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【ヤクソ・カクスィクュンメンタカクスィ-要するに第二十二話-】あっ、私、終わりました☆彡【プナイネン・ルク-の章-03-】※G注意
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埒が明きません!
しかも、このままじゃご近所さんに白い目で見られてしまいます!
その上、超巨大Gを飼っていたなんて噂をされでもしたら、もうここで生きては行けないですよ!
とりあえず一旦ドアに鍵をかけて…… 無理ですよね?
だって、帰ってくる前はちゃんと鍵かかってましたもん!
なのに家の中に超巨大Gがいましたもん!
相手はGですよ、どんな隙間にでも入り込んで来ちゃいますよ!
「開けてはいただけませんかねぇ? そうしますと、このゴキブリーダも、奥の手を使わざるえませんよぉ?」
奥の手!?
なに? それはなに?
知りたいけど知りなくないですよ!
「なっ、なんですか?」
「このゴキブリーダ、まだ怪人化する前の話ですぅ、体長三センチと言ったところでしょうか、その際、一ミリの隙間を通ることが出来ましたぁ。今の身長は大体百七十五センチですのぇ……」
「え? なに? なに!?」
このGはなにを言いだしているんですか?
「だいたい六センチ程度の隙間があれば、このゴキブリーダ、侵入できてしまうんですねぇ……」
「ろ、六センチ!? けっ、結構大きな隙間!? どこから入って来たか知らないけど! そんな隙間そうそうないでしょう!」
え? えぇ…… それは…… 割と気を付ければ平気な大きさの隙間なのでは?
でも、その能力を使ってうちに忍び込んだんなら、実はドアの鍵かけは意味があるのかもしれません?
Gの手で鍵を内側から開けれなければ、ですけど!
「ついでにこの家には、普通にベランダ側の窓が開いてたので、そこから侵入させていただきましたぁ、不用心ですねぇ」
「不用心でしたぁ! 今度から戸締りしっかりしますので出ていってください!」
そう叫んで後、アパートの階段を誰かが登ってくる気配を感じます。
これで、毒電波遮断の戦闘員とか来たら、私詰みです、終わりですよ!
けど、アパートの階段を登ってきたのは顔見知りの隣人の山本のおばさんでした。
「あら、美咲ちゃん、どうしたの? ドアの前で?」
お隣の山本さんが、ドアを必死に抑えている私を見て、少し不審そうにそう言います。
はい、不審です。どう見ても不審です。
「あっ、山本さん、こんにちわです。えっと、えっと、その、部屋に大きなGが出て…… ですね」
私がそう説明すると、山本さんも納得してくれたようです。
嘘じゃないですよ。そのGの大きさは壱百七拾五センチの超大物ですけども。
「あー、まだ出る時期ですもんね、あっ! そうだ、近所のドラッグストアでセットで安く売ってたの、これ使っていいわよ。はい、どうぞ」
そう言ってお隣の山本さんは、買い物袋から何かを一つ手渡してくれます。
「こ、これは、燻煙式の殺虫剤ではありませんか!! いいんですか!? あ、ありがとうございます! これで戦えます!」
き、希望が湧いてきた!
これさえあればGなんて一発ですよ!
買って来たばっかだろうになんていい人なんですか!
「いえいえ、私も一個あればいいから。じゃあ、えーと…… 頑張ってね?」
山本さんはそう言ってくれるけど、その目は少しかわいそうな子を見る目だった気がします。
「はい、今から決戦です!」
それでも私には少しばかりの希望が見えました!
「じゃあ、おばさん。もう行くから」
「はい、ありがとうございます! この御恩はいつかきっと返させていただきます!」
山本さんはそう言って私を通り過ごして自分の部屋へと入っていきました。
ありがとうございます!
ご飯作りすぎたときは持っていきます! この礼は必ず致します!
「聞いたか、Gの怪人よ、今がおまえの最後だ!」
「おおお、お待ちください、魔法少女のプナイネン・ルージュさん、そんな危険な物はお捨ててしまいなさい。それにこうやってドアを挟んでの攻防戦、どうやって使用するおつもりでぇ?」
「いえ、そこの格子付窓はいつも開いているので、そこから入れます」
まあ、そこは私の部屋なんですけどね。そこもちゃんと今度から戸締りします。もう懲りました。
けど、一転攻勢とはまさにこのことです!
見てろよ、Gの怪人め!
「やめましょう、このゴキブリーダ、平和的な解決を望みますぅ」
今さら何を言ってやがるんですか、私は忘れませんよ、六センチの隙間を通るとか、そんなこと言って脅してきたことを!
「文明の利器の力、存分に味わってください!」
で、この燻煙式の殺虫剤どうやって使うんですか?
ま、まずは使用方法をよく読んで……
私が使用方法を読んでいると、ガガガガガガッと例の怪人が遠くへと動く音がしました。
この後に及んで逃げる気ですか!?
え? これはドアを開けるべき? 開けないべき?
どどどど、どうすればいいんですか!?
そう思っていると、私は確かにドア越しに窓を開ける音を聞きました!
これはチャンスです!
今のうちに家に入って鍵閉めて、窓も閉めてしまえば、とりあえず家の中は安全になる!
その上で対Gグッズをそろえて迎え撃てばどうにかなるはず! というか、どうにかなって!
じゃあ、意を決して! いくぞ!
私は玄関のドアを開ける。
目の前には…… とりあえずいない!
もしいたら、その時点で私もヴァルコイネンさんと同じく気絶してたかもしれないです!
恐る恐る部屋に入り、玄関のドアをまず閉めて鍵を掛けます。
これでドアからはもう入ってこれないはずです!
私は気配を探りながら、自室のドアを開けます。
いない。
トイレの、お風呂場の、母の部屋の、と、ドアを開けていくがどこにもいない。
さすがにあの大きさのGを見逃すわけがないです。
最後にリビングへと向かうけど、そこにもいません。
なので、即座に開け放たれている窓を閉めます。
一息ついて、すぐに戸棚にある対G用の殺虫スプレーを手に取ります。
ふふふ、これさえあればあんな奴……
これ、流石に人間大にまで大きくなったGに効くんですかね?
とりあえず、燻煙式の殺虫剤を家の中心のリビングに置くだけ置いて、自分の部屋で一息つきましょうか。
そう思って、私が自分の部屋に戻った時ですよ。
目が合いましたよ。
窓の格子の隙間から入り込んでくる人間大のGと!
あ、私、終わりました。
しかも、このままじゃご近所さんに白い目で見られてしまいます!
その上、超巨大Gを飼っていたなんて噂をされでもしたら、もうここで生きては行けないですよ!
とりあえず一旦ドアに鍵をかけて…… 無理ですよね?
だって、帰ってくる前はちゃんと鍵かかってましたもん!
なのに家の中に超巨大Gがいましたもん!
相手はGですよ、どんな隙間にでも入り込んで来ちゃいますよ!
「開けてはいただけませんかねぇ? そうしますと、このゴキブリーダも、奥の手を使わざるえませんよぉ?」
奥の手!?
なに? それはなに?
知りたいけど知りなくないですよ!
「なっ、なんですか?」
「このゴキブリーダ、まだ怪人化する前の話ですぅ、体長三センチと言ったところでしょうか、その際、一ミリの隙間を通ることが出来ましたぁ。今の身長は大体百七十五センチですのぇ……」
「え? なに? なに!?」
このGはなにを言いだしているんですか?
「だいたい六センチ程度の隙間があれば、このゴキブリーダ、侵入できてしまうんですねぇ……」
「ろ、六センチ!? けっ、結構大きな隙間!? どこから入って来たか知らないけど! そんな隙間そうそうないでしょう!」
え? えぇ…… それは…… 割と気を付ければ平気な大きさの隙間なのでは?
でも、その能力を使ってうちに忍び込んだんなら、実はドアの鍵かけは意味があるのかもしれません?
Gの手で鍵を内側から開けれなければ、ですけど!
「ついでにこの家には、普通にベランダ側の窓が開いてたので、そこから侵入させていただきましたぁ、不用心ですねぇ」
「不用心でしたぁ! 今度から戸締りしっかりしますので出ていってください!」
そう叫んで後、アパートの階段を誰かが登ってくる気配を感じます。
これで、毒電波遮断の戦闘員とか来たら、私詰みです、終わりですよ!
けど、アパートの階段を登ってきたのは顔見知りの隣人の山本のおばさんでした。
「あら、美咲ちゃん、どうしたの? ドアの前で?」
お隣の山本さんが、ドアを必死に抑えている私を見て、少し不審そうにそう言います。
はい、不審です。どう見ても不審です。
「あっ、山本さん、こんにちわです。えっと、えっと、その、部屋に大きなGが出て…… ですね」
私がそう説明すると、山本さんも納得してくれたようです。
嘘じゃないですよ。そのGの大きさは壱百七拾五センチの超大物ですけども。
「あー、まだ出る時期ですもんね、あっ! そうだ、近所のドラッグストアでセットで安く売ってたの、これ使っていいわよ。はい、どうぞ」
そう言ってお隣の山本さんは、買い物袋から何かを一つ手渡してくれます。
「こ、これは、燻煙式の殺虫剤ではありませんか!! いいんですか!? あ、ありがとうございます! これで戦えます!」
き、希望が湧いてきた!
これさえあればGなんて一発ですよ!
買って来たばっかだろうになんていい人なんですか!
「いえいえ、私も一個あればいいから。じゃあ、えーと…… 頑張ってね?」
山本さんはそう言ってくれるけど、その目は少しかわいそうな子を見る目だった気がします。
「はい、今から決戦です!」
それでも私には少しばかりの希望が見えました!
「じゃあ、おばさん。もう行くから」
「はい、ありがとうございます! この御恩はいつかきっと返させていただきます!」
山本さんはそう言って私を通り過ごして自分の部屋へと入っていきました。
ありがとうございます!
ご飯作りすぎたときは持っていきます! この礼は必ず致します!
「聞いたか、Gの怪人よ、今がおまえの最後だ!」
「おおお、お待ちください、魔法少女のプナイネン・ルージュさん、そんな危険な物はお捨ててしまいなさい。それにこうやってドアを挟んでの攻防戦、どうやって使用するおつもりでぇ?」
「いえ、そこの格子付窓はいつも開いているので、そこから入れます」
まあ、そこは私の部屋なんですけどね。そこもちゃんと今度から戸締りします。もう懲りました。
けど、一転攻勢とはまさにこのことです!
見てろよ、Gの怪人め!
「やめましょう、このゴキブリーダ、平和的な解決を望みますぅ」
今さら何を言ってやがるんですか、私は忘れませんよ、六センチの隙間を通るとか、そんなこと言って脅してきたことを!
「文明の利器の力、存分に味わってください!」
で、この燻煙式の殺虫剤どうやって使うんですか?
ま、まずは使用方法をよく読んで……
私が使用方法を読んでいると、ガガガガガガッと例の怪人が遠くへと動く音がしました。
この後に及んで逃げる気ですか!?
え? これはドアを開けるべき? 開けないべき?
どどどど、どうすればいいんですか!?
そう思っていると、私は確かにドア越しに窓を開ける音を聞きました!
これはチャンスです!
今のうちに家に入って鍵閉めて、窓も閉めてしまえば、とりあえず家の中は安全になる!
その上で対Gグッズをそろえて迎え撃てばどうにかなるはず! というか、どうにかなって!
じゃあ、意を決して! いくぞ!
私は玄関のドアを開ける。
目の前には…… とりあえずいない!
もしいたら、その時点で私もヴァルコイネンさんと同じく気絶してたかもしれないです!
恐る恐る部屋に入り、玄関のドアをまず閉めて鍵を掛けます。
これでドアからはもう入ってこれないはずです!
私は気配を探りながら、自室のドアを開けます。
いない。
トイレの、お風呂場の、母の部屋の、と、ドアを開けていくがどこにもいない。
さすがにあの大きさのGを見逃すわけがないです。
最後にリビングへと向かうけど、そこにもいません。
なので、即座に開け放たれている窓を閉めます。
一息ついて、すぐに戸棚にある対G用の殺虫スプレーを手に取ります。
ふふふ、これさえあればあんな奴……
これ、流石に人間大にまで大きくなったGに効くんですかね?
とりあえず、燻煙式の殺虫剤を家の中心のリビングに置くだけ置いて、自分の部屋で一息つきましょうか。
そう思って、私が自分の部屋に戻った時ですよ。
目が合いましたよ。
窓の格子の隙間から入り込んでくる人間大のGと!
あ、私、終わりました。
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▼【作品集】
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
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幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
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