一杯の虚勢もあっさりと否定すると、彼女はテーブルに着いた。。

「このゲームには必勝法がある」みたいなこと、現実でやる奴いるんだな。
ドラマで見る分には「言わなきゃいいのに」と思ってたもんだが、実際言われた側は相当動揺する。

いや、待てい。これこそハッタリではないだろうか。
俺の戦意を削ぐための、あからさまな勝利宣言。
それはつまり、自身のなさの裏返しとも言える。
ゆさぶりを掛けろ。虚勢を崩せ。
俺の中のアキヤマさんが嘯く。


「大した自信だが、果たしてお前の言う勝利の方程式は正しいのかな?」
「あのさぁ、お前が勝負の前に負けてるってことにまだ気付かないわけ?ルールに気付いてないなら、同じ土俵にすら上がってないからな?お前」
「ルールならばっちり頭に入ってるが?」
「やはりIQに差がありすぎて会話にならないなw」


彼女は、睨みつけている俺を見てクスクスと笑うと、準備完了ボタンを押した。


「お前のタイミングで逝ってヨシ。今までのニートと同じクソスレ送りにしてやんよ」


その口調は傲慢だが、画面を見る目は真剣そのものだ。
あ~、ダメかも~。
犠牲者もちゃんといるタイプの強者かも~。

だが、これはあくまで早押しなのだ。
問題そのものの先読みと、カウントダウン後の瞬発力でいくらでもひっくり返る。
考えろ、俺。考えろ、俺!
今までの俺を超えろ!いや、人間を超えろ!
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